2007年09月19日

たびいぬが往く−気圧、荒波、火いら寿−(M)

色々あった長浜を後にし、福井県へ突入する。
だんだん雲行きが怪しくなってくるが、そこは夫が持ち前の晴れ男っぷりを発揮してそれなりに持ちこたえてくれるだろうとタカをくくる(←楽観的)。

ということで海沿いの道を走り、MAREというカフェに入る。
この店は抜群のロケーションにあり、雰囲気も開放的でどこか南のリゾートのようだ。
こちらはテラス席のみワンコOKである。店の方がテーブルを運んでくれた。
テラス席の床はまだ濡れている。先ほどまで雨が降っていたようである。

出張るハルさん

夫の天気男力はたいしたものだ。
彼の周囲は常に気圧が高いのかもしれない。
賛嘆と敬意を込めて

「ミスタ・ヘクトパスカル?」

と呼んでみたが、
夫はイヤそうな顔で、カメラを持って景色の撮影に行ってしまった。
ハルさんが「ボボやボボや」としつこく呼ばれて、玄関のほうへ立ち去る時の表情に似ていた。

荒波リゾート

ここはとにかく眺めが素晴らしい。
ウッドデッキが組まれた南国リゾート的テラス席からは台風直下の日本海の荒波が見える。

ドドーン、ザッパーン

遠くには松の木が見え、振り返ると断崖がある。

背後は切り立っている。日本海だけに

オホーツク海に水上コテージが浮いているような、なんともいえない複雑な様相ではあるが、海から吹く風は心地よく、ケーキを食べて暖かいコーヒーを飲んでいると、とても穏やかな気持ちになる。

コーヒーシフォンもおいしかったです

その後、本日の宿へ到着する。
意外にもMAREから数百メートルのところにあり、目的地を入力した途端、カーナビが「ルートガイドをを終了します」と言った。

こちらは純和風のお宿である。
ワンコ歓迎というわけではなく、基本的なしつけができていればまあ一緒でもいいですよ、というスタンスらしい。
そのわりには、だいたいの場所に犬を連れて行くことができたりする。食事も一緒に取ることができる。
まあ平日で宿泊客が私たちだけだったからかもしれない。そこのところはよくわからない。

後ろ足がくつろいでいる

食事の部屋では、ハルさんはカフェマット(的なバスタオル)の上に係留される。ヨダレ防止のためである。
人が食べているのを見ても、別にヨダレは出ないのだが、ウロウロされても困るのでまあ一応つないでおく。

なんでですのん

まずは日本酒が運ばれてくる。
いきなり有無をいわさず日本酒が運ばれてくるとは、なかなか珍しいお宿だと思っていると、

「こちらの日本酒付コースはお得なんですよ。
 このお酒、なかなか手に入らない代物ですしね」


「ひいらず」と読みます

と女将さんが言うではないか。

「ぅえっ!?」

動揺して変な声が出てしまった。

アンタどういうことですのん高いんちゃいますのんコレ!?

と夫を見ると、

「付け足してみました(テヘ)」

という答えが笑顔とともに帰ってきた。

旅行計画はいつも夫に任せて(丸投げして)いるので、文句を言える筋合いではない。
が、会計時にとても焦るので、できれば事前に知らせておいて欲しいと思う。

たいへん美味しゅうございました(岸朝子風)

それにしてもこの日本酒と前菜たちのハーモニーといったらなかった。
口内でこれほどの調和が起こるなど、そうそうあることではない。
塩で日本酒を飲む人がいるというが、塩分と日本酒は切っても切れない関係にあるというのは本当だ、としみじみ思う。
あまりのことにクイクイと日本酒を飲んでしまう。旅行一日目から、危険な兆候であった。

いいかげんにしてくんない?

途中でハルさんのジト目(どんだけ飲むねん)に気がつかなければ、初日で旅行を台無しにしてしまうところであった。
その後は我に返ってビールを飲み(←ほんとうに我に返ったのかという質問は現在受け付けておりません)、新鮮な海の幸を存分に堪能して、幸せな眠りに落ちる。

夜の間はずっと雨が降っていた。
さすがの夫も、寝ている間は気圧を上げる機能が止まるようである。

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この宿でも、その猫をかぶったような愛想のよさで女将さんに可愛がられたハルさんに祝福のクリックを。
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2007年09月16日

たびいぬが往く−伊吹、奥様、九州男児−(Y)

門をくぐり、石畳の道をしばらく歩くと、

門を内側から撮る

そこには古い蔵を改装し、素敵なテラス席を設けた、レストランがあった。
グリーンで覆われた屋根は緩やかに日の光を遮り、心地よい風があたりを吹き抜けていた。

この手前にレストランの建物があります(建物を撮ってなかった・・・)

ここで、あまりお腹も空いていなかった私は「カレーライス」を注文する。
我ながら無難すぎるオーダーだと思うが、これからの旅の途中でカレーライスを食する機会がなさそうなので、大好きなものをとりあえず押さえておくことにした。

一方、妻Mはしばしの間、難しそうな顔でメニューとにらめっこしていた。
どうやら、私と同じく、大してお腹が空いてないようだった。
けれど、小腹を満たしてくれる軽食のようなものがメニューに見あたらない、そんな雰囲気を醸し出していた。

何を悩んでいるのやら

ほどなくして、妻Mは、意を決したようにメニューをパタンとテーブルに置き、オーダーをとりにきた店員さんに、こう言い放った。

「伊吹ハム」

ハム?ハムだけですか!?

ざわわ ざわわ と店員さんの心に呼応するかのように、周囲の葉っぱたちが揺れた。
ハルさんの大きな耳はピクッと動いていた。

「ハム食べるんやったら、ビールでも飲めば?」

ざわつく木の葉たちを鎮めようと、私は思わず口走っていた。
ハムだけ食べるなんて、あの時は非常識な気がしたのだけれど、今から思えば、周到な罠に誘い込まれていたような気がする。
いや、きっとそうに違いない。

「えー、そう?夫がそう言うなら飲もうかなー。メニューに地ビールって書いてあるし」

いつの間にか、妻Mの手には再びメニューが広げられていた。
どこからか、舌なめずりをする音が聞こえたような気がした。

けれど、不思議と、敗北感や失望感は湧いてこなかった。
車で出かけた際に、ついついお酒を飲んでしまう機会は私のほうが圧倒的に多いのだ。
そんなとき、妻Mはたいていの場合、運転を代わってくれる。
だからこそ、自発的にお酒が飲みたくなった折角の機会には、是非とも望みを叶えてあげてやりたいものだ。

手酌酒

ビール・・・・・・。

そんな殊勝な思いは、眼前に置かれた旨そうなビールの姿を目にした途端、どこかへ消えていったが、残り少ない理性がビールグラスを握ろうとする手を押し留めた。

3泊4日の犬連れ旅行のはずが、まだ初日の宿泊地にも到着しないうちにリタイア・・・
なんてことになったら、あまりにも情けない。
恥ずかしくて町を歩くことすらできない。

ううっ。ビール・・・(涙)

こうして、私は黙々とカレーライスを食べ、妻Mは悠然とビールを飲んでいた。
けれど、もはや只の「アテ」と化した伊吹ハムが思いのほか美味しかった(←1枚もらった)。
素朴な味わいだけれど、肉が本来持つ旨みを感じられる、そんな至極の一品だった。

そんな中、テーブルの下でお利口そうに(見せかけは重要だ)フセているハルさんの姿を見とめて、レストランを出入りする人たちは暖かい視線を送ってくれた。
犬の姿が珍しいからなのか、興味津々な人たちが多かった。

中には、近づいて撫でてくれる人もいた。
特に、二人連れの奥様―ずがそれはもう熱心にハルさんを可愛がってくれた。
名前を聞かれたので「ハルです」と答えると、

「ハルちゃーーん!」

と名前を連呼して撫で繰り回していただいた。

ハルさんも奥様―ずが大好きらしく、熱心に愛想を振りまいていた。
けれど、どうも奥様―ずのテンションが高すぎる、私はそんな違和感を覚えた。
最近、めっきりと人好きになったハルさんのテンションも、奥様の熱心な可愛がりっぷりにやや押され気味な様子であった。

どうしたのかしら?

しかし、その違和感の正体は結局分からないまま、奥様―ずはハルさんに手を振り振り去っていった。

程なくして食事を終えた私たち、ほろ酔いの妻Mと、撫でられまくってやや毛並みが乱れたハルさんと、素面の私(Y)も、共に店を出た。

すると、そこに団体旅行の一団とおぼしきおっちゃん達が近づいてきた。

「こんなところに犬がおるとー」
「おうおう、ほんとやー」

今ではあまり聞かれなくなったヒロシの言葉遣いとそっくりのおっちゃん達だった。
恐らく、九州から遠路遥々来たのだろう。

ハルさんは四方八方から伸ばされるおっちゃん達の手にひるむことなく飛び込み、愛想を振りまいていた。

ヒロシーずね!

「かわいいとー」
「ほんにー」

本当にこんな言葉遣いだったのか全く自信はないけれど、おっちゃん達もみんなハルさんを可愛がって撫でてくれた。
それにしても・・・・・・、見た目には九州男児ですたい!的でシャイそうな感じなのに、ハルさんに対する撫で回し方に迷いがない。

さあさあ撫でて撫でて

ふと、顔を見上げると、おっちゃん達の顔はみんな赤らんでいた。
隣には、赤らんだ顔をした妻Mがハルさんのリードを持っていた。

どうやら、この場で素面なのはハルさんと私だけのようであった。

おっちゃん達もどこかで昼間から引っ掛けてきたのだろう。
九州男児だからか。
いや、それではハルさんのリードを握っている某Mさんだって九州男児ということになる。
結婚してもう長いこと経つのに、今更そんなサプライズは欲しくない。

そうすると、レトロモダンを装う町並みが人々を惑わすということだろうか。
もしかしたら、長浜という町には人を(字面どおりの意味で)酔わせる魅力があるのかもしれない。

ご満悦

ふと辺りを見回すと、酒屋さんが目に入った。
一人だけ(この際ハルさんはカウントせず)素面なのも悔しいので、おっちゃん達と別れてから、地酒のワンカップを購入する。

不健康なモノを健康そうに撮る

そして、これを契機に、今回の旅行では行く先々で地酒のワンカップを購入することに決めた。
何らかのテーマがあると、旅に彩りが加えられる、そんな気がする・・・・・・。

そう思い、町を出ようとしたところ、街角にあるカフェから大きな声が飛んできた。

「ハルちゃーーーん!!」

声の主は、もちろん、先ほどの奥様―ずだった。
そして、再び奥様―ずの声を聞いた途端、心の奥にわだかまっていた違和感が、すうっと消えてなくなるのを感じた。

そう、奥様―ずのテンションは九州男子―ずのハイテンションと全く同じ種類のものだったのだ。

恐るべし長浜。

そこは、人を酔わせる町。

酒気帯犬?

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たびいぬ長浜編はこれにて終了です。
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2007年09月14日

たびいぬが往く−黒壁、鳥居、7つの傷−(Y)

名神高速から北陸道へと道をとり、しばらく走ると、豊臣秀吉がつくったといわれる町、長浜に到着する。

町の中心には黒壁スクエアと呼ばれる一帯が広がり、レトロモダンな雰囲気を漂わせている・・・。
さらには犬連れでもテラスで食事を摂れる店だってある・・・。
そんな情報に引き寄せられて、私たちはハルさんを連れて長浜の地へ降り立った。

ボボ尻が往く

確かに、町並みは統一された黒壁で統一されている・・・・・・ように見えるが、実は所々に黒壁でない店があったり、街路の上空には電線が行きかっていたりと、例えば倉敷の美観地区と比べると、隙だらけの感が否めない。

右奥の店からは好きにやっている感が漂う

けれど、無理に背伸びをしていないおかげで、庶民的な匂いがプンプンと漂う町の雰囲気は決して悪くない、と思う。
壁に大きな立ちション禁止マークの鳥居が貼りつけられていたって、

確かにそういうポイントなのかもしれない

商店街にケンシロウの巨大な人形が仁王立ちしていたって、別にいいんじゃないかとも思う。

ケンシロウの奥に立っているのはなんだろう?

ハルさんは何故かケンシロウに興味津々だった。
寡黙でなマッチョな漢が好きなのかもしれない。
好きな男性のタイプは?と聞かれると「角田信明」と答える可能性だって否定できない。
(歌、上手くてびっくり)

ケンシロウも案外歌えるのかもしれない

まあ、それはともかく。
この日は平日にも関わらず、町を散策する人の数は決して少なくなかった。
町営の駐車場には観光バスだって停まっていた。
けれども、犬を連れて歩いている人とすれ違ったのはたった一回きりだった。

その際だって、
「ギャー!コーギーよ!悪名高きコーギーよ!!」
と、大回りに避けられたような気がする。
もちろん、気のせいなのかもしれない。
ただ、もう慣れてしまったので、特になんとも思わなくなった。
(旅に出るとコギ族の武勇伝をよく聞かされるのです)

しかし、町をぐるりと一周してみて、犬連れが少ない理由がなんとなく分かったような気がする。
当たり前のことだけれど、長浜は普通の観光地であって、特に犬が入れる店が多いわけではないのだ。
カバンに入るような小型犬なら話は別かもしれないが、ハルさんのように地面を這いつくばることしかできない犬(←我ながらひどい言い方だ)が入ることのできるショップは皆無だった。

待ち尽くす

そこで、私たちはハルさんを外で待たせ、交代で店をひやかすことにしたのだけれど、夫婦で一緒に店を巡らないことには、何となく買い物気分だって盛り上がらない。

やっぱり這いつくばる

結局、ひとつもモノを買うことなく、食事を摂ることにした。

向かった先は「カフェレストラン洋屋」。

この中に店があるようには見えないけれど

古びた門をくぐって中に入ると、そこには・・・・・・。

つづく


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嗚呼。
長浜の話は一回で終えようとしたんですが、ここで力尽きました・・・。
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2007年09月12日

たびいぬが往く−序章−(Y)

実は毎年、ハルさんを連れて旅に出ようと思っているわけではなかったりする。

犬連れ旅は楽しいけれど、やっぱり様々な制約はあるし、犬が入れない場所がたくさん存在する。
ハルさんを実家にでも預けておけば、夫婦で長期間の旅行をしたって大丈夫だ。

そんなわけで、昨年に引き続き、今年も「死ぬまでに縄文杉が見たい」という妻Mの希望を叶えようとしていたのだが・・・・・・。

リン君一家とともに、ハルさんを連れて渓流沿いのをほんの少々(直線距離だと1キロくらい)歩いただけで、翌日には「足が筋肉痛です」と言い出す妻M。

まったくだらしがないんだから

さらには、日本一長い商店街、天神橋筋商店街を半分くらい歩いただけで「のどが渇きました」とヘバる妻M。(←子供の言い訳だ)

実はオサレな店がたくさん隠れている

そんな妻Mの醜態に今年も屋久島行きは延期となった。

ヘビースモーカーなうえにメタボという、不健康極まりない会社の同僚が縄文杉を見てきたという話を聞き、
「あの人がイケるのなら、アタシだって!」
と息巻いていた妻Mだったが、最近その話がガセ(実は途中でリタイアした)だったと聞いたらしく、昨年とは違って神妙な面持ちで延期の決定を受け入れていた。
(一体いつになったら行けるのだろう……)

そんなわけで、今年もハルさんと一緒に旅行に出ることになった。

やりました

よく考えたら、ハルさんと泊まりの旅に出るのはもう5回目になる。
2歳半となったハルさんは、いつの間にか、飼い主が「どこへ連れて行っても大丈夫」と思えるほど立派なたびいぬに成長していた。

飼い主が性懲りもなく旅先で暴飲暴食を繰り返す傍ら、ハルさんは「ワタシ、この飲んだくれとは関係ありませんから」と優等生ぶりをアピールできるほどの心の余裕を持っているようにも見える。
しかもハルさん、妻Mとは正反対に(←しつこい)余裕綽々で屋久島を走破できるだけの体力だって有している。(もちろん犬は駄目だと思うが)

昨年は清里、軽井沢という犬連れ旅行のメッカとでもいう場所を巡った私たち。
とても楽しい思い出ばかりのこれらの土地に再び赴くことも考えたけれど、やっぱり飽き性な飼い主とハルさん(ハルさんだって飽き性だと思う)は、また違った土地を旅することにした。

どこかのテラスで

さて、そんなたびいぬハルさんが、最初に降り立った町、そこは……。

つづく

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すいません、また序章で終わってしまいました。
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2007年09月11日

たびいぬ帰る(Y)

ご無沙汰しています。
いつものことながら、コメント返しが大変遅れていて申し訳ありません。
実は昨日、恒例(?)のハル連れ旅行から帰ってきました。

怪しげな天候

これからは、しばらく旅行記が続くと思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

斜面で3ショット

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恒例(?)の「ハルさん試練の巻」は果たしてあったのか。
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帰ってから写真を見てみると、撮影枚数が1200枚を超えていました・・・・・・。
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2007年02月18日

洛北絵巻−四の巻−(Y)

高雄パークウェイのドッグランで恥をさらしまくったハルさん一行(前回の記事参照)は、コソコソと人目を忍ぶようにランを後にした。

だが、せっかく京都まで来たのだ。
このまま真っ直ぐ帰るのもなんだか悔しい。
そんな気持ちを抱いていたので、帰る途中、鄙びた雰囲気の土地を発見したので立ち寄ってみたが、あまり気分は晴れなかった。

交通量が多すぎた

そこで、来る途中に見かけたドッグカフェっぽい店で食事を摂ることにした。
実は、お昼に寄った犬連れOK店「メロディ」から京都方面にしばらく進んだ道の途中に、大きなガラス張りの店があったのだが、その中に犬の姿を確認していたのである。

やや渋滞気味の道路を抜け、その店に到着したのはもうあたりが薄暗くなってきた頃合であったが、店の名前を見て驚いた。
なんと、当初、お昼を食べようと思っていた「ブルスケッタ」ではないか。

どうやら、ごく最近、こちらに移転したらしい。
思いがけない出会いに喜び勇む飼い主達が入ってみると、店内は落ちついた雰囲気で広々としていた。
これはかなり期待できそうである。
犬用のオヤツもサービスしてくれるらしい。
どのメニューを頼もうか、悩みに悩んだ挙句にオーダーを完了し、ほっと一息ついていると、まず運ばれてきたのは、犬用の水とオヤツであった。

これは何!?

その量、種類ともに、かなり豪華である。
だがハルさん、すぐにオヤツにありつけるかというと、そうでもない。
デジイチを購入してからすっかり撮影癖がついた飼い主が色んな角度、露出で写真を撮りまくるものだから、撮影が終わった頃にはかなりの時間が経過してしまっているのだ。

今日はこのくらいで勘弁しといたろうか(←大迷惑)

そうこうしているうちに、飼い主の頼んだ料理も運ばれてくる。
妻Mはハンバーグを、

M撮影

私(Y)は、ポークソテーを食した。

Y撮影

ここがイタリア料理店と紹介されているサイトを見たことがあるのだけれど、この味付けはイタリアというよりは、「おふらんす」な感じであった。
なかなか他では味わえない濃厚さがいいなあ、と飼い主が話をしている横で、ハルさんは真摯(そう)に、オヤツの光臨を今か今かと待っていた。

オヤツには真摯に向き合わないと!

一番最初に運ばれてきたはずなのに、食べる順番が一番最後になってしまうのは、まあ、ハルさんが犬だからしょうがない。
けれど、この日、多種多様なオヤツがサービスされたものだから、興奮した飼い主の手によって体中にオヤツを乗せられるハメになってしまうハルさんなのであった・・・・・・。

身も心も囚われる・・・

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オヤツで体を縛り付けられた状態になったハルさんでしたが、「ヨシ」の後は一瞬で片付けてしまいました・・・。
食べ物の為なら何でもする、その卑しんぼさを最後までアピールし続けた感がぬぐえない今回の京都旅行編はこれにて終了です。
ハルさんの食へのパッションに心を打たれた方も、そうでない方も、テチッとクリックいただけたら嬉しいです。
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2007年02月16日

洛北絵巻−三の巻−(Y)

ようやく到着したこの日の目的地は、パークウェイの途中にあるドッグランであった。
たくさんの犬を目の前にしてはやるハルさんを押さえつけながら、二つに分けられた入り口の前で飼い主は思案にくれていた。

既にリードが絡まりつつある

小型犬用に突入すべきか。
それとも中・大型犬用に入るべきか。

もちろん、ハルさんは誰が見ても中型犬である。
だが、困ったことにハルさんは大型犬が苦手なのだ。
大型犬に狩られると途端にテンションが下がるし、しつこく迫られると逆ギレする可能性だってある。
初めて来たドッグランでもあるし、ここはひとつ、顔がでかいし胴は長いが、短足であることを逆手にとって、小型犬エリアに入ってしまうのがベターなのではないだろうか。
もちろん、小型犬エリアで平和を謳歌している人、犬には怪訝な顔をされるかもしれない。
だが、小学生高学年の男子が純真そうな顔をして女風呂に入る、そんな際どいやり方を試してみる価値はあるのではないだろうか。
ハルさん、小型犬は好きだし、飼い主の一声で大抵のことはコントロール可能であることが分かれば、受け入れられる可能性もあろう。
そう私が結論づけて、顔を上げたとき。

既にMはハルさんを連れて「中・大型犬エリア」に特攻をかけていた・・・・・・。

早くも波乱(?)の幕開けとなったが、さすがにここはアウェイの地であり、レトリーバー系の犬(ハルさんにとっては大型犬)が闊歩する状況でもある。
(元)暴走王ハルさんも慎重な立ち上がりを見せ、効かない鼻でラン内を嗅ぐフリをしていた。

一応、犬のフリをしとかないと

そんな中、ある出来事が。

ハルさん以外にもコギさんが数匹いたのだが、その中の1匹のコギの飼い主さんが、なんと当ブログを読んでくれていたのである。
ハルさんの顔立ちと服装から「ひょっとして?」と思われたらしいが、決め手となったのは「モッハモハのケツ毛」だったらしい。

モッハーッ!!

ビバ!ケツ毛!!
ハルさんが全国に指名手配された時には、きっと顔写真ではなくてケツの写真が載るのだろう。

一方、全く見ず知らずの方からブログを読んでいると言われて動揺する飼い主を尻目に、ハルさんは、このご家族の愛犬、ライアちゃんと絡み始めた。

ライアちゃん

なんでもライアちゃんも暴走系らしい。
コギ族同士、仲良く(?)走り回る光景は微笑ましかったが、この蜜月も長くは続かなかった。

やはり狩られるハルさん

「目立つ犬は狩られる」のがドッグランの掟である。
案の定、ハルさんはレトリーバーに目をつけられて狩られてしまったので、たちどころにテンションを下げてしまった。
やはり、ハルさんに中・大型エリアは荷が重かったようである。

こうして、またもやクンクンするフリを始めたハルさんであったが、気がつくと、辺りはコギさんだらけになっていた。
その数、7匹くらいだったろうか。

コギ族集結

期せずして開催されたコギ祭り。
主なイベントはアジリティの設備、特にAフレームと呼ばれる板を上らせることであった(何故)。飼い主たち(M含む)、結構必死であった。

次々と駆け上るコギさんたちをみて、ひょっとしたらハルさんも上れるのではないかという気持ちも高まってきた。
さて、ハルさんをどうやって上らせようかと、思案したその時。

なんという食への飽くなき執念か

ハルさんは誰に言われることもなく、ダダダッと板を駆け上った。

おおっ!?ハルさん、アジリティの素質あるんでない?
と思った人は、今までこのブログを読んでいる方のなかには、まさかおられないだろう。
お察しの通り、ハルさんは他の飼い主さんが持つオヤツが欲しくて上っただけであった。
その後もオヤツ欲しさに、頼みもしないのに、何度も往復を繰り返すハルさんであった。

オヤツ、オヤツ

最初は怖くて登れなかったくせに、本当に卑しいコギである。
飼い主の顔が見てみたい(涙)。

そんな自虐的な思いを飼い主が抱いているとは露ほども知らず、ハルさんはオヤツ欲しさに際限なくAフレームを往復する。

オヤツは私が!

もちろん、飼い主は知らん振りだが、Aフレームの女王様を気取って頂上に陣取り、他のコギさんのオヤツを狙うその傍若無人ぶりにハルさん、ついに強制撤去されるのであった。

何をそんなに不満そうな顔をしているのか。恥を知れ。

もう本当に恥ずかしい。

しかし、このことに味を占めたハルさんはその後もオヤツを持つ飼い主さんにまとわりついていた。
嗚呼。
ハルさんを何度呼び戻したことだろうか。

オヤツのあるとこ女豹あり

こうして洛北のドッグランで多大な恥を晒し、ハルさん一行は帰途についたのであった。

暢気に笑っている場合ではないです

つづく。

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生れ落ちた際、犬としての能力全てを「食欲」につぎ込んでしまったハルさんです。
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2007年02月15日

洛北絵巻−二の巻−(M)

野垂れ死にも免れたので、ようやく本来の目的地、嵐山・高雄パークウェイへ向かう。

保津峡をのぞむ

嵐山・高雄パークウェイは、有料道路である。
こう書いてしまうと身も蓋もないが、道の途中には展望台や遊園地、ハーブ園など、いろいろと設備があり、それなりに充実している。

展望台のコギ

なにせ通行料が1150円もするのだ。
個人的に心の準備ができておらず、料金でおじさんを前にして思わず
「ぅえっ!?そんなにすんの?」
と大きな声が出てしまう。
こんな声が出たのは、夫がレンズを購入したときついでのように買ったレンズフィルターが4500円もしたとき以来である。
若い頃はぅえっ!?と思っても、声を飲み込むことができたのに、トシを取るにつれて、抑えが利かなくなっている気がする。困ったものである。

ところで今は2月である。
桜や紅葉の季節は素晴らしい景色を見ることができると思われる展望台も、紅葉はすでに遠い昔、梅が咲くにはまだ早く、桜にいたってはまだその気配も感じられないこの季節では、枯れた草木しかない。

まあだからこそこうしてのんびりウロウロできるわけだし、枯れ木ばかりとはいえ、高台からのぞむ保津峡は、やはり見ごたえがある。
そのうえ、なんという偶然か、コギさんに遭遇してしまう。

なんだかつーにゃんと似ている気がする

ジルくんという4歳の男の子である。
コーフンすると「クグルゥ〜ウ」とゴルアぎりぎりの声を出す男前コギさんであった。
こんな人の少ない展望台で出会うなんて、これはもう運命?といきり立ったのは飼い主だけで、コギさん同士はとくにどうということもなかったようだ。

思わぬ出会いに(飼い主が)コーフンしたせいで、時間はもう2時半を回っていた。
あわてて車に戻り、ハーブ園と遊園地を通過する。
遊園地は謎のサイクルモノレールとラジコンサーキットがあり、ラジコン好きの男性たちが熱く集っていた。
ハーブ園は、寒さのあまり機能していなかった(ションボリ)。

しかし、今回の旅の目的地は遊園地でも、ハーブ園でもない。

「ワン・遊・ランド」

そう、ここにはなんとドッグランがあるのだ。
ドッグランがあると思えば、実はさっきの1150円も、さほどお高いわけではないのであった。
レンズフィルターの値段にはいまだ納得できないが(←タヌキのように執念深いA型)。


こんな場所にあるというのに、ドッグランは盛況であった。
さっきまでの閑散とした道のりが嘘のようだ。

続きはWEBで!

そしてここでもまた、新たな出会いがハルさんを待っていたのであった――。

つづく。

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またしても続きます。
旅行へ行くたびに、どうしてこうぐずぐずと長くなるのでしょう私たち。
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2007年02月13日

洛北絵巻−一の巻−(Y)

本来なら冬真っ只中であるこの季節、今年こそハルさんを連れて雪遊びに行こうと思っていたのだが、暖冬の影響で近場には全く雪がなさそうである。
なので、予定を変更して京都へ遊びに行くことにした。
実は、ハルさん抜きで前々日にも京都を訪れている。
最近我が家はめっきり(シーズンオフの)京都ブームなのである。

しかし、朝の遅い我が家は出発も遅い。
亀岡を抜け、京都の西へ辿り着いた時にはもうお昼を回っていたので、前もって調べておいた近くにあるらしい「ブルスケッタ」という犬連れOKレストランを探す。
ところが、「ブルスケッタ」は閉まっていた。
まずい、このままでは野垂れ死んでしまう(←大げさ)と頭を抱えた飼い主がふと顔をあげると、なんと「ブルスケッタ」の隣にも犬連れOKの店があるではないか。

その店の名は「メロディ」。
アメリカンな雰囲気がムンムンするカフェである。
店内は犬連れエリアと一般エリアに分けられており、メニューもなかなか豊富であった。
さらには、犬用のクッキーまでプレゼントしてくれるのである。

犬用メニューも豊富

思いがけないプレゼントにハルさんの目は真剣モードに変わった。

いや、もういいからその表情は。笑って、笑って。

ここでMは高菜ピラフを。

バターがよく効いていた

Yはトンカツをオーダーする。

トンカツ大好きなんです

さらに、食後には来店記念の写真撮影まで行ってくれるという。
今までに来店した犬たちの記念写真が収まった分厚いアルバムも見せていただいた。
どの犬もなんだか強張ったような表情ではあるが、キチンと正面を向いている。
犬の視線をカメラのほうへ向けさせるのは、なかなか難しいことだと思うが、よく撮れていることに感心した。

さて、食事も終わり、我々の記念撮影が始まった。
カメラを持った店の人に犬の名前を聞かれたので、「ハルです」と答え、ハルさんを抱っこして店の中央まで出向く。
店の中央で二人と一匹で並んだとき、我々は「ハルさんをどうやって前に向けようか」と目を見合わせた。
その時、カメラを構えた店の人は、
「あ、こっち向いていてください。大丈夫ですから」
と自信たっぷりに宣言した。

さて、これからどうやってハルの目線をカメラに向けるのだろう。
お手並み拝見だ、と期待に満ちた表情でカメラのほうを向いた時、突然、

「ゥハル!!」

とまるでゴルア砲(中)のような野太い怒声が轟いた。
ビクッとして思わず声の主を見やるハルさん。
そこへ、

パシャ。

と、カメラのフラッシュが瞬いた。

恐らく、目を真ん丸くしてびっくりしたような表情の飼い主とハルさんの写真が、程なくしてこの店のアルバムに収められるのだろう。

なるほど、道理でどの犬もビックリしたような顔をしていたのか、と納得の表情で店を出た飼い主とハルさんであった。

いや、ハルさんは何にも気が付かない犬だった

つづく。

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京都の話といいながら、結局、最初に入ったカフェの話しか書けませんでした。
今後ハルさんがどこへ向かったのか、気になる方はテチッとクリックお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 23:36| 兵庫 | Comment(8) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

東遊記雑感(Y)

長いこと床に伏せっていましたが、本日より、ようやく復活の兆しが見えてきました。
ご心配いただいた皆さん、暖かいお言葉ありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。

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結局、ほぼ一月もの歳月を経て完結した今回の「東遊記」。
たかだか4泊5日の国内旅行なのに、こんなにもダラダラと続いてしまったのは、おそらく、あんなことこんなことで出だしからつまずいたことにあるのではないかと思う。

本来、旅日記のテーマは「関西発、清里・軽井沢を犬連れで巡る旅」であったはずだ。
やれカルイザワンコがどうとうか、自爆スタイルがあーだこーだとか、そんなことではなく、もっと犬連れ旅を検討している人にとって有意義な情報を伝えるのが当ブログ本来の趣旨ではなかったのか?

と猛省する飼い主Yが、おもいつくまま(←既に不穏な予感)旅の感想などについて語っていきたいと思う。


★ 天候
 本来なら最終日は軽井沢スカイパークというところに行く予定であった。
 ここには広そうなドッグランがあるうえ、犬と一緒にリフトに乗って山頂から散歩を楽しんだりできるのだそうだ。
 ペンションで一緒になった人たちの評判も上々であったので、かなり楽しみにしていたのだが、あくる日は朝から怪しげな空が広がっており、朝の散歩で野生のコギさんを見かけることはできたのだが、やはり降りだしてしまった。

 野生のコギさん
野生のハル

 それでも、雨脚はそれほど強くなかったので、旧三笠ホテルを見たり

入場料を惜しんで中には入らず

 女豹と共に白糸の滝を見学したりと土俵際で踏ん張ってはみたものの、

早速女豹着用

 ベーコンでお昼を食べた頃からは、とても外では歩けない状態となった。
 まあ、後は高速を走って帰るだけであったのだけれど、それでも、SAではハルさんが寛げる場所がないし、飼い主もゴハンを落ち着いて食べることができなくて、帰り道はなかなかにタイヘンであった。
 よくよく考えてみれば、犬連れで行けるスポットというものは、晴れ若しくは曇りの日を前提にして成り立っているのである。
 今回の旅は幸い晴天に恵まれたからよかったものの、やはり、犬連れ旅行で最も重要なのは天候だろう。
 けれど、こればかりはどんなに努力しようと運次第なところが憎らしい。
 ま、どうしてもと仰るなら、(自称)晴れ男をレンタルいたしております。
 お代については、時価です。
 寿司屋のカウンターでトロやウニを頼むくらいの気概をもってご注文願います。


★ コギのベーコンベーコンのコギ
 ベーコンといえば、北軽井沢(嬬恋)の犬連れOKランチorカフェスポットとしてよく名前を聞く店(←本当か?)だが、ここのコギさんは看板犬ではなく、店内にはいない。
 なので、何も知らずに行くと、フツーにメニューを注文してフツーにウマウマと腹を満たして店を出る羽目になる。
 ここでは気軽に「えーっ、オムライスひとつと、フレンチトーストひとつ。あ、あと食後にコギ二つね」とまるで食後のコーヒーを頼むかのようにコギをリクエストするのがツウなやり方である(←大嘘)。
 もとい、もしも、アナタがコギ連れなら、コギ大好きなマスターさんが自ら触りにやってきてくれるはずであるから、さりげなく、ここにはコギはいないんですかと聞けば、連れてきてくれる可能性大である。
 たとえコギ連れでなくても、ここにコギがいるって聞いてきたんですけど、などと尋ねれば、コーギーズを登場させてくれるかもしれない。
 ただ、ハイシーズン真っ只中には開店前から行列が出来ていたそうなので、店内が空いていて、マスターに余裕があるときに限りお願いするのが、良識あるオトナの行動であろう。


★ 戦利品
 初日の宿「ペンション・グレイハンド」でいただいたナマで食べられるというトウモロコシは、旅行中ずっと車内に閉じ込められるという非野菜的生活を強要されたにも関わらず、見事な黄金色の輝きを見せてくれた。
 トウモロコシの皮が持つ保存力は凄まじい。

美味かった

 ハルさんもトウモロコシの皮で包めば、旅行中も鮮度を保てるのだろうか?


★ 飼い主夫婦のとあるヒミツ
 今回の旅行中、飼い主夫婦が写りこんでいる画像がいくつかあったが、そこに違和感を覚えた人はいなかっただろうか?
 まるでYとMが入れ替わったかのような。
 実は、飼い主夫婦はパンツ(パン○ィではない)を共用しているのである。
 これは、Y(♂)のほうが若干身長が高いにも関わらず股下長さが同じ、という涙なくして語れない事実があってこそ成り立っているのだが、家計にはタイヘン優しいシステムである。


ハッ!?

またどうでもいいことばかりぐだぐだと書いているのに気がついたので、これで東遊記は本当におしまいにします。
少しでも何かの参考になれたら幸いでございます。

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いよいよ、東遊記も終わりました。
終わったのはいいけれど、これからのネタが全くないことに気がついた哀れな子羊に迷えるテチをお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 00:27| 兵庫 ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

東遊記−チェルシー、ベーコン、旅の終わり−(M)

とうとう家に帰る日になってしまった。
前日までは、とにかくこの日は朝からとっとと家に帰ろうと話していた。
実際、この日はとうとう雨が降り出した。聞くところによると、私たちが来るまでこのあたりは本当に天気が悪かったらしい。今までよく頑張ってくれたと思う。そろそろ引き上げ時なのだ。
しかし、優雅に朝食など食べていると、なんだか帰りがたい気持ちになってくる。

さようなら上げ膳据え膳

食事も終わろうかというとき、夫がボソッと言った。

「俺、ちょっと今日、寄りたいとこあるんやけど」

どうせ明日も夏休みだ。ここで心残りをつくってはいけない。
ということで、同じ北軽井沢にあるというCHELSEA'S GARDEN CAFEに向かう。
雑誌で読んで行ってみたいと思っていたが、結局行程にうまく組み込むことができなかった店である。
ところが。
CHELSEA'S GARDEN CAFEは、休みだった。
この日は定休日ではないはずだが、とにかく店が開いていない。仕方がない。
ハイシーズンを過ぎたばかりの軽井沢の店の人はきっと、多かれ少なかれ、燃え尽き症候群にかかっているのだろう(←だいぶ妄想)。
とはいえ、店が開いていないという事実は厳然としてそこにある。
へたに遊ぶぜ!スイッチを入れてしまったがために、不完全燃焼の大きな子供が二人いるのも事実である。それでもそのまままっすぐ帰ればよかったのだろうが、残念ながら二人ともそういう分別を持っていなかった。
グズグズと相談した結果、もうひとつの行ってみたかった店Baconへ行こうという結論が出る。
ちなみにBaconとlibre(ペンション)は結構近い。CHELSEA'S GARDEN CAFEまできて、また大きく引き返すことになるわけだが、もはやふたりとも意地になっていた。
ハルさんはというと、「もーどーにでもして」といった感じで、ずっとケージの中で眠っている。

で、Bacon。
その名のとおり、自家製ベーコンが売りのレストランである。
ベーコンを自家製で作ってしまうあたり、相当な「食」へのこだわりが伺えるが、どの料理も気合と情熱が感じられ、とてもおいしかった。

ベーコンサラダ(王道)

ペッパービーフ&ライス

特製カレー

ベーコンはもちろん好きだが、オトナの引き際を無視してまでここまで戻ってきたのは、実は他にも理由があった。

この店には、コギさんがいるらしい (←ペンションのオーナーさんからの耳寄り情報)。

ハルさんみたいな、なんちゃってカルイザワンコではなく、生粋のカルイザワンコである。
ここはぜひ会っておきたい。
店のオーナーさんはたいへんコギ好きの方で、ハルさんのこともとても可愛がってくれ、私たちの食事が終わるのを見計らって、2匹のコギさんを連れてきてくれた。

チャバくんとティナちゃん(ちゃんと撮れた写真がありませんでした……)。
夫婦コーギーズ

二匹ともフレンドリーにハルさんに接してくれたのだが、いかんせんハルさんがここでもテンション低下中で、あまり絡んでくれなかった。残念だが、仕方がない。ハルさんをここまで消耗させたのは私たちだ。

実は食事が終わってコーヒーを注文していた。
しかし、コーヒーが来てすぐに二匹のコギさんが出現したものだから、ついテンションが上がってコーヒーも飲まずに遊び呆けてしまう。
席に戻りながらせっかくのおいしそうなコーヒーが冷めてしまったなーと思っていたら、お店の方が「冷めてしまったから」と新しいコーヒーを持ってきてくれた。
驚いた。でも嬉しかった。やっぱり軽井沢の方はみんな優しい。最後の日、雨の中ムリヤリ引き返してでも、この店に入ってよかった。

素敵ベーコン

旅行というのはもちろん、何か見たいものや食べたいものがあって行くものだし、その目的を達成したらそれはそれで満足できると思う。
しかし。
旅先でのこうした小さな喜び(あるいは驚き)は、旅をいっそう鮮やかに輝かせる。
たくさんの人の優しさのおかげで、これから先ずっと、私たちはこの旅行をあたたかく美しい光として思い出すことができるだろう。

清里・軽井沢で出会った方々、ワンコたち、ありがとうございました。
ほんとうに楽しい旅行でした。
また遊びに行くことがあるかもしれませんが、そのときはどうぞよろしくお願いします。

【オマケ】
帰りに偶然ペットショップを見かける。
こちらも燃え尽き症候群で店が閉まっていた(←ウソです。定休日でした)。
ようやく落ち着いてきていた夫という名の大きな子供がまたしてもグズりだす。
最後には車を道端に止め、ため息をつきながら店の写真を撮っていた。
たしかに素敵なニオイのする店だ。次に来るときはぜひ寄っていこう。

クンクン

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終わりました……。とうとう東遊記、完結です。
長い間お付き合いくださり、ありがとうございました。
テキトウ旅行記をゴソゴソと書いているうちにランキングがどんどん上がっていき、今日もまた見たことのないテチの数に驚いています。
でも本当に嬉しいものですね。いつもいつもありがとうございます。
クタクタになりながらも、ようやく家に帰ってこれたハルさんに、本日もおつかれさまのテチをよろしくお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 01:17| 兵庫 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

東遊記−自由、犬風呂、ハンガー−(Y)

こんばんわ。飼い主Mです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は夫、先週末から風邪でダウンしております。
ということで、ワタクシ勝手に夫が以前書いた記事を掲載しておりますので、コメント等が少し遅れるかもしれません。っていうかいつも遅いですよね私たち。すみません。
そんなわけですが、本日もよろしくお付き合いください(M)。

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今晩の宿、ペンション「リーブル」は約3年前に建てられた、犬連れ専用宿である。
さすがに犬連れ専用宿として設計されただけあって、玄関には広い足洗い場があり、タオル、シーツ等が常備されていた。
館内の足元にはすべりにくいテラコッタ調のタイルが敷かれているうえ、寒くなると床暖房が稼動するらしい。
しかも、何と、露天風呂には犬を連れて行ってもいいのである。

ここが噂の(?)露天風呂。

石づくりの露天風呂

奥に見えるのはリードフックである。

ここに犬をつなぐ

しかし、それよりも何よりも飼い主夫婦の目を惹いたのは趣味のよいインテリアである。
まるで、ヨーロッパの小洒落た宿に宿泊しているような趣があった。
ダイニングスペースは犬同士が干渉しあわないようにテーブル同士の間隔が広くとられているうえ、よく見ると椅子とテーブルのデザインが組ごとに違っていたりする。

ちょっと分かりづらい

それでも、全体の調和は非常によく整っており、飼い主夫婦は「ほえ〜っ」という感嘆の声しか出てこなかった。

部屋のハンガーにすら隙がない。

ほっすい

実は、写真はないのだが、玄関のフンチョス箱ですらオサレであった。

こうして、ハルさんと共に風呂に入り、

入りたいのか?

ウサブローを飾ってみたりしているうちに夜は更け、

脈絡なし

ディナータイムがやってきた。
照明に照らされるダイニングも素敵である。

オサレー

この前菜から始まった料理は質、量ともに非常に満足のいくもので、お酒も進む進む。

とりあえずビール

ビールを飲み干した後は、ワインを空け、

やはりディナーにはワイン

魚(メカジキ)を食し、

冷製ホニャララ

肉を喰らい、

美味しかった

最後はギネスのナマがあったので、もちろん飲む。

ギネス最高!

果たして、デザートとギネスが合うのか?という疑問は愚問である、と個人的には思う。
美味い酒は何ものをも凌駕するのだ。

まあ、そんなおっさんの戯言はさておき、ディナーを堪能した後は、ハルさんとともに部屋に戻り、うつらうつらしていたのだが、なにやら部屋の外が騒がしい。
何事かとドアを開けて外へ出てみると、宿泊客の犬たちとペンションの看板犬が勢ぞろいしていた。
なんと、みんなノーリードで好き勝手歩き回っている。
さすが、リーブル(自由)の名を持つペンションである。

DSC08404.JPG

これはハルさんも参加させねばと、早速、放流し、他人様の犬を撫でまくり触りまくる。
ハルさんが元気であれば暴走の恐れもあったのだが、疲労感が抜けないハルさんはテチテチ歩き回っていただけであった。
みなさん、ハルさんに対し「大人しい犬」というイメージを持たれたようだ。
「カルイザワンコ大作戦」大成功である(←本当か?)

こうして、最後の夜は更けていった。

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嗚呼、なんということでしょう。
みたことのないテチの数にドキドキしていたらいつのまにか2位になってしまっています……。もちろん今回も画面はバッチリハードコピーです!
いつもほんとうにありがとうございます。
よろしければ本日もテチっとよろしくお願いします〜(M)。
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posted by 飼い主YとM at 07:43| 兵庫 ☀| Comment(10) | TrackBack(1) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

東遊記−鴨たち、弾丸、最後の夜−(M)

一日のんびり散策して、軽井沢も堪能したので矢ヶ崎公園の駐車場へ戻ることにした。
メインの道も期待通りのにぎやかさでよかったが、ときどきフッと横道にそれると、そこにもやっぱり素敵な店がぽつぽつと並んでおり、軽井沢という街の歴史と奥行きを感じた。
いったいいかほどのお値段がするのか検討もつかないが、確かにこういうところに別荘があるといいなと思う。もちろん家事全般をこなしてくれる有能なセバスチャンがいることが必須条件だが。

さて、矢ヶ崎公園も広くて綺麗な公園である。奥には大賀ホールというコンサート会場が見える。さすが軽井沢、公園にも隙がない。

矢ヶ崎公園

公園では鴨の群れと、なぜか「だるまさんが転んだ」にいそしむ女子大生の集団がいた。
どこでどういうキッカケがあると、みんなで「だるまさんが転んだ」をやろうという話になるのかわからないが、とにかくとても楽しそうで、ちょっと羨ましかった。
夫はもう鴨に夢中で、群れと一緒にウロウロしながら写真を取りまくる。

カモカモ

私としても鴨の群れに飛び込むか、女子大生に混じって「だるまさんが転んだ」をしたかった。
ハルさんは断然「だるまさんが転んだ」より「鴨さんが狩られた」をやってみたかったはずだ。
が、そんなことをすると、ハルさんともども留置場で冷や飯を食らうハメになりそうなので、この2つの集団が笑いながら去っていくのを(ハルさんと)黙ってみているしかなかった。

行ってしまう

その後、散歩中のトイプードルズに出会う。
遠くで姿が見えたときから、とにかく右へ左へ爆走していて、元気だなーと思っていたのだが、実際近くに来てみると、その迫力はすごかった。
トイプーって、ぬいぐるみのように可憐な外見とマッチした優雅な性格のコが多く、それがまたハルさんを惹きつけてやまないと思うのだが、このトイプーは明らかに違った。
ハルさんにまるで興味のないフリをしつつ、おもむろに弾丸のような速さで狩りにくるのである。
ものすごい勢いであるうえに、突発的であるので、こちらとしてはたいそうあせる。

あせるハルさんとのけぞる飼い主
ヒー

何回かこの弾丸ダッシュが発動された結果、片方のプードルちゃん(←激しい方)のロングリードが壊れる。
伸びたリードが戻らなくなってしまったのである。ある意味、ノーリード状態なのであった。
飼い主さんは「あらー?」といいながらなんとか直そうとしていたが、その間も弾丸ダッシュは繰り返されるので、なかなかうまくいかないようである。

もう片方のプードルちゃんは比較的穏やかで、それなりに遊べそうだったが、いつ後ろから弾丸が打ち込まれるかと思うとあまり落ち着けず、飼い主さんにお礼を言って早々に立ち去る。

(ロックオン中)
ドキドキ

こうして旧軽井沢をあとにし、この旅行最後の宿リーブルへ向かう。
リーブルは北軽井沢にある、とホームページには書いてある。
同じ軽井沢だから結構近いのかと思ったが、北軽井沢とは、実は群馬県の嬬恋であった。
軽井沢といっても、北軽井沢、南軽井沢、旧軽井沢など色々あって、どこもそれなりに距離があるらしい。今回旅行して初めて知った。

そんなわけで、車で走ること約1時間、看板を見逃して一度スルーしたが、なんとか無事にリーブルにたどり着く。

リーブル

こちらの宿はこの日、私たちが予約したのが最後の一部屋だった。
まるっきりの平日(火曜日)だというのに、なかなか人気のお宿のようである。
このペンションにはなんとドッグランが併設されているのだが、ウッドチップ敷きのうえに広さもかなりのものであった。
そこで、ウッドチップ初体験のハルさんを早速放してみた。

連日の疲労でイマイチ覇気が感じられないが、それなりに楽しんでいるようだ。

まあそれなりに

というか、その小川は気力MAX時でも飛べるかどうか微妙です。やめておきなさい。

でも飛びたいの

こんな感じで、カルイザワンコ、最後の夜が始まる。

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ダラダラと続いてきた東遊記もようやくゴールが見えてきました。
ランキングもまたしても4位(!)になってしまって、もうドキドキです。いつもありがとうございます。
ハルさんももうちょっとでおウチに帰れるので(帰りたいのか?)、もう少し頑張れのテチをお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 21:12| 兵庫 ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

東遊記−お蕎麦、自転車、ウサブロー−(M)

ハルさんがカルイザワンコになって半日が過ぎた。
軽井沢といえば、オサレにフランスパンなどちぎってランチといきたいところだが、飼い主夫婦は蕎麦が食べたかった。
今までの食事に不満があるわけではないが、せっかく信州方面に来ているのだから、一度くらい蕎麦を食べておきたい。スキーのときはいつも張り切って蕎麦を食べているのだ。
しかし、ワンコOKの店というと、洋風の店が殆どだ。というか和風の店を見たことがない。
なので、蕎麦は半分諦めていたのだが、半日軽井沢の街を散策して、偶然ワンコOKの蕎麦屋を見つけた。

蕎麦屋のカルイザワンコ

久々の和食

ありがたい。
おかげでまたカルイザワンヌとカルイザワンコに戻って散策を続けることができる。

途中、ART HOTEL FOLONというホテルの前を通りかかる。
リゾナーレに続いて、宿泊に失敗(←いっぱいだった)したホテルである。
ここは、お値段も手ごろだし、軽井沢の中心地にあるので、使い勝手がよさそうだったのだが。
入り口を覗いて見ると、ワンコを乗せることのできるレンタサイクルがあった。
カゴにワンコを入れることができるようになっている。
チラ見しただけでも入るわけがないと感じられたが、なんだか悔しかったので、カゴの中に入っていたワンコのぬいぐるみとハルさんの大きさを比較してみる。
負けず嫌い 学者肌 なので、何事も確かめずにいられないのである。

無謀な比較

結果、
ハルさん : ぬいぐるみ = 1.5 : 1
であった。
ハルさん、尻がまるまるはみ出していた。
むりやりカゴに詰めたら、尾骶骨あたりを骨折していたかもしれない。

仕方がないので、徒歩で散策を続行する。
やがて見えてきたワンコショップは、Three Dog Café 。

オサレな外観

ここで飼い主夫婦はあるブランドに一目ぼれしてしまった。
そのブランドの名前はウサブロー
カエルちゃんのポップな柄がそれはもうハートにズキュンドキュンなのであった(←古すぎる、あんまりだ)。
関西では見たことのないブランドで、この先いつ再会できるかもわからないため、心残りのないようにいくつかこのブランドのものを買っておこうということになった。
で、ハルさんは試着台に乗せられ、あれやこれやと試着させられる。

試着その1 コードネーム「カラフルポッピー」

カラフルポッピー

ウサブローらしい(知らんけど)ポップでサイケなデザイン。
あかるいオレンジの色使いでお腹まわりも華やかな印象。

試着その2 コードネーム「モーモー」

モーモー

カラフルでポップなカエルちゃんをあえてのモノクロに。
オトナのオンナならではのシックな着こなし。

試着その3 コードネーム「女豹」

女豹

スポーティなデザインをピンクベースにすることで、女らしさをプラス。
しなやかに獲物を狙う、そんな野性のオンナに視線集中。

というわけで(?)夫婦で色々検討した結果、「女豹」を購入することに決定した。
アクティブだが色気の感じられないブルース・リーに変わって、あらたな勝負服になってくれることを願う。

さらに水のみ器(布製)を購入する。

実はリバーシブル

旅行用の水のみ器は今回の旅行前に買おうと思っていたのだが、いまいちコレというデザインのものがなく、結局買えなかった。
仕方がないので、いつも実家へ行くときに使っているケロッグのオマケを持ってきていた。
ケロッグはプラスチック製で軽く、冷たい水を入れると色が変わるというスグレモノ(?)ではあるが、いかんせん見た目がものすごく投げやりな感じがする。
今回、気に入った器が買えてよかった。

(今までの働きに敬意を表してオサレ写真風に撮ってみました)

こうしてみると悪くない

そんなわけで、すっかり満足した私たちは併設のカフェでまったりとお茶を飲む。

ロケーションも抜群

ローズヒップティーなぞ飲んでみる

水面下では、獲物を狙う女豹がうごめいているのであった。

女豹というよりハイエナ

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とうとう10月になってしまいました。ホント、いつまで続くんでしょうコレ。
それなのにここ最近のテチはたいへんなことになっています。でもほんとうに嬉しいです!
これからも(マイペースですが)ぼちぼちやっていこうと思うので、よろしくです。
よろしかったら、本日もテチッとお願いします〜。
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2006年09月29日

東遊記−疲労、標的、関西系−(Y)

清里に続き、ここ軽井沢の朝の空気も実に爽やかで気持ちがよかった。
ハルさんも気分よく朝ション、朝ウンを済ませたようだが、心なしか疲労感を漂わせているような気がしてならない。

一見爽やか

旅行もついに4日目を迎えた。
旅先の慣れない環境で暮らしているうえに、昨日はハルさんにとって数々の修羅場が待ち受けていたわけで、疲労がにじみ出てくるのも仕方がない気もする。
けれど、ハルさんは、飼い主の行くところであれば、どこへでも不満そうなそぶりも見せずついて来てくれる。
この特性は、今回の旅行で非常に助かった。

さて、今日は共働き夫婦にとって初体験の軽井沢町を散策する日である。
どんな町なのだろうかと、期待に胸を膨らませ、矢ヶ崎公園の駐車場に車を停めて、中心部に向けて歩きだすことにした。
しかし、駐車場が1日500円とは安い。
もっと物価が高いイメージがあったのだけれど、案外、庶民的な町なのだろうか。

そう思いつつ、旧軽井沢を目指してメーンロードと思われる道を歩くこと数十分・・・・・・、せっかく来たのに、入りたいと思う店がない(涙)。
なんというのか、この町がターゲットにしている年齢層は我々夫婦より20歳ほど上のような気がするのだ。

何だか悔しいので、とりあえず、旧軽井沢の入り口にある森ノ美術館というところの入り口にある看板でお決まりの写真をとってみた。

定番

旧軽井沢というと、字面から古い町のような印象があったのだが、こちらのほうが新しい店が多く、ようやく見て回る気が湧き出してきた。
こうして飼い主夫婦とカルイザワンコは意気揚々と歩き出したのだが。

一体感ナシ

なんだろう、折角カルイザワンコと言い張ってきたのに、この一向に品が感じられないハルさんの様子は。
道草を食わずに、もっと颯爽と歩いて欲しいものだ。
そんな風に歩くことを覚えさせたこともない飼い主の責任を棚にあげて、愚痴のひとつも言っていたところ、とある店先で犬のぬいぐるみを操り人形のように動かしている店員さんに出会う。
本物の犬だと思ったのか、興味津々で近づくハルさんであったが、見馴れない動きをみせるぬいぐるみに戸惑い気味である。

及び腰

こうして、ハルさんとぬいぐるみの熱い(?)バトル始まったのだが・・・・・・。

注:音がでます



周囲の声に辺りを見回すと、ちょっとした人だかりができていた。
たかだか一匹のワンコがぬいぐるみに翻弄されている光景ではあったのだけれど、なるほど、こうして人だかりというものは出来ていくのだな、とちょっと感心して店員さんに礼を述べ、その場を立ち去った。
しかし、あの笑い声は・・・・・・、人だかりの中にきっと関西のおばちゃんがいたに違いない。

その後、ドッグカフェで小休止をとり、英気を養う。

ガラガラなのは朝が早いせい?

カルイザワンコも笑顔。

おねだりか?

その後、再び散策を開始したのだが、思ったより少ないとはいえ、やはり犬連れの方に出会うことは多かった。
しかし、疲れのせいか、肝心のカルイザワンコに覇気がない。
普段なら一緒に遊びそうなフレンドリー犬に対しても、

左フック!

「あくび」を放ち、完全無視である。

オトナのマナー

犬のあくびは、相手に「落ち着け」というサインらしいが、ハルさんがそんな高度な技を駆使するなんて、今まで考えられなかったことである。

ハッ!?
自分がカルイザワンコであることを自覚して、オトナの振る舞いを装っているのだろうか。

いやいや、単にこの犬があまりお好みではなかった可能性もあるし、断定はできない。

と思っていたら、その後、カーディガンに出会ったときも似たような応対を見せていた。

ワカちゃんに似ている

このクールな対応、カルイザワンコと呼ぶに相応しいのではないだろうか。

存在抹殺

しかし、他の犬と絡んでくれないハルさんに対して、一抹の寂しさを覚えたことも、また事実であった。
見事にカルイザワンコへと変貌を遂げたハルさんを連れ、軽井沢の散策はまだまだ続く。

****************************************

いや、分かっているんです。
ハルさんはカルイザワンコらしく振舞ったのではなく、単に疲れていて、他の犬と遊ぶ元気がなかったことは。
でも、たまにはそんな夢を見てもいいじゃないですか!(←逆ギレ)
それはそうと、昨日も大量のテチをありがとうございました。
連日の大量テチに我が家は既にお祭りモードです。
本日もテチッと押していただければ、カルイザワンコの化けの皮が剥がれるやもしれません。
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2006年09月28日

東遊記−復活、戸建て、土地の優しさ−(M)

牛と対峙してメリーゴーランドに乗り黒柴に狩られてラブとパグにも狩られて川で溺れ泳ぎ、、ハルさんの長い一日はようやく終わる。

本日の宿泊先はアメリーハウス。前日に続いてコテージである。
告白すると、実はこの段階で初めて「軽井沢」に足を踏み入れたのであった。ハルさん、実は今までカルイザワンコではなかったのである(←衝撃)。

アメリー外

今回は正真正銘、中までぎっしり二階建てである。
ガスコンロや冷蔵庫、食器も全て用意してあり、もはやただの一戸建てだ。

アメリー中

今までコテージというものに泊まったことがなかったけれど、ペンションと似たような値段でずいぶんとゴージャスな空間に泊まれるものだ。
二人とも貧乏性なので、この広い空間を活かせないのが口惜しい。

チェックインを済ませて一息つくと、実はずいぶんと空腹であることに気がつく。
というわけで、アメリーハウスへ向かう途中で見かけたDOG DEPT GARDENへ向かう。

DOG DEPT GARDENはその名のとおりDOG DEPTが経営しているダイニングレストランである。建物の中には当然ペットショップもある。

DOG DEPT GARDEN外

とにかくお腹が空いていたので、ペットショップは後回しにしてレストランに入る。
外に広々としたテラス席があり、その・にはドッグランもあったのだが、軽井沢の夜が思いのほか肌寒かったので、店内の席に座る。
店内もなかなかに素敵な感じだ。

DOG DEPT GARDEN中

そこで人はこんなものを食べ、

タコスサラダとか

ハルさんは豚肉のホニャホニャ(←覚えていない)を食べ、

ホニャ?

速攻で寝てしまう。やはり今日一日の激闘がこたえているようである。

もうだめ

食事を済ませてようやくペットショップを見に行こうとすると、案の定というかなんというか、ショップは閉まっていた。
ボーゼンとショップの前に立ち尽くしていると、見かねた店員さんが、店を開けてくれる。すでに被せてあった布まではいでくれた。
感動しつつ、店のなかを物色する。店員さんの優しさにこたえるためにも、ここは何か気の利いたものを購入したいところだ。

こんなものや、

野球やろうぜ

こんなものを見たりして散々迷った挙句、

レストランと同じ

結局こちらのマグカップを購入する。家に帰って、リゾナーレで買ったトレイと合わせてみると意外にマッチした。嬉しい。

秋色たち

散々店内をうろつき、マグカップも在庫をわざわざ探しに行かせた(←店には1つしかなかった)というのに、店員さんはイヤな顔ひとつせず、笑顔で丁寧に梱包して、素敵バッグに入れてくれた。
しっかりしたつくりで、そのまま散歩バッグにも使えちゃいそうである。

素敵バッグ

しかしこちらへやって来てから、どこへ行っても店の人がとにかく優しい。

皆、見たいなら好きなだけ見ていきなさい食べていたいなら好きなだけ食べていきなさい、というスタンスなのだ。
とにかく鷹揚だし寛大なのである。
実はこのとき、レストランを出たときにはもう、レストランの閉店時間さえ大幅に過ぎていたようなのだ。帰る間際に店員さんに聞いて驚いた。
なんということだろう。テラス席にはまだ、私たちより後に入ってきた夫妻がゆったりと食事をしているし、併設のドッグランでは夫妻の連れてきた柴犬が走り回っている。
これが関西だとなかなかそうは行かない。コレはこの土地の気質なのだろうか。とにかくとても新鮮であった。

食事を済ませて帰ってくると、アメリーハウスがタイヘンなことになっていたが、

アメリーハウスビーム

人も犬ももうクタクタで、すぐに眠りに落ちる。

翌日、爽やかに晴れ渡った軽井沢の草地を堪能するハルさん。
広々とした草むらでウンウンを出し、

フーン

あちこちをクンクンして朝露にまみれる。満足そうだ。

やったった!

ということでアメリーハウスを後にし、いよいよ軽井沢中心地へ向かう。

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本日はまたしても見たことのない量のテチで、夫婦ともどもドキドキしています。
皆さんいつもいつも本当にありがとうございます。
期待にこたえて(?)、東遊記、復活です。
いろいろありましたが、ハルさん、ようやく軽井沢に上陸しました。
次回の記事は、いよいよカルイザワンコの本領発揮(?)だと思います。
もう少しだけお付き合いください。
ハルさんにも、もう少し頑張れのテチをお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 00:00| 兵庫 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月22日

東遊記−ラブ、パグ、丸太−(Y)

八ヶ岳犬の牧場リバーランドで、たいそうゴキゲンに水辺を駆け回っていたハルさんだが、飼い主の魔手により強制的に深場へと連行されることになった。
未だかつて、泳いだことなどないハルさんではあるが、一人前の犬ならば犬掻きくらいできて当然であろう。
案外、飼い主のほうは泳ぎが不得意だったりするのだが、そんなことは棚にあげて、ハルさんを深みで放してみた。
だが、どんなに贔屓目に見ても、鈍さだけは超一流のハルさんである。
ひょっとしたら、犬にはあるまじきカナヅチで泳げないなんてことも十分考えられる。
そんなわけで、慈悲深い(?)飼い主のこと、両手でハルさんの体をやんわり支えながらの初遊泳となったのである。

いよいよリリースしてみると

housui.JPG

必死に泳ぐ!

release.JPG

ほんの短い間ではあったけれど、ハルさんは確かに泳いでいた。
犬掻きをしていた。
例え、リリィさんと同じく、アライグマみたいな顔をしていたとはいえ、泳いでいたことには間違いない。

そこで、再び深みに連れて行き、再度リリースしてみることにした。
その様子は動画で。

(注)音が出ます



おおっ!飼い主の支えがなくても泳げるじゃないか、ハルさん。
短い距離ではあったけれど、見事に泳ぎきったハルさんに大興奮の飼い主夫婦である。
だが、一方、ハルさんはというと・・・・・・

DSC07957.JPG

あまりの出来事に不信感一杯の目で飼い主を見つめていた。
ハルさん的にはよっぽど嫌だったらしい。
必死の思いだったらしい。
この出来事以降、飼い主が背後に廻りこむのを警戒するようになってしまった。
だが、ワタシ(Y)的には、たとえほんの少しでも泳いでくれたハルさんの勇姿に感動したし、十分満足していた。
これからは、なんの心置きなく水辺で遊んで欲しい。
そんな暖かい心を抱いて、凍りついたハルさんの心を溶かすべく、オヤツで懐柔したりと骨を折っていたところ・・・・・・。
ふと隣を見上げると、ズボンをたくしあげ、水中に侵入してきた妻Mがいた。

「ワタシも泳がせてみたーい。夫だけズルイ!」と能天気な笑顔でのたまうMに圧倒された飼い主Yを尻目に、ようやく心がほぐれてきたハルさんはMに捕獲されてしまった。

満面の笑みで深みへと進むMとなすすべなく連れ去られるハルさん。
そこへ、タイミングよくラブラドール姉さんがやってきた。

DSC07962.JPG

問答無用にハルスメルをチェックする。

labcheck.JPG

そうして、ラブ姉さんが立ち去ったと思った途端、ふいにハルさんがリリースされた!

DSC07967.JPG

いや、これはリリースというより放り投げられたという表現のほうが正しいかもしれない。
だが、ハルさんにとっては、既に三度目の強制遊泳である。
最悪のスタートを切ったとはいえ、このまま軽く岸までたどりつくと誰もが思ったのだが。

swimhal.JPG

ん?ハルさんのボディがかしいでいる!?

kasigu.JPG

と思ったのも束の間。
ああっ!!
ハルさんが溺れている!!!!

dorowned.JPG

なんと、ハルさんの体が半回転し、溺れかかっているではないか!!
しかし、運よく、既に足が届くところへ達していたようで、何とか体勢を立て直し、急死に一生を得たハルさんであった。

tatenaosi.JPG

だが、この出来事により、飼い主への不信感が頂点に達したハルさん、この鉄面皮の表情はしばらく崩れることはなかったのである。

DSC07979.JPG

このアクシデントを受け、無表情のハルさんをとりあえずは放置して、飼い主の間で原因究明が始まった。
ハルさんは左右の足の長さが違うのではないか?
いや、ハルさんがもともと鈍臭くて泳げないだけではないのか?
いやいや、犬は元来泳げない生物なのではないか?
等々、いろんな意見が出されたが、最終的には次の意見に落ち着いた。

「なあなあ、川に丸太を流したらどうなると思う?」
「それは、川の流れに押されてくるくる回転しながら下流に流されるんと違う?」
「それや!ハルはいわば丸太なんよ。あの短い足が川の流れに直面して何の役に立つ?丸太と一緒でくるくると回転してしまうに決まってるがな!!」
「あー!そう言われてみればそうやね。そうかー、不憫な生き物やね、コギって」
「そうやなー。ハルさんも暖かい目で見守ってあげんと」
「うんうん」

こうして「ハルさん=丸太説」が定説に落ち着き、ハルさん第四の試練、強制遊泳はその幕を閉じた。

その後、飼い主のオヤツ攻撃にゴキゲンを取り戻したハルさんは、川のそばにある、自然の広場(ドッグラン)で濡れた体を乾かすべく走り回り、

DSC08025.JPG

ラブ姉さん、パグちゃんと走り回った後、ようやく犬の牧場を後にした。

pug2.JPG

しかし、ハルさんの旅はまだまだ終わらない。
次の目的地は、軽井沢。
果たして、ハルさんは憧れのカルイザワンコになれることができたのか!?


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ただの丸太にも関わらず三度も放流されたハルさんに、よく頑張った、大変だったね、と慰めのテチをお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 00:48| 兵庫 ☁| Comment(7) | TrackBack(1) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

東遊記−リバー、ランズ、スルーイット−(Y)

黒柴ハロー君の猛攻をくらい、ボロ雑巾のようになったハルさん。
ボロ雑巾のように」というのは割とよく使われる比喩のような気がするが、このときのハルさんは体中にハロー君の涎がまとわりつき、正にボロ雑巾状態であった。
ちなみにハロー君にも同じだけの涎が付いている。黒毛だけにキラキラとまぶしかった。

心身ともに疲労が蓄積しているハルさんをリフレッシュさせるには、やはり大好きな水場しかない。
ボロ雑巾も水で洗えば(少しは)綺麗になるというものである。

そんなわけで、犬の牧場の係員さんに「リバーランドに行きたい」と申し出る。
犬の牧場にはリバーランドという、川遊びが出来るところもあるらしいのだ。
このリバーランド、犬の牧場のすぐ近くにあると思いきや、車で10分ほど走り、そこから5分ほど歩かなければならなかった。

だが、リバーランドの係員さんが休みらしく、オーナー自ら先導してくれるというVIP待遇(?)を受けて到着したそこには、川幅20メートルほどの清流が悠々と流れていた。
オーナーさんの説明によると、ここリバーランドの出入り口は一箇所、川の両側は切り立った山の斜面で犬が逃亡する可能性はかなり低いとのことだった。
じゃあ、あとは好きにしてくださいと言われ、早速ハルさんを放牧してみる。

先客さん

既に川には先客のラブラドールたちがいたので、さらに上流を目指し、少し歩くと開けた場所に出た。

ネイチャーランド

大自然に包まれて、大好きな水浴びが出来るなんて最高の贅沢じゃないか、ハルさん。
しかし、ハルさんは、水際までは喜んで行くものの、そこから先へなかなか進めない。

チキンハル

別に、そんなに流れが急なわけでもないし、特に水深が深いようにも思えないのだが、短足のハルさんにとっては、水際以外は足が届かないようだ。
一度も泳いだことがないハルさんにとって、足が届かない場所は未知の場所。
そこへ踏み込むだけの勇気は持ち合わせていないハルさんの様子を見ていると、思わずケツを押して、川にはめてしまいそうになる。
妻Mとハルさんが場違いな会話をしているときなどは、二人ともはめてやろうかと思ったが、

talk.JPG

そんなことをしてしまうと、家庭内で村八分にされてしまうことは明白なので、オトナらしくぐっとこらえる。
けれど、ハルさんは活動場所が狭いためか、あまり面白くなさそうだ。

ビビリハル

やはり、他の犬がいないと気分が乗らない体質なのだろう。
下流のほうが浅瀬が広そうだったし、ハルさん的にはもてあますサイズだけれど、ラブラドールもいたし、というわけで、下流へ移動することにした。

すると、短足を必死に回転させながら護岸をダダッと駆け下り、飼い主を置いてきぼりにしてラブちゃんのところへ向かっていくではないか。

短足の奇跡

まあ、すぐに追われるハメになったけれど。

いつもの光景

ハルさん待望の下流、そこには、4歳のラブラドールと、3ヶ月(!)のパグがいた。

下流は浅瀬が広いし、

広々

遊べる(追われる)犬もいるしで、ハルさんのテンションはうなぎ上りである。

見事な追い足

パグちゃんも3ヶ月という幼齢ではあったけれど、ハルさんと絡む意気込みで魅せてくれた。

仔パグは目茶苦茶可愛い

だが・・・・・・、何か物足りない。
これではいつもドッグランの池で遊んでいるのと変わらないではないか。
折角、金を払って遠方の清流に入らせてもらっているのだから、日常とは違う何かを期待したくなるのが、人の子というものである。

やはり、ここはハルさんに初泳ぎを披露してもらわないと、遥々やって来た意味がないのではないか。
そう意見が一致した飼い主夫婦は、オヤツでハルさんを深みに誘導することにした。
だが、水中に入る用意など何もしてこなかったので、飼い主を代表して私(Y)がブーツを脱ぎ捨て、水中へと足を進める。
そして、おもむろにハルさんの鼻先へと大好きなオヤツをちらつかせ、泳がせようとしたのだが・・・・・・。

誘導部隊

足がつくギリギリまではやってくるものの、一向に泳ぐ気配を見せないハルさん。
オマエの食べものに対するパッションはその程度だったのか!!
「んー!んー!んー!」と怒り心頭に達した飼い主はなりふり構わず実力行使に出ることにした。

強制連行

こうして、ハルさん第四の試練「強制遊泳」がその幕を開けたのである。


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「強制」と名がついている以上、もはや「遊泳」ではない気もしますが、この後ハルさんがどうなったのか、期待感を込めてテチッとクリックお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 23:59| 兵庫 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

東遊記−ハロー、黒柴、グッバイ−(Y)

牛との遭遇、メリーゴーラウンドへの強制乗車を経て、ほうほうの体で萌木の村を脱出したハルさんは、ペットリゾート清里というペット複合施設でしばしの休憩をとっていた。
店員さんにも可愛がってもらい、ようやく一息ついたハルさんではあったが、本日のメインイベントはこれからである。

ペットリゾート清里
小さなドッグランもアリ

しかし、その前に、ハルさん第二の試練「メリーゴーラウンド」について若干の補足を。
ハルさん、(Mと同じく)満面の笑みだし、別に試練でも何でもないんでないの?と思ったのは私だけではないはずだ。
だが実は、回転木馬が回転を重ねる毎にハルさんのテンションは著しく下がっていたのである。
やはり、アップダウンを繰り返しながら回転を続ける乗り物に乗るというのは、犬にとって苦痛だったのだろう。

それでは、証拠写真をどうぞ。

これは、回転が始まって間もないころの、満面の笑みを見せるMとハルさん。
満点のスマイル

そして、これが終盤に差し掛かったころのハルさんの表情。
相変わらず満面にスマイルを浮かべるMとは対照的に、耳は大きく横へ垂れ下がり、虚ろな目をしている。

好対照

ドナドナドーナドーナ♪
雌コギが揺−れーる♪
と口ずさまずにはいられないような、やるせない心境だったのではないだろうか!?

DSC07718.JPG

さて、この第二の試練が、試練と呼ぶに相応しかったかどうかは、読んでくださっている方の判断におまかせするとして、いよいよ次の試練について、話を続けよう。

ペットリゾート清里を出発した我々が向かった先、そこは「八ヶ岳犬の牧場」。
何と、1万数千坪の敷地内で自由に遊べるらしいのだ。人も犬も。
しかし、入場するには会員登録というのが必要で、登録料はなんと1万円

ハルさんを大自然の中で遊ばせてみたいという気持ちは大いにあるけれど、やはり、1万円というのは高い。
だが、私にはとある秘策というか、とある希望があった。
それは、一昨日宿泊したグレイハウンドさんの近辺にある犬連れ専用ペンションのHPに「宿泊すれば犬の牧場に登録料ナシで入れます」と書いてあったからだ。
グレイハウンドさんのHPにはそんなことは書いていなかったけれど、やはり犬連れペンション同士のつながりもあるだろうし、そのつながりの中で犬の牧場との提携?みたいなことをしていてもおかしくないだろうとの読みがあった。

で、一昨日の晩、グレイハウンドさんに到着後、早速犬の牧場について尋ねてみると、やはり、登録料を払わずに入れる用紙というのがあるとのこと!
喜び勇んで用紙をいただいたのだが、宿の方はあまりオススメしていない風であった。
「呼んだらちゃんと戻ってきます?柵も何にもないので、帰って来なくなる場合もありますよ」とのこと。
脱走癖のある犬は厳禁ということか。
さらに、昔は登録料などというものはなく、入場料だけだったのだが、大勢の犬連れ客が訪れるようになって、様々なトラブルが発生したため、登録制にしたらしい。
現在は、一万円を払う覚悟のある奴だけ来てもいいよ、というスタンスということか。

まあ、近くに住んでいれば一万円払ってもいいと思わなくもないけれど、次来るかどうか分からない距離に住んでいる身としては、グレイハウンドさんの宿泊特典が非常に有難い。
ハルさんも、いつのころからか、一応呼んだら来るようになったし、問題はなかろうということで、清里から北上すること約30分。
ついに、犬の牧場に到着する。

牧場入り口

昔はどんな仕組みになっていたのか知らないけれど、現在の犬の牧場は、飼われている犬のエリアと来客用のエリアが分かれており、牧場のどの場所に行ってもいいというわけではなかった。
山全体がドッグランだと思い込んでいたので、少々がっかりしたが、この来客用エリアだけでも十分に広い。

広大

爽やかな高原の風と緑に囲まれて、ハルさんも上機嫌である。

上機嫌でフンチョス後

思い返せば、この旅行でハルさんがノーリード状態になったのはこれが最初である。
いよいよ、ヅカの暴走王(自称)、本領発揮というところか。
だが、ハルさん一匹だけだと、飼い主が一緒に走ったりしなければいけない(しんどい)ので、誰か先客はいないかと思っていたところ、おあつらえ向きの犬がいた。

すれ違う二匹

黒柴のハロー君、生後八ヶ月。
生後八ヶ月といえば、遊び盛りである。
ボディサイズもハルさんとそんなに変わらない(座高を除けば)

そうして、案の定、ハロー君を挑発するハルさん。

軽い挑発

大好きな追いかけっこができてハルさんも楽しそうである。

余裕の表情

しかし、やはりコギと柴では足の長さがそもそも違うせいなのか、それとも若さの差なのか、スピードではハロー君が圧倒的に有利であった。
だが、ハルさんも百戦錬磨の女豹である
追いつかれると、すかさず姑息なテクニックを繰り出し、身体能力の差を補う。
例えば、「クンクンするフリ」

追いつかれた途端・・・

してやったり

そんなわけで、ハルさんのダーティ技のオンパレードに愛想を突かしたハロー君が飼い主さんの元へと戻り、第一ラウンドはハルさんの判定勝ちと相成った。

休憩中

しかし、その後・・・・・・。
ハルさん、今にして思えば、ここで止めておけばよかったと、きっと後悔しているだろう。
だが、ハルさんもまだ1歳半の若造。
もう一度、ハロー君を翻弄してやろうという、いらぬ気を起こしたに違いない。
そうして再び、ハロー君を挑発にかかったのだが、ハルさんにとって大きな誤算があった。
それは、ハロー君に、先ほど不完全燃焼に終わった一戦の鬱憤が溜まりに溜まっていたことである。
こうしてハルさんの犬生史上最大級の決戦が開始された!!

ついに始まったハルさん第三の試練「黒柴ハロー君」。
この激戦を撮影した写真の数々を前にして、飼い主は言葉を失った。
ハルさんの試練がどのようなものであったか、激写された画像だけで楽しんでいただきたい。
ああ、雄弁な写真を前にして、言葉のなんと無力なことか。

再試合開始後、間もなく動きを読まれるハルさん
手の内が読まれている!?

結果・・・、狩られる
ジャンピングアタック!

必死で逃げるも・・・
必死の走り

やはり狩られる
喉笛に

またも狩られる
黒柴のダンス

押し倒され・・・
リーチの差が大きい

圧倒される
空しい反撃

そしてついには・・・・・・
DSC07832.JPG
自爆する。
これにはハロー君の飼い主さんも笑っていた。

もう一度、拡大してみよう
ハロー君も不思議そう
何だこの体勢は。
・・・・・・まるでコアラのマーチのコアラのようだ。

こうして、エンドレスに続くかと思われたハルさんの試練であったが、徐々にハロー君がヒートアップしてきたため、レフェリーストップと相成った。
しかし、このハロー君、遊び好きだし、全然吠えないし、とてもいい犬であった。
長い時間遊んでもらって感謝感謝。

一方のハルさん、敗戦のショックを引きずっているのか(?)疲労感を隠せない。

zeizei.JPG

そこで、もう、あの黒柴とは対戦したくないと思っているであろうハルさんに配慮して(ああ、なんていい飼い主なんだ)、ハロー君に別れを告げ、次なるスポットに移動することにした。
次なるスポット・・・・・・、ハルさん第四の試練会場へと。

愕然

ハルさんの試練はまだまだ続く・・・・・・。

****************************************


ハルさん、第三の試練をお届けしました。
犬の牧場は開放感があって、最高に気持ちよかったですよ。
体型的にハンデを背負いながら果敢に戦い、最後は見事な自爆でちゃんとオチまでつけたハルさんに賞賛のテチをお願いします!
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posted by 飼い主YとM at 23:24| 兵庫 ☁| Comment(8) | TrackBack(1) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

東遊記−駐車、本能、メリーゴーラウンド−(M)

旅行が始まって以来、人間の欲(主に物欲)ばかりを優先させていたので、本日は「ハルさんデー」である。
いろいろ企画があって、それをこの日に一気に消化したものだから、人も犬もくたくたになった。
まあそれはともかく。

最初に向かった場所は萌木の村であるが、いつのまにか隣にあるともにこの森に迷い込んでいた。
もともと二人とも適当なので、とくに引き返すこともなく、とうふとかジャムとか、いろいろ見てまわる。
その間ハルさんは。

駐車中

パーキングに駐車していた。
このときは珍しく、というか初めて、待っている間キュンキュン鳴いていた。休みに入ってからずっとべったりなので、すこし甘えが出てきたのかもしれない。
嬉しさの入り混じった微妙な気持ちを抱きつつ、軽く無視する。
アイドリングは昔も今も許されていないのである。
まあ結局この場所でしかアイドリングはしなかったのだが(←それはそれで淋しい)。

ところでここにはなんとがいた。

モー

ハルさん、というかコーギーはもともと牛追い犬である。
尻尾のないプリケツも(←ハルさんはプリケツではないが)、
カミカミが大好きなのも(←ハルさんはたいして好きではないが)、
短い足も(←それはそうだ)、みんな理由があってのことなのである。と、ごりさんも言っておられる

牛と遭遇したら、ハルさんはどうするのだろう。

これは飼い主夫婦が、いつか確かめたいと思い続けてきた疑問であった。

1. 逃げたい
2. 吠えたい
3. 噛みたい
4. 遊びたい

予想としては、1.が妥当かと思われるが、やはりここは3.を期待したいところだ。
ちなみにすべて「〜たい」になっているのは、結局どれを選んでも飼い主に止められるか牛に拒否されるかで、実現不可能と思われるからである。まあそこは仕方がなかろう。

で、結果。

牛ね

牛なのね

お?結構興味アリか。と思った次の瞬間。

あれ?
でも

あれれれ?
なんか嫌かも

ということで、この位置から動かなくなった。
1.と3.の狭間で葛藤しているのだろう。たぶん。
ということで牛との出会いで本能は目覚めなかった。
このさき目覚めることも、たぶんないだろう。

その後、ようやく萌木の村に入る。入る、とはいっても入場料があるわけでないが。
牛との出会いで緊張したのか、ハルさん、暑そうだ。

人の歩き方もヘン

さて、萌木の村にもやはり色々なショップがあるのだが、ここのイチオシはなんといってもメリーゴーラウンド
森のなかにぽつんとたたずむメリーゴーラウンドは、なかなかに素敵な雰囲気である。

森のメリーゴーラウンド

メリーゴーラウンドをじっくり見るなんて、一体何年ぶりだろう。
というか、こんな動物いたっけか?

熊猫?

これは熊だろうか、それともすごく毛深い猫だろうかとメリーゴーラウンドの前で思い悩んでいると、係員さんがやってきた。

「乗ってみませんか?そちらのワンちゃんも一緒に乗れますよ?」

びっくりして入り口の掲示板を見ると、なんとあのソレイユの飼い主、川原亜矢子さんがパグと一緒にダチョウ(←これも乗り物のひとつ)に跨って微笑む写真が。
いくらおりこうとはいえ、さすがにソレイユ(ゴールデンレトリバー)とは一緒に乗れなかったようだ。
しかし川原さんが乗っているならワタクシだって乗らねばなるまい。
というわけで、乗ってみた。もちろんダチョウで。

メルヒェン

都合上、人の顔を隠してはいるが、

「素晴らしい笑顔だったよ!ふたりとも!!……プピッ」

とあとで夫が肩を震わせながら褒めてくれた。
褒めてくれたのは嬉しいが、回転が始まった当初はとにかくタイヘン恥ずかしかった。
夫は写真を撮りながら、ひたすら笑いを堪えていたようだ。ダチョウの上からでもカメラを持つ手が震えているのがハッキリ見えた。
4回転ほどした頃に、オバサマの団体客が通りかかった。このときはもうヤケクソになっていたので、激しく愛想を振りまいてみた。ちなみに上の写真はそのとき撮影されたものである。
そのおかげで(?)次の回はオバサマでメリーゴーラウンドが満員になった。
もちろんオバサマたちが廻っている間は、地上でハルさんとオバサマ方に向けて手を振っていた。なんとなく責任を感じたからだ。

最後は萌木の村のパンフレットを模して記念撮影して、次の目的地へ向かう。

萌木の村のコギ

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ハルさん第一の試練「牛との遭遇」、第二の試練「メリーゴーラウンド」が終了しました。
この日の試練はまだまだ続きますが、とりあえずハルさんにおつかれさまのテチをお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 00:54| 兵庫 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする