2006年11月27日

蠱惑的な尻(Y)

先日、Mに暴露された(隠すようなことではないが)、デジ一購入の真実。
大河ドラマの語り部のような口調はどうかと思う(きっと嫌がらせだ)が、警報を鳴らしたのは事実であるし、そのドサクサに紛れて買ってしまったのもまた事実である。

D80登場

こうして念願のデジ一を購入したわけだが、やはり「買ってよかった」と思える代物である。
まだ全然使いこなせていないが、伊達に高価なわけではない気がする。

足短かっ!!

埋もれたい・・・

デジ一で写すと、普段は貧尻に見えるハル尻がとても魅力的に見えるのだ。
思わず、我を忘れてむしゃぶりつきそうになった(←変態)。
写真の力とはかくも恐ろしいものなのだろうか。
まあ、フットサル大会の結果がどうであったかについてはノーコメントであるが・・・。

それは言わない約束ね

こうして、惨敗に終わった(←言うとる!)フットサル大会を終えた後、ハルさんと共に近くにあったドッグカフェに行くことにした。
そこは西宮市山口町(ほぼ三田)というところにある「あんじん」というお店。
以前、リン君のブログで紹介されていた。

笑顔でオヤツ待ち

店内はそれほど広くないが、品のいいソファに掛けてゆったりできるお店である。

テーブルもいい感じ

我々はカレーとパスタを食べ、

ピント幅の調節に失敗・・・

ハルさんにはお米のクッキーをサービスしていただいた。

一瞬でペロリ

ハルさんはまだまだ物欲しそうな顔をしていたが、世界のリバウンド王にはこれしきの量のクッキーも禁物である。
こうして、寝そべったハルさんを眺めながらゆったりと食後のコーヒーを飲み、惨敗(←まだ言う)の傷を癒したのであった・・・・・・。

ヤレヤレだわ・・・

****************************************

ついに、とうとう、買ってしまいました。
デジ一検討中の皆さん、思い切って買ってしまいませんか!?
ちなみに今日の晩御飯は山芋のバター醤油炒めと納豆だけです。
共に倹約生活に突入しましょう!!(←ヤケクソ)
・・・・・・そんな生活は嫌だと思った人も、それはそれでアリかなと思った人も、下のバナーをクリックお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 23:15| 兵庫 🌁| Comment(10) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

警報(M)

みなさまこんばんは。飼い主Mです。
近頃めっきり寒くなりましたが、お体のほうはいかがでしょうか?
私は本日、寒空のなか数時間外にいたせいか、鼻から水がしたたり落ちて止まらなくなってしまいました。
ティッシュでこすれた鼻の下が、ひりひりと痛みます。

ところで、本日私がみなさまに申し上げたいことは、このことではございません。
話は数日前に遡ります。

夫が突然、

「今からヨドバシカメラへ行く」

と連絡してまいりました。
急な申し出に戸惑いましたが、平日のことでしたので、私も仕事を終えてからヨドバシカメラへ向かいました。

私がヨドバシカメラへ到着しますと、果たして夫は2Fのデジタルカメラ売り場におりました。
カメラにつけるストラップ(←正式名称は存じ上げませんが、カメラを首からつるすためのものでございます)の並んだ棚を熱心に見つめておりました。
声をかけますと、嬉々とした様子で、私をカメラ本体の売り場へ連れて行きました。
そして「にこん でぃーはちじゅう」というカメラを私に持たせようといたします。
言われるままにピントを合わせたりシャッターを押したりしておりますと、次はレンズについて色々と申してきましたので、なんとなく隣にあった表面が半球体のレンズを指して、これは何かと問うてみました。

「これは広角レンズである。より広い視野の写真が撮れるのである」

夫が申します。
The Dogシリーズにように鼻の頭がズームされた写真が撮れるのかと、再度問うてみますと、

「それは魚眼レンズである。妻も少しのぞいてみるとよろしい」

というので、のぞいてみることにいたしました。
正直申しまして、違いがよくわかりませんでした。昔から色々と鈍い性質なのでございます。
夫は心外だった様子で、

「そんな筈はない。貸してみなさい」

といって、私からカメラを奪う受け取ると、おもむろにあちこちをのぞき始めました。

「やはり違うではないか」

満足そうな声とともに、夫は天井へカメラを向けたのです。

ピロピロピロピロピロピロピロピロ……

突然、甲高い音があたりに鳴り響きました。
窃盗防止のための警報装置が作動したのでございます。
天井を見たのがいけなかったのでしょう、カメラについていた防犯用のコードが抜けてしまっているのが目に入りました。

ヨドバシカメラのような大きな店で警報を鳴らすなど、初めての経験でございます。
私はただもうなすすべなく、その場に呆然と立ち尽くしておりました。
そこへ「チェック入りまーす」という妙に溌剌とした声とともに、店の方と警備の方がやってまいりました。
警備の方は手を後ろに組んで背筋を伸ばし、まっすぐに私たちを見つめています。
あんな目で警備の方に見据えられたのも初めてのことで、私はますます動揺いたしました。

ピロピロピロ……

その間も、忌まわしき警報は鳴り止みません。
店の方が、ふたりがかりで止めようとしておられるのですが、なかなかうまくいかないようです。
このような場合、どうしたらよいのか、私にはわかりませんでした。
とにもかくにも、背後からの突き刺さるような視線は耐えがたいものでございました。

そんななか、突然夫が動き出しました。
いったいどうするつもりなのでしょう。
容疑者が勝手に動くなど、アメリカなら射殺されてしまいます。
夫はつかつかと店の方のところへ行き、こう言いました。

「先ほどは警報を鳴らしてもうしわけない。
 カメラを購入したいのだが、よろしいか」

1行目と2行目の台詞には、何の関わりもございませんでした。
しかしここで初めて、私は夫が本日「にこん でぃーはちじゅう」を購入する心づもりであるということを知ったのでございます。
あのときの衝撃は、いまもうまく言葉にすることができません。

「心配ない。スイス銀行から金は調達してきた」

呆然と見つめる私に、夫はにこやかにそう言い放ちました。
この期に及んでまだデューク東郷のようなことを申すものですから、こちらも少し厳しく問い詰めましたところ、日本の銀行に蓄えがあったことを白状いたしました。

ということで、夫は無事(なのかどうかはわかりませんけれども)、「にこん でぃーはちじゅう」を購入いたしました。
本人は大変満足しているらしく、購入した日から今日まで

「カメラ楽しい」

という台詞をのべ15回ほど口にしております。

本日も寒空のなか、フットサルの試合に参加してきたのですが、時間の合間をぬって、あちこちでシャッターを切っておりました。

開会式を見る

空を見る

何を見る

****************************************

フットサルの試合は私も一緒に行きまして、1枚目の写真、実は私が撮影しました。カメラ素人というより、積極的にヘタクソな私でさえこんな写真が撮れるなんて、デジイチの威力におののくばかりです。
ということで、これから(夫が)ハルさんをバシバシ撮っていく予定なので、よろしかったらがんばれのテチをお願いします〜。
にほんブログ村 犬ブログへ

posted by 飼い主YとM at 00:20| 兵庫 ☁| Comment(29) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

駅前の攻防(M)

先日、私がハルさんにスルーされたという話を書いたが、実はこの話、まだ続きがある。
夫が飲み会だったので、珍しく私がハルさんを連れて駅へ行ったときのことだ。
このときは私とハルさんのほうが早く駅について、夫が階段から降りてくるのをのんびり待っていた。

電車が滑り込んでくる。
お迎え慣れしているハルさんは、そわそわと階段下へ行き、オスワリして歓迎準備に入る。

ソワソワ

微妙な伸び具合のリードの先(←引っ張ると叱られるので寸止め)、背後からは見えないが、おそらくは満面の笑みをうかべていることだろう。
しばらくするとぞろぞろと人が降りてきた。オスワリしながらも首と体が伸びるハルさん。必死で夫を探している。

しかし、夫は姿を現さないまま、再び階段から人がいなくなった。
どうやらこの電車には乗っていなかったらしい。
がっくりと肩を落とすハルさんの背中に、いつもはない哀愁を感じたので、

「残念だったねー、ハルぅー」

と優しく慰めの言葉をかけようとしたところ、ズダダダダッと駆け戻って来たハルさんはこんな顔をしていた。

(チッ)

これは一体どういうことなのかしら、どうしてYは降りてこなかったのかしら、アタシたちはYを迎えに来たのではないのかしら、今のオスワリ無駄だったのかしら、アタシのオスワリはタダじゃないのよ、そんな安いオンナじゃないの、わかっているのかしら、ちょっと、M??

ハルさんの目ははっきりそう語っていた。

仕事から帰ってゴハンを食べさせ、おもちゃで遊び、散歩にまで連れ出した人間に対する目線がコレか?私が悪いのか?
どうせ夫はまた乗り過ごして、遠く新三田までランデブーしてんだチクショー(←ヤケクソ)。

と、心は叫んでいたのだが、そうこうしているウチに次の電車がホームに滑り込んでくる。
ハルさん、またしてもキレのある動きで歓迎準備(オスワリ)に入る。
切り替えの早いヤツだ。こういう女子とはお友達になりたくない。

しかし、ハルさんの願いもむなしく、今回の電車にも夫は乗っていなかった。
もしや本当に新三田へランデブーか?と不安がよぎったところへ、またしてもズダダダダッとハルさんが駆け戻って来た。

ちょっとどうなっているのかしら、これはお迎えという名の嫌がらせなのかしら、どうしてYは降りてこないのかしら、Mったら「また」道を間違えたのではないかしら、仏の顔が何回までがご存知なのかしら、また無駄にオスワリしちゃったじゃない、安いオンナじゃないって何度言えばわかるのかしら、ちょっと、M??

またしても愛犬に睨まれる飼い主。
夫を迎えに来ただけなのに、なぜこんな目に合わなくてはならないのか。

そんなわけで、すっかりうなだれる飼い主といきり立つ愛犬のもとに、3本目の電車が滑り込んできた。
今度こそ。
祈るような気持ちでハルさんと一緒に階段を見上げる。

果たして夫は帰ってきた。
階段の上にひょっこり現われた夫を見て心から安堵したのは、たぶん私の方であった。
これでようやくハルさんのジットリ目線から解放されると思いながら夫を眺めていると、階段上の夫がニヤリと笑った。
どうやら他人に紛れて、ハルさんを無視して通り過ぎるつもりのようだ。
先日の私の悲劇を目の当たりにしているのに、なかなか勇気ある行動である。

人ごみに紛れながら、夫は徐々に階段を下りてくる。
ハルさんは何度か誤爆(←この時点でもう色々ダメな気がする)しながらも、必死で夫を探している。

とうとう夫が最後の一段を降りた。
ハルさんを一瞥もせず、ただの仕事帰りのサラリーマンを見事に演じている。
それでもハルさんは、嬉しそうに夫の方へ一歩足を踏み出した。
さすがに明るい場所の至近距離、気づいてしまったかとションボリしかけたが、ここで突然ハルさんの動きが止まった。

ハルさんは、迷っていた。

明らかに目の前のただの仕事帰りのサラリーマンもどきを疑っているようなのだが、いつもと違う雰囲気に、次の一歩が踏み出せないで、しきりと首をかしげている。

どうする?どうするよ、ハル??

夫はまだ、駅の出口で妻の迎えを待つサラリーマンを演じ続けている。
つけてもいない時計を見るふりなんかして、なかなかのがんばり屋さんだ。

あの……M?あの人ものすごくYに似ている気がするんだけど、でもこっちを見てくれないのよ。違うのかしら。どうなのかしら。私、一体どうしたらいいのかしら……助けて欲しいな、M?(テヘ)

さっきまでのジットリ目線はウソのような、愛嬌いっぱいの笑顔でこちらを見てくるハルさん。

知らなぁ〜い。アタシ、わかんない。(テヘ)

タヌキのように執念深いA型なので、やられたことはやり返す心の狭い飼い主なのであった。

結局ハルさんはそのまま動くことができず、たまりかねた夫が、「ハルちゃ〜ん」と呼び寄せて、実験(?)は終了した。
やっぱりハルさんの識別能力は人以下だ。ニオイも気配もなにも感じず、その場のノリで人を識別している。なんてアバウトなんだ。犬のくせに。

そんなことをいわれても

とにかくこれで、ハルさんの飼い主に対する愛情への疑いは晴れたわけで、なんとなく安心した飼い主であった。
……って、ほんとうにこれでいいのか?

****************************************

なんだかんだでちょっとホッとしました。
それにしてもハルさん、犬として本当に大丈夫なんでしょうか……?
ハルさんがこれからも犬として立派に生きていけるよう、テチっとよろしくお願いします〜。
にほんブログ村 犬ブログへ




posted by 飼い主YとM at 23:08| 兵庫 ☔| Comment(15) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

本日の「ありえない」(Y)

コギを飼っている人以外にはなかなか理解してもらえないことだと思うけれど、この犬種はツチノコのような外見とは裏腹にそれなりの運動能力が備わっている。

ツチノコ出現!?
(日本各地で相次ぐツチノコの目撃情報は殆どコギではないかともっぱらの噂)

こんな短い足では階段など登れないだろうと思っていたけれど、これが案外登れたりするのだ。
実例を紹介しよう。
ここは、家の近所のため池に続く階段である。

階段を前に立ちすくむツチノコ

見ての通り、勾配が急なうえ、一段の高さもかなりのものだ。



けれど、コギ族は登るのである。

それにしても胴が長い・・・

真っ青な空を目指して。(←大嘘)

跳ね上がるケツ

このように、コギ族は案外やれる一族なのである。
アジリティで活躍しているコギさんもわりといるようだ。
飼い主も最初の頃は、コギの身体能力をみくびっていたけれど、最近ではその能力の見直しが進んでいる。

ハルさんを除いて。

実はハルさん、階段を登るのはいいが、降りられないのである(涙)。
これは、マンションの階段を登ったのはいいが、行き詰ったときのハルさんを激写したもの。

逆ギレ中

何故、自分で登っておきながら早く降ろせといわんばかりに不満気な表情を見せているのか、意味が分からない。
自業自得なのでしばらく放っておいた。(←鬼)

こんなマヌケっぷりを日々披露し続けているハルさんである。
もう飼い主も慣れてきてしまい、ありきたりのマヌケ行為では驚かなくなってきているのだが、先日の夜、史上最大級の「ありえないこと」が起きてしまった。

いつものように、誰もいないマンション前でハルさんを走らせていたときのこと。
マンションの前には奥の駐車場へと続く車道と歩道が設けられていて、歩道は車道より一段高くなっている。
二手に分かれた飼い主の間をゴキゲンで走りまわっていたハルさんは、この段差をぴょーんと短い足で飛び越えて走り続けていたのだが・・・。
ハルさん、何度目かの往復の際に、後ろ足が段差にひっかかり、顔面スライディング敢行。

けれど、タフなオンナなので、そのまま何事もなかったかのように走り続けたのであった。
さすがに犬って丈夫にできているなあと感心してた飼い主であったが、家に帰ろうとハルさんを抱き上げた手になんと血糊が。
帰ってからよく見てみると、あごの下側をすりむいて出血しているではないか。

ガキんちょみたい

段差に足をひっかけて転倒→顎を擦りむいて出血・・・。
犬としてありえねえ・・・・・・。

****************************************

転倒した後、何事もなかったかのように走り抜けたハルさんの後ろ姿に冷静な情熱を感じた方は私だけではないはず。
テチッとクリックお願いします・・・(涙)。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 23:37| 兵庫 ☁| Comment(10) | TrackBack(1) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

大波(M)

デジ一に恋焦がれるあまり、とうとう夫が

「俺、実はスイス銀行に隠し口座があるねん」

と、言い出した。

「ゴルゴかよ!」

と突っ込むのはあまりにベタ過ぎるし、

「じゃあそこからお金出して買えば」

と言うと、いったいどこからお金を調達するのか考えるとコワイしで、対応に困っている。

そんな夫においうちをかけるように、パピヨンとの生活のmocoさんから淡路島の写真をいただいてしまった。

モデルみたいだ

モデル、草を食む

モデル、女豹スタンバイ中

モデル、車高低し

あぁ、なんて素晴らしいのだろう。
ブログに掲載するためとはいえ、サイズを縮小するのが惜しい。
これは本当に同じ淡路島で撮影された写真なのだろうか。
mocoさん、本当にありがとうございました!

ということで、夫はますます頭に血が上り、とうとうもうひとつ、ブログを立ち上げることになった。

その名はBIG WAVE
大波のなかも力強く泳いでいって欲しいとの願いを込めてワタクシが命名。
というのは真っ赤な嘘で、今回のデジ一に限らず、ワンコフード、スピーカー、ワンコしつけ、マンションと、日々大波にもまれて生きる夫にたいして、第三者的なヒンヤリ目線から命名してみた。

どちらのブログもいつまで続くかわかりませんが、デジ一購入を検討されている方は、よかったらチラ見してやってください。

****************************************

といってもBIGWAVEにはまだひとつも記事がありません。
そのうち出現すると思うので気長に待ってやってください。
というわけで、今日もドッグランで大暴れしてきたハルさんに、お疲れさまのテチをお願いします〜。(←全然関係ない)
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 18:19| 兵庫 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月10日

波止場の女豹(Y)

ちょっと古い話で恐縮ですが、ハルさんと一緒に釣りに行ったときの話

女豹at波止場

私たちが釣っていたのは、波止場の真ん中あたりだったのだが、駐車場やトイレは波止場の付け根あたりにあった。
なので、Mが足りない荷物を取りに行くときやトイレに行くときに、ハルさんを連れて波止場をテチテチと歩いて行ったのだが、なかなか帰ってこない。
相当時間が経ってから帰ってきたMに話を聞いてみると、どうやら波止場の付け根あたりに子供がワラワラとたむろっており、通りがかったハルさんをずいぶんと可愛がってくれたらしい。

子供は案外犬が苦手なタイプが多い。
犬も子供が苦手なケースが多いので、ある意味、相思相愛(?)といえる。
けれど、逆に犬好きな子供は、それはもう犬が好きな場合が多い。
ハルさんは別に子供が嫌いではない(かといって好きでもない)ので、貴重な存在として散々弄ばれるハメになったのだろうと想像がつく。

私も竿をしまって帰る道すがら、そんな愛すべきガキんちょ子供たちに出会うことができた。

「あー!ハルちゃんだ!!」(←もう名前を覚えられている)
と、どこからともなく声がかかり、子供がやってくる。

波止場のアイドル

そうして、あれよあれよという間に取り囲まれるハルさん。

ヌルリ

大人気ではあったが、さすがに息苦しかったのだろう、この包囲網から、まるでお祭りのウナギつかみのウナギのようにヌルッと抜け出そうとするハルさんであった。

ヌルリ

だが、冷静に観察してみると、本当に犬が好きなのはこの中の半分くらいではなかったかと思う。
あとの半数は、本当は怖いのだけれど、犬好きな子が大胆に触りまくっているのを見て恐る恐る撫でているようであった。
そして、その後、悲劇が起こった。

なおも包囲網から逃げ出そうとしたハルさんのお尻が幼い子供を直撃したのである。
もんどりうって転倒する幼児。

ヒップアタック(対人用)

青い長靴の底がシュールだ。
などと言っている場合ではない。
この子は「犬が怖い」グループの一員だったのである。

子供は半べそを欠いている。
このまま放っておいては、この経験がトラウマとなって、犬が嫌いになってしまうかもしれない。
そんなことになったら犬飼い失格ではないかと焦った飼い主は、定番のゴロンで子供の気を引く作戦に出た。

もっとアタシを見て

・・・・・・一生懸命ゴロンをキープするハルさんであったが、彼は長靴の底に「の」の字を書き続けていた。
幼いのに(幼いからか?)なかなかの強敵である。
そんな姿を見て少し弱気になった飼い主であったが、そこに援軍が到着した。
「犬好き」グループが戻ってきたのである。
ゴロンしているハルさんを撫でまくるチーム犬好き。

そんな姿にようやく心の平穏を取り戻すことができたのか、彼も長靴を触っていた手を(服で)拭い、

いけませんよ

おもむろに手を伸ばした。

地獄突き

そうして、ようやく小さな手がハルさんの腹部に到達した。

仲直りのテチ

彼もやっと笑顔を取り戻したようである。
よかったよかった。

****************************************

ちびっこギャングのおかげで子供もイケるハルさんではありますが、やっぱり得意ではないのでした。
でも今回もがんばってくれたハルさんをテチっといたわってあげてください。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 01:38| 兵庫 ☀| Comment(17) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

パンドラの箱(M)

先週金曜日のことになるが、ふくみみの福さんと福夫さん、杏ちゃんがヅカのドッグランに遊びに来てくれた。
一度目はハルさんに押しつぶされ、二度目は爪を折るという、杏ちゃんにとってはあまり良い思い出のないヅカ(とハルさん)であるが、果敢にも三度目のチャレンジに来てくれたのである。

今回は珍しく私たちのほうが先に到着していたので、ハルさんは最初、いつものようにひとりで無駄走っていた。

とくに目的なし

するとコギさんが入ってきた。

コギさんに狩られる

またしてもコギさんが入ってきた。

また狩られる

さらにコギさんコギさんコギさん△zlkdjrのv@gm路jあ$G8pということで、なんだかコギさんだらけに。

突入。
揉め事ね

揉め事に群がるコギさんたち。
じゃあ揉めないと!

出遅れるハルさん。
あれっ…?

もう誰が誰だかわからないのであった。
はっきりしているのは、コギは揉め事が好きということだけである。
そんななか、さらにコギさんが。

杏ちゃん登場

杏ちゃんである。
ヒートを終え、大人の女になってヅカに帰ってきたのであった。
杏ちゃんは、永遠の少女(←ムリヤリ)であるところのハルさんと、たくさん遊んでくれた。

その後、併設のカフェでお茶を飲みながらまったりお話させていただく。
このところバタバタと忙しかったのだが、久しぶりにまったりした良い休日を過ごさせてもらった。

ツーショット(オヤツ待ち)

福さん、福夫さん、杏ちゃん、ありがとうございました。またぜひヅカに遊びに来てくださいね!

ところで。
この日の福夫さんは、おおきなリュックを持っておられた。
しかも福夫さんのあたりから、淡路島で聞いた「ジーカシャ!ジーカシャ!」という音がするではないか。
そう、福さんご夫婦はデジタル一眼レフキャメラを購入されたのだ。

「撮らせて下さいぜひ」

しばらく福夫さんに熱い視線を送っていた夫、おもむろに福さんご夫婦に頼み込む。
そして。

ビチビチッ

水を得た魚がそこに。

あぁ、なにか今、開けてはいけない蓋を開けてしまった気がする。

ということで火曜日現在(5日後)、夫は今も隣でカメラのカタログを熱心に読んでいる。
そして、普段はあまりしゃべるほうではないのに、やたら話しかけてくる。
本人は気づいてないかもしれないが、こういうとき、夫はやたらと
「なんかなー、」
という。
この後につづくのはたいていその時燃えている炎関連のことで、今回の場合は
「ニコンはファインダーが大きくて見やすいねんてー」
とか、
「キャノンの1秒5コマは捨てがたいよなー」
とか、まあそんな感じだ。

なんだかもう何かを買わないと収まりがつかない感じである。
嫌がらせのようなタイミングで、冬のボーナスの足音が聞こえている。

どうする?
どうするよ、アタシ??

****************************************

夫の燃え上がるパッションはまあ置いといて、やっぱり同じコギ族にも狩られ続けたハルさんにお疲れ様のテチをお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:23| 兵庫 ☀| Comment(15) | TrackBack(1) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月07日

運命の朝(Y)

2006年10月某日、朝。
オンドリャーッ!!という産声とともに、玉のようなフンチョスがこの世に誕生した。
ハルさん、下痢完治の瞬間である。

治ったの♪

こうして、ようやくハルさんは24時間ぶりのゴハンにありつけることができた。
この絶食期間中、ハルさんはよっぽど空腹だったのだろう、悲愴な表情でどこかに食べられるものはないのかと探しまわっていた。
まるでハイエナのように家中をうろつくのはいつものことだが、やはり空腹感が度を越すとその表情は真剣そのものである。
飼い主に要求吠えするわけにもいかず、盗み食いするわけにもいかないハルさんの悲しげな表情を見ていると()飼い主といえども、やはり胸が痛む。

これからは心おきなく、決められた量を食べられるな、ハルさん。
よかったよかった。

思いっきり食べたい・・・

と、無邪気に喜ぶ飼い主であるが、結局、ハルさんが下痢になったのはエリンギを食べさせた飼い主のせいである。
ここは率直に反省しなければならない。

だが、その一方で、この絶食が思わぬ副産物を生み出していた。

只今のハルさんの体重、9.4kg

もはや、ギリギリガールではなくなったのではないだろうか?
つーにゃん、ゴメン!お先に卒業(脱退ではない)します!!

そして調子に乗った飼い主はハルさんのサイズ測定までやってみた。
結果・・・、バスト(一番太いところ):51cm
      ウエスト(一番細いところ):40cm
      その差:11cm

ちなみに、スレンダーバディが自慢の黒柴あずきちゃんは49cm−36cm(その差13cm)であった。(あずき屋参照
ハルさん、ずん胴が自慢のコギ族の割には大健闘ではなかろうか?

女豹でくびれ強調。
女豹スレンダーバージョン

こうして、飼い主の鼻はますます高くなり、ハルさんが下痢に苦しんだことも忘れ去られていくのであった・・・・・・。

****************************************

痩せたのはハルさんなのに、まるで自分が痩せたかのように錯覚している懲りない飼い主に戒めのテチを。
そして絶食を耐え抜いた健気なハルさんにご褒美のテチをお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:22| 兵庫 ☁| Comment(13) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月05日

ハル・ゲリー(M)

「ハル・ベリー」
2001年「チョコレート」で死刑囚の妻を演じ、アフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞したハリウッドの大女優。
最近では「X−MEN」のストーム役でもおなじみ。

「ハル・ゲリー」
ヅカ在住の、ただ下痢をしているウエルッシュ・コーギー。
最近では「共働きコーギー」というブログのハルさん役としておなじみ。

節子と呼んでください

2日ほど前、我が家で大焼肉祭(←ただ家で焼肉をしただけ)が開催され、ハルさんともども大はしゃぎの一夜を過ごした翌日から、なんだかおウンがゆるくなってしまったのだった。
敗因は、今回初めて食べたエリンギであるように思われる。
さつまいもといい、寒天といい、今回のエリンギといい、リーズナブルで体によさそうなものばっかりダメなハルさんである。
ちなみに肉はエブリタイムエブリシングオッケーである。金のかかるオンナだ。

まあ文句を言っても始まらないので、絶食を開始する。
下痢というのはたいていの場合、24時間の絶食でなんとかなるものらしい。
今回もハルさん本人はいたって元気そうなので、とりあえず夕食を抜いてみる。不満そうな視線が痛いが仕方がない。私たちだってイジワルでしているわけではないのだ。
ところが。
絶食開始から2時間ほど経過した頃、ハルさん、空腹のあまり胃液をリバース
信じてもらえないかもしれないが、コギは、というかハルさん(とつーにゃん)はお腹が空きすぎると胃液を吐く。
ハルさん(とつーにゃん)の食欲と胃液はとどまるところを知らないのである。
休日の朝、うっかり寝坊すると胃液を吐いていることがあったりするので、普段でも油断がならないのだ。

それはそれとして、胃液を吐くのは辛そうだ。
仕方がないのでフードを極限までふやかして少しだけ与えることにする。

結局その日もあまりよくならず、次の日の朝を迎えた。
朝もあまり安定したおウンではなかったため、再度食事を抜くことにする。
するとハルさん、台所へ座りこんでアピールを始めた。

……市原悦子か?ウチには覗くべきドラマはありませんよ。

目つき悪すぎ

ということでハルさん未だ絶食中である。
そろそろ硬く引き締まったおウンとお会いしたいものだ。

****************************************

アカデミー女優にはなれなくても、お茶の間の大女優には負けてませんよ!
というのはともかく、ハルさんがはやくお堅いおウンを出してくれるよう励ましのテチをお願いします……。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 20:23| 兵庫 | Comment(14) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月02日

The Princes of Pumpkin Kingdom(Y)

ここ宝塚ガーデンフィールズの運動会では、いわゆる徒競走や障害物競走に代表されるような飼い主の目が血走って大変なことになる競技以外にも、仮装大会のようにいたって平和な種目もある。
今回の仮装大会は季節柄「ハロウィン犬大集合」と銘打たれた。

前回は誰も見知った人が出ていなかったので、さほど興味もなくぼんやりと見ていたのだが、今回は違う。

かぼちゃの国から二人の王子が参加したのである。

僕はアグー?

まずは、「垂れ耳コーギーのひとりごと」からトライコーギーのクース君。
彼の名前の由来は「古酒」にあるらしい。
漢字表記だと重厚さが漂う一方で、カタカナで表すと途端にモダンな雰囲気を醸し出す、とてもいい名前だと思う。
でも、今回の運動会場でもっぱら飼い主さんに「アグー(黒豚)」と呼ばれていたことは、彼の名誉のために言わない約束だ。(←言うとるがな!)

一見クールガイ

一方、こちらは、クース君の幼友達、ムク君。
夏にはクース君と共にペンギンになりすましてドッグランに襲来したこともある、ややビッグサイズのうさ尻コギさんである。

斜めショット

バックショット

この二匹の飼い主さんが(恐らくワイワイ言いながら)、夜なべしてつくりあげたこのハロウィン用衣装、胸元や裾に取り付けられた数々の飾り、背中のネームロゴなど非常に凝ったつくりとなっている。
だが、その最大の魅力はやはり、お尻のかぼちゃ飾りではないだろうか。

ムリヤリ押さえつけられている・・・

コギ尻が持つ魅惑の力が明らかに倍増している。
素晴らしいセンスである。

こうして仮装大会の晴れ舞台に立った二匹のコギさん。

お立ち台

破れた女豹ですら縫おうとしないウチの飼い主たちではとても衣装など作れるわけはなく、ハルさんすまんねと、振り返ったその時。

静かなバトル

ハルさんは同じチームのコジロウ君(コギ族)と遊んでいた(涙)。
折角、遠路はるばるやって来たコギさんたちの晴れ舞台の場だというのに、いったい何をやっているのか。
クース君、ムク君、すまん。
それもこれも飼い主が適当に育てたせいだ。
その怒り、飼い主のほうへ向けてくれい!と念じていたのだが。

舞台から降りてきて待機中のムク君の姿がこちら。
明らかに一緒に遊ぶ気マンマンである。

出張る王子その1

さらに、コジロウ君と仲のいいビーグルも加わり・・・さらに発展を遂げた観客席の乱闘(?)。

凄い顔

この騒動にはクース君もこの通り、我慢の限界である。

出張る王子その2

そうしてなんと、幸運にも運動会終了後、クース君の衣装を着せていただくことになった。
ハードルを飛ぶハメになったり、空中遊泳をさせられたりと大変な目にあったハルさん、ようやく運動会が終わったと思いきや、あれよあれよという間に衣装を着せられて、呆然としている。
元来、服は好きではないのだ。

ハロウィンハルさん

穴隠しパンプキン

だが、そんなハルさんの気持ちなどお構いなく、嬉々として写真を撮りだす飼い主によって、しまいには、女豹ハロウィンバージョンまで強要されることになった。

泣きそうな顔をしている

・・・・・・表情が硬い。
夢舞台での笑顔とは対象的だなと思いつつ、しっかり女豹のバックショットまで撮影したところで撮影会は終了した。

ハロウィンの女豹

ハルさんは本当に疲れたのだろう、この後、参加者に開放されたドッグランでもあまり元気がなかった。

ゴールデンに狩られるのが精一杯

自称暴走王を返上しておいて本当によかったと思う。

それにしても、この揉め事大好きなかぼちゃ王子たちは本当に仲がいい。
少しでも隙があれば、2匹で遊んでいる。
ムク君の得意技であるクース君の耳掃除も間近で見ることができた。

耳掃除犬、その名はムク

だがそのうち・・・・・・

さっきまで遊んでたくせに・・・

こ、これも耳掃除ですよね、飼い主さん?

そんなとても気のいいかぼちゃ王子たちは、開会式から

周囲はドン引き

閉会式までずっと揉めて遊んでいた・・・・・・。

みんな整列してるんですが?

どうやら、かぼちゃの国には自由を尊ぶ気風が満ち溢れているようである。

めっちゃ仲良し

****************************************

なぜ、コギ族は大人しく待つということができないのでしょうか?
テチッと押していただければその謎が解けるかもしれません・・・。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:29| 兵庫 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月31日

秋の大運動会−障害物競走だワン!−(M)

ハルさんが出場する競技も残すところ、障害物競走を残すのみとなった。
前回は出場しなかったが、参加した皆の楽しそうな様子を見て、次はぜひ出場したいと思っていた競技で、夫はとても張り切っていた。
ワンコのイベントというのは、ワンコが走ったり飛んだりしている姿を見るだけでも十分に楽しいのだが、共に走る飼い主たちの必死な姿がまた楽しい。まあ、ワタクシも人のことはぜんぜん言えないが。
とにかく、障害物競走というのは、そんな飼い主の熱いパッションがもっとも強く、そして激しく炸裂する競技なのである。

では軽くレース内容をご説明しよう。
飼い主と愛犬が協力して乗り越えなくてはならない障害は以下の5つである。

@ ラケットボールだワン!
A 華麗にシュートだワン!
B ぐるぐる大作戦だワン!
C 豆粒つかみだワン!
D ハードルだワン!−第2章−


※各障害の名前は私が勝手に付けたので、あまり気にしないようにお願いします。

@ ラケットボールだワン!
その名のとおり、ラケットにボールを乗せて(人が)走るわけだが、リードを持った手でラケットを持たなくてはならないので熱いソウルを持った大型犬には不利な障害かと思われる。

あ、サッカーボールだ

夫(とハルさん)、無事に乗り切る。

A 華麗にシュートだワン!
プチサッカーボールを蹴って進み、ゴール(←ペットショップの買い物カゴ)にシュートする。
ボールは5個しかないので、ボール好きのワンコが咥えていってしまったりして、それなりにタイヘンそうだった。
ハルさんはボールにあまり興味がないので、ここも無事クリアする。

いつものフットサルね

B ぐるぐる大作戦だワン!
飼い主とワンコが赤いポールの周りをぐるぐると3周まわればいいだけの、いたってシンプルな障害だが、実はココがもっともドラマを生んだ場所であった。

まずはリンくんのぐるぐる。
普段からしつけ教室に通っておられるだけあって、リードさばきも素敵である。

バッチリ回るぜ

次にクースくんのぐるぐる。
さすが癒し系ナンバーワンコギ、なんだか心温まる風景である。

まったり回るぜ

そして、同じ緑チームのコギさん、コジロウくんのぐるぐる。
自分の体重から来る遠心力にやや拒否反応があるが、無事クリア。

ちょっとヤバイぜ

そしてクースくんのマブダチ、ムクくんのぐるぐる。
大回りすることで、コギの体重による遠心力問題を見事にクリアしたすばらしいぐるぐるであった。

オレがエースだぜ


ここでのぐるぐるは、飼い主のテンパリ度と遠心力が比例するので、下手するとワンコがマジで宙を舞う。
実際、何匹か宙を舞ったワンコがいたのだが、その中でも同じチームのトイプーちゃんがスゴかった。
2周目を過ぎたあたりから、飼い主さんが紐のついたぬいぐるみを振り回しているようにしか見えなかった。
ハルさんの様子を一通り撮影し終わって、のんびり歩いている(油断している)最中の出来事だったので、思いのほかツボを突かれて笑いに打ち震えながら自分の場所まで戻ってくると、

「すごかったですねー」
と、コジロウくんの飼い主さんが笑っていた。
「ですよね!あんなのアリなんですかね〜。トイプーちゃん、タイヘンそう……プピッ」
……Mさんのダンナさんも似たようなもんでしたよ?
「へ……?」

実はハルさん、トイプーよりはるかに長く重い体で宙を舞っていたらしいのだ。

この競技のときは、1障害ごとに写真を撮りながら移動していたのだが、華麗にシュートだワン!豆粒つかみだワン!の間には木が生えていて、移動に手間取った。そのせいでぐるぐる大作戦だワン!は写真を撮るどころか見てさえいなかったのである(涙)。
ぐるぐるは写真に撮りにくいし、どうせ大したことは起こらないかと思って油断していたのが敗因であった。
後で、目撃証言をいくつか重ね合わせてみると(←色々な人に「ダンナさんすごかったですねー」と言われた)、ハルさんはどうやらハードルだワン!(第1章)より華麗に宙を舞った、というか完全に振り回されていたらしいのだが。

「えっ!?写真、撮ってへんの?」
「うん……、ご、ごめん夫、なんか色々忙しくってさアハハハハ」
「そんな!せっかくがんばったのに……」
「えー?だってそんなおいしいヒドイことしてるなんて、知らんかったしー。
 そういうことは事前に言うといてくれんと」
「チッ(……使えねー……)」
「え?なにか言いました?」
「や、な、なんでもないなんでもない……ハァ〜ア(←これみよがし)」
「もう!わかった、わかりました!画像があればええんやろ、画像が!」

ということで、半ば逆ギレ気味に私が書いた絵がこちら。

あーれー

「……」
「な、なんやのん!ちゃんとハルちゃんと同じとこ白く塗ったがな!」
「……」
ジョーも書いたやん!」
「……グスッ」(←泣いている)

あわや夫婦の間にマリアナ海溝が生まれかけたところに、ムクくんの飼い主さんから奇跡のような一枚が届く。

鳥になりたい

ハルさんが、まさにこれから鳥になろうとしている一瞬を捉えたものである。
既に前足が浮いている。
観客席のほうへ「助けてー」と必死の訴えをしているようにも見えるが気のせいだろう(たぶん)。
ムクくんの飼い主さん、ありがとうございました。おかげで夫婦の海溝は埋められましたよ!

C 豆粒つかみだワン!
リードを持った手で豆粒を掴んで皿に入れる競技である。
こんな感じで積極的に飼い主さんに協力するワンコもいたが、

アタシのは?

ハルさんは、先ほどのぐるぐるショックからまだ立ち直っていなかった。

ボーゼン

D ハードルだワン!−第2章−
豆粒つかみだワン!の間、基本的に犬はじっとしているので、受難は終わったとばかり思っていたハルさん。
引きずられるようにして走らされたと思いきや、目の前にそびえ立つハードルを前にしたところで、とうとう夫に向かって「ギャン!」と一声吠えたらしい。
ハルさんの吠え声なんて久しく聞いていないが、夫に引きずりまわされて、よほどテンパっていたのだろう。それでも、ハルさんはハードルを飛び越えていった。自分の犬ながら健気だと思う。

もうイヤよぅ

そして二人は無事に(?)ゴールした。
リレー形式だったので、順位はよくわからなかったが、それなりに速かったのではなかろうか。
緑チームは、最後の最後でアンカーが一人かわして4位(5チーム中)。
私とコジロウくんの飼い主さんの

「ビリはイヤー!!」

という熱い脅し応援の叫びが届いたのかもしれない。
しかしまあ、頑張ったところでハルさんの属する緑チームの得点はこんな感じなので、どうでもいいといえばどうでもいいのだが。

ぶっちぎりの最下位

というわけで、ハルさんの辛く厳しい障害物競走は幕を閉じた。

****************************************

ということで、ハルさんの受難「ひとりメリーゴーラウンド」終了です。
ひっぱったわりに大したことありませんでしたね、すみません。
またひとつ受難を乗り越えたハルさんに、お疲れさまのテチをお願いします〜。
にほんブログ村 犬ブログへ


posted by 飼い主YとM at 01:25| 兵庫 ☀| Comment(14) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月30日

秋の大運動会−ハードルだワン!−(Y)

リベンジに燃えるハルさん飼い主が満を持して挑んだ「ガーデンフィールズ秋の大運動会」。
とても一回では書ききれないほど色んな出来事があったので、まずは、運動会前半の模様から。

運動会の参加者数は前回よりかなり多くなっているような気がするが、

開会式

そんな中、普通にドッグランに遊びに来たような場違いな犬が一匹。

まだ言ってるし・・・

いや、もう返上したから、その自称。

こんな勘違い犬のことはさておき、5チームに分かれたチーム内の紹介も終わり、始まったのは恒例の「おすわりゲーム」である。
これは、参加者全員が輪になって歩きながら、10秒以内にオスワリなど、司会の人が出す指示をクリアできた犬が残っていくというもの。

一応(あくまで一応)従順

勘違い犬だけれど、一応、飼い主の指示には従順であるハルさんは、前回に引き続き最後まで残った。
そうしてハルさんを「おりこーぅ」と褒めそやした後に始まった種目はパン食い競争。
これも、前回出場して1位になった競技である。
犬がフードを食べてから、飼い主がパンを咥えてゴールへと走るこの競技、ワールドクラスの早食い王のハルさんにとっては、得意中の得意種目なのだ。
今回は、飼い主Y→Mにバトンタッチして挑んだが、何と大好きなフードを食べる前にカメラ目線を送るという余裕を見せながらも、

フォトジェニックに目覚めたのか?

パンのある位置を行き過ぎて体が宙に浮きながらも、

ここで暴走

見事に1位でゴールした。

ぶっちぎり

よそ見しながらもこのダントツのスピード、これからヅカの早食い王と名乗るべきなのだろうか・・・。
そんなことを考えているうちに午前中の競技は終わり、昼休憩を挟んで、いよいよ「ハードルだワン!レース」が始まった。

ハードル会場

果たして、今までに飛んだことなどない、このハードルという物体をハルさんは飛ぶことができるのか?
ハルさんも不安だろうが、飼い主も大いに不安である。
だが、不安ではあるけれど、元来がズボラな飼い主のことなので、練習など一切してこなかった。
ま、本音を言うと、ハルさんに何かやらかしてほしいという気持ちがなかったわけではないのだが・・・。

スタートの合図とともに飛び出したハルさん、最初のハードルで、いきなり拒否。

飛翔拒否?

しかし。
(残念ながら写真はないけれど)飛んだ
飛びましたよ、あの短い足で。

が。
初めての出来事にパニくったハルさん、飼い主に何かを訴えている。

文句のひとつも言わないと!

そんなことはいいから、もっと競技に集中しないと・・・

またハードルだワン!

だが、文句を言いながらもハルさんは飛ぶ!!

ジョーッ

パニくって飛んだ後も「じょーじょー」文句を言っていたハルさんではあったが、

安いオンナじゃないのよ

ぶっつけ本番で挑んだハードルレース。
あの短足犬が飛んだ。宙を舞ったのである。
ニコやんのクララが立った衝撃には比ぶべくもないが、飼い主としては大いに感動した。
最終的に順位は2位か3位。
もう、上出来である。

だが、いちいち、飼い主に何かを訴えているのは非常に気になる。

一緒にレースに挑んだリン君や、

リン君のジャンプ

ムク君は、同じ短足種でありながら文句ひとついわず華麗に飛んでいるというのに。

同じコーギーなのにえらい違い

けれども、よっぽど注目していた人でないと、ハルさんの不満そうな顔には気が付かなかったはずである。
最大の難関と思われたハードルレースであったが、皆に「飛べたね」「良かったね」と祝福してもらい、成功裡のうちに終結した。

しかし。
誰が、この後、ハルさんの受難が待ち受けていようと予想したであろうか・・・。

つづく

****************************************

またもや引っ張りネタですみませんが、ブツブツ言いながらもハードルを飛び越えたハルさんの頑張りにテチッとクリックお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:46| 兵庫 ☀| Comment(13) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月29日

燃え尽き症候群(M)

本日は朝から、人も犬も大騒ぎの大暴れでございました。
家に帰ったときにはなんというかこう、燃え尽き症候群?みたいな感じで、夫も私もハルさんもそれぞれが別方向(やや上方)を見つめて放心しておりました。
先ほどようやく我に返ってゴソゴソと動き出しましたが、もはやこの日のことを書く気力がありません。
ということで、眠りかけていたハルさんをムリヤリ起こして撮影したこの写真が予告編ということで。

眠いのに

詳しい記事は、夫が近日公開です(←丸投げ)。

****************************************

三十路のせいか、何かあるたびに燃え尽き症候群が発症する飼い主です。
ひよわな飼い主に喝!のテチをお願いします〜。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:00| 兵庫 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

夢舞台−返上−(Y)

今まで自称ヅカの暴走王を名乗ってきたハルさん。

だが、夢舞台でのあまりにふがいない走りっぷりは、数日前に書いたところである。
しかも、その狩られっぷりもひどかったが、狩りっぷりはもっと悲惨なものだった。

折角、あずきちゃんが狩られ役を買って出てくれたというのに・・・

最初はよかったが・・・

その差がグングン広がり、

ダメなライオンのようだ

あずきちゃんが不審そうに後ろを振り返ったとき、ハルさんはもう追いかけるのを止めようとしていた(涙)。

あずきちゃんもびっくり

こんな惨めな現実を目の当たりにしながら、尚も暴走王を名乗り続けるのは他の走り屋さんたちにあまりにも失礼である。
そんなわけで、「(自称)暴走王」の称号を返上することにしました。

我こそは!と思うワンコはご自由にお使いください。
ま、あくまで(自称)暴走王の称号ですが・・・。

一方で、ハルさんは「女豹」のコードネームを持つオンナである。
彼女が夢舞台で披露した「女豹」スタイルは、本当に下らない技ではあるが、他の飼い主さんたちに好評をいただいたようで、教え込んだ側としては非常に嬉しい限りである。

image8922739.jpg
※写真がないので、MOCOさんところのをお借りしました。

だが。

ハルさんの新技「女豹」は、現在も未完成の技なのだ。
本来、技というものは、飼い主がコマンドを発し、そのコマンドに応じて犬が一定の動作をするものである。
しかし、今のところハルさんは、フセさせた後にわざわざお尻を持ち上げてやらないと「女豹」ポーズができないのである。
これでは、技というのもおこがましい。
しかも、夢舞台では一歩でも動くとハルさんが女豹ポーズを止めてしまいそうな気がしてその場を動けず、現時点では最高の女豹を披露したにも関わらず写真を撮ることができなかった(涙)。

そんなわけで、現在も飼い主夫婦の間では、「フセの状態からお尻を持ち上げるより、立った状態から前足を前方にずらすほうが自然な体勢になるんとちゃう?」などと話し合いを続けながら、試行錯誤の毎日を送っているのである。

コマンド化が完成した暁には動画で紹介しますので、お楽しみに!

****************************************

本当に何の役にも立たない技ですが、下のバナーをクリックしていただければハルさんのヤル気がヒートアップするかもしれません。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:09| 兵庫 ☀| Comment(8) | TrackBack(1) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

夢舞台−短足犬の嘆息−(Y)

初対面の犬だらけであった夢舞台で、唯一、ハルさんが面通しをしたことがあるのは、同じコギ族であるつくね嬢。

またお尻で登場

犬嫌いという噂通り、前回の対面時は、なかなかハルさんが接近することもできなかったが、今回は2回目とあって、傍から見るとなんだか仲良さげに見えるくらい、2匹の仲には大幅な進展がみられた。

そんなつーにゃんの特技は、今流行のエアギターならぬ「エアボール」。
飼い主さんがボールを投げるフリをすると、そのボールを取りにいくフリをするという、非常に高度なテクニックを要求される技なのである。
ちなみに、普通にボールを投げるよりもエアボールのほうが盛り上がるのだそうだ。
さすがつーにゃん、その魅力は桃尻だけに留まらないのである。

それでは、つーにゃんのエアボールをとくとご覧あれ。

その1
エアボール開始!

飼い主さんがボールを持ったフリをするだけでつーにゃんたらもう大コーフン

その2
呆れられる美尻コギ

他の犬から呆れられてもつーにゃんのコーフンは収まらない

その3
つーにゃんの目にはボールが!

いよいよ(エア)ボールが投げられる!

その4
エアボール万歳!

エアボールを回収するべく走るつーにゃん!楽しそうだ。

だが。

ここは夢舞台。
目立つワンコは狩られる」のがこのシマの掟である。

そうして、案の定、あずきちゃんとハルさんに狩られるつーにゃん。

ああ、つーにゃん(涙)

中でも特にしつこかったのが、柴族のスピードに全くついていけなかったハルさん。

はた迷惑

同じコギ族なら負けないわっ!とばかりに併走するが・・・・・・。

しつこいコギは嫌われる

つーにゃんにとってはいい迷惑に違いない。
やはりハルさん、空気の読めないオンナなのである。

こうした試練を経て、つーにゃんは踏み出した足をどこに降ろしたいいのか分からないくらいテンパっていた。
ごめんよ、つーにゃん。

挙動不信犬

一方のハルさん。
ギリギリガールズの相方が壊れてしまい、途方にくれていたのだが、

格好の相棒を見つける。
つーにゃんの飼い主、えりさんの愛娘、遥ちゃんである。

おなじみ遥ちゃん

ハルさん、偶然にも名前が似通っていることから、大胆にも新ユニット「ハルチャンズ」を結成しようと企むが・・・、

遥ちゃん、泣いて嫌がる。

拒否権発動

そりゃそうだ。
蝶よ花よと愛される赤ん坊が犬と一緒にされては、彼女のプライドはズタズタであろう。

だが。
あきらめの悪い飼い主は再度のチャレンジ敢行してみた。
すると、ゴキゲンを取り戻した遥ちゃん、何とハルさんに跨ってくれた。

ハルチャンズ合体

こうして、新ユニット「ハルチャンズ」がここに結成されたのである。

背中合わせのハルチャンズ

・・・・・・。
遥ちゃんは「もぎたて」感がプンプンしているが、ハルさんは微妙だ・・・。

P.S.
つーにゃんの桃尻ファンの皆様へ朗報が。
デジイチシスターズの一員、MOCOさんのブログで桃尻フェア開催中ですよ!
お見逃しなく!!

****************************************

なにはともあれ、ついに、念願の「ハルチャンズ」を結成しました!
でもつーにゃんとのギリギリガールズもまだまだ活動中です。
いつか2匹でエアボールをする。そんな日を夢見る飼い主に応援クリックお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:14| 兵庫 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

リベンジ(Y)

忠犬っぽい

この写真は、前回、ガーデンフィールズのドッグランで行われた春の運動会の模様をスタッフの方が撮影したものである。
このときの競技種目は「徒競走」。
飼い主の片割れの元からスタートし、ゴールで待ち受けるもう一人の飼い主の元へと走り、その速さを競う、いたってシンプルな競技であった。

結果。
ハルさんは写真で見るとおりの素晴らしいスピードで競技場内を駆け抜け・・・・・・、よその飼い主さんの胸に飛び込んだ(号泣)

涙なくして見れない動画はコチラから

こんな真剣な眼差しで走りながら、他の飼い主さんを目指しているなど、誰が予想できただろう。

だが、時は巡り、再び運動会の季節がやってきた。
運動会の借りはやはり同じ運動会でしか返せない。

参加するにあたり、参戦種目を3つ希望することができるのだが、当然、リベンジを狙う「徒競走」は外せない。
そんな思いを乗せ、往復ハガキで申し込みをしたのだが。
嬉しいことに運動会への参加当選通知は来たものの、参加種目の中に「徒競走」はなかった。
これは何かの陰謀だろうか?という思いがチラリと頭の中をよぎったが、前回のダメ犬っぷりを見た係の人が再び恥をかかせたくないという配慮をしてくれたのかもしれない。
やはり、物事はポジティブに考えないと!

と思ってはいるのだけれど、代わりに参加することになった種目は

「ハードルだワン!レース」

なのである。

ハードルって言われても・・・・・・

苦悩する犬

全くの同感である。不安だ・・・。

****************************************

早くも暗雲が垂れ込み始めた秋の運動会。
テチッとクリックいただければ心の不安も軽くなるかもしれません。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 22:28| 兵庫 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

釣り犬(Y)

ある日、友人夫婦と海釣りに出かけることになった。
「釣り」と「犬」は何だか相容れないモノのような気がするが、何となくハルさんを連れて行く。
ご老人が和犬を連れて波止場で釣りをしている光景は幾度かみたことがあるし、ハルさんを愛人の中の一匹として従える「垂れ耳コーギーのひとりごと」のクース君も、以前、釣りに行っていたから、まあ大丈夫だろうと軽い気持ちで出かける。

ところで、この日、ハルさんは(穴の開いた)女豹ルックをさっそうと着こなしていた。

波止場の女豹

以前、そんなの縫えばいいじゃないかと皆さんにお叱りを受けたあの服である。
だが、この穴が開いた感じ、破れたジーンズみたいで案外イケるのではないかと、そのままワイルドに着こなしていただくことになったのである。
もちろん、縫うのが面倒くさかっただけであるが、それは言わない約束だ。

さて、肝心の釣りのほうは、釣り場到着がお昼頃になったこともあり、さっぱりであった。
先に到着していた友人夫婦はたいそう景気よく釣っていたみたいだったので、今晩のオカズを収獲しなければいけないというプレッシャーはなく、あくまでのんびり釣ることにした。

そして、ようやくMが釣り上げた小アジがこれ。

水にゴミが浮いてなければ・・・

魚の動きにあわせて揺らぐ水の流れを撮影するのが楽しくてカシャカシャ写真を撮っていると、ハルさんも興味津々でやって来た。
例のごとく小アジをガン見する。

ガン見コーギー

・・・その後間もなく、ハルさんのガン見に耐え切れなくなった小アジは死亡した。
現行犯で即刻逮捕されたハルさんであるが、「弁護士を呼びなさい。話はそれからよ」との一点張りを続け、結果、ガン見と死亡との因果関係の立証が困難であるとして釈放されることになった。
(この辺のくだりは私がファンである「本日の小夏さん」にあるmayunbiさんのネタをパクッてます。ごめんなさいよ!)

こうして「小アジ殺人事件」は釈然としないままその幕が下ろされたのだが、取り調べにあたった飼い主Yは捜査の疲れがドッとでて椅子に腰掛けたまま眠りについてしまった。
無罪放免を訴え続けたハルさんを椅子にくくりつけたまま。

ハーモニーという言葉を知っていますか?

こうして、他の場所で釣っていた友人夫婦達が帰ってきたときには、まるで家庭内別居中のような飼い主と愛犬の姿が目撃されてしまったのである。

なんか、この二人仲悪いんと違う?

と妻Mにもダメ出しをされ、さらに、まだ一匹も魚を釣っていないことに焦りを覚えた飼い主Yは真剣に釣りに取り組むことにした。

だが、潮の流れが悪くなったのか、魚は全く回遊してこず、一匹も釣れない。
周囲の人も誰一人釣っている様子がないので、自分だけが悪いわけではないと思うのだが、背後で何やらイチャイチャしている様を見せ付けられ続けた挙句、納竿となった。

仲よさげ

何だか負け犬みたいでとても悔しい。

そして、友人宅で本日の釣果を確認し、調理することになったのだが。

アジの群れ
大漁大量

カマスに混じるシイラ
へたな間違い探しのよう

当然、自分が釣った魚などそこにはいない。
けれども、情け深い人々のおかげで料理は人数分用意され、美味しくいただくことができた。

小魚づくし

そうして、これが友人宅のハルさんであるが、

眼が死んでいる

何やら疲労感がにじみ出ているのは気のせいではない、と思う。
朝はこんなに元気だったのに。

元気な女豹

この日、ハルさんは波止場のアイドルとなり、大活躍していたのだ。
その話はまた後日。

****************************************

小アジ殺害容疑だけではなく、危うく飼い主がボウズだった罪まで背負わされそうになったハルさんの冤罪を晴らすべく、テチッとクリックお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 01:13| 兵庫 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

厳正なる処分を



このブログがまだランキングなどという大それたものに参加していなかった頃からお付き合い頂いている私の大好きなブログ、「あずき屋」さんの記事で知ったひろしまドッグパークの話です。

10月16日の中国新聞に以下の記事が載っているとのこと。

広島市の閉園したテーマパーク「ひろしまドッグぱーく」で犬五百匹以上が劣悪な環境で飼育されていた問題で、広島市は十六日、敷地内に死んだ犬三十四匹が埋められていたことを確認した。

管理していた業者「ドッグプロダクション」は「火葬の費用がなかった」と説明していたが、動物愛護法に基づく市の勧告を受けて火葬した。

市によると、施設内では犬が狭いスペースで飼育されていたが、現在は動物愛護団体が管理を行っており、環境は改善しているという。

ドッグプロダクションはえさや水は与えていたため、市は動物愛護法違反にはあたらないとして刑事告発はしない方針


普通にえさや水を与えていたら、犬たちはあんなひどい状態にはなりません。
えさや水を与えていたため、法律違反にはあたらないというのは、市の明らかな事実誤認ではないかと思います。
そうでなければ、別の力が働いたという憶測も働きます(色んな噂が流れているようです)。
個人的には、当然、業者には厳罰が下されるものと思っていました。
再発防止の意味合いも込めて、法が定める上限の罰則が適用されるものだと。
援助をされた全国の方々、現地で活動をされているたくさんのボランティアの方達(ご近所の方も行かれたようです)がこのことを知ったら、やりきれない気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。

この記事を読んでくださった方が、ひろしまドッグパークの件をどのように感じ、どのように向かい合うか、それは皆さんがお決めになればいいと思いますが、参考までに、私達が微力ながら働きかけをしようと思っているサイトを紹介させていただきます。

こちらのサイトでは、広島市長、広島西警察署長あての嘆願書を作成、取りまとめておられます。

広島市長へのメールはこちらから

環境省へのメールはこちらから

今回の件に取り組んでおられる松本大輔議員のホームページはこちらです。


にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:48| 兵庫 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

通り抜ける(M)

ケツ登場

以前にも書いたが、平日夜のハルさんの散歩といえば、「飼い主の出迎え」が殆どである。
ちなみに、上の写真は飼い主を出迎え中のケツショットだ。
決して上から「オラオラオラ、今日も気が付くの遅かったやないけ」と押さえつけているのではなく、ハルさんが勝手に潜り込んでこんな体勢になっているのである。

なお、ウチではたいてい私の方が遅く帰るので、夫がハルさんを連れて駅まで来てくれることが多い。
まあ朝の出勤時刻からして1時間半も違うのだから、これはこれで仕方がない、と思う(←言い訳)。

しなやかに待つ

ところで、いつも夫(とハルさん)のほうが早く駅に着くとは限らない。
タイミングによっては私のほうが早く駅に着くこともある。
そんなときはとくに駅で夫(とハルさん)を待つことなく、のんびりマンションまでの道を歩き出す。
お互い通る道は同じなのだ。いずれどこかで会うことになる。

そんなわけで先日、私はマンションまでの道をのんびり歩いていた。
駅からマンションまでは、ほぼ住宅街である。街灯はあるが、暗がりも結構ある。
その暗がりに差し掛かったあたり、5メートルほど先の街灯の下、たすきがけのバッグを持った男性と、車高の低い生物のシルエットが見えた。
夫とハルさんである。
私との距離が3メートルほどに縮まったとき、夫が私に気が付いたのがわかった。
いつもの私ならここで「ハルちゃ〜ん」と駆け寄っていくところだが、今回はなんとなくイタズラ心が働いて、電柱の影に隠れてみた。夫も私の意図を察してくれたらしく、黙ってハルさんと歩いてくる。

犬というのは視覚があまりよくないらしい。が、その分嗅覚が発達している。
それに、なんといっても犬には気配を感じる獣ならではの潜在能力があるはずだ。
いくら隠れていようと、気配かニオイでワタクシを感じていただけることは間違いなかろう。
で、電柱の影からハルさんに熱い視線を送っていたのだが。

ハルさん、(ワタクシの潜む)電柱をスルー。

こちらの気配をカケラも感じていただけなかった (涙)。
ハルさんは
「もうすぐ駅ね!アタシ、思いっきりMをお迎えするつもり!」
といった雰囲気で、むしろテンションを上げて駅のほうへ駆け抜けていった。
その心意気は立派だし、とても嬉しく思うのだが、電柱の影で脱力し、しゃがみこんでしまったワタクシのブロークンハートはいったいどうしてくれるのか。

その後、難易度を下げて何度かチャレンジしてみたが、結局心の傷をいたずらに広げただけだった。
電柱の前に出張ってみても、1メートルの距離をすれ違ってみても、ハルさんの
「もうすぐ駅ね!アタシ、思いっきりMをお迎えするつもり!」
は変わることがなかった。
結局、ハルさんは真正面からラヴビームを送ってくれる人間にしか反応しないようである。
だとしたら飼い主って、一体何なのだろう。

犬の能力を疑うべきか、飼い主への愛情を疑うべきか、なんとなく途方にくれてしまう飼い主であった。

思いっきりお迎え中

****************************************

ハルさんはきっと鈍いだけで飼い主への愛情は(たとえかすかでも)持っているはずと信じる飼い主夫婦に慰めのテチをお願いします。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 00:24| 兵庫 | Comment(5) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

ストライキ(Y)

ハルさんは一人と一匹で散歩に行くとそれなりに歩く。
飼い主が二人になるともうグダグダなので、過去にはこんな目にあったりしてきたのだが、どうやらあまり反省の色は見られず、今でも飼い主が二人と一人では歩き方が大分異なる。

ここで言う「それなりに」というのは、リーダーウォークっぽく歩くという意味なのだが、何故か一対一で歩くと割とよく出来た犬と歩いている気持ちにさせてくれるハルさんなのである。

特に、躾の基本(らしい)、アイコンタクトの動作(飼い主を見つめること)は、かなり頻繁に行う。

うふ。

だが、この視線は飼い主に何かを求めているような気がしてならないのである。
ハルさんが訴えている内容として可能性があるものをいくつか想像してみた。

1 「うふ。ワタシちゃんと歩いてるでしょ。褒めてよね。ワタシを褒めちぎってみなさいよ」

2 「うふ。歩いているうちにお腹がすいてきたの。ワタシに何かあたえてみなさいよ。さあ。さあさあ!」

3 「うふ。ワタシ、キレイでしょ。最近、とみにキレイになったってよく言われるのよねー。でさあ、やっぱりイイ女はイイモノを身に着けていけなきゃって思うわけ。隣町のカノンちゃんなんてエルメスよ、エルメス。まあ、エルメスまでいかなくても許したげるからさー。せめてヴィトンの首輪とかにして欲しいわけ、ワタシクラスにもなると。あ、でもアンタあまり金持ってないもんね。はあぁ、やってらんないわよね、正直。どこかにお金持ちの飼い主いないかなー」

恐らく、正解は1番ではないだろうか、と飼い主はあらん限りの希望を込めて思う。
飼い主の横についてキチンと歩いていることを褒めてほしいのではないかと。
良いことをしたら褒めるのはしつけの王道だ。
なので、ハルさんと目が合うたびに「おりこーぅ」と褒めちぎるのである。
恐らく、一回の散歩で2、30回は「おりこーぅ」と言っているのではないかと思う。

けれど、ハルさんは褒められても特段のリアクションをすることはない。
褒められた後は黙って前を向いて歩き続けるだけである。
果たして飼い主の褒め声はハルさんに届いているのか。
一時期、これはひょっとして1番ではなく、2番、いや3番が正解なのではないだろうかと疑心暗鬼にとらわれたことがある。

そんなある日。
Mを迎えに行くのではなく、少し長めの散歩に出たときのことである。
ちょうどこのとき、私はハルさんと目をあわすこともなく、何か考え事をしながら歩いていたようだ。
恐らく、日本の将来について考えていたのだと思うが(←大嘘)、結果的に、ハルさんのアイコンタクトを無視していたことになる。

すると。

道半ばくらいまで来たところで、急にハルさんが立ち止まり動かなくなった。
だが、これしきの散歩でハルさんが疲れて動かなくなることはまずないし、何かのニオイを熱心に嗅いでいるわけでもない。
理由もなく、道の真ん中で四肢を踏ん張り、歩くのを拒否しているのである。

正に「理由なき反抗」である。

反抗の芽は早めにつぶしておかねば!
と一瞬心が燃え盛った(ゴルア砲のスイッチが入ったともいう)が、そういえば、今日はハルさんと一度も目を合わせてなかったことに思い当たった。
そこで、ハルさんに「ツイテ」と言いながらリードを引っ張り、やって来たハルさんを褒めちぎってみた。

すると、その後のハルさん、何事もなかったかのように、スタスタと歩き出すではないか。
犬という生き物は、案外、聞いていないようで飼い主の発する言葉を聞いているという事実と、褒めることの大切さを思い知った瞬間であった。

そして、3番が正解ではなかったことに胸をなでおろした飼い主であったが・・・。

エルメスちゃん

・・・・・・コロス。

****************************************

ないものねだりをするハルさんですが、テチテチと褒めてやれば機嫌よく歩いてくれるやもしれません。
にほんブログ村 犬ブログへ
posted by 飼い主YとM at 22:42| 兵庫 | Comment(7) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。