そんな風に思われるのも、全ては犬として最も重要な感覚である嗅覚がなさすぎるというところに行き着くのではないだろうか。

そこで、五感といわれる感覚の働きの中で、ハルさんの嗅覚がどこに位置づけられるのか、ハルさんと共に暮らした2年近くの年月から考察してみた。
対決その1
【嗅覚VS味覚】
ハルさんは散歩中、地面を鼻にこすりつけるようにクンクンしながら歩いていることが殆どだ。
知らない人が見たらまるでまっとうな犬のように見えるだろう。
だが、たまに電柱をクンクンしていてる時、最後にペロッと電柱を舐めることがある。
おそらく、クンクンしていても匂いがよく分からないため、テンパった挙句に思わず舌が出てしまったのであろう。
ハルさん、最後は味覚に頼るオンナなのだ。
味覚、圧勝。

対決その2
【嗅覚VS触覚】
今までにもチラチラと写真に写ったことがあるが、リビング内におけるハルさんの居場所には座布団が敷かれている。
なぜ犬用クッションではなく座布団なのかについては、多くを語ることができないが、たっかいカメラを買ったしわよせが家中に充満しているとだけ、ここでは述べておくことにする。
なぜ、座布団の話を持ち出したかというと、最初に座布団を設置したときのハルさんのリアクションが、まさにこの両者の対決であったからである。
まずはクンクン匂いを嗅ぐハルさん。
本当に匂えているのかどうかは別にして、これは犬としてすべき当然の行為である。
と、ここまではよかったのだが、ハルさん、そうこうしているうちに体を座布団にこすりだした。
匂ってもよく分からないので、座布団の感触を体で味わってみようという魂胆だと思われる。
ハルさん、最後は触覚に頼るオンナなのだ。
触覚、圧勝。
(なお、自分の匂いを座布団にこすりつけていたのであって、触感を確かめていたのではない、といった意見は現在受け付けておりません)
対決その3
【嗅覚V視覚】
犬という生き物は大体において近視で、色の識別も殆どできないらしい。
確かにハルさんの視覚はかなり悪いようで、ドッグランでは辺りをキョロキョロしながら飼い主を探していることもしばしばである。
だが。
キョロキョロしているということは、ハルさんが嗅覚ではなく視覚に頼っていることの何よりの証拠なのだ。
犬的最低レベルの感覚である視覚に、嗅覚完敗。

対決その4
【嗅覚VS聴覚】
聴覚は嗅覚と並んで犬の優れた感覚器官といわれている。
確かに、ハルさんは遠くから呼んでも反応して来てくれるし、耳が水平方向に180度近く動いている様を見ると、犬並みに聴覚はあるようだ。
味覚、触覚、そして視覚に完敗した嗅覚が犬としてスタンダードな聴覚に勝てるはずがないことは明白だ。
よって、聴覚、圧勝。
対決その5
【嗅覚VS第六感】
犬に第六感が備わっているのかどうか、私は薄学にしてよく知らない。
まあ、人間にも本当にあるのかどうかよく分からないのだけれど、ハルさんは装備しているような気がするのだ。
駅で飼い主の片割れを待つ間、ハルさんは妻Mに良く似た背格好の女性を見かけると突撃しそうになる。
ハルさんは、五感をフル活用する前に、「何となく飼い主のような気がする」という直感で行動しているようにしか思えないのだ。

これって、あまりにも「Like Six Sense」のように思えて仕方がないのだがどうだろう。
こんなことだから、飼い主と電柱の区別もつかないのだ。
以上、考察した通り、ハルさんが所有する感覚の優先順位が下のとおり認定された。
1位 シックス・センス(←オイ!)
2位 聴覚(まあ犬なみだろうから)
3位 味覚(味にうるさいわけではなさそうだが)
4位 視覚(やはり目は悪い気がする)
5位 触覚(そんなに頻繁に使うことはないだろう)
6位 嗅覚(ノーコメント)
で、結論。
ハルさんの鼻は詰まっている。
以上。

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犬なのに。ああ犬なのに。(多分)
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