最後の競技は障害物競走。
愛犬と一緒に数々の障害物を乗り越えつつ、リレー形式で順位を競う競技である。
(競技内容は昨年とほぼ同一だったので、詳しい競技内容はコチラを参照してください)
もちろん、この競技もロミオ君に出場してもらうことにした。
初めて体験する犬の運動会というイベントをここまで満喫してきたロミオ君、最後の競技に対しても当然ヤル気満々である。

ちなみに、ロミオ君の手にはラーメンの湯を切る道具が握られているが、「ラーメンを作って食べる」という障害コースがあるわけではない。
(ちなみに、小豆を皿から皿へお箸で運ぶという障害物はある)
その中に入っているボールがバトンの代わりとなっており、このボールを繋いでチーム全員がゴールを目指すという趣向なのだ。
以前はリレーらしく'たすき'を渡していたのだが、今回は少し難易度が上がったようである。
ところが、肝心のハルさんのほうはというと、競技に出ずっぱりで疲れが出てきたのだろうか、明らかに集中力を欠いた状態だ。

ひょっとして、バックレてしまえとでも考えているのではないだろうか?
ロミオ君も心配そうにハルさんの様子を見ている。
これはヤバイかも・・・・・と思った瞬間、スタートの合図が鳴った。
皆の予想に反してハルさんは他の犬と一緒の方向に走り出す。
しかし、思いがけず正しい方向に走り出したハルさんの力に引っ張られ、ロミオ君の持っていた麺上げからボールがこぼれ落ちた。

ボールを麺上げに戻し、必死に追いすがるロミオ君。

しかし、ロミオ君には知る由もないだろうが、ハルさんの本来の性質は世界悪女列伝にその名を列ねるほどのワルである。

他の競技者に置いていかれて焦るロミオ君の気持ちを知ってか知らずか、自分の行きたい方向に走り出し、その度に
その回数、ラーメン屋ならクビになってもおかしくないほどであった。

それでも何とか数々の障害を乗り越え、ロミオ君は最後の障害物ハードルに辿り着いた。
既に他の組は第二走者にバトンタッチしており、大幅なタイムロスを稼いでしまったロミオ−ハル組であったが、「終わりよければ全てよし」(←いい日本語だ)、このハードルを華麗に乗り越えたら少しはロミオ君のブロークンハートだって修復されることだろう。
ハルさんがハードルを越えられることは前回の運動会で証明されていることでもあるし。
そんな飼い主の強い期待とロミオ君の純真な願いを背負って、ハルさんは・・・・・・。

華麗にジャンプを拒否していた。
どこまで性格が悪いのか、この犬は。
その後、必死にリードをさばき、何とかハードルを乗り越えて、ようやくゴールインすることが出来たロミオ君であったが、彼の受けた心の傷の大きさは如何ほどだったろうか。

信じていた
しかし、レースが終わってしばらく経った頃、彼の口から放たれた言葉は、
「無我夢中でハルちゃんを思いっきり引っ張ってしまったけど、痛くなかったかな?悪いことしたな」
というものであった。
まったく、どこまでいい子なのだろう。
ハルさんのような性悪でデキの悪い犬には本当に勿体ないお隣さんである。
これが、ムク君のようにデキる犬だったなら、ロミオ君が傷つくこともなかったのに・・・・・・。

そう思うとやり切れない思いが募る飼い主だったが、飼い主以外の言うことをよく聞く犬になるための道が全く見えてこないため、ハルさんは現在も悪女伝説の真っ只中を生き抜いているのである。

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ロミオ君の涙で幕を下ろした運動会シリーズ、今回が最終回となりました。
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またまたコメント返しが遅れていてすみません。
気長にお待ちいただけると助かります・・・・・・。
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いやー本当にいい子ですね。
ご両親もきっときちんとした素敵な人なのでしょうねぇ。
いねはまだそんな素敵なロミオさまに出会ったことが無いなぁ・・・
勝手にいねのリードを持とうとしたり、イキナリほっぺを捻ったりするような糞餓鬼ばかりで・・・チッ
どんなときも思いやりを忘れずに♪
素敵な男性になりそうで、先が楽しみですね(^^)
ハルさん、運動会に飽きちゃったんですね。
バトン代わりに入れてある物が、ボールじゃなくておやつだったら。。。
きっとハルさんもハードルが上手に跳べたと思います(笑)
まず相手を思いやる、と言うのは本当に優しい子なのだと思います。
さすが、ハルさんのカレシ。
え、チガウ?
ロミオ君もきっと、勉強になったに違いありません(←何の?)
ゼッケンがずり落ちながらも頑張ったロミオ君と
彼に大汗をかかせたであろうハルさんに、拍手〜〜〜〜〜。
といいたくなるほどなんていい子!!
こんな若者ばかりだったら、こんな腐った世の中にはならないだろうに…
ハルさんは幸せ者だわ〜
素敵な彼がいて〜(*ノДノ)キャ!!
そんなロミオ君の姿を見て、ハルさんもきっと
「悪いことしたな…」って思っているはず!
あー、20年後のロミオ君を今すぐ見たい!
…ただの独り言ですよ…。
ロミオ君、なんていい子なんだ!!!
その歳でそんな気遣いの出来る子はなかなかいませんYo!!
ハルさんも飛んだり走ったり、お疲れ様です!
そうなんです。
ご両親とも非常にできた人たちで、いつもお世話になっているのです。
ハルもお隣さん一家が大好きで、その懐きかたも尋常ではありません。
(ロミオ君のことは同等か下に見ている気もしますが)
子供は犬を見たら、怖がるか、可愛がるか、どちらか両極端のような気がします。
ハルも、近所の子供たちには、摘まれたり、謎の光線を浴びせられたり、仮面ライダーを呼ばれたりしていますが、そんなに嫌いではなさそうです。
★nyankoooooさん
自分がロミオ君と同じくらいの年頃だったときを振り返ってみると、こんな思いやりなんてカケラもなかったな・・・と落ち込みます。
もちろん、じゃあ、今、思いやりがある大人になったのかと問われると、目を逸らすことしかできないのですが。(←まるでダメ)
ボールの代わりにオヤツだったら・・・・・・、ハルがロミオ君に絡み付いて離れず、それはそれで大変なことになっていたと思われます。(←飼い犬もダメだ)
★なんママさん
ロミオ君、このほろ苦い経験から「悪い女に捕まると痛い目に合う」ことを学んでもらえたのなら、それはそれで良かったような気がします。(←飼い主として恥を知れ)
しかし、飼い主以外の言うことをよく聞く犬に育てるにはどうしたらいいのでしょう?
一ヶ月くらいお隣に預けていたら何とかなるような、ならないような・・・・・・。
★karuさん
そうですね。
いつの日か、人と犬との壁を乗り越えて二人が結ばれる日を、一日千秋の想いで待っている飼い主です。(←オイオイ)
こんなよい子を見ていると、しょうもない糞ガキだった自分の過去をユーラシア海溝に沈めてしまいたくなりますね。
コンクリートブロックの重しをつけて。
★kanaさん
ああ、kanaさんもきっと心の清らかな人なのでしょうね。
あの悪女列伝が、「悪いことしたな・・・」なんて殊勝に反省をしているなんて、まずありえないことでしょう。
おそらく、ロミオ君のことは自分と同等か下に見ているのではないでしょうか。
しかし、ロミオ君は女性陣に大人気で、本当に将来が楽しみです。
★きょんこさん
ですよね。
小学生でありながら、これだけの思いやりを持った子は、珍しいのではないかと。
あまりに優等生なので、「隣の(自称)おにいさん」がいろいろ悪いことを少々教えてあげようかと企んでいるのですが、
嫁さんが目を光らせているので、なかなかきっかけがつかめません。