建物内に入ることが出来ないので、ここもやはり犬連れ旅に向いたところではないのだろう。
長浜とは異なり、酔っ払った人々に出会うこともなく、この日の宿泊場所へと向かう。
なお、白川郷では、道端の用水路の中を鱒が泳いでいる。

ここで一番感動したのは、郷を流れる水の清冽さであったように思う。
(鱒を食べたかっただけだろうという突っ込みは受けつけておりません)
ところで、本日の宿、「高山わんわんパラダイスホテル」に到着した頃には日もとっぷりと暮れていた。どうやら取るべきルートを誤ったらしい。えらい山道であった。
すでに第一回目の夕食が始まっていたので、とりあえずお風呂に入ることにする。
ここのお風呂はホテル本館とは少し離れた場所に位置しているが、全て家族風呂である。
夫婦で旅行する際、浴場が男湯、女湯と別れていないのはとてもありがたい。
さらに、追加料金を支払えば、犬も一緒に入ることができるという。
ハルさんは大して汚れていなかったのだが、「せっかくだから」「記念に」という理由をつけて一緒に入ることにした。(ホテル側の戦略にはめられたともいう)
浴場はかなり広く、4人程度の家族が使うのに丁度いいサイズだった。
シャンプーが嫌いなハルさんは、「いつ洗われるのだろう?」という恐怖に怯えながら浴場の中をウロウロしていた。

ハルさんが面白くなさそうなので、
「ハルちゃーん!助けてー!!溺れるーぅ!!!」
ブクブク・・・・・・。
と、浴槽で溺れるフリをしてみたところ、さすが忠犬ハルさんである。
飼い主を助けに来るフリをしてくれた。

崩壊寸前のカップルか。
そんな茶番劇を経て、部屋に戻ると、夕食の時間がやってきていた。
さすがはホテルだけあって、レストランは立派なものである。

雰囲気はバツグン、食事も豪華である。

「せっかくだから」「記念に」というわけで、ハルさんにもササミボイルなどをサービスしてみた。

そして、ここは飛騨高山。

飛騨といえば飛騨牛、飛騨牛といえば飛騨(当たり前だ)である。
まずは飛騨牛のしゃぶしゃぶ、飛騨牛の造りを堪能したのち、いよいよ、飛騨牛のステーキが運ばれてきた。

飛騨牛のしゃぶしゃぶだけだと思っていた妻Mは「ええっ!?ステーキまで?」と驚愕の表情を見せる。
それはそうだろう。
何しろ、こっそりと「飛騨牛の石焼ステーキコース」を注文していたのだから。(悪)
旅行計画を私(Y)に一任している以上、これくらいのおイタ(可愛く言ってみた)は許していただきたいものである。

それはともかく、想像していた以上に飛騨牛は美味しかった。
早々にササミボイルを平らげ、ジト目で飼い主のほうを見やるハルさんがどう思っていたのかは知らないが、飼い主二人はたらふくビールも飲んで、大満足の夕食であった。

丸々と膨れたお腹を抱えてレストランを出る。
すると、客室へ戻る途中に、「愛犬サロン」と書かれた大きな扉を発見した。
扉の大きさから察するに、中はかなり広そうだ。
この中はノーリードOKとも書かれている。
すると、この扉の中には室内ドッグランが広がっており、たくさんの犬たちがワフワフと戯れているということだろうか。
こ、これこそ、まさにワンワンパラダイスではないか。
ほろ酔いの飼い主たちは、期待感に胸を膨らませ、
「カモン!ワンワン!!」
と勢いよく扉を開け放った。
が。
中には誰もいなかった。
人っ子ひとり、犬っこいっぴきいなかった。

ハルさんのテチテチという足音が、空しく部屋中にこだまするのみだった。
と、そのとき、扉がギギッと音を立てて開いた。
いよいよ、ワンワンがやってきたのか!?
と、期待感に満ちて扉のほうを見やると、親子連れ(のみ)だった。
それでも、ハルさんは淋しかったのか、親子連れのほうへと駆け寄り愛想を振りまいていた。

小さな子供のほうも、ハルさんのことを大層気にいってくれたらしく、ハルさんに「ゴロン」をさせたり、

インリンのトレーニングを行ったりしていた。(私たちは何も言ってませんよ!念のため)

すっかり打ち解けたハルさんと子供は、まるで昔からずっと一緒に暮らしていたのかのように寄り添っていた。

しまいには、
「○○○(この子が飼っている犬)よりハルちゃんのほうがいい・・・・・・」
と、ボソッとつぶやいていた、なんてことは、言わない約束だ。(←言うとる!)
その後、部屋に帰り、テレビをつけて天気予報を見てみたところ、明日は雨との予報だった。
雨か・・・・・・。
ふと外の音に耳を澄ますと、シトシトと雨の降る音がしていた。
つづく。
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いよいよ雲行きが怪しくなってきた"たびいぬ”紀行ですが、まだまだ続きます。よろしかったらどうかクリックを。

次回はいよいよミスタ・ヘクトパスカル大活躍(?)の巻の予定です。何のことか気になる方はこちらもクリックを。

やっぱりいい感じなんですね!
お肉、おいしそう!!
旅行の楽しみの半分は、食べ物ですよねえ(←同意強制)
こんな風にどなたかがいってブログで紹介して下さると、安心していけます(^^)
ありがとうございます。
いいわ〜飛騨牛!!(そこ?)
同じわんわんパラダイスでも鳥羽とはぜんぜん違いますね〜(行った事はないけど…)
私、魚介類が苦手なので、こっちの方がいいわ〜
でも、せっかくの「愛犬サロン」にワンコがいないのはがっかりですね…。
でも、ハルさんがいるだけで十分わんわんパラダイスですよ!!□_ρ(▽`* )ポチッ♪
ひょっとしてカーナビが示す通りの
コースじゃなかったですか?
私は、高山から白川郷という逆のコースでしたが
カーナビの導きどおりに行くと
狭くてクネクネな山道で峠越えをさせられてしまって・・・。
後で地図で調べるとすこし遠回りでも
スーパー林道とかいう広くて走りやすい道が
あったみたいで(涙)。
もし、私と同じコースなら、さぞお疲れになったと思います。
飛騨高山でのヘクトパスカルさんのご活躍、
楽しみにしています。
飛騨牛もたまりません。
またチビッ子にフル開脚のハルさんが愛おしい。
なんというかお姉さまの艶然とした色気と余裕を感じます。
ウチのちびっ子はダメです・・・もう子供と全く同じレベルで遊ぼうとするので全くもって危なっかしく、見ちゃ居られません(号泣)
それにしても白川郷良いですねえ。
料理も景色も雰囲気もどれも素敵。
旅行・・・行きたいなぁ・・・。あ、今度はちゃんと保護者付きでね(笑)
ハルさんも…(以下略)
水は清く、緑は美しく。飛騨高山っていいところですなあ。
ハルさんは、最近の私よりはずっといろんな所へお出掛けしてますな。
まあ、ハルさんならどこへ一緒にお出掛けしても大丈夫だろう。
なんせ、よそのガ…お子様ですら、ハルさんの魅力にまいっちんぐなんだからなあ。
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僕も犬好きっす!
よかったら僕のブログにも遊びに来
て下さいね。
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http://ameblo.jp/kisekinosarariman
いや、いいとこですね!!飛騨はめっさいいとこやって、だんながいうてます。
「またいきたい!」と。ふふ
おいしそうやし・・・
はるさんかわいい〜〜
交換したなった?子供ちゃん♪
なかなか最後まで読み進めませんでした。
私も海で「おぼれたフリ」してゆめを誘ってみたことがありますが
やつはそんな私を見ながら浜辺でおションしてました。
凄い信頼関係です。(意味分かりません)
お宿でワンコとの触れ合いはなかったんでしょうか?
こんなホテルが貸切だったら是非行きたい!
私たちも「わんわんパラダイス」は初体験でした。
山の中にあるので、周囲には何もありませんが、敷地内の設備は充実していました。
食事もさすがホテルと思わせるだけのことはあり、大満足でしたよ。
個人的には、旅行の楽しみの99%を食べ物が占めています。(どんだけ)
ただ、静かな環境をお好みの場合、がっかりされることがあるかもしれません。
犬連れ客大歓迎という施設の性格上、これは仕方のないことだと思いますが。
★karuさん
かなり以前、スキーの帰りに食した飛騨牛がそれはもうひどい代物だったので、飛騨牛に対する不信感があったのですが、このステーキのおかげで完全に飛騨牛を見直しました。
実は、「愛犬サロン」にはこの後ほんの2匹ばかり犬が来たのですが、ハルとは絡めなかったので記事には出来なかったのです。
ほぼ満室にも関わらず、サロンに閑古鳥が鳴いていたということは、皆さん、部屋でゆっくり過ごされるほうが落ち着くと思われていたのでしょうね。
★珠季さん
あっ、多分同じ道を通ったと思います。
こっちのほうが空いてそうだからという気軽な気持ちで、そのまま東進するルートを進んだら・・・・・・ほんまえらい目にあいました。
全く気を許すことの出来ない2時間でしたよ。
もう二度と通りたくないです。
この結果、私の道選びに対する家族の信頼が揺らいだような気がしますが、気圧力(なんだそれ)に対する信頼は微動だにしませんでした・・・・・・。
★sakuraさん
最近、犬と一緒にお風呂に入れる宿が増えてきているような気がします。
個人的には、「犬と一緒に入れる」というよりは、「見知らぬ場所に犬を置いていかずに済む」メリットのほうに心を動かされました。
飛騨牛、非常に美味しかったです。
★nauさん
中途半端に大きい体格、そして大きく見える口(噛みそうに見えるらしい)のせいで、イマイチ子供受けの悪かったハルさんですが、近頃、徐々に近所の子供達の間でファン層を獲得しつつあるようです。
実は、このことについては、そのうち記事にしようと思っていたりもします。
ところで、いねちゃん、子供っぽいということは、飛びついたりするのでしょうか?
ブログを読む限りでは上手く想像がつきませんが、nauさんが危なっかしいと言われるのならそうなんでしょうね。
次回は万全の体制で旅行に再チャレンジしてください。
鱒がその辺の溝を泳いでいるなんて、想像もつかない光景でした。
もし許されるなら釣ってその場で塩焼きにして食べたかった。
あずきちゃん、元気になったことだし、これからは行楽シーズンですよ。
どんどん出かけてしまいましょう。
最近のハルは、近所の子供たちにも人気急上昇の予感が漂います。
本犬は子供が好きなのかどうか、微妙ですが・・・。
★マルコさん
応援ありがとうございます。
★月収300万円男さん
応援ありがとうございます。
魅力的なハンドルネームですね。
★はるりんさん
美味しかったですよ。
鱒は食べられませんでしたが、飛騨肉は美味でした。
旅行の楽しみの殆んどを食に求めてしまう私にとっては、福井の宿に引き続いて当たりを引いた気分です。
そうなんですよ。
持ち込んでしまったのです。
一歩間違えたらトウサツです。(既にいろいろ間違えているという噂もある)
さすがにデジ一を持ち込む勇気はなかったので、コンデジにしたのですが、
風呂場でカメラを構えるという行為は、何だか妙な気持ちになりますね。
癖になりそう。(一応冗談と言っておきます)
ゆめちゃんは以外にクールなんですね。素敵です。
この日は土曜日だったこともあり、ほぼ満室だったようで、実はレストランには犬がわんさかいたのです。
平日でも貸切は難しいかもしれませんね。
けれど、アラブの大富豪が行うような方法で貸切ることは可能かもしれません。
一度試してみてください(ニヤリ)。