世の中には、警察犬や麻薬探知犬等、嗅覚を活かした仕事をしている犬もいるので、それはそうなのだろう。
しかし、ウチのハルさんを見ている限り、どうも、全ての犬の嗅覚がよいわけではないと思えてしまう。
例えば、地面にフードがこぼれた時。
ハルさんは鼻をクンクンして、必死に探し回るが、見つけられないことのほうが多い。
人間が見つけてあげて、そこへ誘導してあげるという始末である。
例えば、誰もいない公園で放している最中に飼い主が物陰に隠れた時。
ハルさんは地面と空気の匂いを嗅ぎ、飼い主を探すが見つからない。
1メートル先の木立の中に飼い主が隠れていても、クンクン通り過ぎる。
そんなハルさんでも、散歩の時は大体、地面に鼻をこすりつけるようにクンクンしながら歩いているが、一体、その効かない鼻で彼女は何をしているのだろう、と思うときがある。
クンクンするハルさん
「一応ワタシも犬だから、クンクンしてるフリでもしとかないと」
というくらいの軽いノリでやっているように思えて仕方がない。