服を着ている犬。
客観的な立場で考えれば、おかしなことだと思う人のほうが多いのではないか。
犬には立派な毛が生えているのだから、そもそも服を着る必要はない、と確かに私もそう思う。
毛皮のコートを着て、その上にTシャツをはおっている人がいたら、100人中100人の人間が、「あの人絶対おかしい」と思うことだろう。
まあ、寒さに弱い犬種もいるようだから、防寒という意味では必要性があるのかもしれないが、ダブルコートで寒さへっちゃらのハルさんにしてみたら、大きな迷惑なのだ。
それは、飼い主としても重々承知である。
嫌そうな顔をするハルさん
しかし、ハルさんはドッグランへ行くたびに、転げまわって遊ぶので、いつも、体中がドロドロに汚れてしまうのである。
そんな訳で、一度、汚れ防止に服を着せて遊ばせてみたところ、これはイイ!となった。
汚れたハルさんを洗うより、服を洗濯機で洗うほうが何十倍も楽に決まっているからだ。
そうして、犬に服を着せるようになると、様々な種類の犬服が世の中にはあると気づかされる。
そうして、元来、(人間用の)服を買うことが割りと好きな私たちが、犬の服を買い漁るようになってしまったのである。
散歩の時は、地面が濡れていなければ、服を着る必要はないのだが、今のところ、服を着る→外へ連れてってもらえる(イイことがある)という条件付けトレーニング中なので、ハルさんは服を着て散歩しているわけである。
その甲斐あってか、最初、服を着せようとすると逃げ出していたハルさんだが、最近では、嫌々ながら鼻面を差し出してくれるようになった。
もう一息やね、ハルさん。
とはいえ、ハルさんにとっては、服なんてちっとも嬉しくないのだろうが、人間の都合で身につけさせるという点では、首輪とかリードと同じようなものだから、と訳の分からない理屈をつけて、これからも服を買っていくのだろう。
ほら、初めてリードをつけた時もあんなに嫌そうな顔をしていたじゃないか、ハルさん。
・・・・・・そうですか、論理が飛躍しすぎていますか、まあ、なんというか、ごめんなハルさん。
初めてリードをつけた時のハルさん
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