11時過ぎには「今から帰る」とメールをくれていたのに帰ってきたのは午前1時。
1時間あれば帰れるはずなのに。電車もあったはずなのに。
「いっやぁ〜タクシーの運ちゃん、いいひとでさ!九州から出てきたんだって!あははは!!」
って台詞はなんなのか。
そんなわけで帰ってきた夫はたいそうゴキゲンである。
なんとなく不穏な空気を感じた私は、
「ハル〜、Yくん帰ってきたよ〜、よかったねぇ〜」
とハルさんをけしかける。無垢なハルさんは一直線に夫へ向かっていく。
案の定というかやっぱりというか、夫はハルさんに激しく絡み始めた。
抱きしめ、ひっぱり、転がし、まるでどこかの悪代官である。
明らかにテンションが下がるハルさん。耳なんかもうしおしおだ。かわいそうに(←でも助けない)。
本文とは関係ない写真だが、こんな感じ
ハルさんはなにせペットなので、とくになにかに役立つことを期待しているわけではないのだが、こういうときは本当に役に立つ。今までひとりで相手をするのは本当に大変だったのだ(←ハルさんごめん)。
ところがそのうち何を思ったか、夫がハルさんにかみついた。
しかもよりによってコギ最大のチャームポイントの尻に。
(ひぇ〜)
声にならない悲鳴を上げる。もうだめだ。これ以上は見ていられない。
白タオルを投げ込む気持ちで遠くから(←近づかない)夫に呼びかける。
「夫!今日ドッグラン行ってきたの!
写真もいっぱい撮ってきたの!
まだ下書きだけど、ブログも書いてみたの!
ね?ちょっとあっちで見てみ?ね?ね!」
え〜?そぉなん〜?といいながらハルさんを開放した夫がパソコンへ向かう。作戦成功である。
しかし。
「ん〜、これ(パソコン)立ち上がらへんで〜、おかしいなぁ〜、なぁ〜ハルぅ〜(抱きしめ)」
え?そんなことないでしょ?
最初っから起動してたでしょ?
なんで画面真っ黒なの??
ぬぉっ!?もしかして電源ボタン、押した……?
「え〜?押した〜。ねぇ〜ハルぅ〜(抱きしめ)」
こうして私が本日2時間かけて書いたブログは消え、ハルさんと私の心には消えない傷が残った。