2008年09月25日

続・東遊記−チェルシー、ハリー、ゴロンゴロン−(Y)

素晴らしき看板犬たち

CHELSEA'S GARDEN CAFÉで私たちが素敵なランチを楽しんでいたころ、空には雲が立ち込めてきていた。
何だか嫌な感じのする雲だなと思っていたら、遠くのほうからゴロゴロと雷の音が聞こえ出した。
ピカリと光る稲妻は見えないけれど、ゴロゴロという音は遠くなったり近くなったりしながら何度も聞こえてくる。
ハルさんは今まで何度か記事にしたように、雷が苦手である。

家にいるときに雷の音を聞くと、ガタガタと震えだし、滝のような涎を垂れ流すのだ。
ところが、このとき、ハルさんは不思議と平気そうな顔をしていた。
いや、むしろテーブルの下でご機嫌な様子である。

えへ

テラスの開放感が何らかの呪縛を解き放ったのだろうか。
ゴロゴロと空が鳴るなか、ドッグランへ放してみると、うれしそうな顔で走り出す。

やっぱり外はいいわね

普段、雷に滅法弱いハルさんを見慣れている私たちにとっては衝撃的な光景であった。
しかし、よく考えてみると、こうして室外にいるより家の中で大人しくしているほうが、雷に対しては安全である。
ハルさん、危機管理能力がまったくないことを軽井沢で証明してしまった。
残念な犬である。

はて、何が?

ところで、CHELSEA'S GARDEN CAFÉについては、素敵なランチメニューのほかにもうひとつ語るべきことがある。
それは2匹の素敵な看板犬だ。
ゴールデン・レトリーバーのチェルシーちゃん(←店名の由来ともなっている)とフラットコーテッド・レトリーバーのハリーくん。

こちらハリーくん。暗い室内で黒い犬を撮るのはとっても難しい

どちらも大きな犬である。
そしてどちらも非常に穏やかで人懐っこい。素晴らしい。
看板犬とはこうした犬のことをいうのだろう。

チェルシーちゃんは雷が苦手らしく、私たちがランチを食べ終えた頃には店の奥に逃げ込んでしまっていた。
けれど、どうしてもこの素敵な看板犬たちの写真をとりたかったので、お店の方にお願いして連れてきていただいた。

チェルシーちゃんは雷に怯えている様子がありありと察せられたが、私たちに向かっても「助けて」とばかりに身をよせてくる。
そして雷に動じないハリーくんはお腹を見せてゴロゴロとすりよってきてくれる。

なんという至福の瞬間

左にチェルシーちゃん、右にハリーくんを抱えて、私は本当に幸せだった。
おおきくて穏やかな犬に出会うと、私たちも大型犬も飼ってみたいという衝動にかられる。

わふわふー。わふわふー。
私が素晴らしき看板犬と戯れていたそのとき、ハルさんはといえば・・・・・・。

衛星のように私たちの周囲をウロウロと歩き回るばかりであった。

見切れる愛犬

こんなに性格の良くって穏やかな犬たちなのに、その大きさだけを怖って近づけないのだ。我が飼い犬ながら、なんと情けないことか。

けれども、しばらくのあいだ私がチェルシーちゃんとハリーくんとわふわふしている様子をみて、さすがのハルさんも「ひょっとしたら大丈夫なのかも?」という気持が湧いてきたようである。
徐々に徐々に私たちに近づいてきた。

しかしここでハルさんを呼んではいけない。
前のめりになるときっと逃げてしまうのだ。
そ知らぬふりをフリをして、ハルさんがより近づいてくるのを待つ。
まるで野生動物を相手にしている感じだ。なんだか情けないけれど仕方がない。

そうこうしているうちに、いよいよハルさんが間近にやってきた。
頃合やよし。

「ハル、フセ!」

え?ここでフセですか!?

「ゴロン!」
「ゴロン!ゴロン!」

フセからゴロンへ、流れるようにコマンドを発する。
さすがに完全なゴロンまでには至らなかったけれど、ハルさんをそのままにして3匹の記念撮影をすることに成功したのであった。

転がりきれず

チェルシーちゃん、ハリーくん、どうもありがとう。

素晴らしい思い出を胸に、私たちはCHELSEA'S GARDEN CAFÉを後にしたのであった。

【つづく】

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素敵な看板犬と出会えて頬が緩みっぱなしの飼い主たちでした。
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posted by 飼い主YとM at 23:52| 兵庫 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はるさん!従順でうらやましいです!うちのぴかりは暴走ぴかり! 犬をみるとパニック症候群になり・・・猛アタック!  到底、ドックランなんて夢のまた夢です!
Posted by おだりん at 2008年09月27日 08:49
ハルちゃん、旅行がとっても楽しかったから大きなワンコとも仲良くできて雷も気にならなかったんでしょうね♪
お話は聞いたけどブログでの続きも楽しみにしてま〜す!(^^)!
Posted by トモ at 2008年09月27日 18:32
はじめまして!!
コーギーブログを読んで・・コーギー
メスのフルーと言います。
はるさん・・・(^。^)
雷雨・・・怖がりますよね・・・
フルーも超〜こわがりますよ・・・
地面に磁場が張るためワンチャン達は
身体全体にきてしまうのだと思います。
Posted by junjun at 2008年09月27日 21:38
★おだりんさん
暴走ですか!?
コギさんはどちらかというと犬より人が好きなタイプが多いみたいですね。
ハルも体力が有り余っているときは、無駄に暴走していますが、他の犬にアタックすることはないので助かってます。
ただ、近頃はえり好みをするようになり、誰とでも遊ぶというわけにはいかないようです。
もう仔犬ではないので仕方がないのかもしれません。

★トモさん
いえいえいえいえ。
ハルにとっては、あまりに大きすぎて、とても仲良くというわけにはいきませんでした。
ビビって周りをウロウロするばかり。
凄く穏やかな看板犬たちだったのに、残念です。
ただ、何度か会っていれば、レオ様に対するような態度になるのかも?

★junjunさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
コギさん、フルーちゃんというのですか。
穏やかそうでよい名前ですね。
磁場!!
ハルも磁場を感じ取っているのでしょうか。
ただ、外にいると平気そうに見えるんですよ。
雷より外の空気のほうが好きだとでもいうのでしょうか。
謎です。
Posted by 飼い主Y at 2008年10月07日 23:09
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