
再度山荘で美味しいスペアリブを堪能した後、私たちは再度公園へと向かった。
再度公園も期待通りの紅葉真っ只中である。

ぶらぶらと公園内を散策してみる。
山中の公園だけあって園内は起伏に富んでいる。
少々乱暴な言い方をすれば、ただの山道を歩いているだけのこともあった。
山の斜面でハルさんを放してみると、それはもう嬉しそうに辺りを走り回る。

短足のくせに(←失礼!)、斜面を上下するのが大好きなのだ。
公園内のあちこちで紅葉が燃えるような美しさを誇っていたので、斜面ランニングで意気上がるハルさんを添えて写真を撮影する。

カメラを構える手にも力が入る。
ところが、やっぱりハルさんはカメラが嫌いらしく、何度も撮影しているうちにゴキゲンな表情は徐々に能面のような表情へと退化していった。

これはいかんと、再びハルさんを斜面ランニングへと連れ出したのだが・・・。
そのさなかに背丈の低い草むらに突入したハルさんは、たっくさんの種を全身にまとわりつかせて帰ってきた(涙)。

泣く泣くハルさんの体にくっついた種を取り除く。
雑草の繁栄に貢献しすぎではないのか、ハルさん。

こうしてすっかり疲弊した飼い主とハルさんは六甲山系から神戸市街へと山をくだる。
当初は北野の異人館辺りを散策しようかと考えていたのだけれど、もうすっかり日も暮れようとしていたので、ハーバーランドへと向かう。
ハーバーランド内にある「DOG DEPT」のカフェでまったりと休憩し、暖かいコーヒーで冷えた体を温める。

一方、飼い主から「雑草犬」とからかわれたハルさんは、山中でかなり疲れたのか店内ではぐったりしていたのだが、

優しい店員さんに可愛がってもらったことにより、随分と元気を取り戻していた。
そんなハルさんを車中において、私たちは夜のハーバーランドへと繰り出す。

クリスマスを目前に控えて浮き足立つカポーに混じり、思い切って観覧車にも乗ってみる。
観覧車に乗るなんて十数年ぶりの出来事だったけれど、てっぺんから見る神戸の夜景は美しかった。

車に三脚を積んでいたので、地上からも夜景を撮影してみる。

ハルさんも岸壁に連れてきてあげたけれど、モノクロの世界に生きるハルさんにとっては、この色とりどりの光は意味をなさないのだろう。
そういえば、今年は例年以上に紅葉を見に行ったけれど、あの色鮮やか
な景色もハルさんには見えないのだ。
なんだか残念だけれど、こればかりは仕方がない。

犬には人間以上の能力を誇る嗅覚だってあるのだから。
いや、ハルさんには何もないのか・・・・・・?
( ↑ 過去記事参照)
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