例年、あまり季節感を味わうことなく生活している。
夏に海へ行くことはないし、冬にスキー旅行をすることもなくなった。
秋といえば紅葉だけれど、山々が朱に色づき、徐々に色を失っていく様を、家の窓からぼんやりと眺めることで、辛うじて移りゆく季節を感じているのが常であった。
しかし、今年は何だか分からないけれど、無性に紅葉を見にいきたくなる。
やはり、三脚を購入したことで撮影欲が高まっているのだろう。
とはいえ、いわゆる紅葉スポットを訪れるのは初めての体験である。
いったいどれほど混雑するのか、果たしてハルさんを連れて歩くことができるのか、様々な不安が募る。
そこで、前週訪れた福地渓谷を再訪することにした。
1週間前はまだ色づき始めといったところだったが、ネットで調べてみると、そろそろ見頃になっているようだ。
「紅葉?なんでまた!?」と驚く妻Mさんと、お出かけに喜ぶハルさんとを連れて福地渓谷へと向かう。
果たして福地渓谷は紅葉真っ盛りだった。
もみじ祭りというイベントも開催されており、様々な出し物や屋台が並んでいる。
しばらく屋台をひやかした後、渓谷沿いの道をぶらぶらと歩く。
ただ、この日の天候はいまひとつで空はどんよりとした雲に覆われていた。
おまけに凄く寒い。
にも関わらず、ハルさんはまたしても寒中水泳に勤しんでいた。
もちろん、カナヅチなので水際をバシャバシャ跳ね回る程度である。
しかし、そのKYっぷりは紅葉に彩られた渓谷で異彩を放っていた。
渓谷沿いには他にも犬を連れて歩く方の姿がちらほらと見受けられたが、川遊びをしていたのがハルさんだけだったことはいうまでもない。(涙)
ドロドロに汚れたハルさんの体を泣く泣くタオルで拭き取った後、記念撮影を行うことにする。
ハルさんは毎年頭に紅葉を乗せられて撮影されることが慣わしとなっているのだ。
今年も、例にもれずやってみたが、どうもしっくりこない。
ハルさんが悪いわけではない。
飼い主がこのシチュエーションに飽きてしまったのだ。
さすがに毎年同じことばかりしていては面白くない。
はて、どうしようかと考えていたとき、Mさんが「ゴロン」と言葉を発し、ハルさんを転がせた。
仰向けになったハルさんの上に、紅葉を乗せていく。
地面に落ちている紅葉の中から形のいいものを選りだしては、どんどん乗せていった。
そして、ついにハルさんの胸には七つの紅葉が輝くことになった。
こうして、胸に七つの
ハルさん、いつものことながらお疲れ様。
※追記※
以前、飼い主Mが作成した手作りリード&カラーをオークションに出品したことがありますが、今回、再び出品してみました。
2種類ありますので、気になる方は↓をチラッと覗いていただければ幸いです。
出品その1
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f68908252
出品その2
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/118640719
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毎度毎度、飼い主の求めに従って荒行をこなすハルさんにお疲れ様のクリックをお願いします。
とはいえ、またもや冷水に浸かっていたハルさんもどうかと思います。
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