2008年09月29日

続・東遊記−三つ目、四つ目、二度目の地へ−(M)

雨の後を追うように

朝に小耳に挟んだ風のウワサ(←天気予報)では、午後から天気が快復するという。
CHELSEA'S GARDEN CAFEを出たときには、とてもそのウワサが本当だとは思えない空模様であったが、
とりあえずウワサを信じて本日の目的地、「軽井沢スカイパーク」へ向かう。
都合のよい時だけウワサを信じる、ムダに前向きなヘクティ一行であった。

軽井沢スカイパークは3つめのリベンジポイントである。前回の旅行時は雨で行けなかった。
今回は入り口までやってきたものの、広大なパークはガランとして誰一人、ワンコ一匹いなかった。そして地面はしとどに濡れていた。

「さっきまでものっすごい雷雨だったんですよ〜」

入場券売り場のスタッフの方がいう。
CHELSEA'S GARDEN CAFEでずっと聞こえていたゴロゴロの音源はどうやらココであったらしい。

ゴロゴロ言うてますよ!

「もう一度(雷雨が)来ますね!今日はね!」

という、スタッフの方の自信満々の発言(←根拠は不明)もあり、とりあえず今日のところはスカイパークを諦める。
というわけで4つめのリベンジポイント「QunQun」へ行くことになった。

「QunQun」は素敵ワンコグッズを取り揃えたセレクトショップである。オリジナルのワンコグッズもある。
ちなみに前回の旅行時は定休日で閉まっていた。
店内はあまり広くはないものの、他ではあまりみない洋服やワンコグッズが数多く並べられており、見ているだけでも楽しい。
洋服やら置物やら、ここで結構いろいろ買いものをさせてもらった。
3000円以上(たぶん)購入すると、素敵バッグに商品を入れてもらえる。

テーブルの上のバッグがそれです

さらに店の横にはカフェとドッグランも併設されており、天気の良い日はドッグランにワンコを遊ばせつつお茶を飲むことができる。
夕食まで間があったので、私たちも買いもの後、のんびりとお茶を飲んだ。

少し寒くなってきたので暖かいお茶を

天気が良ければもっと気持ちよかっただろうと思うが、それはそれとしても、また軽井沢に来る機会があれば、ぜひ寄りたい店である。

ゴミ捨て禁止!

しばらくボンヤリと庭(ドッグラン)を眺めているうちに夕方になったので、本日の宿泊先へと向かうことになった。
本日の宿泊先は、この旅行で唯一、初体験でもなくリベンジでもない場所である。

【つづく】

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あいにく軽井沢スカイパークへのリベンジは果たせませんでしたが、QunQunという素敵なショップを堪能することができました。
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雨上がりの地面は濡れていたものの、結局この日も雨に降られることはありませんでした。
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2008年09月25日

続・東遊記−チェルシー、ハリー、ゴロンゴロン−(Y)

素晴らしき看板犬たち

CHELSEA'S GARDEN CAFÉで私たちが素敵なランチを楽しんでいたころ、空には雲が立ち込めてきていた。
何だか嫌な感じのする雲だなと思っていたら、遠くのほうからゴロゴロと雷の音が聞こえ出した。
ピカリと光る稲妻は見えないけれど、ゴロゴロという音は遠くなったり近くなったりしながら何度も聞こえてくる。
ハルさんは今まで何度か記事にしたように、雷が苦手である。

家にいるときに雷の音を聞くと、ガタガタと震えだし、滝のような涎を垂れ流すのだ。
ところが、このとき、ハルさんは不思議と平気そうな顔をしていた。
いや、むしろテーブルの下でご機嫌な様子である。

えへ

テラスの開放感が何らかの呪縛を解き放ったのだろうか。
ゴロゴロと空が鳴るなか、ドッグランへ放してみると、うれしそうな顔で走り出す。

やっぱり外はいいわね

普段、雷に滅法弱いハルさんを見慣れている私たちにとっては衝撃的な光景であった。
しかし、よく考えてみると、こうして室外にいるより家の中で大人しくしているほうが、雷に対しては安全である。
ハルさん、危機管理能力がまったくないことを軽井沢で証明してしまった。
残念な犬である。

はて、何が?

ところで、CHELSEA'S GARDEN CAFÉについては、素敵なランチメニューのほかにもうひとつ語るべきことがある。
それは2匹の素敵な看板犬だ。
ゴールデン・レトリーバーのチェルシーちゃん(←店名の由来ともなっている)とフラットコーテッド・レトリーバーのハリーくん。

こちらハリーくん。暗い室内で黒い犬を撮るのはとっても難しい

どちらも大きな犬である。
そしてどちらも非常に穏やかで人懐っこい。素晴らしい。
看板犬とはこうした犬のことをいうのだろう。

チェルシーちゃんは雷が苦手らしく、私たちがランチを食べ終えた頃には店の奥に逃げ込んでしまっていた。
けれど、どうしてもこの素敵な看板犬たちの写真をとりたかったので、お店の方にお願いして連れてきていただいた。

チェルシーちゃんは雷に怯えている様子がありありと察せられたが、私たちに向かっても「助けて」とばかりに身をよせてくる。
そして雷に動じないハリーくんはお腹を見せてゴロゴロとすりよってきてくれる。

なんという至福の瞬間

左にチェルシーちゃん、右にハリーくんを抱えて、私は本当に幸せだった。
おおきくて穏やかな犬に出会うと、私たちも大型犬も飼ってみたいという衝動にかられる。

わふわふー。わふわふー。
私が素晴らしき看板犬と戯れていたそのとき、ハルさんはといえば・・・・・・。

衛星のように私たちの周囲をウロウロと歩き回るばかりであった。

見切れる愛犬

こんなに性格の良くって穏やかな犬たちなのに、その大きさだけを怖って近づけないのだ。我が飼い犬ながら、なんと情けないことか。

けれども、しばらくのあいだ私がチェルシーちゃんとハリーくんとわふわふしている様子をみて、さすがのハルさんも「ひょっとしたら大丈夫なのかも?」という気持が湧いてきたようである。
徐々に徐々に私たちに近づいてきた。

しかしここでハルさんを呼んではいけない。
前のめりになるときっと逃げてしまうのだ。
そ知らぬふりをフリをして、ハルさんがより近づいてくるのを待つ。
まるで野生動物を相手にしている感じだ。なんだか情けないけれど仕方がない。

そうこうしているうちに、いよいよハルさんが間近にやってきた。
頃合やよし。

「ハル、フセ!」

え?ここでフセですか!?

「ゴロン!」
「ゴロン!ゴロン!」

フセからゴロンへ、流れるようにコマンドを発する。
さすがに完全なゴロンまでには至らなかったけれど、ハルさんをそのままにして3匹の記念撮影をすることに成功したのであった。

転がりきれず

チェルシーちゃん、ハリーくん、どうもありがとう。

素晴らしい思い出を胸に、私たちはCHELSEA'S GARDEN CAFÉを後にしたのであった。

【つづく】

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素敵な看板犬と出会えて頬が緩みっぱなしの飼い主たちでした。
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2008年09月22日

続・東遊記−プリンス、英国、高原サラダ−(M)

次なるリベンジ

今回の旅行は、出発前から天気予報をみてはヘクティがためいきをつくので、「雨だった場合はココ」という場所をいくつか用意していた。とはいえ、ヘクティの力が弱まるとは思えない私はあまり気乗りがせず、夫からの提案も適当に聞き流す。
そして結局

プリンスホテルにアウトレットあるらしいよ」

という言葉だけが、記憶に刷り込まれることになった。
旅行へ行くと物欲もグッと上がる。現地購入したものを翌日着るのも旅行の醍醐味なのである(←勝手)。

ジャルディーノの朝、荷物をまとめながら小耳にはさんだウワサ(←天気予報ともいう)では午前中、雨が降るという。
そこで早速、雨もしのげてワンコも入れるアウトレットで様子を見ることになった。

プリンス・ショッピングプラザを歩く

残念ながら、ウワサ(というか天気予報)をあまり信じていなかったし、実際、雨は降らなかった。
それどころか恐ろしい勢いで夏の日差しが照りつける。暑くてたまらない。

なんだか暑いですよ

そのうえアウトレットは思いのほか広大であった。
ウェスト・ニューウェスト・味の街・ニューイースト・イーストと広がっており、しかも中心には広大な芝生のひろばがある。
ウェストからイースト、つまりアウトレットの端から端まで移動しようとすると、時間と体力をものすごく消費する。

日差しの中を歩く

ここまでスケールの大きなショッピングモールは関西にはちょっとない気がする。
そんなアウトレットを歩き回るのがタイヘンで、そして自身の物欲を満たすのもタイヘンで、ちょっと覗いていくだけのつもりが数時間歩き回ってしまった。もうクタクタである。

スタバがあったのでフィローネの前で記念撮影

でもまあいい具合に消耗した。次は昼食を食べに向かう。
ここで今回の旅行2つめのリベンジ「CHELSEA'S GARDEN CAFE」
前回の旅行では、燃え尽き症候群のため(←違)閉まっていた店である。

「CHELSEA'S GARDEN CAFE」は中軽井沢に立つ英国風一軒家のカフェである。
もちろんワンコOKで、家の前には芝生が美しい庭園風のドッグランがある。

ハルさんも大喜び

アウトレットを出るまでは日差しが痛いほどであったが、CHELSEA'S GARDEN CAFEに到着するころには、辺りがすこし薄暗くなってきていた。
さきほどの移動と日差しに、へクティも少し疲弊したのかもしれなかった。
それでもやはり雨が降るところまではいかず、ドッグランでもそれなりに遊ぶことができたし、ランチも美味しくいただいた。

抜群のランチでした

ちなみに夫は「カレープレート」を、妻は「高原サラダサンド」というものをいただいたのだが、この高原サラダサンドが、ちょっと他では食べられない素敵メニューであった。

カリッとしたバゲットのうえに、10種類の高原野菜がどっさり、さらにベーコンと照り焼きチキン、半熟たまごが乗っている。
サンドというよりはパンのどんぶり、といった様相だが、具沢山なのでバゲットは埋もれてまったく見えない。贅沢である。

また食べにいきたいです

これがほんとうに美味しかった。
斬新な盛り付けでありながら、野菜そのものの基本的な美味しさが際立っている。思いついた方はさぞかし想像力と創造力に溢れた人なのだろう。

旅行中は外食ばかりで、どうしても野菜が不足しがちになる。
けれど軽井沢の高原野菜はとにかく美味しいので、今回の旅行でもできるだけたくさん食べたいと思っていたのだ。
それがこの場所でこのような形で思う存分いただけると思わず、とても幸せな気持ちでモリモリと平らげる。

こうして幸せなランチタイムを過ごしている間にも、空はどんどん暗くなり、遠くのほうからなにやらゴロゴロと不吉な音が聞こえてきた――。

【つづく】

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前回旅行のリベンジ「CHELSEA'S GARDEN CAFE」、無事入店することができました。
ガーデンドッグランで楽しそうな表情をみせたハルさんによかったなのクリックをお願いします。
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そして「CHELSEA'S GARDEN CAFE」の魅力はこれだけでは留まりません。
次回は、飼い主わふわふ、ハルさんどきどきだった店内の様子を書いてみようと思います。
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2008年09月19日

続・東遊記−カーロ、フォレスタ、ジャルディーノ−(Y)

今日の宿

「雨のニオイがする」

妻Mさんが言う。
低い曇がたちこめる空へと鼻先を向け、クンクンとあたりの匂いを嗅ぎまわった後、Mさんは宣言した。

「雨のニオイ・・・?」
「ほら、してるやん。雨のニオイがここらに充満してる」

そう言われても生まれてこのかた、雨の匂いなど感じたことはない。
私にとって、雨の匂いはゴビ砂漠の匂いと同じように未知のものだ。
そうMさんに伝えると、

「夫は鼻利かへんもんなー。ハルちゃんなら嗅ぎとってるかな?」

「いやいやそれはない」

私は反論する。

ハルちゃんよりは嗅覚に自信あり!

胸を張ってハルさんを見下ろすと、ハルさんも「何を言うてはりますのや?」とばかりに私を見上げてきた。

私は犬どすえ?

しばらく向き合う一人と一匹。
が、しばらくすると、ハルさんはすいと目を逸らし、地面の匂いを嗅ぎ始めた。
鼻が利かないことを恥じているのか、それとも飼い主の圧力に負けたからなのか、真相は分からない。

けれど、地面をどれほど匂っても雨のニオイなどしないと思のだがどうだろう。
Mさんは「どっちもどっちやなー」と呆れた様子で底辺同士の醜い争いを眺めていた。
まあそれはともかく、我が家で一番鼻の利くMさんが「まもなく雨が降る」と言っているのだ。おそらくそうなのだろう。
私たちは旧軽井沢を離れ、今夜の宿へ向かうことにした。

チャーチストリートを離れる

宿の名は「カーロ・フォレスタ・ジャルディーノ」。

ご近所のリン君家が昨年山中湖周辺を旅行された際に宿泊した「カーロ・フォレスタ」というオサレで素敵な宿が軽井沢にもオープンすると飼い主さんよりお聞きしたため、半年ほど前から予約していた宿である。
後に宿のホームページを見てみると、9月もほぼ毎日予約で埋まっていた。早めに予約しておいて大正解である。

そんな大人気の宿カーロ・フォレスタは、さすがにオープンして1年足らずということもあり、建物そのものが綺麗である。

しかも、室内にはセンスあふれる調度品が並び、備え付けのアメニティだって一分の隙もなく統一感が図られている。
犬連れOKの宿とはとても思えない充実っぷりである。
さらには、犬用のトイレからトイレシーツ、コロコロ、消臭剤、果ては犬用の食器と水飲み器まで用意されている。

ここに泊まりさえすれば、犬用の旅支度をしてこなくてもよいのではないかとすら思えるほどだ。

一通り室内を見渡し(Mさんはクンクンとニオイを嗅いでいた)、「ほほーぅ」と感嘆の声を上げたあと、私たちは敷地内に設けられたドッグランへと向かった。

広いです

ドッグランにはウッドチップが敷かれていた。
犬の足に負担がかからず、汚れにくいというウッドチップは、ドッグランに最適な素材だと思う。
しかも、ドッグランは大型犬と小型犬の接触を避けられることが出来るように、二つにわけられていた。
さすがは最新の宿だけあって、ここにも配慮が行き届いている。
幸いなことに(ヘクティに恐れをなしたのか?)、雨は降ってこなかった。Mさんも、旧軽井沢で感じた雨のニオイをここでは嗅ぎとれないと言う。
ハルさんはウッドチップのドッグランが大好きなのだろう。
チップを蹴散らして駆け回っていた。

これはいいです!

そんなハルさんがほどよくへばってきたころ、他の犬たちが続々とドッグランへと集まってきた。
ハルさんはアフガンハウンドさんにいたく気に入られたようで、熱心なお誘いを受けていたが、いかんせん大型犬にはビビッて腰の引けてしまうハルさんである。

フセを命じられている

テチテチとウッドチップを踏みしめて逃げ回る。
時折、飼い主の挑発(ダッシュで逃げる)に負けて走り出したハルさんは、案の定アフガンハウンドに狩られていた。

一見、やばそうな絵

必死の形相で逃げるハルさん。
気のいいアフガンさんが、優雅に、そして紳士的に狩ってくれているのだから、もうちょっと楽しんだらいいのにと思うのだが、肝っ玉の小さい犬である。
そうこうするうちに、ぽつりぽつりと雨が降り出した。
旧軽井沢を覆っていた(に違いない)雨雲がこちらにもやってきたようである。

部屋へと戻り、夕食までの時間をまったりと過ごす。
夕食は一階のダイニングスペースでハルさんと一緒にいただくことができる。
ドッグランで出会った犬たちも勢ぞろい。
賑やかなフルコースディナーが始まった。

ここカーロ・フォレスタでは、夕食の料理を個々にベーシックなものからより高価なものにランクアップさせることができる。
宿泊客は、その日の体調とお財布に合わせてディナーのラインアップを変えて楽しむことができるというわけだ。
個人的に、こういったサービスは非常に面白いと思う。

ここ最近、「いしいしんじのごはん日記」を読んでいたため、魚をお腹いっぱい食べたくてしかたがなかった私は、金目鯛のグリルをオプションで追加することにした。
フルボトルのワインを頼んでオーダーは完了である。

コースその1

カーロ・フォレスタの料理はどれも手が込んでいて、とても美味しい。
料理の出てくるスピードが少しゆったりめな気がしたけれど、お酒を飲むのにはこれくらいがちょうどいい。

コースその2

食後のデザートまでペロリと完食し、幸せなディナータイムは幕を閉じた。
一方、ハルさんも素晴らしいディナーを楽しんでいた。

これは!?

オプションで犬用のゴハンも用意されているのである。
旅行初日で意気あがる私たちは、せっかくだからとハルさん用のディナーも注文することにした。

まずは念入りな写真撮影だ。
ハルさんを「マテ」させて何枚も写真を撮る。

どういうおつもりか

散々待たされた挙句、「ヨシ」の掛け声とともに鶏肉のクリームシチューにがっついたハルさんは、ウサイン・ボルト級の勢いで食事を平らげ、山羊ミルクを飲み干した。

目が怖いです

ディナー終了。
あっという間の出来事だった。
滅多に食べることの出来ない豪華な夕食だからこそ、もっとゆっくり味わえばいいのに、なんというか不憫な犬である。

出来ればオカワリが欲しいです

食事を終えた後は、お風呂の時間だ。
お風呂は館内に2箇所用意されているが、男風呂・女風呂ではなく、グループ単位で利用する仕組みになっている。

部屋の外からは、ずっと雨の音が聞こえていた。
ワインをしこたま飲んだ私は、明日の天気を気にする余裕もなく、お風呂からあがるなりぐっすり寝てしまう。

翌日。
雨は上がっていた。
しかし空はまだ予断を許さない色合いをしている。
太陽の姿を探しつつ、ハルさんを連れてダイニングスペースへと向かう。

カーロ・フォレスタの朝ごはんは、意外にも和食だった。

真ん中の鍋は味噌汁です

どこの地域でも、犬連れOKの店は洋食の店が多いため、犬連れ旅行では朝昼晩とも洋食を食べる(そして洋食に飽きる)ことだってあるなか、この和朝食は嬉しかった。
こういったところにも、カーロ・フォレスタの配慮が行き届いているのを感じる。

他にも、セルフシャンプーが可能なトリミング室が設けられているうえに、シャンプーも備え付けえてあったりと、犬連れの宿泊施設としては最先端の宿ではないかと思う。

ちなみにMさんは一階のフリースペースのソファの座り心地をベタ褒めしていた。道理で、ハルさんを連れてフリースペースに入り浸っていたわけである。
宿のスタッフの方も、ハルさんのことをとても可愛がってくれた。
ハルさんにとってもよい思い出になったのではないかと思う。

最後に、玄関前で記念撮影をしていただき、私たちはカーロ・フォレスタを後にした。

旅、2日目が始まる。

【つづく】

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ウワサにたがわず(?)、カーロ・フォレスタは素晴らしい宿でした。居心地よく過ごせたハルさんに良かったなのクリックをお願いします。
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3泊4日の旅、ようやく2日目に突入しました。
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2008年09月16日

続・東遊記−モカ、早業、ドイツビール−(M)

モカソフトの行列に並んでみる

今回の旧軽井沢で私は、とにかくミカドコーヒーのモカソフトが食べたかった。
ミカドコーヒーのモカソフトはかなり有名らしいが、前回はなぜか全く思いつかなかった。どうしてかはわからない。
そんなわけで、今回の旅行最初のリベンジは「モカソフト」。

香りが非常によいです

モカソフトはコーヒー店のコーヒー豆をふんだんに使用している。食べるとほんのり苦味がある。
控えめな甘さと、後に残るコーヒー特有の香り高いほろ苦さはとても良いバランスで、食べると元気が出るうえに少しリフレッシュしたような心持になる。
ソフトクリームよりは牛乳派(?)だが、モカソフトはモリモリと美味しくいただいた。

余談だが、モカソフトを作る店員さんの手の動きはおそろしく速い。
あれほどのスピードでクルクルとソフトクリームを作りあげる人を初めて見た。
さすが常に行列のできる店のスタッフである。職人の技についしばらく見入ってしまう。

その後フラフラと歩いていると「ワンコOK」と書いてあるドイツビールの店の前を通る。
夫は店のまえでジッと立ち尽くす。
ロウソクの灯火のように心を揺らしながらもここまでがんばってくれたヘクティをねぎらうつもりもあって、

「飲む?」

というとコックリうなづいた。

白いジョッキでした

店に入ると、夫はビール(ジョッキ)とソーセージの盛り合わせを注文した。
もうホテルでの夕食が近いというのに、胃腸に関しては相変わらず強気である。

がっつりです

夫は見た目以上によく飲み、よく食べる。
彼が目の前でモリモリ食べて飲んでいるのを見ていると、自分がたいして食べられなくても、なんとなく食事を堪能したような気がしてくる。得な話だ。

私はお腹がすいてたまりませんよ

まあそれはともかく。
ビールを飲みソーセージを食べ、なんとなくホロホロし始めた夫に呼応するかのように、空が徐々にかげり始める。
散策を終えて車に戻るころには、空はすっかり暗くなっていた。
あいかわらず、夫の気力と気圧は連動しているようである――。

【つづく】

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この日は土曜日だけあって軽井沢も多くの人出で賑わっていました。
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旅行記、まだまだ続きます。
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2008年09月13日

続・東遊記−始まり、気圧、乱れる心−(M)

旅の始まり

恒例の夏旅行へ行く。

今年も屋久島へ行きたいだの北欧へ行きたいだの、大志を抱いてはみたものの、やはり体がついてこず、結局ハルさんと一緒に軽井沢へリベンジに行くことになった。
前回の旅行で行けなかったところもあるし、新たに行ってみたいスポットもできていたのだ。

それでウキウキと宿を予約し(夫が)、ウキウキと計画を立て(夫が)、冷蔵庫の中身を空っぽにしたりハルさんをシャンプーしたり(←ようやく家で洗えるようになった)、準備を整えて出発を心待ちにしていた。

しかし。

夫の様子がなんだかおかしい。
落ち着きがなく、インターネットの天気予報をやたらと何度も覗いては雨雲の動きを追ったりしている。

何してるん?

「どうしたん?」
「なんか……雨みたいやねん」
「なんで?」
「なんでって……そんなこといわれても気圧とか色々あるんちゃうん」
「だってヘクさん(←すっかり定着)いつも予報なんか見いひんやん」
「ヘクさんなんか自信ない」
「そんな!?がんばろうよヘクさん!」
「ヘクさんダメかも」
「ええぇぇ……」

確かに天気予報を信じれば、旅行中ずっと雨である。
しかし前回前々回も予報的には雨だったのだ。
それでも以前は笑ってスルーしていたのに(←それはそれでどうかと思うが)、今回はなぜこれほどまでに弱気なのだろう。そんな態度を取られるとこちらまで不安になってくるではないか。
犬連れ旅行で雨は大敵である。とくにハルさんは雨の日に外に出たことがない。箱入りムスメなのである(←短足のため相性が悪いだけともいう)。

雨って何ですか?

そんなわけで、どうなることかと思われた旅の始まりであったが、意外にというかやはりというか、道中はそれなりに天気が良かった。
ジャンクションを間違えることもなかった。
運転中、時折カーッと晴れてきたり、ズズーンと曇ってきたりして、ヘクティの心は千々に乱れていたようだが(←強気と弱気の間を揺れ動く)、駒ヶ根のSAでは気持ちよく外の公園で昼食をとることができた。

ハルさんもオヤツタイム

なんだかんだで雨に降られることなく、私たちは最初の目的地、旧軽井沢へ到着したのである。

【つづく】

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いよいよリベンジ旅行記の始まりです。
タイトルは2年前の旅行記の続編ということで、「続・東遊記」にしてみました。
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2008年09月10日

秋の恒例行事(Y)

旅先でのひとコマ

今年もハルさんを連れて旅行へ行ってきました。
ハルさんを車に乗せて旅をするのも、これで3年連続。
我が家では、秋の犬連れ旅行がもはや毎年恒例の行事になりつつあります。

ちなみに、今回の旅行のテーマは「リベンジ」。

たびいぬハルさんの協力もあって、順調にリベンジ(収穫?)を果たすことができました。

美味しい収穫物

旅先での経過については、これからおいおい記事にしていこうと思いますので、よろしくお願いします。

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2008年09月05日

AFRIKA(M)

サバンナにて

先週末に「AFRIKA」というゲームを買った。
アフリカのサバンナを駆け巡り、野生動物の写真を撮る。
ただそれだけのゲームなのだが、これがものすごく面白い。
映像が美しくて動物たちにものすごくリアリティがあるし、カメラもSONYのデジイチαシリーズやらレンズやらをほんとうにそれっぽく使えるので、カメラ好きの人にもたまらない(と思う)。

そんなわけでここ数日、我が家では

「アフリカ行っとく?」

という台詞がトレンドとなっている。

ハルさんとニコちゃんのいないサバンナ

今日はアフリカゾウの親子の微笑ましい風景とミーアキャットの愛らしい姿を撮影するのに夢中になる。

ちなみに昨日は、夫がインパラの撮影に、私がキリンの食事風景の撮影に、それぞれやっきになっていた。

樹上に潜んで撮影

「いいキリンだ!」

「いいインパラだ!」

「いいコだ〜!」

シャッターを切りながらそんなことを画面に向かって言い募ってしまうのは、やはりハルさんを「褒めて伸ばす」精神が根付いているからだろうか。

意味なく撫でてみる

まあ、ハルさんにしてみたら、

「虚構のキリンより現実のコギを見て!!
 そしてもっと食べ物を!!!」

と言いたいところだろう。

リアルコーギーですよ!

けれど現実は、

「ハルをこの中(アフリカの大自然)に放り込んだらどうなるやろな」
「残念ながら3秒くらいでアウトやね」
「インパラ以下やな」
「残念ですが」
「ほんま残念やわ」

と至ってレベルの低い会話のネタにされるのがオチなのであった。

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2008年09月02日

ご相伴(Y)

満面の笑みで

先週末、普段からお世話になっているご近所のリン君家にお邪魔してきた。
リン君の飼い主さんには、いつもいつもいつもいつもご馳走になっている。この日もキーマカレーを美味しくいただいた。

キーマカレーです

実は、この前日に開催された飲み会のために二日酔いだったのだけれど、遠い昔に「二日酔いにはカレー」と刷り込まれた私にとって、カレーは至福の食べ物である。
ナンまで焼いていただいて、二日酔いカレー(←失礼)を堪能させていただく。

ところで、ご馳走になったのは私たちだけではなかった。
ハルさんも、リン君の夕食のご相伴にあずかり、至福のひと時を過ごしたのである。

身を寄せ合って待つ

普段、カリカリフード一直線のハルさんにとって、リン君のスペシャルゴハンはこの世の食べ物とは思えなかったに違いない。

旨すぎ!

実は、リン君の飼い主さんには、過去に我が家に来ていただいた時にも、ハル用のゴハンを持ってきていただいているのである。
ハルにとって、リン君の飼い主さんは幸せを運ぶ天使なのだろう。
リン君の家で過ごすハルさんは満面の笑みをたたえながら、光り輝くブツ(ヨダレ)を撒き散らしている・・・。(いつも本当にすみません)

ブツはマットの上にお願いしますね

ハルさんにとって、カフェマットは欠かせないアイテムなのだ。
(実はこのカフェマットもリン君家から頂いたものだったりする)

この日は、数日雨が続いたこともあって、2匹とも運動欲求が高まっていたのだろうか。
普段なら途中で寝てしまうことの多い2匹だけれど、最後まで目をパチリと開けて動き回っていた。
そして最後には、ハルさんがリン君のオモチャえらく気に入ってしまい、とうとうオモチャまでいただいてしまう。
心優しいリン君は、ハルさんがオモチャを独り占めしていても怒ることがなかったのだ。

大人ですから

飼い主も、飼い犬も、本当にお世話になりっぱなしで、いやもう、リン君家には足を向けて寝られない。
(ハルさんの足は向けるほどの長さがないけれど!)

いつもいつもありがとうございます!

いただいたオモチャを破壊作業中

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庶民派のカリカリコーギー、ハルさんがたまに口にするご馳走は、殆どリン君の飼い主さんからいただいたものばかりです。
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