今まで何度も当ブログに登場してきたハルさんの想い犬、レオ様であるが、その御姿は謎に包まれているのではないかと思う。
もちろん、私たちは散歩中に何度もレオ様に出会い、ハルさんがこれでもかというほど平べったくなるのを見守ってきた。
しかし、只の散歩にカメラを持って行くことはなく、ハルさんとレオ様の絡みは全てイメージ画像でごまかしてきたのもまた事実である。
実を言うと、今までに何度か、レオ様の御姿を写真に収めようとカメラを持って散歩に出たこともあった。
レオ様の散歩ルートにどっかと腰を下ろし、今か今かとレオ様の登場を待ち構えたことすらあった。(←もはやストーカー)
ところが、そんな時に限ってレオ様に出会うことはなく、宙ぶらりんな気持ちを抱えたまま家路につくのがお決まりのパターンであった。
「レオ様いないねー」
「レオ様まだかなー」
「レオ様に会いたいねー」
レオ様を待ち構えている間、飼い主が余りに「レオ様」を連発するものだから、油断なく辺りをキョロキョロしていたハルさんも、「気安くレオ様の名前を出さないで!」と憤慨したまま帰宅したと思うのだがどうだろう。
そんなある日、カメラを持って散歩に出た。
レオ様に出会えたらいいなあと思いながら、まあどうせ今日もダメだろうという気持ちを織り交ぜつつ、ハルさんと歩く。
しかし、足は自然とレオ様と出会う散歩コース(通称「レオ様コース」)に向かうのであった。
でも、やっぱり、案の定、レオ様の姿はどこにもない。
散歩の目的でもあるレオ様を見過ごすはずもないのだが、やっぱりこの日もレオ様とは縁遠かったようだ。
レオ様コースをぐるりと巡り、心なしか残念そうなハルさんと一緒に家路に着く。
途中、日本犬が飼われているの家の前を通る。
番犬として飼われているのだろう、ハルさんを連れて通過すると必ず吠えられるので、リードをしっかりと握り警戒態勢に入る。
ハルさんも家のほうを注視しながら、いつ吠えられてもいいような体勢で歩く。
ところが、吠え声は聞こえてこなかった。
タイミング良く散歩に行っていたのか、それとも家の中にいたのかは分からないけれど、庭に犬の姿はなかった。
ホッとしてハルさんと目を合わせる。
「よかったなー、ハル」と声をかけ、ふと視線を上げると、そこにレオ様がいた。
突然の出会いに驚き、呆然と立ち尽くす飼い主を尻目に、ハルさんはさっそく求愛活動にいそしんでいた。
「私はヒラメです!あなたのヒラメになります!!」
とでも言わんばかりに地面に這いつくばるハルさんを見ているうちに、自分がカメラを持っていたことを思い出す。
慌ててカメラを構えシャッターを切っている間、ハルさんは、あんな体勢や
こんな体勢で
必死にレオ様への愛をふりまいていた。(平べったくなっているだけとも言う)
少し前には後ろ足の状態があまり思わしくなかったというレオ様であるが、最近はすっかり元気になったらしい。
ヒラメハルさんの耳に鼻を差し込んで、ヒラメ臭を堪能しておられた。
さらに、帰り際、レオ様とツーショットの写真をお願いすると、快く承諾していただいた。
飼い主さんの話を聞いていると、レオ様は本当に穏やかで心の優しい犬なんだなと思う。
自分より大きな犬が苦手なハルさんが、レオ様には心を許しているのを見ると、その想いはますます強くなる。
これから先、ハルさんはレオ様と何度出会えるだろう。
何度、平べったくなれるのだろう。
心優しいレオ君が、健やかで長生きしてくれることを、私たちも(おそらくハルさんも)願ってやまない。
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ついに、愛しのレオ様の写真が初公開となりました。
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