2008年05月16日

新緑の京都紀行−ゴハン賛歌−(Y)

ゴハン犬の独白

やっちまった。

殺ってしまった・・・・・・。

何の考えもなく、つい軽いノリで当ブログの主役を殺してしまった。(前回記事参照)

これはこれで、ブログをやめるいい機会とも思ったけれど、さすがにこの終わり方はあんまりだ。
けれど、取り返しのつかないことをしてしまった飼い主にはどうしようもないので、続きはハルさんの独白にまかせてみようかと思う。

もちろん、これは飼い主の想像で描いた世界だけれど、ハルさんと一つ屋根の下で暮らすようになってはや3年。
その間、ハルさんの生態をつぶさに観察してきた者として、限りなく真実に近い内容となったのではないかと、飼い主は自負している。

それでは、ハルさん、どうぞ。

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満面の笑みをたたえる顔が眼前にせまっていた。

「アンタさえ・・・アンタさえいなければっ!!」

悲壮な言葉とは裏腹に、飼い主♀の表情は晴れやかで、私の首を締め上げる手には力が入っていない。

私はちっとも楽しくないですよ

時は皐月。
飼い主たちが私を連れてきたのは京都だった。

何でも世間は大型連休らしく、近所の友人たちは様々な行楽地へ連れていってもらったと定例集会で自慢気に話していた。
なのに私は留守番ばかり。
一度、ドッグランへ連れて行ってもらったことがあったけれど、飼い主がぐずぐずしていたおかげで閉門時間を過ぎており、中に入れなかった。

失望しました

あの時ばかりは、ドジでノロマな飼い主たちを呪った。
帰りの車中では、飼い主たちに異を唱えるためにハンガーストライキの実行を決意したほどだった。
だって、私があの恐ろしい飼い主に対抗できる手段はそれしかないから。

ああ、でもダメだった。

帰宅して晩ゴハンを目の前にした瞬間、全ての理性は宇宙の彼方に吹き飛んだ。
私がようやく正気を取り戻したのは、空っぽのボウルを舐めていたときだった。

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
イッツ、マイラヴ♪


―――ああ、何だかお腹が空いてきた。


しばらくの間、いつものように私をおもちゃにして遊んだあと(今回はサスペンスごっこだったらしい)、ようやく私は地面に降ろされる。
何とか飼い主の魔手から逃れようともがいていたのだけれど、私の足は飼い主の体にかすりもしなかった。
足は四本もあるのに、何だか悔しい。

その後も、「ここらに置くと面白いかも!」と

ちょっと遠いんですけど

置物のように扱われて写真を撮られたりと、私は弄ばれるばかりだ。

家を出る前には、「今日はハルの日やからな〜」と言っていたはずなのに、この体たらくだ。
本当に人間は信用できない。

信用できないといえば、今朝家を出発するときのアクシデントもそうだ。
あれこそ人災だ。

私には何の説明もなかったけれど、車の室内灯が点いていたためにバッテリーが上がり、エンジンがかからなかったことくらい、犬の私にだって分かる。

20分ほど後にやって来た「JAF」という組織が一体何者なのか分からないけれど、おかげで車のエンジンは起動した。
でも、「JAF」が「ジャパン・オートモービル・フェデレーション」の略であることくらい犬の私にだって分かる。

いずれにせよ、JAFを待っている間、マンション前に放たれた私は、ひたすら走ることにした。
後から思えば、人通りの多い古都の町をゆっくり歩こうとした飼い主たちが、私を疲れさせようと意図的にしかけたのではないだろうか。

これは罠!?

けれど、私は走らずにいられない。
目の前にゴハンがあれば迷わず食べるように、飼い主が遠く離れていくと走らずにおられないのだ。
ああ、でもゴハンのほうが好きかな。

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
イッツ、マイダーリン♪


―――ああ、何だかとってもお腹が空いてきた。


物思いにふけっている間も、私は飼い主たちに連れられて水路の上をしばらく歩き、

ここも木陰で涼しかったです

南禅寺を後にした。

ボボ毛でスピード調節中

そして再び哲学の道へと戻る。
飼い主たちは哲学の道沿いにあるというカフェを目指しているようだった。

ところが。
一向にカフェが現れない。

あのカーブを曲がれば。
次の辻を越えれば。

飼い主たちは祈りを込めるような眼差しで周囲を見渡すが、私も一緒に入れるようなお店は見当たらなかった。
だいたい、飼い主たちが持っているのは、無人島に隠された宝のありかを印したような、そんなアバウトな地図なのだ。
そんな地図で正確な店の場所など分かるわけがない。

そのうち、

「ハル!この辺りにあるはずのイタリアンカフェを見つけてきて!
にんにくとオリーブの匂いがしているはず!・・・・・・って、ハルは鼻が利かんから無理か!!」

と、犬である私に向かって、たいそう失礼なことを言い放ってきたが、まあそれは事実だから反論のしようがない。

そうこうするうちに、ようやく飼い主は、お目当てのカフェ「cafe Terrazza」に辿り着いたようだった。

長い道のりでした

疲労困憊の様子でぐったりと椅子に腰掛ける飼い主たち。
私も朝から走らされたうえ、長時間の散歩でさすがに疲れが出てきたので床にへたり込む。

飼い主たちは何か飲み物を注文したようだったが、こういうとき私は何も貰えないので、床で腹ばいのままだ。

こういうものが乗っていたんですね

コンクリートの床がヒンヤリと心地よい。

しばらく横たわっていると、店員さんが何かをテーブルに持ってきた。
思わず鼻をクンクンしてみたけれど、それが何かは分からない。
そういえば、私、鼻がつまっていたんだっけ。

けれど、私の第六感はソレが尋常ならざるモノだと告げていた。
何だか首筋がサワサワする。

ひょっとして!?

案の定、それはやはり、私用のオヤツだった。

サンクス店員さん!
ビバ第六感!!

大漁やないですか

飼い主たちが「ええっ?こんなにたくさん!?」と言っているところをみると、オヤツの量はハンパないみたいだ。
ところが、私が飼い主からもらったのは、わずかに3、4本のジャーキーだけだった。
それも、ゴロンを命じたり、鼻っ面にオヤツを乗せてきたりと、何やかんやと指図してくる。
誇り高いコギ族として、こんな屈辱は耐えがたい。

でもいい。
オヤツがもらえるなら。
もう、私、何だっていい!

さあ、早くつぎのオヤツを!

けれど、これがゴハンならもっといいのに。

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
ゴハン、イッツマイガー♪


―――ああ、もう耐え難いくらいお腹が空いてきた。


こうして、飼い主たちがカフェで体を休めたあと、私は京都御苑というところに連れて行かれた。

広いですね

京都御苑は恐ろしいほど広く、たくさんの犬たちが散歩している。

私と同じコギ族にも出会った。
親子だというそのコギ族は、私がびっくりするほど穏やかだった。

3コギ揃い踏み

特に、子供のコギは私が近づくと「さ、匂って、匂って」とばかりに体をしならせる。

どうぞどうぞ

なかなかやるじゃないか。
私も「崩れ女豹」で対抗し、タカラワンヌの心意気を見せつけたけれど、果たして京都の同族に伝わっただろうか。

どや!?

今後、御苑で流行ってくれると、私も遠出してきた甲斐があるというものだ。

その後、私はようやくロングリードの装着を許され、御苑の中を走り回った。

やっほーい

飼い主たちは
「おー。ハルがいい顔してる」
と暢気にのたまわっているが、それも当然。

やっぱり草地を走るのは楽しいものです

ようやく、やっとのことで、一日の終わりに私の時間がやってきたのだ。
イッツ、マイタイム。

ああ、けれど。
運動をするとお腹がすいてきた。
ゴハンが、ゴハンが欲しい。

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
ゴハン、イッツマイネーム


―――ああ、お腹が背中にくっつきそうなくらいお腹が空いてきた。


こうして、私の京都小旅行は終了した。
・・・・・・と飼い主は思っているだろう。

けれど私は知っている。
「SWAT」が「スペシャル・ウェポンズ・アンド・タクティクス」の略だと知っているのと同様に、知っているのだ。
御苑を出たあと、飼い主が私を車に置いて、いいもの食っていたことを。

これはハンバーグですね

さらに知っている。
そこがテラス席犬OKの店であることを把握していながら、夜風に吹かれることを嫌って、私を車中に置いていったことを。

さらには、こんなことまで知っている。
実はその店、店内も犬OKだったことに入店してから気がついたことを。

これはパスタですね

でも、私は車の中で留守番だった。
「ハルも今日疲れてるやろうから、ゆっくり休んどきやー」
と飼い主は暢気にのたまわっていたが、私だってゴハンが食べたかった。

ジューシーではないし、ホカホカで暖かくもない。
ただただカリカリしているけれど、私はゴハンが食べたいのだ。

嗚呼。

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
ゴハン、イッツマイライフ♪

ゴハン、ゴハン、ゴハン♪
ゴハン、ギヴミーゴハン♪

プリーズ、ギヴミー!



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マイペースな飼い主に付き合わされて、ハルさんにとっては大変な一日でしたが、たくさん走ることが出来て楽しかったはず(と思いたい)。
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2008年05月13日

新緑の京都紀行−KYOTOに死す−(Y)

緑が綺麗な季節となりました

今更、ゴールデンウィークの話で恐縮だけれど、GW最終日の話だけは書いておかないといけない気がする。
この日のことを書き残しておかないと、ハルさんのゴールデンウィーク2008は、

「飼い主が買い物ばかりしているおかげで、ドッグランに入れなかったり、一日留守番をしていたりと散々な連休でした!」

ということになってしまう。

誰のプレゼントですか

まあ、実際、その通りといえばその通りなのだが、ハルさんが主役の日もあったのだ。

5月6日。
GW最終日。
ハルさんは京都にいた。

ハルさんにとっては忍耐続きのゴールデンウィークであったが、最終日にしてようやくハルさん連れの小旅行が実現したのである。

京都に到着したのはお昼前だったので、まずはハラゴシラエをする。
アジアンテイスト漂うカフェで、私はグリーンカレー、妻(M)はタコライスを平らげ、

たまにはアジアンフードもよいものです

ハルさんは床で長くなる。

いつもの光景

ドッグカフェではないのだけれど、一席だけ犬連れOKの席があるため、ハルさんも一緒に(寝そべっているだけだが)美味しいアジアンフードが食べられるのは嬉しい限りだ。

ハラゴシラエができたところで、いよいよ京都探索を開始する。
まずはハルさんを連れて哲学の道を歩く。

この日は、5月初旬とは思えないくらい、ひどい暑さだったけれど、哲学の道は両脇に連なる木々が木陰を作ってくれていた。

日陰だと涼しいんです

所々に猫が出没したため、猫に対する警戒心を持ち合わせていない(暢気に近づいていこうとする)犬を飼っている私たちの緊張は高まったが、猫のほうがよっぽど犬なれしているらしく、距離を保っている限り威嚇されることはなかった。
おかげで、ハルさんともども快適な散歩を満喫する。

猫の道でもありました

ところが、哲学の道の終点から南禅寺に至るまでは、アスファルトの道路が続く。
あまりの暑さに、飼い主たちの体力は歩を進めるごとに削られていったが、地面からの照り返しに弱いシャコタン・ハルさんの疲弊具合もかなりのものだった。

日陰を求めてさまよう

途中、水路のほとりで休憩しつつ、

涼を求めるシャコタン

炎天下のアスファルト道路を何とか通り過ぎて南禅寺に到着する。

三門は巨大でした

南禅寺といえば、大きな門(三門)と水路閣が有名らしい。
三門はあまりの大きさに全体像を写真に収めることができなかった。

三門は中から上に登れるみたいだけれど、さすがにハルさんは入れないので、水路閣へと向かう。

新緑の水路閣

水路閣といえば、犯行現場としてサスペンスドラマでお馴染みだ。

ハルさんもその例にもれず、飼い主に絞殺された。

何でも飼い主を強請ったとか

つづく(←え?)

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いよいよハルさんが主役を張る日が来たはず・・・・・・だったのですが、残念な結末になってしまいました。
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2008年05月10日

ruokala markka(M)

ヴィンテージを味わう

いいかげん、どこへ行っても北欧ショップは北欧ショップ、品揃えも大差ないということを肌で感じるようになってきた今日この頃である。
しかし、それはそれとして、行きたい場所と聞かれるとやはり、

「行ったことのない北欧ショップ」

と答えてしまう。なんだか惰性で付き合っている恋人みたいだ。

ハルさんと私の関係は惰性ではないと信じたい

ということで、岸和田グランドコンフォートの悪夢が覚めやらぬ中、またしてもワタクシ発信で「まるか食堂」へいく。
「まるか食堂」とは北欧ヴィンテージ雑貨のオンラインショップmarkkaがGW期間限定でオープンしているリアルショップ+カフェである。

店長さんが北欧で買いつけてきたという雑貨が店内に所狭しと並べられており、それだけでもとても素敵なのだが、今回ワタクシがここへ行くのを強く主張した理由はコレではない。
この食堂ではなんと、北欧ヴィンテージ食器の中から好きなものを選んでお茶や食事ができるのである。
いままで指をくわえて見ているばかりであった北欧ヴィンテージ食器でコーヒーを飲みケーキを食べ……これはもう行かざるをえないのであった。
というわけなので、珍しく私がカフェの予約をし私が店の地図を印刷する。普段はすべて夫の仕事だ。
らしくない動きを見せる妻に戸惑いつつも、夫もわりと張り切って付いてきてくれる。

オヤツをもらえるからいいんですけどね

「まるか食堂」は中崎町にある。
梅田からは少し遠いが、たどり着くまでにもいろいろとお店があるのであまり退屈しない。
ちなみに夫は途中の店でランチとともにワインを飲んでいた。

飲んだくれ

この店もなかなかよかった。
平日ならワインも含めてドリンクが300円で飲み放題らしい。
しかし今日が平日であったら、まるか食堂へたどり着けなかった気がするので、それはそれでまぁよかったと思う。
「まるか食堂」は分かりにくい場所にあったが、わりとすんなり到着する。目の前にはためく「ruokala markka」の文字。

ついに来ましたよ

早々に我を失い、カフェを予約したことも忘れ、いきなり店頭に積み上げられたファブリックを漁り出すワタクシ(←恥ずかしい奴)。
そこへ「中も見て行ってくださいね」と店長さんが優しく声を掛けてくれたため、少し我を取り戻す。
素敵店長さんは俳優の鈴木一真さんにとてもよく似ていた(←どうでもいい情報)。

ようやく店内のソファに座り、メニューを眺める。
そこに出てきたウォーターグラスはアアルト、ナプキンも現地イースター期間限定の紙ナプキンである。
せっかくほんの少し下火になっていたパッションという名の炎がまたメラメラと燃え上がる。

「妻!ちょっと落ち着きなよ。目泳いでるがな」
「だって……あぁっ、アレはイッタラのファクトリーマグ!!
 現地でしか売ってないんよアレ。すごいなぁ〜初めて見たわ〜」
「つ・ま!」
「フー(←聞いてない)、で、何にしよ?」
「オレはホットコーヒーとケーキにするけど」
「じゃあアタシはこの『まるかソーダ』ってのにしてみるわウフフフフフフ(←意味なく笑う)」
「ちょ、ちょっと妻!」
「なに?」
「『まるかソーダ』は冷たい飲み物やで!」
「ええやん。なんか暑なってきたし(←主にコーフンのため)」
「それじゃあカップとソーサー使われへんで!ええのん!?」
「ハッ!?ホホホンマや!
 それはアカン、アカンよ!ウ、ウチもコーヒーで!」
「……つま……(ため息)」

というわけで(?)二人揃ってコーヒーとケーキを注文する。
食器は、妻がグスタフベリのベルサ、夫がアラビアのファエンツァをそれぞれ選んだ。

ああ何という幸せ

しかし、夫婦どちらかは紅茶にすべきであった。
あとから来た人が紅茶をいくつかの種類から選んでいたからだ。ちょっと悲しい。今後(?)の反省事項である。

まぁそんな雑念だらけの「まるか食堂」であったが、それでも器というものの存在価値だけは感じることができたように思う。

ベルサ

器というのは、見ているのと実際使ってみるのとでは印象がまるで違う。
よい器というのは目と手と心に、ほんとうにしっくりとなじむ。使っているだけでとても落ち着いた心持ちになる。
ヴィンテージとはいえ、器の真価はやはり使ってこそ発揮されるらしい。
結局のところ、カップは飲み物をいれるために生まれ、プレートは食べ物をのせるために生まれてきたのだ。

ファエンツァ

とはいえ器は高くて買えないので、記念に店長さんがフィンランドで買い付けたというテーブルクロスを買って帰る。

早速使っています

とても満足する。今にして思えば私のゴールデンウィーク2008はこの日を持って終了していた(←え)。

ワタシは全然ハジけてませんよ!

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この後、私たちは中崎町から天満エリアを堪能し、充実した一日となりましたが、ハルさんは一日お留守番でした・・・。
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2008年05月07日

挫かれる(Y)

出鼻を挫かれたGW

前回記事にしたとおり、遠く岸和田まで出向いたインテリアショップが近所のショップと同一であることに気がつき、いきなりつまづいた飼い主たちであった。

けれど、一日はまだ始まったばかり。
この後は、ハルさんお待ちかねのドッグランだって控えている。
飼い主達はともかく、ハルさんはドッグランでウハウハ狩られることが確定しているのだ。

[未来予想図]
狩られ屋本舗

ただ、この日はひどく暑かった。
昼の日中、うだるような陽気のドッグランに乗り込むのもはばかられる。
そこで、近くに何かないかと探してみると、すぐ近くにりんくうのアウトレットがあることが分かった。

飼い主の帰りを待っていた若かりし頃のハルさん

りんくうのアウトレットといえば、何度かハルさんを連れて行ったこともある買い物スポットだ。
ここでブラブラと買い物をしてからドッグランへ向かう頃には、暑さも少し和らいでいるはず。
そう思い、アウトレットへ行ってみると、運良く屋内駐車場が空いていたので、ハルさんを車内に残して買い物をすることにする。
連休中ということもあり、多くの人でごったがえすアウトレット内にシャコタンのハルさんは不向きなのである。
それに、まだ5月初旬、日陰だと全く暑くないので安心だ。

ハルさんを置いて出かけたアウトレットで、私(Y)は、シャツ3枚3000円という僥倖に出会い、妻(M)は前から欲しかった七分丈のパンツを買う。
ここに来て、飼い主達の運気が上昇してきたようだ。

さらに、ぐるりとアウトレットを廻ってみると、アウトレットの向かいに新しいショッピングモールを見つけた。
以前、遊園地だった場所に観覧車だけを残してショッピングモールを建設したらしい。

観覧車が眼前に迫ってきます

もの珍しいので、このショッピングモールも見てみる。
謎の「わんらんひろば」(小さなドッグラン)が、肝心のゴールデンウィーク中にも関わらず芝生養生中で閉鎖されていたりもしたが、一時預かりをしてくれるペットショップが入っている。
犬連れの買い物には役立ちそうだ。

オープン未定

そんなこんなでぐだぐだしているうちに、日が傾いてきた。
買い物に熱中しすぎて、少し長居をしすぎたようである。
駐車場に戻り、車を堺方面へと走らせる。

次の目的地は堺にあるという「海のふれあい広場」だ。
何でもそこには無料のドッグランがあるらしく、かなり以前から一度行ってみたいと思っていたのである。

車の後部座席でジリジリするハルさんを乗せて、私たちは埋立地の先を目指す。
徐々に道幅が狭くなっていくが、気にせず前進を続ける。

途中、「この門は午後5時で閉門します」という看板を見つけるが、その看板と矛盾するように門が空いていたので、気にせず通過する。
海のふれあい広場は、その門からしばらく走ったところで私たちを待ち受けていた。

衝撃の結末

あの門がこの門であってあの門のことではなかったかもしれない門。

いずれにせよ、午後5時で海のふれあい広場が閉まってしまうというのは、はったりでも何でもなかったようである。

愕然とする私たち(とハルさん)。

愚痴のひとつも言いたくなります

延々と飼い主達の買い物につき合わされ、ようやく、自分のフィールドに到着したと思った挙句、この体たらくである。

私がハルさんだったら、きっとグレていると思うがどうだろう。

撫でられて嬉しそう

けれどハルさんはシンプルさが売り(←単純ともいう)の犬だ。
門前のスペースで少し走らせてやると、たちどころにゴキゲンな表情へと変貌した。

なんというか、ラクな犬です

その後、ハルさんとともに暮れゆく空を眺めつつ、ささやかな反省会を行い、

ハルさんに反省すべき点はないかもしれない

海のふれあい広場(前)を後にする。

それなりに満足気な顔で帰る

こうして、ハルさんもそれなりの満足を得たゴールデンウィーク初日だったが、飼い主が買い物にかまけて時間を浪費しなければ、ドッグランでのウハウハ・ハンティングが約束されていたことは永遠の秘密である。

沈む太陽とともに真相は闇の中へ

また、夕食は公園近くの回転寿司屋でお寿司を堪能したのだけれど、本当は(罪滅ぼしに)堀江あたりのドッグカフェで夕食をとる予定だったこともハルさんには言えない秘密だ。

こぼれ盛りが好きです

泉南辺りは漁港が近いためか、寿司屋があちこちに点在しており、道を走っているうちに寿司以外の食べ物が欲しくなくなってしまったのである。

困ったものだ。

困っているのはワタシです!

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2008年05月05日

出鼻(Y)

絶好の始まりに思えたが

ゴールデンウィーク初日。
朝起きたら天気も良いし、どこかへ行こうという話になる。

こういうとき、たいてい私(Y)が行き先を決めるのだが、この日は普段あまり主張のない妻Mさんが、どうしても行きたいところがあると言い出した。

それは、岸和田のグランドコンフォートというインテリアショップだという。

「そこは結構規模が大きくて、北欧系の雑貨なんかも置いてあるらしいのよ!」
「ほら、いつもイルムスとかアクタスとか、同じところばかり行ってるし、違うお店に行けば違う発見があると思うねん!」

珍しく確固たる意思を持って行き先を主張するMさんの心意気に打たれ、私たちは岸和田へ向かうことになった。

「で、ハルちゃんはどうする?」

ワタシはココです!

「ああ、せやねー。明日は梅田に飲みにいくしなあ」
「そうやなー。ほな連れて行こうか。確か堺にドッグランがあったはず」
「へー、そうなん?じゃあお店を見た後はドッグランへ行く?」
「そうしようか。前半は俺らのため、後半はハルちゃんのための一日ということで」
「うん。そうしよう!」

というわけで、私たちはハルさんを車に乗せて南へと向かう。
1時間ほど車を走らせると、目的のグランドコンフォートはすぐに見つかった。

暑いです

駐車場に車を停め、店を見回してみる。
すると、ショップにカフェが併設されていることが分かった。
しかも、なんとテラス席が設けられている。
店員さんに聞いてみると、テラス席なら犬も一緒に入れるということなので、ハルさんと一緒に喜んで入店する。

この日はとにかく暑かったため、ハルさんを車に残して買い物をすることが出来なかったのだ。
二人で交代しながらの買い物を覚悟していた私たちにとって、予想外の、しかし非常に有難い出来事であった。

テラス席

ここで私たちは美味しいパスタを食し、

トマトソースとバジルソース

ハルさんは床でまったり過ごす。

日陰がよいらしい

一日の始まりとしては、これ以上ないくらい極上のスタートであった。

・・・・・・ここまでは。


転落が始まったのは、カフェでお店の広告を眺めていた時だった。

その広告は、不思議なことに私の記憶の片隅を刺激し始めた。
もちろん、初めて来たお店だから、その広告を目にしたことはないはずである。
しかし、なぜか私の記憶は「これをどこかで見たことがある」と告げていた。

不思議に思って、店内をぐるりと見渡してみると、そこには「ACTUS」の文字が躍っていた。

「ここ、アクタスやん!!」

思わず、声が出ていた。
実は、先日、ハンター山からの帰りに六甲のアクタスに寄ったばかりだったのである。

これと一緒の広告でした

「ええー!ほんまに!?」

驚く妻M。
遠路遥々やってきたグランドコンフォート、そこはアクタスだった。
何故、店名がアクタスではないのだろう。
その辺りのオトナの事情はよく分からない。
けれど、車で20分の大阪空港にもACTUSの店舗があり、そこへ足しげく通っている私たちには衝撃的な出来事であった。

ダメ出し

ゴールデンウィーク初日、いきなり出鼻を挫かれた私たちであるが、実はこの後、ハルさんにも転落犬生が待っていたのである。

他人事ではないのです

つづく

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2008年05月02日

ハンター山(Y)

跳ねコギ

ハルさんは、思う存分走り回った日の翌日、ぐったりしていることが多い。

まるコギ

果たして犬も筋肉痛になるのかどうか、私たちにはよく分からないけれど、少なくとも疲労が溜まっていることは間違いなさそうだ。

既に記事にしたように、宝塚ガーデンフィールズのドッグランがBUHI軍団に占拠されていた先の日曜日、ハルさんは疲労困憊、まったくやる気が感じられなかった。

だるコギ

しかし、前日のハルさんの姿を見ている飼い主としては、それも致し方ないかと思う。

BUHI軍団来襲の前日、ハルさんは六甲山にいた。
昨年、ハルさんがチワワに狩られるという名誉に浴した六甲山のドッグランが、今年も期間限定でオープンしたのである。

山の空気は気持ちいいわー

ここ六甲山のドッグランは、全面芝生の緩やかな傾斜地に設けられている。
ハルさんのホームグラウンドであるヅカのドッグランと比べてもかなり広い。
この環境が犬の本能を刺激するのだろうか。
昨年と同様、リードを離して「ヨシ」の掛け声をかけた途端、ハルさんは全速力で駆け回り始めた。
飼い主たち、ドッグランのスタッフの方、そして他の犬たちが呆然と見つめる中、ハルさんはただ一匹、壊れたラジコンのように走り回る。

孤独な暴走

数分もの間走り続けたハルさんは、ようやく満足したのか、飼い主のもとへと帰ってきた。
その息遣いは荒く、舌はデロンと垂れ下がっている。
しかし。
目は死んでいなかった。

まだまだこれからです!

ハルさんにとってこの暴走は単なるウォーミングアップだったようだ。

少しばかりの休息をとった後、ハルさんは続いて狩りをすることに決めたらしかった。
ハルさんにとって都合のいいことに、ドッグラン内にハルさんの苦手な大型犬がいなかったのである。

これはチャンス!

この日、狩猟祭の犠牲になったのは、トイプー。

華麗なジャンプに笑顔

そして、ヨーキー。

斜面を追われながら笑顔

好みのタイプ(小型犬)に狩られて、ハルさんも満足そうな顔である。

しかし、ハルさんにとって誤算だったのは、このヨーキーさんに思いのほか気に入られてしまったことだろう。
しかも、このヨーキー、小型犬とは思えないほど無尽蔵のスタミナを有していたのだ。

ヨーキーは、まるで鬼コーチのように、ハルさんに一瞬たりとも足を止めることを許さない。

追われ続けるハルさん

ドッグラン到着後、延々とロンリー無駄走りをしたツケも回ってきたのだろう。
ハルさんはついに燃え尽き、動かなくなった。

もうムリです

こうして、ハルさんは疲弊しきった体を引きずるようにドッグランを後にした。
翌日、ハルさんの筋肉が悲鳴を上げていたであろうことは想像に難くない・・・・・・。

身体がバリバリ言うてます!

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