
犬同士の相性とは不思議なものだ。
出会う回数が多ければ仲が良くなるというものではないけれど、初対面でいきなり意気投合することもある。

ハルさんも幼い頃は屈託がなくて、あまり好き嫌いがなさそうに見えたのだが、年齢を重ねるにつけ、好きと嫌いの線引きがだいぶはっきりしてきたように感じられる。
残念ながら、そこは飼い主の意思や想いが届かないエリアなのだ。(と思う)
なので、私たちは、犬同士の関係についてはハルさんの好きなようにさせている。
ハルさんが他の犬と出会った時の反応は様々だ。
どこか遠くのほうで試合のゴングが鳴ったかのようにはしゃぎまわることもあれば、

ぷいっと知らん振りを決め込むこともある。
そんなハルさんの反応をじっと観察していると、ハルさんが好む犬のタイプがおぼろげに見えてくる。
ハルさんが好きな犬のタイプとは、
1 吠えない
2 噛まない
3 大きくない
以上の3ない運動(?)を実践している犬ではないだろうかと、飼い主は推測している。
まあ、3番目の条件を筆頭に、それはどうよ?的な匂いがぷんぷんするハルさんの好みではあるが、
「そんなのアタシの勝手でしょ!」
と言われれば、こちらは
――はあ。まあ、そうですね。
と言わざるを得ない。
とはいえ、これらの条件を満たす犬は、決して少なくはないと思う。
けれども、こうした犬の多くは、他の犬と転げまわって遊ぶなんて野蛮なことはしない。
「ごきげんよう!」と優雅にすれ違うだけだ。
そんな中ごく稀に、ハルさんと意気投合して遊んでくれる犬と出会うことは、私たちにとって大きな喜びである。

それはいつだって偶然に左右されている。
けれども、だからこそ、愛犬が他の犬と(お互い)楽しそうに遊んでくれることは、飼い主にとって至福の瞬間ではないのだろうかと思うのだ。
ハルさんにとっての理想の遊び。
それは、お互いに、音もなく、接触もなく、ただただひたすらに、息が切れるまで走り続けることではないかと思う。
たとえばこんな感じ。
共演者は幼い頃によく遊んでいたジャックラッセルテリアのハク君。
すっかりオトナになってしまった二匹が同じように駆け回ることはもうないけれど、それでも、ハルさんの原点はこうした追いかけっこにあるのだと思わずにいられない。
さて、そんなハルさんを置いて、飼い主たちは昨日こんなところへ行ってきましたが、その話はまた次回!

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