2008年03月30日

ネクスト・ゲーム−後編−(Y)

肩すかし

前回記事のとおり、つかしんで催されるK9ゲーム体験会に参加することを決めた私たちである。
今度こそ、ハルさんにもデキるオンナっぷりを見せてもらわねばならない。
ハルさんだって、このまま一生「本番に弱い」というレッテルを貼られたままではやりきれないだろう。

汚名挽回ですよ!

ところが。
やっぱり。
お約束どおり(?)、体験会当日、起床したときには、既にもう手遅れの時間だった。
朝に弱い私たちが午前中に開催されるイベントに参加しようと試みた段階で、既に敗北が決定していたのかもしれない。

汚名はどうしてくれるの!?

それでも、見学だけでもしてみようということになり、つかしんへ出かけてみる。
つかしんの広場は、思ったよりたくさんの人で賑わっていた。
その中に混じって、ハルさんとともにゲームの様子を眺めてみる。

面白そうね

中でも、椅子取りゲームが面白そうだった。
普通の椅子取りゲームは、曲が途切れた時に椅子を目掛けて殺到するものだが、K9ゲームのそれは、犬にオスワリをさせてから椅子に座らなければならないというルールである。
オスワリさえ出来れば楽しく参加できそうなゲームだ。
また機会があればハルさんと一緒にチャレンジしてみたいものである。

大いなる不信感

そうしてぼんやりとゲームを観戦していたとき、近くにいたチワワの飼い主さんに「ハルさんですか?」声をかけられた。
え?と驚いていると、以前に私たちが訪れたドッグショップでお会いしたことがあったのだそうだ。
その時の記憶といえば、私に懐いてくれた白いトイプーさん(もちろんシャンプー出来立て)を撫で回したことだけである。
チワワさんがそこにいた記憶はなかった(もちろんハルさんがどうしていたかの記憶もない)ので、そのことを正直に伝えると、「あの頃は出会う犬すべてに吠えまくってましたから・・・」と懐かしむような言葉が返ってきた。

コタ君というそのチワワ、現在も他の犬や人が苦手だということだったけれど、ハルさんの隣に(無理矢理)並ばされても、吠えたりすることはなく、ただじっとひたすらに我慢している様子だった。

口のデカさに慄いているような気もする

このコタ君は、ずっとそのドッグショップのトレーニングに通っているおかげで、以前とは見違えるくらいに改善したらしい。
このような成功例を実際に見ると、目的を持って何らかのトレーニングを継続することの重要性を感じずにはいられない。

コタです

そんなふうに殊勝なことを考えながらも、ポカポカとした陽気があまりに心地よかったため、思わずうたた寝をしてしまった飼い主二人とハルさんであった。

堕落道に落ちていってます

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2008年03月28日

ネクスト・ゲーム−前編−(Y)

暢気な日々

最近、我が家ではちょっとした「ショウタニ」ブームが沸き起こっている。
きっかけは、写楽家からいただいたショウタニのクッキーだった。
妻Mは、「今まで食べたクッキーで一番美味しい!」と言いながら、あっという間に平らげてしまった。
よっぽどお気に召したのだろう。
その後、ことあるごとに「あのクッキー美味しかった」という言葉を聞くようになった。
その食いつきっぷりは、まるで、ゴハンを食べ終えた後のフードボウルを延々と舐めまわすハルさんのようだ。

食後のワインを堪能中

しかし、私たちの住んでいるところからショウタニまでは、決して短くはない距離が横たわっている。
ただただ、ひたすらに、お菓子だけを求めて出かけるのは躊躇われるのだ。

そんな時、’つかしん’というショッピングモールの中に、ショウタニの支店が入っていることを知る。
ショッピングモールであれば、他に見てまわるところもあるだろうし、楽しそうだ。
そんなわけで、’つかしん’へ行き、お目当てのショウタニのお菓子を買い込む。

ロールケーキもバリ旨でした!

初めて訪れる’つかしん’は、モダンで落ち着いた雰囲気と下町の喧騒が入り乱れる不思議なスポットだった。
なにせ、同じ建物内に大きなスーパーマーケットが2軒入っているうえ、魚屋さんや八百屋さん(なんと八百屋さんも2軒!)、他にも豆腐屋さんなどが軒を連ねているのだ。
モダンで落ち着いた空間と雑多な雰囲気、どちらも大好きな私たちが、雪原に放たれたハルさんのように買い物を楽しんだことは言うまでもない。

楽しいわー!!

そして、’つかしん’にはペットショップもある。
ハルさんを家に置いてきた私たちであるが、犬飼いの性か、ペットショップを見かけると中に入らずにいられないカラダになっているため、迷うことなく中へと入る。
ここでは特に欲しいものが見つからず、何も買わなかったのだが、店内に貼ってある一枚のポスターに目が留まった。

そこには

「3月某日、つかしん内の広場でK9ゲームの体験会を行います。ふるってご参加を!」

と書いてあった。
たぶん。(←あやふやな記憶)

オヤツ!?

K9ゲームというのは、犬と飼い主が一緒にゲームへ参加することで、愛犬の資質を向上させるためのものらしい。
当日は、K9ゲームのうち、お座りゲームとダッシュゲームの2種類が開催され、午前中は初心者向け、午後は経験者向けのクラスに分かれているということだった。
お座りゲームに短距離走という至ってシンプルな競技内容、しかも初心者向けのクラスならば、ウチのハルさんでも参加できるんではないだろうか。
そう思った飼い主は体験会当日、ハルさんを連れて’つかしん’へと行ってみることにした。
ガーデンフィールズ秋の運動会以来、久しぶりのイベント参加となったハルさんである。
過去にはコースアウト伝説、様々なヘマをやらかしてきたハルさんであるが、その結果や如何に・・・・・・?

馬鹿にして!!

つづく。

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2008年03月26日

2度目の正直(Y)

2回目のTDSP

松葉蟹に但馬牛などなど。
前回前々回の記事で書いたとおり、但馬の旨いものでお腹を満たしたうえ、そら君やチコちゃんといった人懐っこくて素晴らしい犬たちとの逢瀬を楽しんできた飼い主たちである。

みんなありがとう!(←ポチたま風)

そんな浮気者一行が、ハルさんが一夜を過ごしたTDSPへ辿り着いた頃、辺りは夕焼けに包まれていた。

前回のお試しお預かりでは、再会した飼い主(M)にノーリアクションだったという噂のハルさんである。
今回は飼い主が二人とも揃っていることだし、きっと感動の再会シーンが繰り広げられると思ったのであるが・・・・・・。

期待を裏切るオンナ

このボボ犬、やはり今回もノーリアクションだった。
とはいえ、3秒ほどフリーズした後には飼い主だと気がついたらしく、嬉しそうに駆け寄ってきてくれた。
どうやら、ボボ犬は、オフにしていたスイッチを切り替えてから始動するまでしばらく時間がかかるらしい。
壊れかけのレディオか。

修理不能

さて、TDSPでのハルさんはどんな様子だったのだろうか。
早速、スタッフの方に聞いてみると、

「1時間くらいはヒュンヒュン鳴いていましたねー。
 あ、そういえば、飼い主さんが出て行った後を追って、
 飛び出してしまったんですよ」

――ああー。見てました。ばっちり見てました。

危うく、「笑わせてくれましたね!」と言いそうになるが、おかしな飼い主と思われても困るのでぐっと堪える。

「でもハルちゃん、1時間くらいすると落ち着いてきて、
外で他のワンちゃん達とも遊ぶようになりました。
ゴハンも全部食べてましたよ」

――トイレはどうでしたか?

「トイレは、大きいほうも小さいほうも普通にしてましたよ」

――それはよかったです

ことゴハンに関する限り、避妊手術の当日でさえボリボリと貪り食ったという伝説を持つハルさんのことだから何の心配もしていなかったのだが、他の犬と絡む余裕も出てきたようであるし、トイレも自然に出来ているようで一安心である。

この調子で慣れていってくれると、ゆくゆくは1週間くらいのお泊りでもストレスなく暮らせるかもしれない。

Mさんはフィンランドに行きたいらしいよ

そんな感慨を抱いていると、スタッフの方が私の胸元にぶら下がるカメラを見つめ、

「カメラお持ちでしたら、ハルちゃんが他のワンちゃんと一緒に遊んでいるところを撮ってみます?」

と言ってくださった。

もちろん、こんな有難い申し出を断る理由などない。
二つ返事でお願いすると、

「じゃあ、二匹ほど出してみましょうか。
さっきまでハルちゃんと遊んでいたんですよー!」

そんなわけで、イキのよさそうな二匹の犬が芝生広場に出てきた。
激しく遊びだす柴犬とボーダーコリー。
よほど仲がいいのか、ずっと転げまわって遊んでいる。

一瞬の休息を狙って撮影

しかし、ハルさんはそんな二匹など眼中にないかのように、飼い主二人の間を嬉しそうに走り回るだけであった。

アヒャーッ

何だかカメラのシャッターも切りづらい。

「あら?おかしいですね〜?」

「じゃあ、このコも」
「では、あのコも出してみましょう」

ふと気が付けば、辺りにはたくさんの犬が戯れていた。
みんな人懐っこいので、私たちにも擦り寄ってきてくれる。

わふわふわふ〜。

ハルさんそっちのけで犬たちと戯れる。
もはやこうなると、写真など撮っている場合ではない。
特にシャンプー直後のバーニーズのふわふわした毛は最高級の手触りでいつまでも撫でていたくなる。

はて?
一体何をしに来たのだろうか?
ふと、我に返った頃、飼い主に置いてけぼりを食らった格好になったハルさんがようやく他の犬と絡みだした。

立ちふさがってみたりしてみる

とはいえ、ラブラブな二匹の間に割って入れるだけの気合と根性がハルさんに備わっているはずもなく、二匹の後を追いかけてみたり、狩られる雰囲気を味わってみたりするのが関の山である。

狩るふりをしてみたりしてみる

けれども、ハルさんがTDSPでイキイキと過ごしていることは十分に察せられたのは収穫だった。
TDSPから帰る際のハルさんの表情は、ドッグランから帰るときのそれと似ていたような気がする。

楽しかったような気がする

ハルさんはTDSPの環境にだいぶ慣れたようであるし、私たちも他の犬たちとイチャつける(←ココ重要)こともあり、次回は抜け毛祭りのピーク時にシャンプー&トリミングをお願いしようかと思っている。

ただ、今まで一度も人の手が入ったことのない自然遺産、ハルさんのボボ毛に関して、伐採を依頼すべきかどうか、ギリギリまで悩みそうだ。

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2008年03月24日

海の幸たち(Y)

強敵出現

ハルさんをTDSPに預けて、私たちが向かったのは兵庫県北部にある湯村温泉だった。
城崎温泉でもよかったのだが、何となくマイナーな匂いのする湯村温泉を選んでみた。
目的は蟹である。

カニ三昧

茹で蟹、蟹刺し、焼き蟹等々・・・・・・、蟹三昧の夕食をたらふく食べることが出来て、飼い主達は幸せだった。
これだけの蟹を食べてなお、胃もたれすることなく完食できたのは、やっぱり新鮮な蟹だからだろう。
ゆっくりと温泉につかり、美味しいものをお腹いっぱい食べる。
これこそ、何物にも代えがたい至福の瞬間だ。

ハルさんと一緒だとなかなかこうはいかない。
残念だけれど、それが現実である。

さて、翌日。
そろそろ宿を出発しようと駐車場に停めてあった車に乗ろうとした時、偶然、駐車場の向こうにピョンピョンと動く物体を見つけた。

何だろうと思って見てみると、犬だった。
宿で飼われている犬らしく、宿のスタッフの方にまとわりついている。
無条件に犬好きの私たちが早速近寄っていくと、ひと目で明らかに柴犬と分かる犬がそこにはいた。

チコです

チコちゃんというその柴犬は、初対面の私たちにも愛想いっぱいの笑顔を振り撒き、すりすりと懐いてくれた。
それにしても、なんといい笑顔か。

抜群の笑顔

見知らぬ私たちにも警戒することなく接してくれるのは、宿の人たちや、近所の方、たくさんの人たちに可愛がられているからなのだろう。
こんなに人懐っこい成犬の柴犬に出会ったのは初めてだったので、調子に乗って撫で繰り回してしまった。
特に、前日ラブラドールのそら君にそっけない態度を取られてしまった妻Mはご満悦であった。

こりゃいい!

ちなみに、足から胸にかけて毛が生えていないのは、散歩中に源泉へ立ち入ってしまい、火傷してしまったからということだった。
温泉地ならではの不幸な事故だけれど、この笑顔を見る限り、きっと傷は癒えているのだろう。

チコちゃんとの別れを惜しみつつ、私たちは海へと車を走らせた。
鮮やかな空の色を青く映し出す日本海を見渡せる場所まで辿り着く。

いい天気でした

けれど、私たちは海を見に来たのではない。
ハルさんの飼い主だけあって(?)、食い意地の張った私(Y)は海産物を買いに来たのだ。
やはり、せっかく遠方まで来たのだから、その土地の物を買って帰りたい。
そんな私の願いを叶えてくれるものが、そこにはあった。

道頓堀ではありません

ひとつは、ホタルイカ。
そして、もうひとつは若松葉カニであった。
水カニとも呼ばれるそのカニは、その名のとおり、年齢が若い松葉ガニで、殻が柔らかく、あまり身が詰まっていないため、刺身やしゃぶしゃぶに向いているという話だった。

結構大きいです

そして何より安い!
大きさは松葉ガニと全く変わらないのに、一匹1000円程度で売られているのだ。
迷うことなく、ホタルイカとともに買って帰る。

さらに、帰り道の途中では、但馬牛ステーキに舌鼓を打ち、ハルさんの待つTDSPへと向かった。

また食ってしまいました

グルメ三昧の旅を満喫してきた飼い主たちをハルさんはどのように出迎えてくれるのだろうか?
そしてTDSPで一泊したハルさんの様子はどうであったのか?
飼い主達の期待と不安、そしてパンパンに膨れた腹を抱えて、車は一路TDSPに向かうのであった。

私もお腹いっぱい食べたい

つづく。

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2008年03月21日

うわのそら(M)

意外な場所のカフェ

仕事から帰るととりあえずテレビをつける。私はテレビっ子なのである。
その日も家に帰ってとりあえずテレビを見ようとソファに座ると、テレビボードの上にフニャフニャした謎の文字があった。

尻毛文字

当時はいろいろと忙しく面倒だったので、ソレについての会話を夫と一度も交わさないまま、数日が経過する(←掃除しろ)。

さてそのTDSPの話である。

そもそもは私の両親が結婚記念日のお祝いにと温泉旅行をプレゼントしてくれたのが話の始まりであった。

「好きなときに、好きな場所に行きなさい。
 ただし宿の温泉は天然じゃないとダメ」

とよくわからない条件をつけてきたが、ありがたく二人で行き先を吟味し今回めでたく出発の運びとなった。
ちなみに私たちの結婚記念日は9月。足掛け6ヶ月にわたる一大プロジェクトだったわけだ(←腰が重いともいう)。

そんなわけでハルさんをTDSPに預けて、但馬方面へ向けてと出発する。
TDSPも2回目のせいか、ハルさんはわりと落ち着いているようにみえた。
しかしペットホテルの手続きを済ませた飼い主2人がまさに車に乗り込もうとしたとき、
ハルさんが事務所のドアを突破して外へ飛び出してくるのが見えた。
後でスタッフの方に聞いたのだが、ハルさんは自分でドアを開けたらしい。ミラクルな犬である。

ある意味ミラクルバディ

しかしもちろんTDSPには二重三重に柵がある。一介のコギが敷地内から出ることなど不可能であった。
ハルさんは辺りをむなしく動き回り、後ろから余裕の表情で付いてきたスタッフの方に抱き上げられ、そのまま強制退去となる。
スタッフの方はむしろしばらく泳がせてくれたというのに、ハルさんは飼い主(←結構近くにいた)の姿さえ確認できなかった。

まあ、これほど近くはなかったけれど、残念です

さてそんな残念なハルさんをTDSPに残し、飼い主二人がまず向かった場所はカフェ「うわのそら」である。
三田のどこかにある(←アバウト)。それ以上のことはワタクシにはわからないのであった(←開き直り)。

器がかわいいです

ここでランチを食べようと思っていたのだが、ランチは既に予約でいっぱいだという。
この日は平日だったにもかかわらず、どうも大変な人気店のようだ。
仕方がないので夫はオムライス、妻はカレーを食べたが、これはこれでとても美味しかった。
こうなるとなおさらランチを食べられなかったのが哀しいけれど、まあ仕方がない。

オムライス

ところでこの店には看板犬がいる。
「そら」くんというラブラドールの男の子である。
いつもは店に併設されている庭でフリーで過ごしているらしい。
この日はあいにく天気が悪くて、そらくんは庭にいなかった。天気が悪いと外に出たがらないそうだ。

それはそれで残念だったが、飼い主夫婦の関心はもっと別のところにあった。
やや前のめりな姿勢で店員さんに問いかける。

「いくつですか?」

もしもそらくんが素敵なナイスミドル、あるいはロマンスグレイだったら、まちがいなくハルさんにとって第三の男になる。
ハルさんだって今が旬の艶女である。できれば三花、四花でも咲かせてやりたい。

果たしてそらくんは11歳、愛しのレオ様と同じ年齢であった。
ハルさんにとっては、まさにストライクゾーンど真ん中である。

レオ様と同じやないの!?

そんなわけで、いざ(?)というときのため、少しでもハルさんの匂いを覚えておいてもらおうと、足元の悪いなかそらくんを連れて来ていただく(←強引)。

そらくん登場

そらくんは、さすが10年間看板犬を勤めてきただけあって、落ち着いたとても良いコであった。
人懐っこく、優しい顔で尻尾をフリフリ私たちに寄って来てくれる。
ただ、そんなそらくんにもひとつだけ難点があった。
夫を激しく気に入ってしまったのだ。このワタクシよりも。

なぜ?

こちらにもそれなりに寄って来てはくれるのだが、とにかく夫のことが好きみたいですぐに尻を向けられる。
目の前ではフリフリと尻尾が揺れるばかり、それがときにはバシバシと足に当たる。

まあとにかく夫にはたいそうな甘えっぷりであった。
たいていの場合、ごついカメラを持つ夫の方が嫌われる傾向にあるので、突然の僥倖に夫もデレデレである。
嬉しそうにカメラを私に渡してきて

「妻!何してんのホラ写真、はやく、はやく撮って!!」

という。
結局ギリギリと歯噛みしながら、男同士のイチャコラ写真を撮影する羽目になった。
いつもなら喜んで打たれにいく尻尾の感触も何だかむなしい。

満面の笑みを浮かべる

というわけでなんとなく釈然としない気持ちを抱えたまま、次の目的地へ向かったのであった。


ところで、素敵な看板犬と美味しい料理に出会える「うわのそら」ですが、色々と事情があって、現在は犬と一緒に入店することは出来ないというお話でした。
ハルさんとそらくんを一度お見合いさせてみたかったのですが、残念です。

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2008年03月17日

尻神の精度(Y)

今週末、映画「死神の精度」公開予定です。

先日、私たち夫婦が愛して止まない つーにゃんの飼い主さんから、贈り物が届いた。
中に入っていたのは、ハルさん用のオヤツに、ハルさん用のおもちゃ、さらには人間用のバウムクーヘンまで!

ちょっとお疲れ気味
バウムクーヘンは写真を撮る前に食ってしまいました。

なんでも、HAL−1グランプリの残念賞として送りつけたケツ毛のお返しと、ハルさんへの誕生日プレゼントを合わせて送ってこられたとのことだった。

しかし、それにしても。
犬のケツ毛などという可燃ゴミを送りつけておきながら、こんなにたくさんのプレゼントをいただけるなんて、もう夢のような話である。
「エビで鯛を釣る」なんて生易しいものではない。
文字通り、ゴミでオヤツを釣ったのだ。
詐欺師と罵られても反論の余地はないけれど、もう食くっちまったのでしょうがない。(←オイ)

警察のポスター風に

まんまと騙された つくね家の皆様、本当にありがとうございました。

さて、たくさん頂いたプレゼントの中、ひときわ私たちの目を引いたのが、このメッセージカードである。

何だか後光が差している

この御写真を眺めているうちに、私たちは、まるで啓示に打たれたように、あることに気がついた。
実は、眩いばかりに輝くこのカードこそが、尻神様からの真実のプレゼントだったことに思い当たったのだ。

天啓に導かれるように、カードをかざす。

もっと手前。
もうちょっと右、右。


天からの声に自然と腕が反応し、カードの位置を変えていく。

これをするために首から先が無かったはず!

そこには、尻神様がその姿を変えて降臨なされていた。

ああ、有難や。有難や。
この疑似体験を毎日繰り返すことによって、ウチのボボさんが憧れの桃尻へと華麗な転身を果たすことを願って止まない飼い主である。

一方、現在、「ボボ」とか「ブラジル」などと有難くない異名を付けられている現状を何とか変えたいハルさんにとっても、何とかこのご利益に預かりたいところだろう。

憧れの桃尻生活

けれどな、ハルさん。
未来は尻神様のレシピで決まるんだ。

尻毛文字

なんと!?
尻神様より、ハルさんをTDSPにリベンジさせよとのお達しが出ているではないか。(←嘘くさいにもほどがある)

こうして、飼い主たちはハルさんをTDSPに預けて旅に出かけることにしたのだが、ちょうどその日シトシトと雨が降っていたのは、只の偶然だったのだろうか。

オフ会になると雨を降らせる尻神

それとも・・・・・・?

つづく

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今回の記事タイトルの元となった伊坂幸太郎原作の映画「死神の精度」が、3月22日から公開されます。
伊坂さんの映画といえば、「陽気なギャングが地球を回す」「アヒルと鴨のコインロッカー」を観ましたが、どちらもDVDを買ってしまうくらいデキが良かったので、「 死神の精度」にも期待したいところです。
posted by 飼い主YとM at 23:57| 兵庫 | Comment(11) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

満開(Y)

稀に咲いている木があった

先週、ハルさんを連れて近所のお寺に出かける。
結構大きな梅園があるので、昨年もハルさんを連れて梅を見に行ったお寺である。
何だかずいぶんと暖かくなってきた今日この頃、そろそろ梅の花が満開だろうと思って、ハルさんとともに張り切って出かけたのだが、そこには固そうな蕾しか見当たらなかった。

まだ準備中

例年になく寒い冬だったことが影響しているのだろうか。
まだまだ春の足音は遠いようである。

寂しい梅園

そんな梅の蕾を尻目に、ハルさん(だけ)は満開であった。

女豹満開

おりからの強風にあおられて、ハルさんのボボ毛だけは一足早い春を迎えていたようである。

グラビアっぽく表情をつくる(←もちろん嘘)

しかし。
それにしても。
花(ケツ毛)の開き方が荒っぽい。
2年近く前には、ブログのプロフィール画像に採用されるほどの、見事なモンロー咲きをしていたというのに。

トレビアン!

ハルさんのケツ毛の質が落ちたのか、それともケツ毛をなびかせる風の質が悪かったのだろうか・・・・・・?

そんなことばかり考えている飼い主なのであった。

その通り!

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2008年03月11日

すごい体験


ニューカマー登場

すごい体験。
すごいブログライフ。


実は、しばらく前から↑のキャッチコピーを掲げるCyber Buzzというブログサービスに入会しています。
このCyber Buzz、要は広告サービスなのですが、自分が興味のある案件を選べるうえに、実際にモニターとして商品を使用できることもあって、数多くのブログ、特にインテリア系ブログで多くの話題を振りまいています。

会員となって約1ヶ月。
しばらくは、これといって犬ブログで紹介できるような案件がなかったため、シジミのように息をひそめていたのですが、ある商品の登場に一も二もなく飛びつきました。
そしてなんと、幸運なことにモニターに当選したため、先日、ある商品が我が家にやってきたのです。

それがこれ、お掃除ロボット「ルンバ」です。

ルンバ!
サイトはコチラ→http://www.irobot-jp.com/tryroomba

スタートボタンを押すだけで自動的に掃除を開始し、掃除が完了すると充電場所へと戻ってくる、そんな夢のような掃除機だということです!

ハルさんが住まうこの家も、気温の上昇とともに、そろそろ恒例の抜け毛祭りの足音が聞こえてくるようになりました。
夏祭りに向けた太鼓の練習音が神社の方角から僅かに聞こえてくる・・・。
あえて(危機感を風情に置き換えて)例えるなら、我が家は今まさに、そんな状態です。

けれど、もし、ルンバがハル毛をガッツリと回収してくれるなら、祭りの被害は最小限に食い止められることでしょう。

「ほら、ルンバって、サンバっぽいし、祭り向きなんじゃね?」
「そやねー」

このような理不尽極まりない期待とともに、スタートボタンが押されたルンバは動きだしました。

いきなり動き始めた サンバ ルンバにハルさんはおののきます。

私の祭りを差し置いて!?
※ルンバに対して毛を逆立てて威嚇しているわけではなく、シャンプー直後で毛がボサボサなだけです。

ハルさんは不審な動きを繰り返すルンバが怖いのか、一定の距離以上は近づこうとしません。

シャレならんわよ
※ルンバの怪しげな動きで背毛がセンター分けになったわけではなく、シャンプー直後で毛並みが乱れているだけです。

ハルさんも興味はあるみたいですが、ルンバが近づくとカサカサと逃げ出します。
ところが、10分ほど経過すると サンバ ルンバのリズムに慣れてきたのか、ルンバを気にすることを止め、いつものように床でゴロゴロし始めました。
どうやら、諦めのいいことが取り柄のハルさんらしく、すんなりとルンバの存在を受け入れたようです。

寝よか・・・
※ルンバのリズムに合わせて毛並みが・・・(以下同文)。

いっぽうのルンバも、機嫌よく家中をガーガー走り回っています。

頑張り屋さんです
コードに絡まることはなく、上手に回避します。

実は、飼い主たちはルンバを作動させるにあたって、二つの大きな心配事がありました。
ひとつは、敏感なゴミセンサーを有するルンバが、抜け毛と呼ばれるゴミの一大発生源である、 ゴミの王様 ハルさんを追い掛けまわすのではないかということ。

笑っている場合ではないですよ

もうひとつは、以前ワンダーボールを導入したときと同じように、ハルさんがルンバにキツツキ攻撃をしかけるのではないかということ。

伝説(?)のキツツキアタックは→コチラ

ハルさん奇襲 → ルンバ炎上 → 弁償&Cyber Buzz強制退去

このような最悪のシナリオも考えられましたが、どうやら心配は杞憂に終わったようです。
1時間程の清掃活動を終え、ホーム(充電器)へと帰ってきたルンバ(本当に自分で帰ってきました!)とハルさん、これからも付かず離れずの関係を保ちつつ、上手くやれそうです。

新入りにいきなり出鼻を挫かれたハル姐さん

さて、肝心のルンバの性能ですが、本当に放っておくだけであちこち走り回ってくれます。
壁などにはよくぶつかりますが、障害物の手前で減速するうえ、前面に衝撃を和らげる工夫がされており、モノを倒す心配はなさそうです。
雑木林のように椅子の足が伸びているダイニングテーブルの下もきちんと掃除してくれました。
フローリングとラグとの段差も難なく越えていきます。
ウチには階段がないので実証できませんでしたが、段差が大きいとそこで方向転換するため、階段から落ちる心配はないそうです。

さて、最も重要な掃除機としての仕事はどうだったのでしょう。
ルンバからダスト容器をはずし、黒い紙のうえに中身をあけてみます。

通販番組なら「おぉーっ」という歓声が上がるポイントです
左がハル毛、右がハウスダスト。

あまりにも見苦しいため、ボカしてみましたが、

「Hey!どうだいキャシー!?」
「OH!すごい!!すごいわトニー!!」


と思わず口ばしってしまうほど、大量のハル毛とハウスダストがそこにはありました!

もちろん、これだけで家中の掃除が全てまかなえるわけではないと思いますが、休日以外は掃除の時間がなかなか確保できない家庭にとって、かなり役に立つアイテムだということは間違いなさそうです。
特に、ハル毛の回収量を目の当たりにすると、抜け毛祭りに対抗する強力な援軍の登場に心躍らずにいられません。

抜け毛上等

値段のほうも、昔は数十万円していた印象がありましたが、現在ではそこまで高価なものではないようです。(もちろん安価ではないですが)

ルンバのモニター期間は約2週間。
その間は毎日稼動させるつもりの私たち、ひょっとしたら、2週間後にはもう手放せなくなっているかもしれません。

そして、ペットを飼っている方の強い味方となりそうなこの自動掃除機、ルンバですが、4月30日までモニターキャンペーンを開催しているようです。
興味のある方は、一度応募してみてはいかがでしょうか。

キャンペーンは→コチラ

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ルンバは、思っていたよりも凄いヤツでした。
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2008年03月08日

爆弾魔の恐怖(Y)

重大犯罪ドッグ

我が家のスリッパたちは皆、短命だ。
本来であれば、擦り切れ、穴が開くほどまで履きこまれて、ようやくスリッパとしての人生を全うしたことになるのだろう。

けれど、みんな志半ばで、逝っちまった。
ジョニーやマイク。
笑顔がキュートなキャシーだって。
みんないい奴ばかりだったのに・・・・・・。


飼い主たちは時々このような感傷にとらわれることが ある ない。

まあ、それはともかく。
我が家の愛すべきスリッパ達がすべからく短命なのは紛れもない事実である。
原因は、はっきりしている。
この犬だ。

ワタシ?

ハル・ザ・ボマー。(ジャック・ザ・リパー風に)

そう、我が家は爆弾魔が住まう家なのである。
恐るべき犯罪者、ハルさんの犯行手口はこうだ。

まず、何食わぬ顔でトイレに入り、フンチョスを捻りだす。
その際、捻り出し切れなかった小さなフンチョスが門まわりにひっかかる。
その後、トイレから出てきて家中をウロウロする間に小型フンチョス爆弾がポロリとこぼれ落ちるという算段だ。

ちなみに↓の写真は、散歩途中で発見された小型爆弾である。

若干、愛犬のプライバシーに配慮してみました。

この爆弾が屋内で投下された場合、何も知らない飼い主が家の中をてくてくと歩いている時に、うっかりとフンチョス爆弾を踏んづけてしまうというわけである。
こうして、数多くのスリッパ達がフンチョス爆弾の犠牲となった。

しかも、それだけではない。
へしゃげたフンチョスが放つ臭いは完全体の数十倍、いや数百倍に達するのだ。
この臭いときたら、もはや殺人的である。
皮を剥いただけのにんにくの匂いと、それを手でつぶした匂いを比較してみると、分かりやすいと思われる。

しかし、これだけ犯行手口が明らかになっているにも関わらず、犯犬に悪意がないものだから、逮捕・監禁することができない。
私たちに出来ることといえば、爆弾が生じないように予防することと、爆弾が投下されたあと未然に爆発物を処理すること、この二つだけだ。
私達は、飼い主として、いや、人類の威信を賭けてフンチョス爆弾に対抗し、安心して暮らせる家庭を築かなければならないのである。

オマエが言うな!

まずは予防手段。
フンチョス爆弾をこの世に生み出さないためには、爆弾生成のメカニズムを丹念に調査する必要がある。
長年に渡る研究の結果、ハルさんのキバり方が足りないから爆弾が出来上がってしまうという結論に達した(←なんてアナログ)。
要するにハルさんの気合が足りないのだ。
そのため、最近では、ハルさんがフンチョス体勢に入った段階で

「ハル!ウーーン!!」

「ウーーーーン!!!」

とハルさんにエールを送ることにしている。
例えるならアルプススタンドの応援団みたいなものだ。
これでフンチョス爆弾の予防はばっちりだ。(←ホントか?)

ただ、これだけでは完璧とはいえない。
万が一、フンチョス爆弾が生み出されてしまった時のことも考慮しておかないといけない。
そのため、私たち爆発物処理班は、トイレに残されたハルさんのフンチョスの形状を真っ先に確認し、不完全な形をしたフンチョス(門まわりに分身が残っている可能性大)を発見したら、直ちに第一種警戒態勢に突入することにしている。

生みの親が警戒してどうするのか

第一種警戒態勢とは何か。
思い出してほしい。
学校の体育の時間中、誰かが「コンタクトが落ちた!」と叫んだ時に皆でとった、あの体勢を。

夫婦二人、匍匐前進で家中をくまなく這い回るのだ。
もちろん、匍匐前進のまま犯犬の門まわりもチェックする。
しかし、犯犬はご丁寧にフンチョスを床の色と同化させている(←床がフンチョス色ともいう)ことから、捜索は難航を極めることが多い。

なんと暢気な顔か

それでも、地道な捜索の結果、幸運にもブツを発見する時がある。
直ちに爆発物処理班の手によってティッシュペーパーで撤去され、丹念に消毒作業がなされるわけだ。

ところで、最近、ウォンテッドメーカー(脳内メーカーみたいなやつ)を発見したので、早速試してみたところ、こんな結果が出た。

軽犯罪と認定
怖いくらい的を得ている。

こうした地道な努力の甲斐あって、近頃ではフンチョス爆弾の犠牲者はめっきりと少なくなった。
とはいえ、私たちがいまだに爆弾魔の影におびえながら匍匐前進ライフを送っていることは、紛れもない事実なのである。

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ついにハルさんの犯歴が公表されてしまいました。
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posted by 飼い主YとM at 17:48| 兵庫 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

決着(M)

そんなこともあったわね

近頃では「バフッ」という声すらなかなか聞けなくなったハルさんだが、たったひとつ、今でも引き金になるブツがある。
それは、掃除機である。
ハルさんは掃除機が動き出すと落ち着き無く周囲をウロウロし始める。
昼寝をしていてもわざわざ起きてくる(←眠れないらしい)。
掃除を終えてコードを巻き取る段になると、ハルさんのテンションはさらに上がる。
くるくると巻き取られるコードが、遠い昔追いかけていた牛の尻尾でも思い出させるのであろうか。
まあとにかく、込み上げる熱い想いとともにハルさんは掃除機に向かって妙なステップを踏む。

ステップ中

ときおり「ハァッ」と甲高い奇声を上げたりもする。その姿はまるで豊穣を祈る古代民族のようである。ヘンな犬だ。
ちなみに「ハアッ」はセーフである。
というか初めて「ハアッ」を聞いたとき、うっかり大笑いしてしまったため、叱るタイミングを失ってしまった。
たいていの場合は「ハァッ」という掛け声(?)とともに平和に掃除が終わるのだが、このプロセスの途中でムダに焦らされたりすると、たまに「バフッ」が出るときがある。

コレは主に私が掃除をしているときに起こる。
夫はそうでもないのだが、私は掃除機の途中で他のことを始めてしまうことがよくある。
飽きっぽいうえに注意力が散漫なので、すぐに他のモノや場所に気を取られてしまうのだ。
そんなときハルさんはもの言わぬ掃除機をじっと見つめてみたり、飼い主の後をストーキングしてみたり、おそらくはイライラしながらコードが巻き取られるのを待っている。

さっさとしてよね

やっと戻ってきてコードをコンセントから引き抜いたとしても、

「あ」

と何かを思いついて、またどこかへ行ってしまうこともあって、そんなときハルさんのイライラは最高潮に達する。
それでもジッと待ち続けてようやくコードが巻き取られる頃にはもう、妙なステップも「ハアッ」もハルさんを満たしてはくれず、結局「バフッ」と濁音交じりの声が出てしまう(←不憫)。

ハルさんにとってはたいへん理不尽な話だが「バフッ」はいかなる理由があろうとアウトである。
がっつり叱られたうえケージに放り込まれ、肝心のコードを巻き取る様子も見えなくなる。
まさに踏んだり蹴ったりである。

飽き性で散漫な性格の飼い主に飼われてしまったことは、ハルさんにとってわりと大きな不幸かもしれなかった。
これではさすがにハルさんが可哀想なので、近頃はなるべく掃除機を途中で投げ出さないよう努力している。
しかし、どうにも植え付いてしまった「バフッ」に対する警戒心のせいで、コードを巻き取るときに「吠えられるものなら吠えてみな?」的な目でハルさんをじっと見つめる癖がついてしまった。

するとハルさんも「そんなトラップにはかかりまへん。ウチをなめたらあかんえ?」的な目で見つめ返してくるようになった。

小京都の犬ですえ

おかげで今では掃除機を巻き取るときは二人でピリピリと見つめあい、すべて巻き終わると

「ハルゥ〜、おりこぅ〜おぉヨシヨシ」

「(テフテフ、テフテフ)」

テフーッ
(↑ハルさん喜びのペタミーミ)

と「バフッ」を回避した喜びを分かちあう、というパターンが定番化しつつある。
結局、巻き取られるコードをまったく見ないうえ、妙なステップも「ハアッ」もできなくなってしまったわけだが、
この決着について、ハルさんがどう思っているのかは、いまだ謎のままである。

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何だかよく分かりませんが、結果オーライのような気がします。テフテフと喜ぶハルさんに応援クリックをお願いします。
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それにしても、まさかこのような結末を迎えるとは・・・。
もはやハルさんの存在自体が謎のような気もしてきました。
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posted by 飼い主YとM at 01:02| 兵庫 ☔| Comment(14) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

グリーン大作戦−後編−(Y)

今回も出番なし

じゃんごー [ジャンゴー]@常緑樹・蔓性植物などが絡み合うように密生した森林。密林。'ジャングル’とも言われる。「もう私が−−!」Aターザンの棲家、生息地。「−−の王者たーちゃん」


飼い主Mによって、華々しく宣言された「ジャンゴー宣言」。

それは、家庭内のジャングル化計画であった。

近ごろ、暇さえあればインテリアブログを熱心に眺めている妻Mは、何とかして我が家をオサレ空間にしたいらしい。
けれど、私たちの家は、どこからどう見てもオサレには程遠い。
そこで、Mさんが考えに考えた挙句、我が家がオサレホームへと変身するためには、グリーンの質と量を増やすことだと結論づけたらしい。

ライバルを応援

さらに、Mさんの思案の矛先は私にも向けられた。
どうせ私が世話をしなければならないのに、夫(Y)ばかりグリーンを買っているのはおかしい。
次こそは私がグリーンを買うのだと息巻いているのだ。

MのMによるMのためのグリーン

これがジャンゴー事件の真相であった。(たいしたことねー)

ちなみに、この犬↓も我が家のオサレ度を著しく損なっているという専らの評判であるが、なんとなくうやむやになったままである。

ケツ毛に埋もれる

さて、こうして華々しいスタートを迎えたMさんのジャンゴー計画であったが。
しばらく前に記事にしたとおり、我が家に巣くう足の短い生物のおかげで、Mさん一押しのオリーブが導入できなくなってしまった。(オリーブの置き場所とハルさんの日光浴場がバッティングしたのだ)
ハルさんの日光浴場は自然保護区域に指定され、人の手による開発が禁止されることになったのである。
ジャンゴー計画は大きな一歩を踏み出す前にいきなりの頓挫を迎えてしまったのだ。

会心の勝利

それから数日後。
「オリーブがダメならもうええわ」
Mさんはあっけなく計画を放り投げた。

「夫なら何がいい?」

そんな、投げやりな言葉と一緒に。

放り投げられた賽は、期せずして私(Y)の手元へと転がってきた。
世話はしないけれど、物を買うのが大好きな私のところへ。
実のところ、ジャンゴー計画当初からハイエナのようにひっそりとチャンスをうかがっていた私には、密かに狙っていたグリーンがあったのだ。

敏捷なハイエナの手にかかれば、グリーンを買うことなどあっという間である。
数日後には、我が家にニューカマーがやってくることになった。
細長い葉の外側をピンクの縁が彩り、小気味よいリズムを感じさせる観葉植物、ドラセナ・レインボーだ。

はじめまして

美香(ウンベラータ)さん、恭子(モンステラ)さんとくれば、次(ドラセナ・レインボー)も叶姉妹の名前(晴栄さん)を与えるのが通例だろうけれど、何となくしっくりこないので、ふつーに「レインボー」と呼ぶことにする。

YのYによるYのためのグリーン。
ニュージャンゴー計画はこうして大団円を迎えた。(←オイ)

しかし。
新しいグリーンが増えたとはいえ、結局、MのMによるMのためのグリーン計画を中断せざるを得なかったMさんの心中は如何だろうか。

いつかまた、日当たりのいい場所を巡って、ハルさんとグリーン(黒幕M)が死闘を繰り広げる日が来る可能性は高そうだ。

そんなわけで、現在、ハルさんが日光浴場として愛用しているこの窓際スペースは、「ハルサンの火薬庫」と呼ばれている。

ワタシは負けない

・・・・・・。

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ジャンゴー大作戦、これにて一応の決着をみました。
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コメントの返事が遅れて申し訳ありません。
もうしばらくしたらお返しできると思いますので、お待ちください。
posted by 飼い主YとM at 17:44| 兵庫 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | Yのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする