前回記事のとおり、つかしんで催されるK9ゲーム体験会に参加することを決めた私たちである。
今度こそ、ハルさんにもデキるオンナっぷりを見せてもらわねばならない。
ハルさんだって、このまま一生「本番に弱い」というレッテルを貼られたままではやりきれないだろう。
ところが。
やっぱり。
お約束どおり(?)、体験会当日、起床したときには、既にもう手遅れの時間だった。
朝に弱い私たちが午前中に開催されるイベントに参加しようと試みた段階で、既に敗北が決定していたのかもしれない。
それでも、見学だけでもしてみようということになり、つかしんへ出かけてみる。
つかしんの広場は、思ったよりたくさんの人で賑わっていた。
その中に混じって、ハルさんとともにゲームの様子を眺めてみる。
中でも、椅子取りゲームが面白そうだった。
普通の椅子取りゲームは、曲が途切れた時に椅子を目掛けて殺到するものだが、K9ゲームのそれは、犬にオスワリをさせてから椅子に座らなければならないというルールである。
オスワリさえ出来れば楽しく参加できそうなゲームだ。
また機会があればハルさんと一緒にチャレンジしてみたいものである。
そうしてぼんやりとゲームを観戦していたとき、近くにいたチワワの飼い主さんに「ハルさんですか?」声をかけられた。
え?と驚いていると、以前に私たちが訪れたドッグショップでお会いしたことがあったのだそうだ。
その時の記憶といえば、私に懐いてくれた白いトイプーさん(もちろんシャンプー出来立て)を撫で回したことだけである。
チワワさんがそこにいた記憶はなかった(もちろんハルさんがどうしていたかの記憶もない)ので、そのことを正直に伝えると、「あの頃は出会う犬すべてに吠えまくってましたから・・・」と懐かしむような言葉が返ってきた。
コタ君というそのチワワ、現在も他の犬や人が苦手だということだったけれど、ハルさんの隣に(無理矢理)並ばされても、吠えたりすることはなく、ただじっとひたすらに我慢している様子だった。
このコタ君は、ずっとそのドッグショップのトレーニングに通っているおかげで、以前とは見違えるくらいに改善したらしい。
このような成功例を実際に見ると、目的を持って何らかのトレーニングを継続することの重要性を感じずにはいられない。
そんなふうに殊勝なことを考えながらも、ポカポカとした陽気があまりに心地よかったため、思わずうたた寝をしてしまった飼い主二人とハルさんであった。
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