先日、二人で買い物に出かけた時に出会った黒ラブラドールに対してもそうだった。
まだ若く、元気いっぱいの黒ラブ君は、見知らぬ私たちに対しても警戒することなく大歓迎してくれた。
さらに、驚いたことに、その動きは、ハルさんが嬉しい時に行うしぐさとまるでそっくりだった。

顔を地面に擦り付け、お尻を高くあげる。
ハルさん以外にこのような動作をとる犬に初めて出会った私たちが、感動し、撫で回し、アツい抱擁を交わしたことは言うまでもない。
そんな出会いがあった後。
帰宅した私たちは留守番をしていたハルさんをいつものように邸宅から出してあげた。
すると、いつもなら先ほどの黒ラブ君と同じように喜びの儀式を執り行うはずのハルさんの様子がどうもおかしい。
顔を地面に擦り付けることもなく、お尻を掲げるでもなく、しきりに飼い主の匂いを嗅いでくるのだ。
その顔はいつになく真剣そのものである。

しかし、過去には、飼い主から鼻づまり認定を受けたほど役に立たないハルさんの嗅覚が、一体何を嗅ぎ取れるというのだろうか?
そう考えた飼い主は、ハルさんの好きなように体中を匂わせていた。
するとハルさん、フンフン、フンフンと熱心に飼い主の匂いを嗅いだ後、キッと飼い主を睨みつけてきたではないか。

「ちょっと、アンタ!服に他のオンナの匂いがしみついているじゃないの!!
浮気!?浮気なのねっ!!!キーッ!!!!」
ハルさん、まるで、帰宅したダンナのコートを握り締めて鬼のような形相で立ち尽くす、世の奥様のようである。
どうやら、ハルさんの鼻は飾り物ではなく、ここぞという場面ではちゃんと機能するものらしい。

浮気が発覚した時の衝撃と、ハルさんの嗅覚が普通の犬並みであることが発覚した時の衝撃は・・・・・・どうやら似ている。(モチ嘘)
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ハルさんの鼻づまり疑惑はどうやらガセだったみたいです。
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