2008年01月30日

トライアル−後編−(M)

ハルさんの未来を暗示するかのように真っ暗だったTDSPであったが、わりとすぐに復旧する。
その明るい光の下、夫が申込書を書いている隣で、私はハルさんを抱えてぼんやり立っていた。(←結局抱きかかえられて入場)

そのとき、突然スタッフの方に

「ハルちゃん、他のワンちゃんはどうですか?」

と尋ねられる。

まあボチボチです

えっと、それなりに好き嫌いがありますが、基本的には大丈夫と思います。
大きいコは苦手で、あまり遊ぼうとしません。
トイ・プードルが好きみたいです。
自分から他のワンコに吠え掛かったりするようなことはないと思うのですが、
飼い主がいない状況は初めてのことなので、断言はできません。
ドッグランでは飼い主がいなくなるとぜんぜん遊ばなくなるので、
ココでもそんな感じだと思います。


と、いうようなことが言いたかったのだが、寒いやら、(ハルさんが)重いやら、緊張していたやらでうまくまとまらず、つい

「……普通です」

と答えてしまった。

「えっ……普通っ……て???だ、ダンナさま……!!」

スタッフの方が助けを求めるように夫を見る。

「あぁ。まあ好きだと思いますよ。ドッグランも行きますし」

狩られるの専門ですけど

書類を書きながらモソモソと夫が答える。まだ体調が万全ではないらしい。

「ああ!ドッグラン行かれるんですね!じゃあ大丈夫ですきっとアハハ」

スタッフの方もようやく安心したらしい。無駄に不安にさせ、とても申し訳ないことをした。

その後、ハルさんを迎えに行く夕方まで、かねてからの計画通り、近くで映画を見ることにする。
『earth』という映画を見たいと夫がいうのでチケットを購入した。
しかし哀しいことに上映中、夫の二日酔いが発熱へと発展する。
呼吸が荒くなる。触れた身体もひどく熱い。

『earth』は地球の今を北極から南極まで一気に巡る美しく壮大な作品である。

こんな映画でした。(嘘)

しかし劇中で温暖化の危機が叫ばれている地球より、今まさに隣で危機的状況に陥っている夫が気になって、映画にはあまり集中できなかった。

結局そのまま夫を家に連れ帰り、またすぐに家を出てハルさんを迎えに行く。片道車で1時間弱、無駄な往復とはいえ仕方がない。
あたりはぐんぐん暗くなる。雪もどんどん激しくなる。

TDSPに着いたときには、(精神的に)息も絶え絶えであった。
しかしきっとハルさんが満面の笑みで迎えてくれるに違いない。そう思うと力も湧いてくる。
建物内で待っていると、スタッフの方がハルさんを抱えて戻ってきた。
しかしハルさんは私を一瞥しただけで、まったくのノーリアクションであった。

あなたは誰?
※イメージ図です

「ぅえっ!?なぜ??こんな吹雪の中、泣きながら運転してきたワタクシにその態度!?」

と叫びたかったが、スタッフの方に

「お迎えには、ダンナ様いらっしゃらないんですね」

といわれて

「いろいろありまして」

というのが精一杯であった。

スタッフの方も大事な最初の「お試しお預かり」の結果発表時に、トンチンカンな妻だけがやって来たことで、また不安を掻き立てられていたのかもしれない。重ね重ね申し訳なかった。

ちなみにハルさんは1分ほどしてようやく

「あ、飼い主」

といった感じで喜びの表現をしてくれ、開きかけた傷口が少し閉じる。
ハルさんもこの難局を乗り切るために色々とスイッチを切っていたのかもしれない。

ところで「お試しお預かり」中のハルさんだが、

「え〜、まずですね、やはり飼い主さんがいなくなってからは、
 ヒュンヒュン鳴いてとても不安そうな様子でした」

やっぱり。ウワサ通りです。

しょぼん
※イメージ図です

「犬舎の中でも動こうとせず、他のワンちゃんにもまったく挨拶に行きませんでした」

あらー……すみません。

「他のワンちゃんが来ても知らんふりで、ときにはイーッと怒る様子も見られました」

吠えたりは

「そこまではしてません」

あぁそうですか。よかった。

「人にはそれなりに寄って来てくれましたが、まあ助けを求めているという感じですね」

なるほど。

「このまま終わるかと思ったんですが、一度外のドッグランに出したら、突然元気いっぱいに走り出しました」
 
え!?マジっすか?

「はい。突然のことでこちらもビックリしましたが、
 他のワンちゃんともおっかけっこをしたり、楽しそうでした」

へぇ〜。

狩られ屋の本領発揮か?
※イメージ図です

「でも犬舎の扉を開けて呼んだらすぐに戻ってきました。珍しいタイプですね」

あきらめの良いのが取り柄なんですウフー(←ちょっと調子に乗ってる)

「長期のお泊りは今の段階では難しいかもしれませんが、単発なら大丈夫だと思います。
 次回は匂いのついたものを一緒に持ってきていただくと良いですね」

ということで、ハルさんはなんとか「お試しお預かり」をクリアした。
犬も飼い主も相当に疲弊した一日であった。

疲れました

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ハルさんも色々と大変だったようですが、何とかお試し預かりは乗り越えることができました。
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posted by 飼い主YとM at 00:47| 兵庫 ☔| Comment(7) | TrackBack(1) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月27日

トライアル−前編−(M)

ハルさんのお泊りはいつもかかりつけの動物病院と決まっている。

一般のペットホテルよりは少々お高いが、かかりつけの先生がすぐ傍にいてくれるという安心感は大きい。
しかし、やはりそこは病院であってホテルではないので、基本はケージの中、ときどき裏の庭に少し出してもらう、という生活パターンになる。
行動範囲も運動量も普段より少なくなってしまうのは避けられない。
それでも昔は病院の看板犬、バセットハウンドのアニーと遊んで鬱憤を晴らしていたようだが、そのアニーも今ではハルさんのほぼ2倍の大きさになり、あまり遊べなくなってしまった(←病院スタッフさん談)。

チキンドッグです

そんなとき、知り合いの方からTDSPという施設を教えていただく。

TDSPはペットホテル・トリミング・しつけ教室・ドッグカフェなどを備えた犬の総合施設である。
なにより特徴的なのは、そこで基本的に他の犬と一緒に過ごす、ということだ。
だから預かってもらっている間も、他のワンコと一緒にドッグランで走り回ったりすることができるのである。

飼い主のいない不安な時間を静かに過ごしたいタイプのワンコもいるので、向き不向きがあるだろうが、ドッグランではそれなりの異名(自称)を持っていたハルさんには向いている場所のように思えた。

狩られ屋本舗

近々ハルさんにお泊りしてもらう予定もあるし、春になればまたあの恐ろしい抜け毛祭りが始まって家でシャンプーができなくなるし、今のうちにTDSPを利用してみることにしたのである。

ところでTDSPでは、会員になるまえに「お試しお預かり」という試練(?)がある。
集団で過ごすことが基本となるので、攻撃性や、ストレスで参ってしまう危険性がないか事前に確認するのだ。これをクリアしないと会員にはなれない。なかなかしっかりした施設なのである。
ちなみにハルさんは、気は強いが積極的に攻めるタイプではない。
攻撃性という意味ではまあ大丈夫だと思う。

問題はストレスの方であった。

実はハルさん、飼い主に負けず劣らず、結構な分離不安なのである。
「飼い主が立ち去る」という行為にとても弱いのだ。

飼い主探し中

ドッグランでも飼い主の片方がトイレにでも行こうものなら途端にシオシオとテンションが下がる。そうなるといくら他の犬が遊びに誘ってくれてもランの隅でテコでも動かない。
さっきまでゴキゲンに遊んでいたワンコにさえ、しつこく誘われるとシーッと猫のように怒り出す(←吠えると叱られるため)。
2人とも立ち去るとさらにダメで、ヒュンヒュン鳴いて動かなくなり、もうタイヘンなのだそうだ(←実家の母親談)。

幼い頃から飼い主の絶対性を骨の髄まで染み込ませてきたことが、仇になっていた。
飼い主が絶対であることと飼い主がいなくても強くあること、この2つはどうしたって矛盾している。
絶対君主がいなくなれば不安を感じるのは、当然のことなのである。しかし飼い主のいないところでふんぞりかえるような犬にはなって欲しくない。
それはどうにもならないジレンマであった。

絶対服従ポーズ(叱られているともいう)

しかしまぁ何事も慣れというものがある。
最初はダメでも徐々にその環境に慣れてくれれば良いのだ。
そのためにも、とにかく「お試しお預かり」をクリアしなくてはならない。
だから、テンションはだだ下がりだろうが、愛想も悪かろうが、とにかく他のワンコと揉めず、体調も崩さなければ御の字だと、飼い主夫婦は思っていた。
とはいえ飼い主のいないところでハルさんが知らないワンコと一緒に過ごすなど今まで経験がない。
大丈夫だろうと思いつつも、不安は抑えきれなかったのである。

能天気な犬

さて当日。

まるでハルさんの先行きを暗示するかのように、空には暗い雲が立ち込め、夫は二日酔いであった(←え)。
それでも試練には立ち向かわなくてはならない。
車を飛ばしてTDSPに向かう。片道1時間弱の道のりである。
到着する頃には雪がちらほら舞い始める。指先は凍りそうに冷たい。おまけになぜか建物が薄暗い。

TDSPは、停電していた(シェー)。

この不穏な空気を察知したのかハルさんは建物の中へ入ろうとしない。

スタートからもうだいぶん不吉な感じであった。

ヤな予感

つづく。

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書いているうちにあまりに長くなったので、次回へ続きます。
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posted by 飼い主YとM at 22:42| 兵庫 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

可愛く撮る方法−後編−(Y)

こんばんは。
スマイリー詐欺です。(スマイリーキクチではない)

風邪と思われる発熱に加え、インターネット不通のアクシデントにも見舞われましたが、なんとか復活しました。

たいへんお待たせしましたが、本日は、皆様にたいへんご好評(?)をいただきました「犬でも分かるスマイル詐欺講座」第二回をお送りしたいと思います。

けれど!

スマイル詐欺といっても、マクドナルドのオネエさんに

「スマイルください!」

とシャウトするアレのことではないですよ!


「ウーイェイ!」


・・・・・・。

大変失礼しました。
スマイルのウーイェイよしたかを、いったい何人のヒトが知っているかと考え始めたら、思わず正気に戻ってしまった飼い主Yです。

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それでは、正気に戻ったついでに、前回記事の続き、すなわち「ハルさんを可愛らしく撮影する方法」の続編について書いていくことにする。

前回は、見せかけの笑顔を作り上げるところまで辿り着き、ハルさんを撮影するにあたっての問題点その1をクリアしたわけだが、まだ問題点は残っている。

ウチ、もうええわ

ハルさんはカメラが嫌いなのだ。
特に、大げさな図体と馬鹿デカいレンズを併せ持つデジタル一眼レフは大嫌いのようで、目を合わせてくれない。
これでは、折角、体を張って(エセの)笑顔を作り出したのに報われない。

そこで飼い主は、カメラを持ったままハルさんから離れていく。
飼い主についてこようとするハルさんにマテをかけ、少しずつ距離をとっていく。

遠ざかる飼い主が気になるハルさんは、飼い主のほうをじっと見つめてくる。
もちろん、口元には(造り)笑顔を張り付かせたままだ。
ここで、デジイチのレンズをハルさんに向けてみる。

すると。

ニャハ

カメラが嫌いなはずのハルさんは、(偽りの)笑顔のままファインダー内に収まってくれるのだ。
どうやら、少し距離を置くことで、苦手とするカメラと向き合うだけの余裕が出てくるみたいである。
それに加え、「可愛く撮る」ことを主眼に置けば、少し離れて望遠側で撮影したほうが好ましい結果を生みやすいと思う。
接近して撮ると、どうしても歪みが生じてしまうからだ。

にょーん

ただでさえデカい顔がよりデカく見え、究極に短い足が絶句するほど短く見える。
(そんなの元からだろうというご意見はただいま受け付けておりません)

そうした歪みを活かした写真も面白いけれど、「可愛く撮影する」ことの王道は望遠側にあるように思うのだ。

ホラ、こんな風に。

イッツアサバンナ
当ブログは映画「アース」に協賛しているような・・・いないような・・・。

あ、間違えた。

ウフ
ゴマカセ、ゴマカセ。

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なお、問題点その3ですが、望遠で撮るとブレやすくなるのが一番のデメリットでしょうか。
解決策は気合!と言いたいところですが、ISO感度をあげて連写することで対処しています。

コメントのお返事が遅くなっておりますが、近いうちにお返しできると思いますので、どうか気長にお待ちください。
posted by 飼い主YとM at 23:10| 兵庫 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | Yのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

可愛く撮る方法−前編−(Y)

よく考えたら、もうじきブログを書き始めて2周年になる。
過去の記事を改めて幾つか読んでみたけれど、インリンだの女豹だの、本当に何の役にも立たない話ばかりだ。
特に何か目的を持ってブログを書き始めたわけではないけれど、2年近く経った現在でも、その内容には進歩のカケラすら感じられない。

けれど、たまには人の役に立つことだってあるかもしれないような(←すでに弱気)記事を書いてみようという気になることもある。

ハルさんの鼻がごく稀に敏感になることがあるように。
ハルさんが満腹になることがあるように・・・・・・、いやないか。

まあそれはともかく、今回は「ハルさんを可愛く撮る方法」について書いてみることにする。

まあ、こんな感じ

デジイチを購入後、約1年の試行錯誤(←というほどしていないが)を経て、学んだことは少なからずないことはないのだ。
(何が言いたいのか自分でもよく分からない)

こちらは可愛くない

さて、ハルさんを可愛らしく撮影するにあたって、問題点が幾つかある。
すなわちそれは、その問題点を解決すれば、可愛らしい顔を撮影できるということだ。

【問題点】

その1
普段から笑顔ではない。

その2
カメラが嫌いらしく、レンズを向けると顔を背ける。

その3
可愛らしく写らない(カメラ側の問題)。


以上、大まかに3つの問題点があると思われる。

ではまず問題点その1から。

犬を笑顔にするために、真っ先に思いつくのは「オヤツ」である。
ビッグ・バン級の食欲を持つコギ族にとって「オヤツ」はキラーアイテムだ。
きっと、「オヤツ」を出すだけで嬉しそうな表情をする犬もいることだろう。
けれど、ハルさんの場合、「オヤツ」を目の前にすると、途端に真剣な表情になってしまう。

まだですか!?

あまりにも食欲が旺盛なため、命がけでオヤツに取り組む意気込みが顔に出てしまうのだ。
その心意気は買ってあげてもいいけれど、笑顔の写真が撮りたいという飼い主の要望は全く満たされない。

こうして、オヤツ作戦の効果はゼロ、というかもはやマイナスである。
全く効き目がない。
では、どうしているのかというと、ひたすら走るのである。
走るのが大好きなハルさんは、飼い主の後を追いかけて走り回ってくれる。
飼い主が二人いる場合は、離れて立っていると交互に行き来してくれるのでかなりラクチンだ。
立っているだけで、ほどよくへばったコギさんが出来上がる。
だが、これが飼い主一人だと大変である。

走って、走って、走る。

ハルさんは飛ぶ

飼い主を大幅に上回る体力を持つハルさんの息を上がらせるのは、かなりの重労働だ。
とはいえ、これをやらないとハルさんが笑顔になってくれないので、走らざるを得ない。
飼い主業もこう見えて大変なのである。

このような努力を重ねた結果、ハルさんの息があがり、舌が出てくる。

どおりゃーっ!

こうしてほどよく疲れた顔をしたコギさんが完成する。
この顔、笑っているのではないかと錯覚するほど、笑顔にそっくりだ。
こうして、ハルさんの笑顔が完成し(←もはや詐欺)、問題点その1はクリアとなる。

けれど、ただひとつ問題が残っている。
老体に鞭打って走り続けた飼い主に、写真を撮るだけの気力・体力が残っていないことだ。(←ダメだこれ)

ハルさんはまだ余裕

・・・・・・。

長くなりそうなので、続きはまた次回ということで。

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いきなりスマイル詐欺で始まった撮影話ですが、実際のところハルさんは走るのが大好きなので、本当に嬉しそうな顔をしているという噂もあります。
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2008年01月16日

Flickr(M)

「flickrにコメントが」

ある日、夫がそんなことを言ってきた。

flickr」とはインターネット上で写真を共有するコミュニティサイトである。
写真専門のmixiみたいなものだ(と思う)。
そこに夫が近頃、新たにページを開設したのである。

出来はともかく、一年で撮影枚数が一万枚を越えるほどの、残念を超えてもう無念な感じの夫である。
そのパッションは、『共働きコーギー』と『BIG WAVE』だけでは抑えきれなかったようだ。

何で飼われてしまったのだろう

しかし元はといえば、ブログパーツ「FLO:Q」に写真を載せたかっただけであった。
FLO:Qで表示される写真はflickrとリンクしているのである。
なのでflickrの利用方法もいまだよくわかっていない。
哀しいかなflickrは全て英語仕様なのである。
そんな圏外サイトに飛び込んだ勇気だけは褒めてあげたいと思う。
なので、夫としてはただ写真をページにアップしていくことで、それなりに満足していたようであった。

しかしflickrはコミュニティサイトである。
アップした写真ひとつひとつにコメントを入れることができるようになっている。
それで今回、その写真のひとつにコメントを頂いたわけだ。

ちなみにコメントの内容は

Look Ma , I can stand on one foot.

こちらの写真に対するものであった。

一本足走行

残念ながら(というか当然)英語であった。
しかし他ページにはドイツ語やらスペイン語やらでコメントが入っているモノもあったので、まぁある意味幸運だったともいえる。

翻訳サイトでいろいろ調べてみると、どうも

「ママ、見て!アタシってば一本足で立ってるヨ!!」

といった意味みたいである。たぶん。きっと。(←弱気)

「しかし……どういうことなんやろなコレ」

夫が不安そうな顔でいう。

「んー、おそらくやけど

 『ママ、見て!アタシってば一本足で立ってるヨ!!
  っていう声が聞こえてきそうな良い写真ですね』


 とかそんな感じのことが言いたいんちゃうかな」

「前向きな意見やな」
「この状況下で後ろ向きなコメントは入れへんやろ」
「まあ」
「で、どうするん?」
「どうしよう」
「どうしようって……そんなこといわれても」
「返事とか書くんやろか」
「まあせっかくコメントくれはったわけやしな」
「何て書こ?」

「KOMENTO ARIGATO GOZAIMASU」

「……妻さ」
「何?」
「この話題に飽きてきたやろ」
「えっ!?い、いややわぁ、そんなことあらしまへん」
「エセ京都弁になってるし」
「エセとかいうな」
「そやかてエセやろ?」
「違います。ココロに京都を抱いて育ってきたんです」
「妻、滋賀県民やんか」
「滋賀県民だからこそです」
「えー」
「埼玉の方々も、きっとココロに東京を抱いてはる」
「そうなん?」
「……知らんけど」

ココロに食欲を抱いて走る
−金沢生まれのオンナは京都のドッグランを爆走する−

途中から何の話かわからなくなったが、その後、他所様のページをいくつか拝見した結果、誰もコメントに対する返事をしていないようであった。
そのため今回のコメントは有難く拝読するにとどめる、ということに落ち着いた(←蓋をしたともいう)。

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そして、ココロに小京都を抱いていると思われた金沢生まれのコーギー、ハルさんですが、現在ではココロに食欲しか抱いていないようです。
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2008年01月13日

発覚(Y)

ハルさんを飼う前からずっと犬が好きだった私たちは、人懐っこそうなイヌを見かけるとついつい近寄ってしまう。

先日、二人で買い物に出かけた時に出会った黒ラブラドールに対してもそうだった。
まだ若く、元気いっぱいの黒ラブ君は、見知らぬ私たちに対しても警戒することなく大歓迎してくれた。
さらに、驚いたことに、その動きは、ハルさんが嬉しい時に行うしぐさとまるでそっくりだった。

女豹はここから生まれた

顔を地面に擦り付け、お尻を高くあげる。
ハルさん以外にこのような動作をとる犬に初めて出会った私たちが、感動し、撫で回し、アツい抱擁を交わしたことは言うまでもない。

そんな出会いがあった後。
帰宅した私たちは留守番をしていたハルさんをいつものように邸宅から出してあげた。
すると、いつもなら先ほどの黒ラブ君と同じように喜びの儀式を執り行うはずのハルさんの様子がどうもおかしい。
顔を地面に擦り付けることもなく、お尻を掲げるでもなく、しきりに飼い主の匂いを嗅いでくるのだ。
その顔はいつになく真剣そのものである。

何かオカシイ

しかし、過去には、飼い主から鼻づまり認定を受けたほど役に立たないハルさんの嗅覚が、一体何を嗅ぎ取れるというのだろうか?
そう考えた飼い主は、ハルさんの好きなように体中を匂わせていた。

するとハルさん、フンフン、フンフンと熱心に飼い主の匂いを嗅いだ後、キッと飼い主を睨みつけてきたではないか。

この匂いはっ!?

「ちょっと、アンタ!服に他のオンナの匂いがしみついているじゃないの!!
浮気!?浮気なのねっ!!!キーッ!!!!」


ハルさん、まるで、帰宅したダンナのコートを握り締めて鬼のような形相で立ち尽くす、世の奥様のようである。

どうやら、ハルさんの鼻は飾り物ではなく、ここぞという場面ではちゃんと機能するものらしい。

ワカリマシタ

浮気が発覚した時の衝撃と、ハルさんの嗅覚が普通の犬並みであることが発覚した時の衝撃は・・・・・・どうやら似ている。(モチ嘘)

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ハルさんの鼻づまり疑惑はどうやらガセだったみたいです。
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2008年01月10日

カレンダー再び(Y)

昨年、ハルさんを売り物にしようとして、飼い主Mがコツコツと作り上げたカレンダーは、一年間、我が家のトイレ内にて、訪れる者(飼い主とハルさん)の目を楽しましてくれた。

新しい年を迎えるにあたり、飼い主Mは再び自作カレンダーキットが欲しいと言い出した。
どうやら、自作カレンダーの製作を毎年の恒例行事にするつもりらしい。

昨年は叶わなかった、ハルさんを売り物にするという夢(←動機真っ黒)がまだ諦めきれないのか、それとも、純粋にカレンダー製作が楽しいのか、その辺りのことはよく分からない。
けれど、別室にこもってゴソゴソと作業をしていた飼い主Mの手によって、今年も新たなカレンダーが誕生することになった。

そういえば、2007年に撮影した写真は、全てデジイチによるものである。
しかもその数たるや1万枚を優に越える。

パパラッチは嫌いです

今年はさぞかし写真を選ぶのも簡単に違いないと思ったが、飼い主Mが言うにはえらく苦労したらしい。

何でも、ロクな写真がないことに加え、殆どの写真が縦位置なので、カレンダーの枠に会わなかったようだ。
ついカメラを縦に構えて撮影してしまう私の癖が、こんなところで足を引っ張るとは思いもよらなかった。

それでも何とかカレンダーを作り上げた、飼い主Mさんに敬意を表して、今回はカレンダーに採用された写真をいくつか紹介してみたい。

まずは2月。

人間用ケーキ

2月といえば、ハルさんの誕生日である。(そういえばもうすぐだ)
なので、仕方なく やっぱりハルさんの写真が採用されている。
実はこのケーキ、ハルさん用ではなく、便乗して購入した人間用ケーキである。
決して食べることのできないモノを見せられ、期待感いっぱいで必死にガン見するハルさんの姿が痛々しい。(←ひどい)

つづいて3月。

お茶が飲みたい

和菓子だ。
どこからどう見ても日本の菓子だ。
ハルさんのカケラも写っていない。

実は、飼い主M製作のカレンダー、そのうち半数はハルさんの写真、残りの半数はハルさん以外の写真で占められている。
その理由を聞いてみると、

「ハルばかりだと面白くないから」

と飼い主Mさんらしい、実にあっさりした答えが返ってきた。

もしかしたら、ハルさんを売り物にしたいとか言っているのはデマかもしれない。

4月、5月とハルさんの写真(省略)が続いた後、6月はカエルの写真となっていた。

ジューン・フロッグ

よく見ると、全員が、オヤツを待っているハルさんのように見えなくもない。
ひょっとしたら、この中にカエルに変装したハルさんが混じっているのかもしれない。

次、7月はハルさんの お色気 水浴びシーンである。

アツかったわ

実はこの写真、四国犬ゆめちゃんとの 決闘 出会いの後に立ち寄った公園で撮影されたものである。
ゆめちゃんとの激戦で火照った身体を冷やしていたのだろうか。

続いて8月には、またもやハルさんの姿が見えないが、9月には旅行先の白川郷で撮影された写真が採用されている。

斜面でゴキゲン

9月の思い出といえば、やはり、ハルさんを連れて旅したことだ。
至極順当な選出だろう。

次の10月には、もちろん(?)、ハルさんは写っておらず、ハルさんがカレンダーに登場するのは11月が最後であった。

飼い主Mが言うには、11月は「インパクト写真月間」と定められているらしい。

そういえば、昨年の11月は、ハルさんが紅葉を額に乗せられている写真だった。

ディスプレイ犬

これはこれで、なかなか可愛らしくてよい感じだった。

さて、今年の11月はどんなかなー?

期待に胸を膨らませた私の目に飛び込んできたのは・・・。


サバンナへようこそ!

そこはサバンナだった。
猛獣(ハルさん)が草食動物(ニコちゃん)を、今まさにとって食おうとしている。
そんな一瞬のきらめきが見事に切り取られていた。

あえてタイトルをつけるならば、


「食物連鎖」


というところだろうか。

これはこれで、なかなか面白くてよい感じではあるが、事務所からNGを食らうのは目に見えている。
ハルさんを売り物にするという野望を、飼い主Mは一体どこに置き忘れてきたのだろうか。
いや、むしろこんな写真を公表されては、ハルさん、芸コギ界(←なんだそれ)からの引退危機である。

「今年こそはリビングにカレンダーを」

そう意気込む製作者の気持をよそに、事務所から圧力がかかったおかげで(←嘘)、結局のところカレンダーはひっそりとトイレに置かれてしまったのであった。

トイレが充実してまいりました

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2008年01月07日

日当たりのいい場所(M)

一時は完全にただの棒と化した我が家のウンベラータ、通称美香さんは、その後立派に成長し、今では立派なしだれヤナギになった(涙)。

バカンスの行き先を間違えてジャングルに来てしまったコーギーをイメージしてみる

先日家にきた友人から、

「キミは植物を自由にさせ過ぎる」

といわれたが、まさにその通りで、

空中で自由自在に葉を伸ばした末、自らの重さを支えきれなくなったウンベラータやら、
水中で自由自在に根を伸ばした末、自らの入った花瓶の内部がよく見えなくなったアイビーやら、

ウチにいる植物はそんなのばかりである。

無理

単純に手入れの仕方がわからないのもあるが、伸びてきたものを切るのが、ものすごく勿体無いことのように思えるのだ。貧乏性なのである。
しかし新しい年も明けてしまった。
なんとかしないと、今年もすくすくと成長して、とんでもないことになりそうだ。
というわけで近所のガーデンショップへ行って色々を教えてもらってきた。
しかし結論から言えば、

「今はそっとしておけ」

ということであった。冬は植物も休んでいる状態なので、植え替えるにも何をするにも春先まで待ったほうが良いというのだ。
思い立ったタイミングが悪かった。こんな年の始まりで良いのだろうか。

へ?

それにしてもしだれた枝と絡まる根っこはすでにのっぴきならないところまで来ている。
仕方がないので美香さん(ウンベラータ)は下の葉を数枚落として軽量化し、さらに添え木を付けることで、どうにか姿勢を正すことに成功する。

こう見えて持ち直しているのです

アイビー(←こちらは特に呼び名ナシ)の根っこの方はどうにもならないので、ムリヤリ植木鉢に植えてみた。
きちんと育ってくれるか心配ではあるが、とりあえず今のところは元気そうである。

まあ、ええんやないでしょうか

ところでこうして何度かガーデンショップへ通っているうちに、もうひとつ大きなグリーンをリビングに置きたくなってきた。
美香さんがいるので、次は恭子さん(モンステラ)というのが妥当だが、実はもう心に決めた人がいる。
それはオリーブの木である。
夫は大きな葉がバシバシついているモノが好きだが、私は小さな葉がたくさんついているモノが好きなのだ(←今更な発言)。
昔からオリーブの木が好きなのである。
でも、オリーブの実はもっと好きなのである(←え)。

オリーブ自家生産というヨコシマな気持ちもあって次はオリーブの木にしようと勝手に思っているのだが、問題は置き場所であった。
我が家でいちばん日当たりのいい場所はリビングの中あたり、窓が直角に曲がっている場所である。温室のようで冬でも昼間はとても明るくて暖かい。
しかし。
残念ながらそこはもう2年も前から、足が短く胴の長い生き物の日光浴場になっていた。

きもちよかー

あんなに毛が生えていてるくせに、日光浴も床暖房も大好きなのである。
確かに今の季節は、ポカポカして気持ちもよかろうと思うが、夏のものすごく暑い時期でさえ、ときどきそこに寝そべっている。
ハァハァと息を切らせ、ヨダレをダラダラ流しながら、必死に平べったくなっているのだ。

暑い・・・

見ているこっちも暑苦しいが、本犬に至ってはもう命がけである。
しかし、そんな頭の悪いいじらしい姿を見ると、そこにモノを置くことは憚られるのであった。

もはや我慢大会になってきている

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posted by 飼い主YとM at 01:12| 兵庫 ☀| Comment(12) | TrackBack(0) | Mのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

初モノづくし(Y)

あけましておめでとうございます。

失礼にもほどがある

いきなりボッサボサの尻で始まった2008年ですが、本年もスローペースでボチボチ更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、新年は双方の実家をハシゴすることで始まったハル一家である。
その隙間を縫うように、正月の三が日に新年の「初」づくしを済ませてきた。

まずは、初詣。

今にも踏まれそうな低いカラダ

ハルさんを連れて近所のお寺へと向かったのだが、物凄い人出のため、途中で本堂へ進むことを断念し、脇にあった小さなお堂をお参りするはめになった。

飼い主は交互にお参り中

ぐうたらな飼い主夫婦にしては珍しく、元旦から初詣に向かったのが仇となったらしい。
なお、例年は三が日を過ぎたガラガラの境内を悠々と歩いているダメな飼い主である。

続いて、初詣から帰った時に、近所の子供たちに出会う。
散歩の帰りなどに何度か出会ったことのある子供たちなので、ハルさんとも顔見知りだ。
ここでハルさん、初ナデナデを済ませる。(←かなり強引な「初」)

ご満悦

こうして新年早々ご機嫌なハルさんであったが、帰宅早々、飼い主の「初」トラップに引っかかる。
わざと床に落としておいたオヤツを見つけるや否や、何の躊躇もなくパクリと食いついたのだ。
目の前に食べ物があるからといって、すぐに食べてはいけない。

これが海中ならあっという間に釣り上げられ、シーラカンス似の謎の生物としてセンセーショナルな話題を振りまくことだろうし、これが山中なら猟師の仕掛けた罠にあっさり捕まり、ちょっと変わったうりぼうとしてサーカスに売られるかもしれない。

まあそれはともかく。

飼い主の
目の前で、
許しも得ず、

勝手に

オヤツを食べるなんて、言語道断である。

そんなわけでハルさんは、全身をブルブルと恐怖に震わせるほど、がっつりと叱られた。

飼い主、コワイです

ハルさん、元旦早々、「初」お叱りを受けたのであった。
こんなことでは、2008年もどうなることやら・・・・・・。
先が思いやられる。

けれど、実家に帰り、近所の公園で「初」走りを済ませたハルさんは、

ムキャーッ!

気分上々で「初」笑いを見せてくれた。

反省しろ

今年も、ハルさんが多くの笑顔を見せてくれることを願ってやまない飼い主たちである。

叱る時は思いっきり叱るけどな。

そのとお〜り!

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posted by 飼い主YとM at 00:09| 兵庫 ☁| Comment(21) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする