2007年12月26日

クリスマス・フィレ(Y)

前回の記事に書いたとおり、クリスマスイブの朝に魅惑の缶詰フードを食したハルさんであったが、実はこの日、ハルさんのスペシャルフードはこれだけにとどまらなかった。

ついに私の時代が来たわね

まずは、連休の最初から降り続いた雨のせいで外出できなかったハルさんを想い、外へと連れ出す。(←なんてよく出来た飼い主なのだろう)
向かった先は大阪の千里方面。
駅前のイタリア料理屋さんに行ってみる。
まずはハルさんを車中に残してハラゴシラエというわけだ。(←前言撤回)

素材の味を活かす料理でした

ここのお店は少し変わっていて、ドリンクのみが付いたランチセットがない。
ドリンクを付け足そうとすると、否応なくプリンがついてくるのだ。
プリンは特に好物ではないけれど、コーヒーは飲みたい。
それで、仕方なくプリンを食べたのだけれど、これが非常に濃厚で実に旨かった。

これはオススメです

最初は何かの嫌がらせとしか思えなかった「プリンセット」であるが、これだけ旨いと、自慢のプリンを何とか食べてもらおうと努力するお店の気持ちが逆に心地いい。

上機嫌で店を出た飼い主を待っていたのは、

信じられない・・・
※イメージ図

ハルさんのジト目であった。

仕方がないので、この後、ついに、ようやく、ハルさんを散歩に連れて行く。
ハルさんと訪れた千里南公園は、ほどよい傾斜を落ち葉の絨毯が覆っており、ハルさん好みのスポットであった。

これは楽しそうです

誰もいない公園の裏手で解き放たれたハルさんは、外出できなかった数日間の鬱憤を晴らすかのように走り続けていた。

何度も、

うひょーっ!

何度も、

にゃはーっ!

飼い主の間を往復して、随分とご機嫌だった。

楽しすぎます

こうして、ハルさんのための時間は終わった。
後は、飼い主が、イブらしく(?)美味しい肉をたらふく喰らえばイブのイベント完了である。

ところが。

ハルさんと遊び過ぎたのか、お目当ての焼肉屋「千里但馬屋」に到着した頃には、日もとっぷりと暮れており、店の入り口には満員御礼の札が掲げられていた。(涙)

仕方がないので、近所のスーパー内にある肉屋さんで肉を買って帰ることにする。
すると、ちょうど売れ残った肉のタイムセールが開催されており、格安で肉を手に入れることが出来た。

本来なら、焼肉屋で開催されるはずであった我が家の「肉リスマス」。
それが、急遽家の中で催されることになったおかげで、その犬生を大きく変えたモノがいる。

はて?誰でしょう?

すみこか!

元々、車の中でお留守番のはずであったハルさんであったが、なんという大逆転だろう。
ついに、犬生始めてのフィレ肉を目の前にしたのである。

何が始まるというのでしょうか

大きな肉の塊を前にして、さしものフードファイター、ハルさんも、一体何がどうなっているのか、目の前の状況を理解できていないようであった。
肉を直視することも出来ず、普段ならマーライオンのように溢れるべきヨダレが一滴も出てこない。

そんな茫然自失のハルさんはとりあえず置いておき、飼い主たちは食事に取り掛かることにした。

何となくクリスマスぽくしてみた

そして、十分に肉を堪能し、クリスマスケーキをいただいた後、

ケーキには蝋燭が必要です(前フリ)

ついにハルさんの肉が焼かれることとなった。

お待たせしました

ミディアムレアに焼かれたフィレ肉は、ハルさんにとって晩御飯代わりであるだけでなく、クリスマスケーキでもあるはずだ。
そう確信した飼い主は、ステーキに蝋燭代わりの鮭骨を突き刺す。(←台無し)

全然美味しそうに見えません

事ここに至ってもなお、ハルさんは目の前の状況が理解できていないようであった。
ヨダレが出ない。
ヨダレなど、普段はあまり出ないほうが都合がいいのだが、ヨダレが出ないことに不安を覚えたのはこの時が初めてであった。

まだ見ることができません

そんなハルさんの目の前から、一旦フィレ肉が取り除かれる。
もちろん、人間が食べるのと同じく、切り分けなくてはならないからだ。

こうして、ハルさん用のステーキはきちんと切り分けられたうえで、ハルさんの眼前に戻ってきた。
飼い主の取り分が差っ引かれた状態で。(←税金か)

これはひょっとしてワタシのぶんなんでしょうか?

しかし、この状態になって初めて、ハルさんは、目の前の肉が自分に与えられるものだと理解したようであった。
あまりに高級で豪華なモノは、自分とはかけ離れた世界のモノだと思ってしまうのだろうか。
きっと飼い主に似て貧乏性なのだろう。

こうして、ハルさんはようやく溢れ出したヨダレの洪水とともに、一切れ一口の割合でフィレ肉を平らげた。(涙)

人間すらなかなか口に出来ない食べ物である。
犬ではあるけれど、いや、犬だからこそ、もっと、じっくり味わうべきものではなかろうか。

どんな味だった?とハルさんに尋ねたら

「えー?うーんとねー。イチゴ味かな」

という答えが返ってきそうだ。

もうオマエに肉はやらん。

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posted by 飼い主YとM at 01:44| 兵庫 ☁| Comment(12) | TrackBack(1) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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