
モデルは「モモ走ります!」のモモちゃん
バッグに犬を入れて街中を連れ歩く。
私たちが憧れてやまない光景である。
愛犬をバッグに忍ばせておけば、
・オサレな雑貨屋さんを見て回ることができる。(バッグ内だと入店可のショップが多い)
・人混みがあまり苦にならない。(特に短足犬は雑踏に弱い)
・公共交通機関に乗れる。ということは、犬連れで飲める。(←どんだけ飲みたいのか)
・いざという時、マジシャンのように鳩ならぬ犬を出現させることができる。(←我を失いつつある)
唯一、欠点があるとすれば、愛犬が運動不足になってしまうことだろうか。
けれど、その欠点も、普段、適度な運動をさせてあげるか、バッグ内の愛犬にサウナスーツを着せておくだけで解消できそうだ。(←良い子は絶対にマネしてはいけません)
素晴らしい。
ところが、たいへん残念なことに、私たちの愛犬、ハルさんはコギ族である。
胴長短足の体型はバッグ向き・・・、というか、もはやカバン体型なわけだが、

10kg弱の巨体が収まるバッグがそうそう売っているはずもない。
以前には、勇み足で購入したバッグを返品したという悲しい過去だってある。
それに、もし、ハルさんがインできる巨大なバッグがあったとしても、そんな重たいブツを抱えて歩くなんて、考えるだに恐ろしい。
どうやらこれは、想像の領域に留めておいたほうがよさそうである。
そう思い、ドッグバッグの夢は諦めていた飼い主夫婦であるが、先日、フレブルのニコちゃんが、購入したばかりのカートに乗って我が家にやって来た時、気が付いたのである。
カートという選択肢が残されていたことに。(遅)

カートであれば、10kg弱のヘヴィウエイトは力強い四つの車輪が支えてくれる。
しかも、飼い主はバッグと同じメリットが享受できるのだ。
唯一、華麗なマジックを披露できないのが欠点といえば欠点だが(←もういいよ)、これはもはや完璧なアイテムだ。
飼い主がそんな思いを抱きながら、ハルさんをヅカのドッグランに連れて行った、或る秋の日のこと。

謎のほっかむり犬(コッカー)を挑発し、

例のごとく狩られるハルさんの姿をぼんやりと眺めていた時、

(元)ハードパンチャーにしてハルさんの永遠のライバルにして友だち(←長い)、ニコちゃんがやって来た。

この日、ニコちゃんはカートでドッグランへ乗り付けていたので、早速、ハルさんを投入してみる。

以前、MOCOさんがモモちゃんの入っているカバンにモカちゃんを押し込んでいるのを見たときは、

その日本人離れした大胆な行動に驚愕したものであるが、いざ、自分でやってみると、これが
実に面白い。
二匹が上になったり下になったりしているうちに、カートの下に入ったきり出てこなくなったと思いきや、

急に飛び出してきたりと、見ていて飽きない。(ひどい飼い主だ)

まあ、それもこれも相手が勝手知ったるニコちゃんだからこそ出来ることなのだ。
そんなニコちゃんには少しの間、カートからご遠慮いただいて(←ひどい)、ハルさん一匹をカートに残してみる。

さあ、ここからが本題である。
このカートにハルさんがすっぽりと収まれば、いよいよ憧れのカート生活がスタートするのだ。
一見した感じ、上手く収まりそうな雰囲気がプンプンと漂っている。
これは、パスタを茹でるより簡単かもしれない。

夢の向こう側はどんなかな〜。
勝利者の余裕で微笑みすら浮かべ、カートの上カバーを閉めていく。
ところが。
どうやっても、ハルさんの顔だけが入らない。(涙)
ハルさんの向きを変えてみたり、頭を押さえつけたり、色々と試してみたのだけれど、やっぱり、最後にはハルさんの顔だけが宙に浮くのであった。

こうして、再び、飼い主の夢は破れたのであった。
思えば、やはり身分不相応な夢だったのかもしれない。
カートはカートで、置き場所などに困るシチュエーションだって出てくるだろうし・・・・・・。そう自分自身を納得させていた頃、ハルさんとニコちゃんは他所の飼い主様からオヤツを貰うことに夢中になって捕獲されていた。

捕らえられながらも能天気なハルさんの表情を見て、破れた夢が粉々に砕けていくのを実感した飼い主であった。
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やっぱり、コギ族はバッグとかカートとか、そんなセレブな乗り物とは相容れないのでしょうか。
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