生れ落ちるときに、羅針盤的なモノを母親の体内に忘れてきたので、ここが南にあたるのか、実はよくわかってない。
しかし私の分も羅針盤的なモノを持っているはずの母親も、とくにそれを活かしている様子がないので、遺伝子的に羅針盤のない一族なのかもしれない。
まあそれはともかく、ここは西宮浜である。
ワンコも一緒に入れるレストランがあるとヘクティが主張するのでやってきた。別にヘクティの晴れに対する鼻が利いたわけではないのであった(←台無し)。

しかし。
さすが腐ってもヘクティ(←ヒドイ)、西宮浜はとても良い天気であった。雨の降った形跡すらなかった。たいしたものである。
ようやく車から脱出したハルさんと一緒に、ウキウキとレストランへ入る。

この店はワンコもテラス席のみワンコOKなのだが、実際のところテラス席とはいえきちんと囲まれているので、寒さが厳しい今のような季節もワンコと一緒にゆっくりと食事が楽しめる。

冬はワンコ連れには厳しい季節だ。こういう場所はとてもありがたい。
そこで飼い主は素敵ランチを食べた後、海岸の方へ向かう。
紆余曲折を経て、ようやくハルさんのワンワンフェスタが始まったのである。

散歩時間にあたったらしく、浜にはたくさんのワンコがいた。
そのなかでもとくに熱心にハルさんと遊んでくれたのはコーギーのサクラちゃん。

まだ1歳になっていないそうだが、すでに体重13キロ、体格ではハルさんを大きく上回っている。

ハルさんも最初は
コムスメね。軽く揉んでやるわ。
といった態度で遊んでいたが、

徐々に劣勢になっていく戦況に、

オトナの余裕を失う。

そんな中、起死回生の突撃を試みるが、

あえなく玉砕するのであった。

その後さらにレオくんという男の子が遊びに来てくれたのだが、野蛮なオンナの闘いに拒否反応を起こしていた(ションボリ)。

こうしてハルさんは、思いのほか充実したワンワンの日を過ごすことができたのであった。

サクラちゃんもたいそう楽しんでくれたらしく、帰り際には全力で帰宅を拒否していた。

その後、海に沈んでいく夕陽を見ながら少し休んだのち、この日の幸運にとても満足して家に帰る。

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南へ進路をとったのはどうやら大正解だったようです。
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