今年はお隣のモンタギュー家が家族総出で応援に来てくれて、しかもロミオ君手作りのプレートまで持ってきてくれた。

もはや恒例となった最初の「オスワリゲーム」では、椅子取りゲームの要領で、小麦粉で書かれたトラックをグルグルと何周も回るのだが、応援プレートを持ったロミオ君がハルさんの動きに合わせて駆け回ってくれる。
もうちょっとした芸能人(犬)であった。

毎年楽勝でクリアしてきたオスワリゲームだったが、今年は思いがけない落とし穴が待っていた。
今までは「オスワリ」「フセ」「マテ」の3種類の組み合わせで出題されるコマンドを成功していけばよかったのだが、今年から「立って」が加わっていたのだ。

「立って」だけならハルさんに教えたことがある。ハルさんがオスワリとフセをたまに間違えるからだ(←故意かどうかは不明)。
「オスワリ」といってフセてしまった場合、「立って」といって一度たたせて再度オスワリさせる。飼い主がやるといったらやるのである。
なので「オスワリ→フセ→立って」の連続コマンドはクリアできたのだが、最後に出題された「フセ→立って→立ってを5秒キープ」がどうしてもできずに、脱落してしまう(ションボリ)。
立った状態をキープすることは教えたことがない。
だから出来なくて当然なのだが、今でも心のどこかがモヤモヤして心が晴れない。
どうせ出来ないなら、もっと華々しく散らせてあげたかった。
立っての替わりに女豹ポーズを決めれば、審判のおねいさんの「クフ」くらいの笑いはゲットできたかもしれない。

こんな絶好のトス、再び上がるかどうか分からない。
アタックを打ち切れなかった後悔(←そっち?)が今でも頭の中に澱のように沈んでいるのであった。
さてその後、最初の競技「パン食い競争」が始まった。
せっかく来ていただいたのに、見ているだけではつまらないだろうからとこの競技はロミオ君にエントリーしてもらう。
ちなみに、先ほど

結果、ぶっちぎりの1位。
「パン食い競争」は、スタートしてすぐおいてあるフードをまずワンコが完食し、その後実際に人間がパンをくわえて再びゴールまで駆け戻る早さを競う競技である。
ハルさんは相変わらずフードをかまないし、ロミオ君は普段からサッカーで鍛えている元気いっぱいの小学生である。
無敵のコンビに敵はいないのであった。

もちろん、同じコギ族のイジュちゃんも1位。

オスワリゲームで最後まで残り、今年もエースの称号をほしいままにするムク君も、他の犬をぶっちぎり、ゴールラインを駆け抜けていた。

さすが、食い気では敵なしのコギ族である。
だが、次なる競技は知性が試される「ワンワンクイズ選手権」。
脳みそが胃袋で出来ているコギ族に果たして勝機はあるのか?
つづく。
****************************************
オスワリゲームでは、せっかくのチャンスを活かせなかったダメ飼い主に喝!のクリックを。

そして、(食欲だけなら)無敵のコギ族に賞賛のクリックを。
