2007年08月31日

川辺の出来事−邦正−(Y)

■■迷子犬情報■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

8月27日、福岡市早良区原1丁目付近でW・コーギーの「ちぃ」ちゃんが行方不明になりました。
飼い主さんが探しておられますが、まだ見つかっていないようです。
心当たりのある方は、下記まで連絡いただけると助かります。

dog.jpg


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川遊びの記事はコチラ↓


前回の川遊びでは不様な姿で岩にしがみつき、飼い主を大いに笑わせてくれたウチのスーパードッグ、ハルさんである。

大笑いする飼い主と半身浴犬

そのハルさん、今回も全く同じ醜態を晒していた。
ハルさんたら、ひょっとして、前回ウケたことを記憶にとどめており、二匹目のドジョウを狙ったのかもしれない。
なんといっても関西で育った犬なのだ。

「犬なんて笑いをとってナンボ」

それくらいの気概があってもおかしくはない。

けれど、飼い主は少しも面白くなかった。
こんな全くヒネリの効いていないパフォーマンスで笑いを取れると思ったら大間違いである。
一緒にこの姿を見ていたリン君の飼い主さんは、さすがに微妙な笑いを保っていたが、

「あ、ここね。前にしがみついていた岩と全く同じ場所ですよ。」

ハルさんが決死の表情で岩に爪を立てる様子を横目で見ながらカミングアウトしたところ、

た、助けて・・・

「え? へ、へぇー。ハルちゃん・・・・・・(ってワンパターン?)。」

と、絶句しておられた。

こうしてハルさんには、

「この犬、だいぶ残念な感じがする」

という哀れみのこもった目が向けられることになったが、当の本人は全く気にするそぶりも無く、天然まるだしで走り回っていた。

しかし、やはり、いくら残念な犬とはいえ、それなりの警戒心は持っているらしく、行く先々で飼い主が深みに嵌めようとしても、なかなかハルさんはノッてこなかった。
浅瀬では元気一杯だが、少しでも段差があるとすぐに引き返す。

浅瀬だけだと元気ハツラツ

ハルさんにとっては、渾身のパフォーマンスを軽く流されたことがショックだったのかもしれないが、飼い主としては、やっぱり何かしでかしてくれないと、わざわざ遠くの渓流まで来た甲斐がない。
そんな(悪徳)飼い主が、このまま何事もなく終わってしまうのではないかと、そろそろ焦りを感じてきた頃、

ついにハルさんが嵌った。
(というか、もちろん嵌められた)

あ、足がつかない!

一瞬の気の緩みがあったのか、それとも再び芸犬の血が騒いだのか。
ハルさんは飼い主の後を追って、川の中ほどにある平らな岩の上に行こうと試みたのだが、見事にはまっていた。

ようやく辿り着いた小さな石の上でハルさんはしばらく佇んでいた。
リン君の飼い主さんが撮影してくれた写真を見る限りでは、まるで鮭を狙う熊のようにも見える。

春の熊

何だか精悍な雰囲気すら漂っている。
けれど、ハルさんは所詮ハルさんだった。
つるっと足を取られて転倒していた。

はうっ!

思わぬアクシデントにハルさんの表情が強張る(というかしょぼくれる)。

しょぼすぎで笑える

飼い主は、そのおぼつかない足取り、しょぼくれた表情に、思わず笑いを誘われた。
大笑いとまではいかないものの、今後の行動に期待を抱かせるだけのポテンシャルが感じられた。

ところが。
岩場へ辿り着くまでの道のりでハルさんは精魂尽き果てたようであった。

その後は岩場の上に陣取り、岸辺に戻った飼い主がどれほど呼ぼうが足に根が生えたように動かなくなってしまった。
もちろん、できることなら、飼い主のところへ戻りたいのだろうが、ハルさんにとっては過酷な道のりを再び歩みだす決心がつかないようであった。
そこへ、見るに見かねたリン君の飼い主さんがリン君を連れてやってきてくれた。

顔面から突っ込むリン君、男前すぎる

リン君はハルさんが踏み外した川を軽々と渡り、岩場に到着する。
そして、おもむろにこちら側の岸へ歩みだした。
またしても軽快な足取りで川を渡っていく。
その背中は「ホラ、こうすれば簡単だよ」とでも言っているかのようだった。
ところが、究極のチキン野郎、ハルさんはその背中をただぼんやり眺めているだけであった。

ぼんやりした犬

リン君よりは(ほんの少し)足も長いはずなのに。
体力だってあるはずなのに。
カエルだってオケラだってアメンボだってみんなみんな生きているのに。(←関係ない)

業を煮やしたリン君の飼い主さんがオヤツ(グリニーズ)を咥えさせて、無理矢理連れ出すという荒療治に出たが、ハルさんは何とかオヤツだけを食べようと必死の形相で踏ん張っていた。

食べることだけは止められません

ハルさん、どれほどテンぱっていようが食に対する執念は衰えないみたいだ。
そのパッションをほんの一部でも勇気に変えることができれば、こんな川くらい悠々と渡れると思うのだが・・・・・・。
リン君なんて、川の流れの中でオヤツを食べるという芸当まで見せてくれたのに、ハルさんは単に「食す」だけであった。
我が愛犬ながら、つくづく残念な犬だと思う。

残念な犬を囲む

そして、いたずらに時間がだけが過ぎていく。
岩場へ渡った当初こそ、多少の笑いを生んでいたハルさんのチキンぶりであったが、それ以後あまりにも動きがないため、徐々に場の空気がシラけてきた。
同じような写真(しょぼくれた顔写真)しか撮れないため、カメラマン達が持つカメラもだらんと下を向くようになった。
寒い。
空気が冷たい。

「ハル、ここで何かせんと、(芸犬として)終わってしまうで!」

愛犬に向かい、必死に目で訴えかけたが、ハルさんはリン君の飼い主さんが持つオヤツにしか目が向かないようであった。

ヨダレが弾け飛ぶ

そして、そのまま冷ややかな時が流れる。
ハルさんは何もしなかった。
いや、できなかった。

そんなハルさんの醜態をジッと眺めていると、あるピン芸人の顔が脳裏に浮かんできた。

山○邦正。

いまや、ハルさんのヘタレっぷりは、当代一のスベリ芸人の域にまで達したかのようであった。

ここで、ようやく飼い主は重い腰を上げた。
ヘタレ度合いがここまで進んでしまうともう後戻りできない。
飼い主に出来ることは、このヘタレをイジることだけなのだ。
ハルさんのためにも。
私たちのためにも。

そろそろと岩場へと近づく飼い主をハルさんはまるで救世主のように仰ぎ見ていた。
「やっと助けてくれるのね。私、信じてた。待ってたの!」とでも言わんばかりに。

助けに来るのが遅いのよ!

これほど真摯なハルさんの眼差しを見たのは久しぶりであった。
ここまでハルさんを追い詰めてしまったのは、きっと飼い主の責任だろう。

「ハル、長いことほったらかしてゴメンな」

「最後にイジったるから堪忍して」

小さな声でそっとつぶやくと、私はハルさんをそっと抱えあげ、

さあ、もう大丈夫・・・・・・

川に放流した。

ええーっ!

ようやく岸辺に戻れるとばかり思っていたハルさんは大慌てだった。
四本の足が竜巻のように回転を始める。
その足の動きはもはや犬掻きと呼べるような代物ではなかった。
まるで、商店街に古くからある玩具屋の店先でウィンウィン動いている犬のぬいぐるみ型ロボット(なつかしい)を水槽に入れたようだった。

ぬおおおぉーっ!

けれど。
ほどなくして、高速回転を続けていたハルさんの足がピタリと止まった。

あれ?ひょっとして歩ける?

ついに。
ようやく。
ハルさんは、普通に足が届く程度の場所に放流されたことに思い当たったようだった。
その(短い)足ですらしっかりと川底を捉えることができるくらいの浅瀬でハルさんは見事に溺れていた。

まあええか

ハルさん、ひょっとしたら、邦正を超えているのかもしれない・・・・・・(涙)。

そして、そんな邦正の試練はまだ続くのであった。

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posted by 飼い主YとM at 00:26| 兵庫 ☔| Comment(13) | TrackBack(0) | お出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

川辺の出来事−再放送−(Y)

一向に衰える気配の無い夏の日差しから逃れるため、先日、ハルさんが嵌められた川へ再び出向いた。
ハルさんは新しい服をさっそうと着こなし、前回しょぼいサンダルのせいで足の皮がめくれたMは完全防水のブーツを着用する。
準備は万端だ。
さらに、今回はご近所のダックス、リン君も一緒である。
実はこのリン君、華麗な泳ぎをみせるともっぱらの(?)評判だ。

ひょっとして、リン君がさっそうと泳ぐ姿を見て、かなづちハルがトビウオのハルに変身することだってあるかもしれない。
それに、この川に来るのだってもう2回目だ。
さすがのハルも、前回のような失態(溺水)を犯すはずは無いだろう。
そんな淡い期待と微かな不安(所詮ハルはハルなのか?)を抱えて、私たちは渓流に到着した。

渓流に至る小道にて

川に到着するやいなや、リン君は早速、手近な岸を見つけて、川へ入っていく。全く躊躇がない。素敵だ。

水に打たれるリン君、格好いい

一方、チキン野郎ハルは、そんなリン君の姿を見て、自分も川へ入るそぶりを見せたが・・・。

やっぱりそぶりだけだった。

またもや、

柳原加奈子登場

こんなことを言っているように見えた。

そんなに気にするなら、一刀両断にあごひげを切ってやろうかとも思ったが、それほど足場のよい場所ではなく、リン君もすぐに川からあがって先に進みだしたので、とりあえずあごひげの一件は保留しておくことにする。

先を急ぐ尻

煮え切らないコギ族の姿に失望しつつ先に進むと、前回、ハルさんが走り回った(あげくに溺れた)浅瀬に到着した。

大きな一枚岩の上は格好の水遊び場だ。
リン君もハルさんも大喜びではしゃぎまわる。

水上の決闘

そんな時、リン君がおもむろに深みへと飛び込んだ。
悠々と泳ぐその姿には貫禄すら感じる。

なんという立派な泳ぎか

リン君は、途中、見事なターンで反転し、またもとの浅瀬へと戻ってきた。
犬が泳ぐ姿をマトモに見たことがない我々はただただ驚き、感嘆の声を漏らすことしかできなかった。

「すっげ。マジすっげ」

「いやホント。犬ってターンまでできるんやね」

さて、そのとき。

ウチのスーパーカナヅチドッグはというと、そんなリン君の姿をじっと穴の開くほど見つめていた。

なんと凡庸なリアクションか

まるで一挙一投足を見逃さんとするかのように。

いや、もちろん、客観的に見ると、この想像には、飼い主の希望的観測が入り込み過ぎているのかもしれない。
でも、カナヅチドッグの飼い主としては思わずにはいられないのだ。
もしかしたら、リン君の泳ぎを見て、犬掻きのコツを掴んだのかもしれない、と。
犬として本来的に備わっているはずのチカラを発揮し、力強く泳げることに思い当たったのではないかと。

そんな飼い主の思いが通じたのか、深みに入り込んだ飼い主の後を追って、ハルさんも深みへとその短い足を踏み入れたのである。

そして。

一瞬の後。

ハルさんは岸壁にへばりついていた。

どこかで見たような記憶が・・・?

先日と同じように。

こちらは先日のハルさん

まるで、デキの悪い映画の再放送を見ているようだった。
いや、このハルさんの醜態に比喩的表現を使うことは正しくないだろう。

なぜなら。

ハルさんがしがみついていた岩は、先日のそれとまったく同じものだからだ。

そう、ハルさんは、全く同じ深みに嵌まり、同じ岩にくっついていたのである。

セミのように。

地中から出たてのセミ

東京フレンドパークのアトラクションで高得点をたたき出そうとでもするかのように。

必死に右手を伸ばす

この惨めなダメ犬っぷりに、飼い主の心には涙が満ち溢れたことは言うまでもない。
どうやら、ハルさんの辞書には「学習」という文字が載っていなかったようである。

大変な目にあったことを全く気にすることなく走り出す

けれど、もちろん(?)、ハルさんの試練がこれだけで終わるはずもなかった。
この出来事は、この日、ハルさんを襲った試練の序章に過ぎなかったのである・・・・・・。

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期待通り(?)やってくれました。
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2007年08月25日

縮む(Y)

先日、ご近所で犬服のオンラインショップ『A.O.V dOg』をやっておられるマロクー一家さんのところから、ハル用の服が届いた。

バックシャン

なんでも、暑い夏を乗り切るために、速乾性の生地で作られているうえ、UVカット加工まで施されているらしい。

特にこの速乾性の生地、いわゆる化学繊維を使っている服が個人的に欲しかったので、大変有難かった。
実は、犬用の服として、これからは化学繊維の服しか買わないと心に決めているのだ。

なぜかというと。

コットン生地の服は洗濯を続けるうちに縮んできてしまうから
(ウチだけですか?)

最初はジャストフィットに見えたコットンの服は、数度の洗濯を経て、ピチTへと変身を遂げてしまうのだ。
ひとつの例外も無く。
(ウチだけですか? 誰かウチも!と言ってくれませんか?)

そんなわけで、喜び勇んでハルさんに新しい服を着せてみたのだが、案の定、反応はイマイチだ。

みみずくのようにふてくされる

服を着せられ、写真を撮られる。かといって外には出られない。

ハルさんにとっては苦痛極まりないことだろうとは察するのだけれど、そこを笑顔で乗り越え、高いギャラ(たくさんのオヤツ)を要求するのが、本物のデキるオンナというものではないのか。
ハルさんにはさらなる奮起を期待したいところだが、どうしたらデキるコギに育つのか分からないので(もうすっかりオトナのコギだし)、日を改めて外に連れ出してみる。

バックシャン再び

撮影場所には、最近発見したドラえもん的な空き地をセレクトしてみた。案の定、ハルさんはいい顔で撮影に応じてくれる。

やはり外だと機嫌がいい

新しい服も芝生によく映えているように思える。

少しサイズが大きめだけれど、袖がないので支障はないようだ

けれど。
やっぱり。
案の定。

「ぅおいっ!!」

と、飼い主から放たれた一斉のツッコミを軽く受け流し、モデルさんは笑顔でフンチョスに勤しんでいた。

ワタシ、ヤレるオンナですから!

撮影の見返りに、モノではなく権利(フンチョス権)を行使したハルさん、やはり案外デキるオンナなのかもしれない。

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近々、この新しい服を着て、再び川に突撃予定です。
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2007年08月23日

絆(M)

朝、目が覚めるとこんな体勢だった。

画伯(←サンデージャポン?)と呼ばれても

もともと壁にくっついて寝るのが好きなので、こういう体勢になる可能性がないこともないのだが、それにしても今日のスタイルは、デジャブ、とでもいおうか、どうも何か引っかかるのである。

いったい私は何に引っかかっているのだろう。なぜこれほどモヤモヤした気持ちになるのだろう。
この体勢のまま、寝起きの頭で考え込む。

私は描く


……ハッ!?

こ、この姿はもしや……

アンニュイなハル


……似ている。

生物学的にどうにもならない部分(←主に足の長さ)はあるが、それでも結構似ている、気がする。

以前も記事にしたことがあったが、ハルさんは朝ケージを開けてもらうとき、こんな体勢になっていることが多い。あんまり楽なようにも見えないし、どういう過程を経るとこういう格好になるのか見当もつかなかったが、自分もやっちゃってるところを見ると、案外楽な体勢なのかもしれない。

それとも、これは私とハルさんが心の深いところで繋がっていることの証なのだろうか(←超ポジティブ)。

けれど、ケージの扉を開けてやってもなお、ハルさんが全く同じ体勢をキープしている理由は、私にはまったく分からなかったりする。

がんばれ後ろ足


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2007年08月19日

鉄壁(Y)

ギリギリガールズからの脱退宣告を受けたあの日から、幾数日が経過した。
当のハルさんにとっては、飼い主が勝手に結成したユニットの行く末など全く気にしていないのだろう。
けれど、このままの勢いで体重が上昇カーブを描いていくことだけは、飼い主として避けておきたい。

見た目にはぽっちゃりしているほうが可愛らしいのかもしれないが、犬が太っているメリットなど世の中には何一つないのだ。

こんな声を出すようになったら、もう終りだ

そこで、ハルさんダイエット大作戦に向けて、飼い主は着々と準備を整え始めた。まずは「肥満犬用」と銘うたれたダイエットフードを買うことにする。

「えぇ!?今使ってるフードの量を減らせばええやん」

と反対するMを

「何事も形から入らんと、やる気がでません」

と説得(?)し、ダイエットフードの購入(しかもがっつり)に成功する。

現在残っているフードを食べ終えたら、いよいよダイエットフードに移行しようと思っていた。
しかし、ちょうどその矢先、足元をうろつくハルさんのバディに‘くびれ’が復活しているような気がした。
こっそり家の体重計で量ってみたところ……。

なんと体重計の針は

9.6kg を指していた。

いやいやいや、これほどの短期間で痩せるなんて、どう考えてもおかしい(はずだ)。
せっかくダイエットフードまで買ったのに(←ココ重要)、これでは面白くないも何ともないではないか……。

そんなわけで、この日のハルさんの体重は、追い風参考記録(のようなもの)として、私一人の胸にそっとしまわれたのである。

ワタシはちっとも面白くないんですけど

それからまた数日が経過した頃、飼い主夫婦は一泊で墓参り旅行に出かけることになった。
ハルさんを連れて行ける状況ではないので、いつもの動物病院で預かってもらう。

そしていつものようにプチ分離不安のMを励ましながら、墓参り旅行は無事に終わった。
満面の笑顔をみせるMと共にハルさんを迎えに行く。

ハルさんは久しぶりに会う飼い主の姿にかなりコーフンしていた。
そんなハルさんを連れ出しながら、病院のスタッフの方が知らせてくれる。

「ハルちゃん、ゴハンも完食したし、オヤツも全部食べましたよ」

「それから体重は・・・、 9.9kg でした(ニッコリ)」

ハルさんは、またもやギリギリガールに戻っていた。
油断するとすぐに大台に戻ってしまう数字でもある。楽観はできない。

本当にはしたなくて涙が出る

そんな飼い主の想いをあざ笑うかのように、ハルさんは病院を出た後に向かった公園で、フンチョスを連発した。
それはもう、ふじいあきらの口から流れ出るトランプを髣髴とさせるようなフンチョスの大洪水であった。
全部で6発くらいはあったろうか。
ハルさんもふつーの女の子(←意味不明)であったことを飼い主は改めて思い知らされたのである。

そして、ずっしりと重いフンチョス袋を抱えながら、トボトボと家路に着く。
(大量のウ○コが入った袋を車のリアワイパーにぶら下げて帰宅するのはあまり気分のいいものではない)
しかし。

「なあ」
「ん?」
「あのフンチョス、結構重いよな」
「うん、少なくとも缶ジュース一本分はある気がする」
「だいたい300gくらいか。
 ということは、ハルちゃんの空腹時の体重は9.6キロ?」
「まあ、そうかな」
「そうかー。なんか悔しいわ」
「なんで」
「病院に預けるとき、自信満々で『きっと痩せてますから!体重!計っておいてくださいね!!』って言ったのに」
「妻……そんなん言うてたんか……」
「あの『9.9kgでした』のときの笑顔はきっと失笑やわ、クヤシー」
「実は、何日か前に、家で体重測った時も9.6キロやってん」
「やっぱり?だいぶ痩せてきてるような気がしててんなー」
「けど、何で痩せてるんやろな?不思議やな」

「そりゃ、私がゴハン減らしてるから」

「え?」

DSC_0780.jpg

突然の妻からの告白(?)であった。

「思い切りって……どれくらい?」
「まあ、目分量やけど、3割くらい?」

「そ、そんなに!?だから痩せてるんか!」

「そうや。生き物はな、食べへんかったら痩せるんやで?

衝撃的内容ではあったが、ある意味、名言ともいえた。しかし。

「ハルちゃん、ゴハンが少ないとか訴えてなかった?」
「そんな主張するわけないやん。声出せへんし」
「いやほら、ゴハンを食べた後、よく池の鯉みたいに口をパクパクさせてるやん?」

絵画風にパクパク

「あれは、食後に口まわりをキレイにしてるだけやろ?」
「や、それやったら、わざわざ飼い主のほうを見つめてやらへんやろ?あれはハルちゃんなりのアピールやで、きっと」

考え込むM。

「そう言われてみれば、これ見よがしにパクパクしてる気もする」
「な?きっとあれは食事量が足りんことを主張してると思うねん」
「へー、そんなん気にしたことなかった」
「マジでか。ハルちゃん……かわいそうに……」

可哀想な犬

「じゃあ、夫はどうしてるん?」
「そりゃ、そんなんにイチイチ応えてられへんから、あれは『ごちそうさま』の挨拶やと勝手に翻訳してる」
「それ、結論はワタクシと一緒ちゃいますか」
「違うって。オレは『おー、そうかそうか。ごちそうさまか。わざわざ挨拶しに来てくれたんやねー。うんうん。ハルちゃん、おりこーぅ』と頭を撫でてあげるからな」
「それで、ハルちゃんは?」
「萎れた顔してどこかへ行ってしまう」

「結局、要求は通らへんねんな」
「ハルちゃん……なんて不憫な……」
「けどしゃーないなハハハハハ」
「そや。しゃーない。ウチに来たのが運の尽きやハハハハハ」

少しくらい甘やかして欲しいです

こうして、この先も増加を続けるはずであったハルさんの体重は、飼い主二人の鉄壁ディフェンスを前にして完全に封じ込まれてしまった。

ダイエットフード(大袋)を残して……。

すぐ早まるんだから……

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2007年08月16日

新技(M)

ある日、夫がウキウキと話しかけてきた。

「そろそろ新しい技を覚えたくない?」
「誰が」
「ハルちゃんが」
『クッション』覚えたばっかりやで」
「や、そういうんじゃなくて」

ハル!クッション!!

インリンだの女豹だのクッションだの、実生活にほとんど(というか全然)役に立たないコマンドばかりを仕込まれているハルさんに、飼い犬らしいコマンドでも仕込みたくなったのだろうか。
なんとなく続きを聞いてみる。

「どんな技?」
「ハルが後ろへ下がる」
「後ろへ?」
「そう。こうズリズリとな!」
「へぇ、それはカワイイかも」
「そやろ?」
「でも……いつ使うんソレ」
「そ、それはわからんけど!
 でも、ちゃんとコマンド名も考えてあります」
「そうなん?」
「聞いていただけますか」
「……まぁ」

すぅっと息を吸った夫は、少し甲高い声でこういった。


『金麦と待ってるぅ〜』


微妙な空気が、二人と一匹のあいだを流れていく。

「……」

「……」


「……えぇ〜」(←困惑)

なんのことだかわからない読者の方もいらっしゃるかと思うので、一応説明をしておくと、『金麦と待ってるぅ〜』は「金麦」といういわゆる第三のビールのCMで、昭和の奥様的な美しい女性が後じさりながら発する台詞である。
(CM内容は→コチラ

このCMが流れた当時、なぜか我が家で『金麦と待ってるぅ〜』といいながら後じさるのがブームになった。しかし、今ではもうすっかり下火になってしまった(←飽きたともいう)。
ちなみに夫は、このCMを見るたびに「オレ、帰る!帰りますよ!!」と叫んでいた。(←思う壺)

ところで、後じさるというのは普通に暮らす犬はあまりしない動きである。
固定ポーズなら、無理にでも形を作ってしまえば、それなりに教え込むこともできるが、実現させにくい動きが入った場合、どうやって教え込むのか見当もつかない。
そのうえ、奇跡的にコマンドが完成したとしても

『金麦と待ってるぅ〜』

というコマンドを人様の前で発声する自信が、今のところ全然ないのであった(←こっちの方がむしろ大問題)。

『インリン』とどっちが辛いかは微妙

それでもせっかくの提案なので、それなりに努力はした。

欽ちゃんぽく言ってみましょう

まずはハルさんが日々の生活において唯一後じさる瞬間を狙うことにする。

それは掃除の時間である。
「金麦と待ってるぅ〜」といいながら、掃除機をけしかけてみた(←乱暴)。
たしかにコレで「金麦と待ってるぅ〜」というコマンド時に後じさることには成功する。
が、どうしても掃除機がメインになり、ハルさんも何がなんだかわからなくなっているし、「金麦と待ってるぅ〜」といいながら掃除をするのは、なんとなく精神的に消耗する。
この作戦はいろいろな意味でうまくいく気がしないので早々にあきらめ、いつもどおりの方法で挑んでみることにした。

つまり、ムリヤリ大作戦である(←もっと乱暴)。

まずはハルさんを立たせて腰を支え、肩をゆっくり押してみる。
すると。

真摯に取り組みます

女豹になってしまった。

気を取り直してもう一度挑む。
すると。

もっと力強い女豹をお望みか

やはり女豹化する。

どうも「女豹」時と、力のかかり方が同じらしく、何度やっても女豹になってしまうのである。
このままでは金麦と待っているのは女豹になってしまう。グダグダである。

すっかり行き詰ってしまって、ご近所のお友達に相談させていただく。もちろん「金麦」のことは伏せておく。
すると、後ろに下がらせるには、壁を利用するのがよいと教えてくださった。
壁に沿わせて前からプレッシャーをかけると自然に後ろへ下がっていくので、そのときコマンドとして教え込めばよいというのだ。
なるほど、と目から鱗が落ちる。

そんなわけで、これからしばらく練習に励もうと思うが、たいそうハードルが高いわりに、やっぱり実生活には役立たないので、できるかどうかはわからない。

というか、その前にコマンド名を考え直した方がいい気がするのだが……どうだろう。

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2007年08月13日

海を返せ(Y)

他のブログサイトを拝見していると、世の中には絵心のある方がいらっしゃるものだと感心させられることが多い。
先日、玉葱島でお会いしたうどんブログのフジウラさんなども溢れんばかりの絵の才能を持っている方だと思う。(ゆめちゃん手術成功おめでとう!)
そして、手前味噌で大変 梨本 恐縮なのだが、実は妻Mにも絵を描く才能が備わっていると私は思っている。

不信感を抱っこする

そこで、ずいぶん前の話になるのだが、パソコンで絵をかけるようにと、専用のソフトを買ってみた。
(もちろん、「絵を描け、やれ描け」という無言のプレッシャーをロシアより愛を込めて)。

だが、やはり、専用のペンで描くとはいえ、鉛筆などで描くのとは随分と勝手が違うみたいである。
最初は、パソコンに取り込んだ写真をもとに描いていたようだ。

その結果、完成した絵がこちら。

まあまあかな

ちなみに元の写真はこちらである。

写真のほうがイイかも

なかなか順調なスタートを切ったのではないかと素人な私は思ったのであるが、M画伯は、

「これでは個性がない」

「ひと目見てハルと分かるくらいのインパクトが欲しい」

とブツブツつぶやいていた。

なるほど、やはり絵心のある人間というものは絵にも個性を求めるのだな、と私は感心しながら、次なる作品を待つことにした。

そしてそれから数十分後。

「出来た!」

というM画伯の開放感溢れる声を聞き、パソコンのモニターの前に駆けつけた私の眼前に飛び込んできたのは・・・・・・。


続きを読む
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2007年08月10日

たんなる追記(Y)

前々回の記事で「クッション」コマンドのことを 本末転倒と書いたのだけれど。

このまま犬用クッションがただのトレーニンググッズと化してしまうことを少し恐れていたのだけれど。

Blowin'in The Wind

実は昨日、ハルさんが自発的にクッションで寛いでいる姿を発見してしまった。

「ホラホラホラホラ!見て見て!!」
「あれだけブログでコケおろしてたけど、これどう!? どうよこれ!?」


もう謝るしかないんじゃね?

ハルさんはボロボロになったオモチャをクッションに連れ込み、至福の時を過ごしていた。
一部始終を見ていたものだから、某尻神様の 体重 年齢のように、捏造だと言い張ることもできなかった。
水飲み器が変わっただけで、水を飲めなくなるほどデリケートな一面を持つハルさんだが、新しいクッションはすっかりハルさんの生活に溶け込んでいた。

説教」に始まり、「ゴンゴン事件」のリベンジの時といい、そして今回といい、Mの(おそらく本能的な)行動がもたらす成果にはいつも驚かされる。

私のニオイ擦っとかなきゃ

もしかして、一番驚いているのはハルさんなのかもしれない・・・・・・。

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あの記事を書いた数日後、ハルさんは自らクッション・インしていました。
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2007年08月08日

北風とワカサギ(M)

ウチの給水器は、ケージに取り付けるタイプのものを使用している。
玉のついた給水口ごと取り外せるので、ゴハンのタイミングでゴリッと外して中の水を入れ替えるのが常であった。

その給水器が、先日壊れた。
もう2年ちかくゴリゴリと着けたり外したりを繰り返していたせいか、ボトルを支える箇所がボッキリと折れてしまったのだ。

かなり前に撮影された写真なので何故ハルさんが囚われているのか不明

数日間はフードボウルに水を入れてやり過ごしていたが、ゴハンを食べ終えたタイミングを見計らって水を入れなくてはならないうえ、ハルさんがこぼしそうなうえ、とうとう私がこぼしたため(←大惨事)、給水器を買いに行くことにする。

上には飼い主の顔が

ペットショップに入り、給水器の棚を眺めてみる。
普段はオモチャをぷいぷい鳴らして楽しむことが多く(←犬並)、給水器の棚などほとんど見ることがない。
しかし、こうしてじっくり見てみると、給水口が二股に分かれていたり、謎の木目調タイプがあったり、いろいろ種類があってなかなかに新鮮である。
しかしどれもケージの外に取り付けるタイプのものばかりだ。今まで使っていたケージの中にも取り付けられるタイプのものがない。
まあ給水口の位置がケージの壁に多少近くなる程度のことだし、これが今の流行なら乗っておくかとあまり深く考えずに木目調ではないシンプルな給水器を購入する。

もちろん、ハルさんはオヤツに夢中ですが、何か?

家に帰ってケージに取り付けてみると、やはり給水口が多少壁に近い感はあるが、あまり気にせず放っておく。これでようやく大惨事(←主に人災)も防げるわけだ。

ところが、である。

その日の夜、ゴハンとともに給水器を外し(←外側についているので飼い主はやりやすい)、ボトルを見てみると、いつもなら数センチは減っている筈の水がほとんど減っていない。
そういえば今日は一度も水を飲むカラカラという音が聞こえてこなかった気がする。
不審に思って水を勧めてみる。
しかしハルさんは給水口へ近寄ろうとさえしない。近くまで来るとピタッと歩みを止め、あとじさってしまう。
まあのどが渇いていないだけかもしれないと思い、ワカサギ攻撃をかけることにする。

ワカサギ攻撃

つまりは何かあるたびにご褒美に干した小魚を与える(だけ)。
時にはあえて指ですりつぶし、より粉っぽくしてみたりもする。
そんなわけで、ハルさんの口内がパッサパサになるのも時間の問題であった。

恨み節

十数回に渡る攻撃を受けた後、とうとうハルさんはケージの中へ入っていった。
給水口へと近づいていく。
細心の注意を払って背中を向ける飼い主(←ハルさんはケージ内での諸行為(トイレ等)を見られるのを嫌う)。

しかし。

いっこうにカラカラという音が聞こえてこない。聞こえるのはテチテチという足音ばかりだ。
振り返ると、ハルさんは給水口に一歩近づいては一歩あとじさるという行為を繰り返していた。不毛な前後運動を繰り返すハルさんの顔はたいそう途方にくれていた。

結局、ため息とともにフードボウルに水を汲みにいった飼い主であった。

給水器は今も機能していない(涙)。

こんな短い足でも足置き場は必要なのだろうか

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2007年08月06日

本末転倒(Y)

渓流で愛犬をハメたあとの話。

もうケツ毛がボンバーで

嫌がらせのように辺りをのた打ち回るカピバラを連れて、以前にも行ったことのあるドッグカフェへと向かった。

「cafe begum」

ハルさんも飼い主もここで疲れを癒し、喉を潤す。

まったり

実は、ハルさんは体が濡れると人間の足元で自らの体を拭くという、非常に困った習性がある。
この日、飼い主にハメられたハルさん、その恨みを晴らそうとしていたのだろうか。
いつも以上に執拗なボディアタックを仕掛けてきたため、それをかわす飼い主もかなり消耗してしまったのである。

膝下でぐるぐる回る

こうして、ほんの少し、目に見えない何かが失われた(のかもしれない)一日が終わった。
けれど、相手が犬であっても、やはり何らかの埋め合わせは必要ではないだろうか。

酔っ払いのオサーンが折り詰めを持って帰るように。(今時いるのか?)
デートをすっぽかしたお詫びに手作りのお弁当を持っていくように。(母親に作ってもらったことはもちろん内緒にして)

そう思った飼い主は、ハルさんのために(←ココ重要)、新しい犬用クッションを購入した。
実は、今までリビングにハルさん用として設置されていたのは、座布団(もちろん人間用)だったから、これはもう凄いランクアップだ。

こちらが以前の座布団

ところが、目新しいモノに馴染むまで時間のかかるハルさんである。
クンクンと匂いは嗅ぐものの、なかなかクッション内に入ろうとしない。
ここで、何事にも早急なMが、その本性を露にする。
ハルさんを抱え上げ、クッションの真ん中に投下した挙句、「マテ」を命じたのである。

全くリラックスしていない

もちろん、飼い主のコマンドには従うしかないハルさんはクッションの中でじっとしている。
そこへ、

「ハル!クッション!!」
「これ、クッション!!」
「クッション!!」
「クッション!!」
「ハルクッション!!」


と威勢のいい連呼が始まった。
思わず、傍らで「ワッショイ!ワッショイ!!」と声を上げそうになったが、残り少ない理性がそれを押し留めた。
(こういうときに茶化すとろくなことがない)

どうやら、Mは「クッション」をコマンド化しようとしているようであった。
何かを成し遂げようとする時のMの熱意と行動力は大したものだと思う。
(インリンも女豹もMが仕込んだ)
じきにハルさんは「クッション!」と言われると、クッション内に鎮座するようになったのである。

ハル!クッション!!

クッション内で素晴らしい笑顔も見せるようになった。

ちょっと慣れてきた

けれど、今まで一度も、ハルさんが自発的にクッションで寛いでいる様子は見たことがない・・・・・・。

これぞ、

本末転倒。

お後がよろしいようで・・・・・・。

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2007年08月03日

脱出(M)

川遊びに行く。
夫婦的には2度目だが、ハルさんを連れて行くのは初めてである。
琵琶湖のリベンジに燃えるハルさんの気持ちを汲み、連れて行くことにした。

不完全燃焼のカビパラ

前日から「明日は川遊び」と盛り上がったせいか、やはりムダに早起きした夫に起こされ、グズグズと準備を整え予定時刻を30分ほどオーバーして家を出る。
行きたくないわけではない。ただただ朝が弱いだけなのだ(←開き直り)。
そんなマイペースな妻に怒りもせず、愚痴りもせず、夫はただひたすらパソコンの前に座って準備が整うのを待っている。ほんとうに良く出来た人間だと思う。
だから「他にもやることあるやろ?ハルの準備とか?」とは言わないことにしている(←言うとる!)。

そんなこんなで渓流に到着する。
予定時刻を30分ほどオーバーしたとはいえ、まだ10時過ぎ、私たちにしては考えられない早朝だ。
早朝だけに、駐車場も空いている。
さっそく川遊び用のサンダルに履きかえて渓流道を下っていく。
途中、謎の野放し犬2匹(←でかい)と遭遇するが、なんとかやり過ごしてさらに奥へと進んでいく。
しかしなかなかハルさんの遊べそうなポイントが見つからない。
水が嫌いなわけではないのだが、なにせいろいろ条件が多いのだ。

渓流を前に立ち尽くす

アイドルとして顔(アゴ髭含む)を濡らすわけにはいかないし、
うっかり流されると(その足の長さでは)抵抗できないし、
アイデンティティであるボボ尻のフンワリ感も守らなくてはならない、
でも流れは多少あった方が気持ちいい。

というわけで、深さはせいぜい3センチほど(膝あたりまで)で、チョロチョロと水が流れる広々とした1枚岩がある場所が望ましい(←あるか!)。

そんなわけだから、よさげなポイントで先に入って誘ってみても

「えー、ココってぇー、流れ超はやくなーい?」
「やだー、アゴ髭濡れちゃーう」
「まじウケるんですけどー」


と文句を言うばかりで、ちっとも入って来ない。扱いづらい。柳原加奈子か。

ここやばくなーい?

おかげで飼い主ばかりが無駄にテンションを上げることになり、ジーパンの裾がすごく濡れる。

濡れるのはさかのぼるのが好きなせいだという噂もある

しかし道を進んでいくうちに、そんなハルさんでも入れそうな奇跡のポイントを発見する。
水深およそ1センチ、大きな一枚岩の上をチョロチョロと水が流れている。
さっそく張り切って潜入し、ハルさんを誘ってみる。

浅瀬をいく

するとようやく、おっかなびっくりではあるが水の中に入ってきた。
底がゴツゴツした岩場なので、時に思いのほか体が沈み(←数センチの高低差が大打撃)、その度にいちいちムッとしている。
濡れて怒っている姿はやはり世界最大のネズミ、カビパラさんであった。
そうこうしているうちになんとか一枚岩の上にたどり着く。

イマイチ余裕なし

しばらくウロウロとしていると徐々にテンションが上がってきたらしく、ようやく楽しそうに走り出してくれた。やれやれである。

ノッてきたカビパラ

そのうち、散歩開始当初から自分の役割(←写真係)を黙々とこなしていた夫が、

「俺もハルと遊びたい。代わっていただきたい」

と言い出した。
ワタクシとハルさんのラヴゥな様子をみて我慢できなくなったらしい。
カメラを預かると、ウキウキと深みへ出かけていき

「ハァールゥー!おーいーでー!!」

とハルさんを呼んだ。

まくりすぎです

なかなかに良い笑顔である。足元が深みであるようには見えない。
それまで一枚岩の上でヌルい遊びを楽しんでいたハルさん、今度は夫が(浅瀬で)遊んでくれると思ったらしく、まっしぐらに駆けていく。

そして、ハマった。

はうっ!?

ハルさんはとても焦っているようだった。
夫はとても楽しんでいるようだった(←助ける気無し)。
大きな笑い声が渓流に響きわたる。

助けてください!

ハルさんは不憫だったが、こちらとしては泳いでいただきたい。なにしろハルさんは犬なのだ。
危機的状況を迎えて、

「泳いでる!ハルが泳いでるよ!」
「アナタ!」
「オマエ!」


というような感動的(?)な会話がしたかった。

しかし一向にそんな気配はない。
仕方がないので引き続き写真を撮ることにする(←やっぱり助ける気無し)。
深みにハマッたハルさんは手近にあった岩にへばりついている。
まあ温泉につかっているようにも見える(←前向き)。

ババンババンバンバン

泳いで脱出しようという志はまったく沸いてこないようであった。
後で夫に聞くと、なけなしの爪でガリガリと岩を引っかく音も聞こえたらしい。けれども、その音を聞いてもなお、夫の大笑いが途絶えることはなかった。

結局、ハルさんは死に物狂いで岸壁をよじ登り、自力で深みから脱出した。自慢のボボ尻は完全に水に浸かってしまい、出てくるときにはなんだかドジョウ的な生き物になっていた。

ヌルッと脱出

なぜ泳いで脱出せなんだか、あぁん?!
と、ハルさんと膝を突き合わせて話し合いたく思ったが、こちらへ向かって歓喜のランを見せるハルさんの姿を見た途端、

「まあいいか。かわいいし(ハート)」

と、あっさり意欲を失う。

いつまでも

帰りました!

いつまでも笑顔のままのランだった。

ただいま帰りましたよ!!

(↓夫の不義を訴えている)
あのヒトひどくね?

帰りに偶然みつけたうどん屋へ立ち寄って帰る。
暑い中、テラス席のような場所で食べたのだが、モチモチして、とても美味しいうどんであった。
ハルさんはうどんを運んできてくれたおねいさんに夢中であった(なんでやねん)。

ひやしカレーうどん

いろいろあったが、渓流での川遊びは涼しく、なかなかに楽しい場所であった。またぜひ行きたいと思う。

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川に来るたびに溺れているハルさんです。
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こちらの渓流には再びリベンジを予定しています。
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posted by 飼い主YとM at 01:08| 兵庫 ☁| Comment(24) | TrackBack(1) | お出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月01日

びわこ銀行のマスコットはびわごんだ(Y)

ハルさんは伝説をぶっ壊したりと多忙を極める日々を送っていたので、いろいろ書き忘れていたりする。
ちょうど台風が過ぎ去った日に琵琶湖に行ったこともそのひとつだ。

台風にかき回された空

ハルさんが走るのに適した砂浜がある、とM両親に連れられていったその浜辺で、ハルさんは走って

斜め走り

走って

伸び走り

走り回り、

正面突破

ほどなくして燃え尽きた。
やはり相当暑かったのだろうか。

やや前のめりにへばる

燃えカスのようになったコギを置いて、自生の蓮が少し咲き始めている湖面を眺めていると、

覗き見

そこに世界最大のネズミ、カピパラのような生き物がやってきた。

世界最大のネズミ登場

そして、そのカピパラにチョイ似の生物は水辺の草むらを分け入っていく。
ほどなくして、パチャパチャという水音が聞こえた。

野良カピパラ

ああ、カピパラは水辺の生き物だから、水浴びでもしているのだろうか。

心がアマゾンのジャングルを彷徨った0.5秒後。

飼い主はシャウトしていた。


「ハル!おいで!!」と。
(今日は拭くもの持ってきてないのに何勝手に入水しとるんじゃ!!と心で叫びながら)

慌てて陸地へ帰ってきたカピパラもどきは、今年初の入水に興奮しつつも、あまりにその時間が短かったことには不満を持っているような、そんな複雑な表情をしていた。

恨みます・・・・・・

ハルさんは自分の足が届く範囲なら水遊びが大好きである。
この日、飼い主の都合で僅かな時間しか入水できなかったこと、ハルさんにとってはさぞかし無念だったろう。

ブルブルして誤魔化す


そう思った私たちが、その後、本格的な水遊びにハルさんを連れて行ったのは至極自然な流れだったと思う。

もちろん、何事もなかったらの話であったのだが・・・・・・。

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posted by 飼い主YとM at 00:21| 兵庫 ☀| Comment(14) | TrackBack(1) | お出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする