柴族の登場である。
ここまでの記事を読まれた方は、「ヅカ動乱」と物騒なタイトルが付けられているのに、一体どこが動乱だったのかといぶかしんでおられるかもしれないが、いよいよ満を持して誇り高き日本犬(←ちっちさん命名)柴族が登場するのだ。
これは嫌が応にも「動乱」の
この日、ヅカに集まった柴族は二匹とも黒柴であった。
最初にお会いしたのは、まだまだ幼い顔をしている麦ちゃん。
爽やかな笑顔でハルさんとのツーショット撮影にも応じていただいたのだが、

「麦のほうが断然かわいいでちゅ」
やはりDNAに「孤高」の二文字が縫い付けられている柴族、徐々に犬密度が濃くなってくるにつれて、↓のような顔になっていった……。

「もう駄目でちゅ」
と、そこへ讃岐柴の総帥、黒柴あずきちゃんが登場する。
パピ飼いさん達に

「あずきちゃん!かわいい!!」
「案外似合うやーん」
「やっぱり美犬は違うわー」
「ええべべ着せてもうて!!」(←誰?)
とベタ褒めされたあずきちゃん、当の本犬もまんざらでもなかったようである。
ゴキゲンな顔でハルさんとのツーショットに挑んでくれたり(見よ、この距離感!)、

同族の麦ちゃんとも和やかに挨拶を交わしていた。

(一瞬で麗しき上下関係が出来たように見えた)
さらに、ますます大胆不敵になったあずきちゃんは、尻神つーにゃんと尻対決に挑んでみたり、

(無理矢理挑まされていたともいう)
ハルさんとのインリン対決にチャレンジしたりともう大活躍であった。

しかし・・・・・・時の流れというのは残酷なもので、
「尻が尻でもう尻だから」
と徐々にヅカが変態ワールドに染まっていく中、相対的に柴族の存在感は低下していく。
けれど、柴族筆頭としては食欲だけが自慢のコギ族なんかに負けてられない。
意を決してコギ族の撮影会に乱入してみるも、


「黒犬、邪魔!」
と飼い主さんの実の妹に(身内ならではの)罵声を浴びせられるわ、
ここはひとつフレンドリーに接してみてはどうかと、コギ族の井戸端会議に自慢の尻を差し出してみたところ、


「……あ、あれー?な、なんか急に電波が弱くなってきたみたーい。
もう切るー。また明日ねー」
「え?あ、そ、そうだね!またね〜」
と、たいそう不自然な流れで尻達が散り散りに去っていくわで、もう散々であった。
讃岐ではいつも、蝶よ花よと注目を浴びてきたあずきちゃん。
「地元じゃ負け知らず♪」なヒロインにとって、きっとこのような屈辱を受けたのは初めてのことであったに違いない。
ところが、このようにあずきちゃんが屈辱に打ち震えている様すら、みんな他のわんこ(というか尻)に夢中になっていて気が付かない有様である。
さらに、腹黒さではV6坂本のミュージカルくらい定評があるハルさんが、すれ違いざまにわき腹に肘を入れたり、あずきちゃんの上履き(うわばき?)に画鋲を入れたり、下駄箱にフンチョスを入れたり、こっそりと縦笛を舐めたり(←これは違う)したものだから、ついにあの温厚なあずきちゃんがブチ切れてしまった。
「ギャルルッ!」(←辻ちゃんが脱退したグループのことではない)
とハルさんにガウついたのだ。
その後、かおりんさんにがっつり怒られるあずきちゃんと、まるで被害者気取りのハルさんという、対照的な二匹の姿が見られた。
だが。
飼い主は見た。
ガウった罰としてリードに繋がれたあずきちゃんのところへわざわざ出向いていき、再びあずきちゃんをガウらせたハルさんの姿を。
こうしてあずきちゃんはますます世間(←狭いけど)から「加害者」「ガウリ犬」として白い目で見られることになり、ハルさんは「可哀想な被害者」のイメージ作りに成功したのである。
さすが(?)、ヅカの腹黒王だ。やることがえげつない。
なお、「悪女」で当ブログを検索すると記事がいっぱい出てきます(涙)。
一方、柴族のなんと一本気なことか。
「自分、不器用なワンコですから!」
という台詞がいまにも聞こえてきそうだ。
上手な世渡り、なんて言葉は誇り高き日本犬の辞書には存在しないのであろう。
帰り際には「あずき姐さんになんてことするのよ!」と麦ちゃんもハルさんを一喝していた。
嗚呼、なんと麗しき師弟愛。
こうして、楽しかったヅカ動乱の一日も終わり、皆さんからはたくさんの素敵なお土産をいただいた。

そして、次にあずきちゃんに会う機会があったら、もう何百回と褒め殺すくらいの勢いであずきちゃんに接しようと決意した飼い主夫婦であった。
もう二度とあずきちゃんの涙は見たくない。
****************************************
ハルさんの偽善者っぷりにある意味感動を覚えた方はこちらにどうか応援(?)クリックを。

そしてコギ族と柴族との間に恒久平和が訪れることを願ってこちらにもクリックを。
