2007年06月30日

ケツ毛炎上(Y)

話は、数週間前、東京シティに住まうあるブロガーの方から、一通の脅迫メールが送られてきた時点まで遡る。
今思えば、このとき既にハルさんのケツ毛に火が付いていたのかもしれない・・・。

ある意味炎上

そのメールは

(ババンババンバンバン)
メシは食った
(ババンババンバンバン)
風呂にも入った
(ババンババンバンバン)
歯を磨いた
(ババンババンバンバン)
だからケツ毛を差し出せーーー!!

という内容であった。
(90%はフィクションです)

これは酢豚にパイナップルが入っているのと同じくらいショッキングな中身である。
「今って平成やんな?」
と夫婦で確認しあってみたが、断ったら香港に売り飛ばされそうなので、泣きながらハルさんのボボ毛をブラシでこそぎ取り、某ブロガー様に送った。

そして先日、ただの綿飴のようであったボボ毛は、偉大なアーティスト様の手によって命を吹き込まれ、我が家に帰還を果たしたのである。

ツーショット完成

そう、いわゆるフリースドッグというのを、わざわざ作って下さったのだ。
フリースドッグとしての完成度が素晴らしいのはもちろんのことだが、驚きはそれだけにとどまらなかった。ハルさんが使用しているフードボウルのミニチュアや、MOCOさんに頂いたネームプレートのレプリカまで作られていたのである。
不器用な飼い主夫婦は感激の嵐に包まれた。

似ている・・・

製作者様によって「小春さん」と名づけられたミニハルさんを目の前にして、飼い主夫婦は思った。
この某ブロガー様の前世は、まちがいなく芸術家だと。今も心に芸術家の魂を宿しているのだ。芸術とは爆発であり、爆発した魂が炎のように芸術家の手を動かすのだろう。

私たちが、燃え盛る炎のような小春さんのケツ毛に感動を覚えてしまうのは、きっとそこにアートがあるからに違いない。

ケツ毛炎上

なお、ケツ毛の存在感で本家のハルさんを一蹴してしまう炎のフリースドッグ、小春さんを作成してくださった某アーティストとは、「やまとなでしこ[パピヨンレディー・いねの成長記]」を書いておられるnauさんでした。
nauさん、本当にありがとうございました。
そして、今夜はアートに乾杯!

ケツ毛onケツ毛

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小春さんが放つあまりのオーラ(というかケツ毛)に存在感を失いつつハルさんにどうか応援クリックを。

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朝起きてみたら、小春さんのケツ毛が長さ数メートルに達しているかも・・・・・・。
怖っ!
posted by 飼い主YとM at 01:51| 兵庫 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月27日

痛恨のゴン(Y)

ブログタイトルでお分かりの通り、我が家は飼い主が二人、コーギーが一匹という構成である。

ハルさんを飼う前に犬のことについて色々と調べていた時、犬は家庭内に序列をつくる動物である、という記事をよく目にした。
さらには、犬の序列が一番下であれば社会生活が円滑に営めるということも。
こうして、ハルさんの家庭内ポジションは、ハルさんが生まれる前から既に最下位と定められた。

甘んじる

あと、残る問題は飼い主同士の序列である。
できれば、順序や偏りなどのない、二頭体制みたいな感じをキープできれば、よりよい犬との生活が送れるのではなかろうか。
そう思い、できるだけ飼い主が二人ともハルさんに対して同じような接し方をするように心がけてきたつもりだった。

しかし。
今年の初頭には「ハルさんゴンゴン事件」が発覚し、この二頭体制が大きく揺らぐことになる。

注)「ハルさんゴンゴン事件」とは、飼い主Mがケージの扉を開ける時だけハルさんがキツツキのように鼻先でケージの扉をつついていたという、平成史に残るであろう陰惨極まりない事件である。詳細は→コチラ

ところが、この事件が発覚してから数週間後のこと。
私がいつものように帰宅後にハルさんのケージの扉を開けたところ、いつも元気いっぱいに飛び出してくるハルさんがケージの中で留まったまま動かない。
不思議に思ったが、「ヨシ!出ておいで!」と声をかけると嬉しそうに出てきた。

はあぁー。最近生きづらい世の中だわー

後でMに聞いたところ、「ゴンゴン事件」にいたくプライドを傷つけられたMが、ケージを開けても「ヨシ」というまで出てこないように躾けたらしい。
今までは扉が開くと普通に外に出てこられたのであったが、優しいMの態度にちょっと調子に乗ってしまったハルさん、痛恨のミスを犯してしまったのである。

そして今日も今日とて、ハルさんは扉の開いたケージの中で今か今かと「ヨシ!」の声を待っている。
「ゴン中山事件」の代償はあまりにも大きいのであった。

早く言ってください

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結局、二頭体性は維持されたまま今日に至っています。それもこれもハルさんの協力(?)あってこそ。ゴンゴンどころか、大人しくケージ内で待てるようになったハルさんに賞賛のクリックを。

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2007年06月25日

外派コーギーとトイ・プードル(Y)

最近、晴れた日が少ないので分かりづらいのだけれど、太陽が沈む時間はだいぶ遅くなってきている。
そういえば、ハルさんが公園デビューを果たしたのもちょうどこの時期だった。

ダックスサイズ

あの頃はミニチュアダックスと同じくらいのサイズだった。
抱っこなんて楽々だったなあ・・・・・・と遠い目をしながら、先週、久しぶりに幼少期のハルさんが武者修行をした公園に出かけてみた。

ハルさんに社会性を身に付けてもらおうと、頻繁に通ったこの公園から足が遠ざかってから随分経つ。
ハルさんがドッグランに戦い(?)の場を移したということもあるが、公園に行かなくなった最大の理由は、ハルさんが公園では必ずフンチョスをするようになったからである。

どのみち家に持ち帰らなければならないのなら、家でしてくれたほうが助かる。
そう思い、わざわざ家でフンチョスをしてから公園に向かうのであるが、それでも外ウン大好きハルさん、無理矢理に捻り出してしまうのだ。
その執念をもう少し他に振り分けることができれば、スーパードッグへの道もそう遠くはないんじゃね?ハルさん?
と問いかけてみるがいつも聞く耳を持ってくれない。

ウチ、知らん

そして、先週。
何だか久しぶりに公園に行ってみたい気分になったので、
「外ウン?かかってこいや!」という悲壮な決意と共に、中ウンを済ませたハルさんを連れて行く。
もちろん、心の中に真っ白の死装束を身に纏って。

すると。
まだ日が落ちきっていない公園には、なんとハルさんの大好きなトイプーさんがいた。

いつもはここでフラれる

そして遊び上手なこのトイプーさんはハルさんを狩り、

ハハハハ!狩りなさーい!

さらには狩られてくれたのである。

なんと奇特なトイプーさんか

あのハルさんが狩るなんて!?
ハルさんも嬉しかったであっただろうが、飼い主の感動もひとしおであった。

さらには、別のトイプーさんにも狩られるハルさん。

またトイプーさんね!

この日はハルさんにとって正にトイプーDAY。

トイプーハンターと呼んでいいわよ

帰り際には幼馴染のハク君にも出会うことが出来た。

すっかりオトナになっちゃって

昔はよく遊んでもらったハク君であったが、もうハルさんみたいな外ウン派の♀コギは牛乳臭くて相手にならないらしい。(←意味不明)
男はボールだぜ!とばかりに近場にあったボールに御執心であった。

この公園では色んな犬に出会えるし、愛犬が嬉しそうな顔をして駆け回っている姿を見るのは楽しい。
これからはちょくちょくこの公園に来てみようかと思った飼い主であった。

何だか体が軽いわ

・・・・・・もちろん、手には使用済みフンチョス袋を持ちながら(涙)。

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2007年06月21日

地球の果てまで(Y)

先日Mが帰宅した際、チャイムの音に反応したハルさんが「ワン!」と吠えた。
吠えた日をその都度チェックしているわけではないので、正確なところは分からないのだが、体感バウリンガルとしては月に1回程度吠える声を聞いているような気がする。

アラ?吠えるって誰が?

吠えた後、ハルさんのリアクションはいつも決まっている。
「はうっ!吠えてしもた!?」とまるで自分の声にびっくりしたような顔で後じさる。
そこへ無慈悲な飼い主によって容赦なく撃ち込まれる「ゴルア砲」によって、ハルさんは粉々に砕け散るのであるが、ハルさんのリアクションを見ていると、どうやら自分で吠えたいと思って声を上げているのではなさそうである。

二ヶ月ほど前にゴルア砲を打たれた後の無残な姿

ハルさん(の発声器官)を衝き動かしているのは一体何なのだろう。
(1)霊的な何者かに操られている。
(2)宇宙と交信している。
(3)定期的に吠えるプログラムを組み込まれている次世代型ドラえもんアイボである。

宇宙と交信する犬型ロボット

ま、そんなアホな空想はともかく、普段は玄関チャイムの音で吠えることのないハルさんが、あの、謎の杉下さんにも褒められたハルさんが、吠えたのである。
ここはひとつ真剣にハルさんが吠えた原因を考えてみるのが真っ当な(←本当か?)飼い主の責務というものだろう。

そりゃそうだ

そこで真っ先に思いついたのが、「ハルさんは秘かにストレスを溜めているのではないか?」というものであった。

考えてみれば、ここ数日断続的に降り続いた雨に加え、私(飼い主Y)が風邪を引いてダウンしていたせいで、ハルさんは殆ど散歩に行けていない状態だったのである。
だが、いまだ絶対王政下にあるハルさんは不平不満の態度など微塵も見せずに、普段通りの生活を送っているように見えた。

本当は心の奥底に鬱屈した思いを溜め込んでいたのか、あるいは見た目通り心の底まで能天気なのか・・・・・・。

凄くゴキゲンそうに見えるのだが・・・?

その答えは、雨降りの合間を見計らって散歩に連れて行ったMの、帰宅後の第一声でたちどころに判明した。

「すっげ。ハルすっげ。半端ねぇよ。
 何だよあの走り。うす茶色の弾丸だぜアイツは。
 オラ地球の果てまで駆けていくかと思ったずら!」
(↑一緒に走り回った疲労のため言語不定)

どうやら、普段の走りが「ダダダッ」とすると、この時は「ズドドドッ」という勢いで公園内を駆けずり回っていたらしい。
本来、走るのが何より好きなハルさん、やはり相当ストレスを溜め込んでいたようである。
このストレスが直に「吠え」につながったかどうかは不明だが、やはり飼い主たる者、愛犬を上手くコントロールしてやらなくてはと、布団の中で朦朧としながら(←全然役に立っていない)思った次第である。

盛大に走ったハルさんはかなりゴキゲンだった

だが。
本当の鍵は帰宅したMの手に握られていたモノにあるのかもしれない。

「ほら、これ。フンチョス。
 家の中でいたしたところやのに、また公園で捻り出してん。
 それもしっかりひと巻き。ホントにオラ信じられんずらよ!!」
(↑未だ疲労は癒えないらしく、相変わらず言語不定)

ハルさんよ・・・・・・。

外ウンがしたかっただけなのかい?

パパラッチはおトイレ中でも容赦ない

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あれから数日・・・・・・、ハルさんの吠えは一回限りでストップしました。
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いやいや、やはり開放感溢れる外ウンがしたかっただけなのでは?という疑いは捨てきれません。
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2007年06月18日

偽尻(Y)

先日、ハルさんと共にりんくうの浜へ行ったことは、既に記事にしたとおりである。

何だか海から上がってきたような不思議ショット

今更、特段書き加えるようなことはないのだけれど、ここで撮影した写真を見ているうちに、ある事に気がついた。

DSC_8418.jpg

背景が白い石のため、流し撮りをすると結構面白い写真が撮れるなあとは思っていたのだけれど、段々とシャッタースピードが遅くなるにつれて、ハルさんの臀部に奇妙な変化が生じてきたのである。

ほうら、こんな風に。

なんか丸くね?

ほれほれ。

渦巻きケツ

こんなに丸いんです!?

ついにボボ尻卒業?

これらの無修正写真を眺めていると、まるでハルさんのケツがかの憧れの桃尻に変貌したような錯覚を覚える。
こんなことを言うと西の御尻様からお叱りを受けそうな気がするが、この写真を見ていると、ついつい大それたことを考えてしまうのである。
桃尻までいかなくても、スモモ尻とか、あるいは梅尻くらいなら名乗ってもいいのではないだろうかと・・・。

ほら、桃尻よ。ウフ

だが、そんな考えも現実のボボ尻を見た途端に雲散霧消してしまった、とある日の夕暮れであった。

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理想と現実のギャップは果てしなく広いものです・・・・・・。
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2007年06月14日

考えられない(M)

抜け毛の季節である。

冬毛から夏毛に生え変わるこの時期、ハルさんのボボ尻も長さが半分になる。
冗談みたいだが、本当の話だ。

走り抜けるボボ

ところで、コギというのは抜け毛の多い犬種である。
どの本を読んでもどのホームページを見ても、

「コギは毛が抜けます」
「コギは毛がもう」
「コギは毛が嗚呼」

というようなことが必ずといっていいほど書いてある。

他の犬種を(室内で)飼ったことがないので実際のところはよくわからないが、確かにハルさんは抜け毛が多い。
年中それなりのアベレージを出すが、季節の変わり目にはそれをさらに上回る毛を産出する。
彼女のエネルギーの半分くらいはこの活動(生える→抜ける)と滝のようなヨダレを流すことに費やされているのではないかと思われる。不毛な生き物である。

生命活動(ヨダレ風船)中

そんなハルさん、今年も少し前に抜け毛祭りが始まった。
ボボ尻は徐々に短くなってきている。
それでも去年までなら

「多いなぁ」

といいながらも掃除は週に1回、

「多いなぁ」

といいながらもシャンプーは風呂場で強行し

「お。またボボ毛短かなったでアハハ!」

と笑いあうくらいの余裕があったのだが、今年はそうはいかなかった。

つられて(?)笑う

とにかく抜け毛の量が尋常ではないのだ。
キムキム兄さん風に言うと『ほんまにねぇ、もう考えられないですよ』な量なのである。
おおらか(?)な性格の私たちでも日々せっせとクイックルワイパーを付け替え、繰り返しコロコロを転がさずにはいられない。
なぜ今年になって急にこんなにも抜け毛の量が増えたのか。
異常気象のせいか。ハルさんがオトナになったせいか。

しかし。
どんなに本気の抜け毛中であったとしても、ハルさんは洗わなければならない。
グズグズしているうちに、のっぴきならない昆布臭が漂ってきていた。
これ以上臭いが強くなると、昆布嫌いの共働き夫婦、ハルさんを愛していく自信がない。ハルさんだって実家(海)に帰ってしまう。

実はトドなんです(テヘ)

そんなわけで本日、思い切ってシャンプーすることにした。
しかし、私たちはコギの本気を甘くみていた。

まずはシャンプーをつけて全身を洗っていくのだが、このときすでに、指の隙間に毛が絡み付いてくる。
指の隙間にグルリ、またグルリとからみついた毛によって、徐々に指先が思うように動かなくなる。
その様子はなんというか貞子的だ。
もう限界、というところで、ヒーッとムリヤリ抜け毛をむしりとり、泣きながらシャンプーを続ける。
しかし貞子の呪いはまだ解けない。毛はまたもすぐに指に絡みつく。
やがてはまた、手のひら全体を絡めとっていくのだ――。

子供の頃、琵琶湖でヨットに乗せてもらい、岸から少し離れた場所に行って泳いだことがあったが、そのときつま先にユラリユラリと絡みつく藻の不吉な感触を思い出した。
とにかくあまり気分の良いものではないのである。

しかしこれはまだプロローグであった。
本当の災難はシャンプーの後に降りかかってきたのである。

いつもハルさんを膝の上に乗せて、ドライヤーで全身くまなく乾かすのだが、そしてこの日もいつものようにハルさんを膝に乗せてドライヤーを始めたのだが。

毛が。
もう、ほんとに毛が。


生命活動(胞子放出)準備中

舞い上がり、飛び散り、降り注ぐ。
そして私の顔に張り付く(涙)。
名刺程度の面積を乾かすだけで、私のアゴに白い髭が生える。名刺交換(2枚分の面積)が終わる頃には顔が軽くサンタクロース化する。

このまま人としての機能を全てふさがれて死ぬんじゃねーの?

イヤな自己ツッコミの声が聞こえる。

とっさにわれに返って泣きながらアゴ髭をむしり、夫を呼んだ。
夫は掃除機をもって駆けつけて来てくれる。
私は再びドライヤーを開始し、夫は掃除機でボボ毛を吸う。
8年目の夫婦共同作業、その姿は歯石と戦う歯医者と助手のようであった。

しかし、舞い散るボボ毛を吸い取るのが精一杯で(←必死に掃除機の口を振り回していた)、アゴ髭までは手が回らないようだった。

5分ほど、夫は舞い散るボボ毛と、妻はアゴ髭と格闘した結果、

「もうええ」

掃除機を、ドライヤーを取り落とし、夫婦は乾燥を放棄した。
心はもう、折れてしまっていた。

大嫌いなドライヤーから早々に解放されたハルさんはずいぶんゴキゲンであった。
しかし、なまじ中途半端に乾燥を諦めたために、いまだ大量の胞子(ボボ毛)を抱える爆弾を前にして、飼い主二人はただ呆然とするばかりであった。

ほんの少しつまむだけで・・・・・・

ほら、こんなにも

今まで注射以外のことは自分たちでなんとかやってきたが、本気の(抜け毛)コギに素人が挑むなんて、ほんとうにまったくおかど違いであった。

次からはプロに頼もうと思う(←敗北宣言)。

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2007年06月11日

嵐のまえに(Y)

先日の日曜日、ハルさんを連れて久しぶりにドッグランへと出かける。
天候は雨が降ったり降らなかったりと心もとない状態であったが、今日はいよいよシャンプーの日だ。
ハルさんが泥んこになっても温かく迎えてあげる心の準備はできている。

そう思い、ぬかるんだドッグランへとハルさんを放そうと思ったとき、駐車場でクース君に出会う。

垂れ耳コギさん

久しぶりに会ったクース君は見事なペンギン族へと変身していた。

コギ族とペンギン族は親戚です

何だか凄くクース君が若く見える。
クース君自身、まだまだ活きのいい若者なのだが、それ以上に幼く見えてしまう。

仲良く(?)走る二匹

クース君はだいぶ前から来ていたらしくちょっとお疲れ気味であったが、わざわざ時間を作って遊んでくれた。

気のいいフレブルと3ケツ

そんなクース君を愛でていたところに、ハルさんの永遠の姐御、ワカ姐さんが登場した。
早速メタメタにやられるハルさんであったが、

手を出せないボボ

大好きなワカちゃんと絡むことが出来て楽しそうであった。

この箒のようなケツ毛は一体どうしたことだろう?

だが、そんな時、再び激しいにわか雨が降り出す。
慌てて建物内に避難したが、短足犬の宿命か、ハルさんのお腹はビチョビチョのドロドロであった。
でも、今日は当初からシャンプーをする予定なのだ。
ハルさんがどれほど汚くて異臭を放っていようと関係ない。

まさか、そのように軽く考えていた飼い主の身にとてつもない災難が降りかかろうとは・・・・・・。
その様子は次回の記事で(たぶん)。

体毛が長いんですけど・・・

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2007年06月08日

One more time, One more chance(Y)

ハルさんがいかに鈍感な犬であるかについては、今までに数限りなく語ってきた。
特に、飼い主の片割れを駅へ迎えに行った際に、どれほど気がつくのが遅いかについては、過去記事を読み返してみると3度も書いている。

過去記事その1

過去記事その2

過去記事その3

そんなに書きまくらなくても

それほど飼い主としてはハルさんの鈍さに対してやるせない思いを抱いていたのであるが、ハルさんもやはり生物である。
駅への出迎えを繰り返しているうちに、いつどこで飼い主に出会うか分からない、ということを学習したのであろう。
飼い主に似たシルエットの人影を見つけると、ジッと穴の開くほど注意深く観察するようになった。

もう騙されないわ

もちろん、鈍感犬のことだから全くの他人を飼い主と間違えて走り出そうとすることも度々だが、このハルさんの努力(?)の甲斐あって、飼い主をスルーする率はガクンと低下したのである。

しかし、こうなると面白くないのが飼い主のほうである。
なぜ?と思われるかもしれない。
愛犬が賢くなったのならいいじゃないかと。
もちろん、愛犬が飼い主の姿を見つけて走りよってくる様が飼い主冥利につきることは確かである。
ところが、ハルさんときたら、自分の力で飼い主の姿を見つけた時は、その後の逢瀬の時間が短いのだ。

巡り合う

時間にしてみると、

「あら、お帰りなさい。私ったらこんなに早く飼い主の姿を見つけちゃうなんて、天才じゃないのかしら。ねえ、そう思わない?ウフ」

↑のセリフを音読みしたくらいの時間を経過すると、最後の「ウフ」のタイミングで飼い主の足元を離れ、周囲の匂いを嗅ぎだす。

ひまわりの匂いがするわ

本当にその鼻で匂いが嗅げているかどうか知れたものではないし、そもそも飼い主の姿を見つけるまでに数限りない誤爆をしているのだから、それほど偉ぶるものでもないと思うのだが、自力で飼い主を見つけた時のハルさんの対応はなんだかそっけない。

だが。
飼い主の姿に目が止まらずスルーしてしまった時のハルさんの対応は、自力で発見した時と比べると数十倍の熱烈さである。

逃げる飼い主、追う飼い犬

「いやいやいやいや。ちょっとちょっとちょっと、もしかして私が飼い主の姿を見過ごしたとか思ってない?まさか、そんなことあるわけないじゃない!私は犬よ、犬。聴覚はヒトの4倍、嗅覚に至ってはヒトの1億倍もある犬なのよ。そんな私が華麗にスルーしてしまうなんてことはありえないのよ。え?食欲だけはヒトの1兆倍あるって?何言ってんのかしら?冗談は顔だけにしてほしいわ」

↑を音読みしたくらいの時間、飼い主にまとわりついた後、ブルブルと体を振って気を静めたかと思うと、

またもや寄ってくる。

見つけたわ。私が見つけたのよ

「ねえねえ。なんだか最近、あなたたちがわざと私に見つからないように姿を隠しているような気がするのよ。いや、もちろん、姿が見えなくたって私は犬だから、どこに隠れていてもたちどころに見つけてしまうのよ。でも、おかしいと思わない?こんなに可愛い愛犬が迎えに来ているというのに、わざわざ姿を隠すなんて。おかげで今日は通りすぎてしまっ・・・・・・、いや、通りすぎるフリをしちゃったじゃないの。そうそう、フリをしただけなの。私って、こう見えて演技派と言われているよ。ねえねえ。どうして『今日はよう見つけんかった』とか『お馬鹿』とか言ってるのよ?こんなに甘えてやっているのに、おかしいわね。もうちょっと媚びといたほうがいいのかしら?仕方がないわね。ホラ、お尻よ。桃尻よ。いっぱい撫でて今日のことは忘れてよね」

これくらいやっとけばバレないかしら

↑のセリフの中には「桃尻」とか不適切な表現が含まれているが、これくらいの長時間、ハルさんは飼い主にべったりしてくるのである。
実際、これほどまでに、ハルさんに見つかった時(←既にこの表現が不自然だが)と、見つからなかった時の歓待ぶりが異なるのだ。
折角、迎えに来てもらったからには目一杯甘えて欲しいのが飼い主心というものである。

こうして、飼い主達はなんとかしてハルさんに発見されまいと、電柱の影に隠れたり、人ごみに紛れたり、他人のフリをしたりと、様々な方法を駆使してハルさんの前を通りすぎようと試みるようになってしまった。

果たしてこの向こうには?

対するハルさんはというと・・・・・・、

いつでも探しているよ。どっかに飼い主の姿を。

公園の中、

これはあり得る

路地裏の溝、

ここはないやろ

そんなとこにいるはずもないのに・・・・・・。

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飼い主はますます奇怪な行動に走り、ハルさんは通り過ぎる人々を穴の開くほど見つめる・・・、この不毛な戦いを終えるために、テチッとクリックお願いします。

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そしてますます感度を上げているハルセンサーに、どうか賞賛のテチを。
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2007年06月05日

帰還(Y)

ハルさんの体から海のかほりが漂ってきた。
より正確に言うと昆布のかほりである。
飼い主がシャンプーをするタイミングを掴み損ねているうちに、ハルさん本来の匂いが強まってきているのだ。
このままでは、ハルさんが生まれ故郷である母なる海に還ってしまう。
そんな思いを抱きつつ、りんくうのアウトレットに出かけた。(←洗えよ)

実はある物を買おうと密かな野望を持ってりんくうへと出かけたのだが、それはどこにも売っていなかったため、ハルさんを連れて店から店へと歩き回る。
ハルさんは店には入れないので、飼い主が交互にハルさんのお守りをしながらの買い物であった。

飼い主を待つ

ハルさん的には走ることができないうえ、歩く距離も短いし、飼い主の片割れは常に不在の状態であったため、さぞストレスが溜まったことだろう。

やってられないわね

そう思い、買い物が終了した後、近くにハルさんを遊ばせてあげられる場所はないかと探してみたら、すぐ近くに海があったことを思い出した。
早速、ハルさんを海岸へと連れて行く。

向こうに見えるのは関空だ

ここの海浜は、玉石というのだろうか、大きな白い石が折り重なって作り上げられているため、結構足を取られて歩きにくかったのだが、ハルさんは気にせず走っていた。

何故走れるのか?コギさんよ

この短い足では石に埋もれて抜けなくなったりするのではないかとも思ったが、そこはコギ族ならではの秘訣があるのだろう。

海を目指すケツ

どんどんと海のほうへと向かって行った。

こうして、ついに海の見えるところまで辿り着いたハルさんの姿を見て、飼い主はハッとなった。
あることに気がついたのである。

このまま海へと還ってしまうのではないだろうか?と。

故郷を見つめる

そんな飼い主の心配を他所にハルさんは次第に海との距離をつめていく。

迷うそぶりすらなし

ああハルさん、このまま還ってしまうつもりなのだろうか?
長い間シャンプーをしていないことに対する不満を持っているのか?
それとも、あまりにスパルタなウチの暮らしに嫌気がさしたのだろうか?
300人で100万人の敵に打ち勝てなんて無理を言ったことに反発したのだろうか?

なんてことを飼い主が思ったはずはなく、ただひたすら

拭くものを持っていないから濡れないでくれ!

という思いを込めて

「ハル!アカン!」

と去り行く背中に向けてシャウトした。

遠ざかる背中

間違って某都市の吊広告のように

「チカン!アカン!」
と叫ばなかった自分を褒めてあげたい(←アホ)。

「アカン!」などというコマンドを教えたことなどなかったが、この飼い主の想いが伝わったのか、ハルさんは寸でのところで入水を取りやめ、飼い主のところへと戻ってきた。

なんだか妙な写真が撮れた

もちろん、オヤツに釣られて・・・・・・・(涙)

オヤツ欲しさに右手を挙げる

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たとえオヤツのためとはいえ、濡れることなくカムバックしてきたハルさんによく戻ってきたのテチをお願いします。
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2007年06月01日

攻略法(M)

ハルさんは馴れ合いが好きではない。
外では飼い主の姿を見失うと、途端にオロオロしてしまうほどに飼い主依存度が高いのだが、

見つけた♪

室内だと呼んでも来ないし、抱き上げようとすると逃げる(涙)。

しかし、もともと飼い主二人がひどくマイペースなうえに、幼少のころからビシビシとスパルタ教育を受けて育っているハルさんである。
飼い主との間に一定の距離を置いてしまうのは、まあ仕方がないことなのかもしれない。

愛が重い

それでも気が向いたときは寄って来てくれる。
そんなときは全身の毛穴からハートが出そうなほどにボルテージが上がるのだが、

「ハルリィ〜ン、ウェルカハァ〜ム、アハ〜ン」

と愛情一杯に臨戦態勢に入ると

「じゃあやめとく」

とどこかへ行ってしまう(号泣)。

聞いたこともない呼び名が気に入らないのか、
バブル青田的な発音の英語が気に入らないのか、
そもそも愛が重いのか、まあとにかく去っていってしまうのである。

そのたび、行き場のない愛を抱えた私は途方に暮れる。
盗んだバイクでどこかへ走り出したくなる。
しかし最近、それなりの攻略法を完成させることができたのである。

まずは寝転がってテレビを見る。
自分に興味が向けられていないときほど、ハルさんは寄ってくるのだ。
案の定近づいてきたハルさんを

「あ、来たの」

くらいのテンションでちらりと見る。動いてはいけない。
獲物を狙うハンターの気持ちでジッと待つ。
その間もウロウロと近くを歩き回っていたハルさんは、やがて

「撫でれ」

とくっついてくる。なぜか尻から。

あんなボボ尻でもコギの端くれである。
案外尻には自信があるのかもしれない。
しかしそうだとすると西の尻神様にたいして、あまりにおこがましい。いったいどうしたら。

お許しください尻神様

まあそれはともかく、尻がムニッと押し付けられるのは、だいたいいつも腰あたりである。

ちょうどハルさんの尻に手が届くではないか。
飼い主の悪戯心ボルテージはさらに上がる。
しかし、ここもぐっとこらえて

「おぉよしよし」

とクールに尻をひとなでするにとどめておく。

このとき好奇心にかられて尻毛をしごいてはいけない(←何度かやった)。
門周りをチェックしてもいけない(←何度もやった)。
かといって完全無視もいけない。
なかなかむずかしいのである。

と、そのうち体全体を押し付けてくる。
最後は頭を持たせかけてくれたりもする。

至福の瞬間の到来である。

結局最後まで愛を撒き散らすことはできないのだが、これはこれで悪くない、と今では思っている。

しかしときには、ファーストインプレッションの尻位置が運悪く顔に来ることがある。
生まれてこの方ケツ毛を切ったことがない、ある意味仙人レベルのボボ尻を、モッサと顔に押し付けられる。
これはなかなかにタイヘンである。

何だか不自然にはみ出ている

しばらくは耐えるが、ついつい

「ケヘッ」

となってしまう。

こうなると残念ながらゲーム・オーバーである。
ハルさんは、去っていく。
飼い主の状況をよく読む、ものわかりのいいコなのである(ションボリ)。

モッサリケツ毛に埋もれるのも、それはそれで至福ではあるが、どうしても目やら鼻やらに負担がかかり、生き物の本能としての「ケヘッ」を我慢することができない。
下手に踏ん張ると、イケルと思うのかますます尻を押し付けてくるので、結局はもたないのである。

こちらのヴァージョンも、なんとか攻略法を見つけられないかと思い悩む今日この頃である。

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(……埋もれたい人がいるのだろうか……)
posted by 飼い主YとM at 00:14| 兵庫 ☔| Comment(18) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする