幼い頃は人には目もくれずに他の犬のところへ向かっていたが、最近は犬より人が好きになってきている。
このハルさんの変化は飼い主としてはつまらないのだけれど、ハルさんもいつまでも仔犬のままではいられないだろうし、他の犬に対して攻撃的なわけでもないので、仕方がないと諦めている。

そしてもうひとつ、ハルさんが年月を重ねるうちに変化してきたことがある。
それはマーキングと思われる行動だ。
最近ではドッグランに入った途端、とりあえずクンクンと辺りを臭い、オションを放出するのが慣わしになっている。
そしてオションの後はフンチョス、というのが黄金パターンだ。
オションはともかく、フンチョスはマーキングのための手段として適当ではないと思うのだが、ハルさん的には同列に考えているのかもしれない。

というのは、マーキングらしきことを覚えてかなりの時が経つにも関わらず、ハルさんのマーキングが下手糞極まりないからである。
通常、マーキングという行為は他の犬のオションの上に更に自分のオションをひっかけ、自己の存在をアピールすることである。
なので、適切な量を正確なポイントに放出しなければならない。
ところがハルさんときたら、場所は間違っているわ(←過去記事参照)、量の調節ができてないわで、からきしダメなのである。
単に、他の犬の匂いがするからオションをすればいいというものではないのである。
と、ハルさんには声を大にして言いたい。
言っても分からないだろうけれど。

というのも、ハルさんは、最初のマーキングポイント(当然ずれている)で、まるで満員電車の中でトイレを我慢し続けたサラリーマンが駅のトイレに駆け込んだ時のように、「はあぁーーっ」と膀胱中のオションを全部出してしまうものだから、後が続かないのだ。
だから、次にマーキングをしようとしてもオションが出ないので、「あら?まあどっちでも同じことよね。えいっ!」とフンチョスを捻り出すはめになっているのだろう。
しかし、体中の排泄物を出しきってもなお、ハルさんはマーキングを続けようとする。
その心意気だけは天晴れだが、ハルさんがオション体勢に入った場所を見に行っても、地面には染みひとつできていないのだ。
ハルさんは一生懸命に腰を振ってオションを搾り出そうとしているのだけれど、一滴も出ていない。
これはまさに、エア・ギターならぬエア・オションである。

ドッグラン内で飼い犬がオションをした場合、飼い主が水をかけて匂いを消さなければならないのだが、このハルさんのエア・オションに何度飼い主は騙されたことか。
こうしたことからも、ハルさんの犬としての能力にますます疑いの目が向けられている。
果たしてハルさんのマーキングが進歩して、犬として認められる日はくるのだろうか。
いや、こないだろう(←即答)。

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いや、ミス・マーキングというのもなんだかな・・・・・。