多忙とネタ切れ、どちらが主原因かはご想像におまかせするとして、久しぶりの記事をあげてみようと思います。
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ハルさんが飼い主以外で最初に出会った人類はお隣さんである。(ブリーダーさん除く)
そんなこともあってか、ハルさんはお隣さんのことが大好きなのであるが、一方、お隣さん一家もハルさんのことを大層お気に召していらっしゃるらしく、機会あるごとにお部屋にお邪魔させていただいている。
特に、小学生のロミオ君はハルさんのことがそれはもう大好きで、ハルさんのために色んなおもちゃを出してきて遊んでくれるのである。

そんなロミオ君が持つ

こうして、いつもお隣さん家には長々とお邪魔してしまうのであるが、帰る際には
「ハルちゃん、今日はウチに泊まっていくか」
とか、
「ハルちゃん、いつでも預かりますよ」
と言ってくださる。
さらには、
「バルコニーの仕切りに穴を開けて、ハルちゃんが自由に通れるようにしましょうか!」
と、恐らくマンションの管理規定に触れそうな申し出までいただいた。
ここまで言ってくださるのは大変有難いので、機会があればハルさんを預けてみようか、と夫婦で話をしていた折、ロミオ君の家とは反対側の隣家に新しい人が引っ越してこられた。
わざわざ挨拶に来られた時、来客大好きなハルさんは耳ペタでお出迎えをしたのだが、こちらのご夫婦も犬が好きらしく、ハルさんを撫でくり回していただいた。
両隣とも犬好きでよかったと思う一方、初対面にも関わらず、ハルさんがあまりに歓迎ぶりを示すものだから、夫婦ともやや不安になってきた。
何が不安かというと、ハルさんにとっての飼い主夫婦の存在感、である。

「なあなあ、いっそのことバルコニーの両側に穴をあけてハルちゃんを通れるようにしようか?」
「そりゃハルちゃんは嬉しいやろうけど、ここはよく考えなあかん」
「なにを?」
「そんなことしたら、ハルちゃん隣の家にばっかり行って、ウチに帰ってこーへんで」
「ああ、確かに。ウチのバルコニーをニャハッとした顔で駆け抜けていく姿、簡単に想像がつくわ」

「そやろ。ウチの家なんて各駅停車の電車しか停まらん駅みたいなもんやで」
「なるほど、ハルちゃんは快速電車か。上手いこと言うなー」
「そうそう。ゴハンのときしか帰ってこんようになるで」
「でも、ゴハンすらお隣でもらうようになったらどうなる?」
「あ。ほんまやな・・・・・・・」
「・・・・・・」
こうしたやりとりを経て、バルコニー穴開け大作戦は封印されたのだが、ハルさんを置いてどこかへ旅行に行くときなど、預かってもらえたら嬉しいシチュエーションというのはやはり存在する。
そんなわけで、とある休日、ハルさんを10分ほどロミオ君の家に預けてみることにした。
いつも、我が物顔でお隣さんの家中を歩きまわっているハルさんである。
飼い主などいなくても普段通り遊んでいるはずだ。
そう思っていたのだが・・・・・・。
約10分後、ハルさんを迎えに行ったら、ハルさん、お隣の玄関に張り付いていた。
どうやら、お隣さんの家でしばらく遊んでいたが、飼い主が不在なことに気づき、探し出したのだという。
それで、結局見つからなかったハルさんは玄関に居座り、ロミオ君達がどれほど声をかけようがそこから動かなかったらしい。
ハルさん、実は意外と飼い主依存度が高かったようである。
こうして、ハルさんの「お隣deお泊り大作戦」は立ち消えになってしまった。
飼い主としては、なんだか、嬉しいような残念なような、複雑な気分だ。
だが、真摯な姿勢で飼い主の姿を待つ愛犬の姿はまるで忠犬ハチ公のようである。
そんなハルさんの姿を思い浮かべて飼い主はほくそ笑んでいたのだが・・・・・・。
お隣さんが言うには
「ハルちゃん、飼い主さんを待ってはいたようだけど、切迫した感じは全くなくって。ドテッと玄関に寝転がっていたから、まあ大丈夫かなと思ってそのままにしといたのよ」
ということらしい。

ハルさん、あんたって一体・・・・・・。
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