ハルさんはウチに来てからずっとスパルタ教育を施されてきた。
そのおかげか、非常に聞き分けのいい犬に育ったのではないかと思っているのだけれど、物事には当然、表もあれば裏もある。
そして、ある意味、スパルタ教育の犠牲になったのが妻Mであることに異論を唱える人は(少なくとも我が家には)いない。

仔犬の頃からメタメタにハルさんを可愛がることを望んできたMにとって、このスパルタ教育方針は相反するものであったようだけれど、粘り強い説得の結果、その必要性を理解し、実践してきてくれた。
だが当然、その方針はMの本意に反するものである。
そして、ハルさんがすっかり成長した今、傍らで見ていてもそのタガがゆるんできているのがはっきりと分かる。
もう、しつけも終わったし、あとは思いっきり可愛がればいいんじゃね?とばかりに甘やかしているのだ。
その結果・・・・・・生涯思春期の看板を掲げるハルさんの終わらない反抗期がまたもやムクムクとその頭をもたげている気がしてならない。
「オスワリ」
といえば、フセをするし、
「フセ」
といえば、オスワリをするのである。

決して、オスワリとフセの違いが分からないわけではない。
その証拠に、ゴハンやオヤツを目の前にすると「ハイッ」と二つ返事でコマンドに応じるのである。

「私、ハルちゃんに舐められてるんやろか?」
と問うMに対し、
「そりゃそやろ。絶対意図的やで。
腹黒いからなー、ハルは。
そろそろ説教タイム発動したらどない?あれくらわせたら一発で更正するで」
とアドバイスをおくったのだが、
「なんか、まだゲージが満タンになってへんねん。満タンでないと、説教しようという気力がでーへんねんなー」
とよく分からない(ゲージって何?)ことを言うので、
「別に、叱ったらいいやん。俺なんか心は至ってクールに保ちつつゴルア砲何発でも打ち込めるで。ハルちゃんを手のひらでコロコロ転がす、そのくらいの気持ちで接しんと」
と背中を押したつもりが、
「それはムリ」
と一刀の元に切り捨てられたのであった・・・・・・。

でも、「たぬき!」とか言いながらハルさんを弄ぶのはどうなのか。
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このままではハルさんの反抗、いや犯行はエスカレートするばかりではないでしょうか。
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