指先のアクションを要求されるゲームはまったくといっていいほどできない私だが、テニスだけはそれなりにできるのだ。
思えば人生で初めてしたゲームもファミコンの「テニス」であった。
夫ばかりがウイイレ(サッカーゲーム)をしていてなんだか悔しいので購入してみたのだが、これがもう本当におもしろい。夢中である。

チャレンジモードというのがあって、徐々に強い相手と戦いランクアップしていくのだが、この相手が近頃めっぽう強くなり、素で負けるようになってきた。
テニスだけは誰にも負けたくないので、テレビの前に正座して親指の皮がむけるほどに頑張っている。
しかし、そうなると一番に影響を受けるのはハルさんである。
なかなかかまってもらえない。
しかたがないので、背筋をのばして正座する(←必死)飼い主の周りをウロウロと歩き回り、そのうちドスッと横に座り込む。
このときたいてい飼い主の体の一部を踏んでいる。

おそらくあえてそうしているのだろうが、そんなことでいちいち動じる飼い主ではない。
映画を見ているときなどは、その状態で穏やかに時間が過ぎていくので、それはそれでいいのかもしれないが、ゲームのときはそうはいかない。
「あぁっ」
「クソッ」
「フガー!」
そんな怒声や罵声にいちいち驚いて、いったんソファの下に避難し、しばらくするとまた戻ってくる。健気である。

ではゲームを終えて、飼い主がコントローラをしまい始めると
「ようやくワタシとの蜜月が始まるのね」
とペタミーミでいっそう摺り寄ってくるのかというと、
残念ながら(ほんとうに残念だ)そんなことはまるでなく、
「もう寝る時間なのね。先にケージに戻っているから早くオヤツを用意して。
昨日食べたチーズは結構おいしかったわ。今日もアレにしてもらえるかしら」
といった感じでそそくさとケージに帰ってしまう。
その後ろ姿をみていると、なんだかハルさんがわからなくなるのであった。
****************************************
まあでもそんなハルさんが好きです(盲目)。
相変わらず魔性のオンナを演じ続けているハルさんに、「でもコギだから。ケツ毛長いから」と突っ込みをテチッとお願いします〜。

こちらのランキングも参加してみました。
もしよろしかったらこちらにもクリックお願いします。
