2歳を過ぎて他の犬に興味がなくなったのか、それとも、たまたま気の合いそうな犬がいなかったのか。
はたまた初対面の犬と遊ばなくなっただけなのか。
対犬関係のことは犬であるハルさんの好きにすればいいのだけれど、飼い主としてはやはり淋しい気がする。

そこで、兄の家に遊びに行くついでに、とあるコギさん達に会いに行くことにした。
待ち合わせ場所は大阪の東方にある「稲荷山ペットパーク」。
初めていったのだけれど、山を切り開いて作られたこのドッグランはエリアが数箇所に分散しており、結構フリーダムな空気が充満していた。
そんな山のドッグランでハルさんを待っていてくれたのは。
難波のアグー(黒豚)クース君(←失礼!)と、

難波のダンディズム、ムク君であった。

さらに、このエリアには偶然にも、もう一匹のコギさんがいた。

たれぞう君。生後7ヶ月のプリプリボーイである。
こうして実質的にコギ族の貸切状態となったこのドッグランで、久しぶりに会ったクース君とムク君に、ハルさん何故かモテモテであった。

普段は飼い主が心配になるくらいモテないハルさんであるが、クース君とムク君は二匹してハルさんを追ってくれた。将来の夢と聞かれて「ウルトラマン」と答えた年齢時の想像力をフル回転すれば、まるで二匹でハルさんを取り合っているように見えなくもない。

だが、この微笑ましい光景を見ていて、程なく♀がハルさんだけであることに気が付く。
柵で仕切られ、外界と遮断されたドッグランは、いわば無人島と一緒だ。
そこへ漂着した4匹のコギさん達。
内訳は♂が3に♀が1。
極限の状況下で高ぶる獣の本能・・・・・・。
何だかハリウッド映画でありそうな展開である。

でも、いい。
これが一時の気の迷いであっても、こんなシチュエーションでしかモテないハルさんであっても、こんなに楽しそうなのだから。

そうこうするうちにやや疲れの見え始めたコギさん達。
ここは山を切り開いたドッグランだけあって斜面が多いのだが、この斜面を使ってそれぞれにまったりとし始めた。
漢一匹ムク君は斜面の一番上からポツンとラン内に睨みをきかせる。

しかし、前回の空池といい、これほどまでに孤高の二文字が似合うコギさんを私は他に知らない。
一方のクース君。

斜面中腹でペタッと伏せたかと思うと、ゴロゴロと転がって体に土をまぶし始めた。
「クース!」
「昨日シャンプーしたところなのに、やめてー!!」
という飼い主さんの悲鳴をさらりと受け流しながら。
さて、我らがハルさんは斜面を上下するのが好きらしく何度も駆け上り下りを繰り返していた。

時々、無人島の♂を引き連れては楽しそうに。

こうして、久しぶりに他の犬と楽しそうに走るハルさんの姿が見られて飼い主は非常に嬉しかったのだけれど、この日最も輝いていたのはクース君とムク君、二匹の♂コギさん達だったのである。
その様子は次回で。
****************************************
この日のモテっぷりがよい方向に向かったのか、昨日は初対面のコギさん(♀)と公園で走り回るわ、とっくみあいはするわで、すっかり更正(?)したハルさんに良かったなのクリックをお願いします。

こちらのランキングも参加してみました。
もしよろしかったらこちらにもクリックお願いします。
