現在、ハルさんは2歳になったところなので、犬としてはまだまだ若手なのだけれど、最近、ドッグランに行く度に、ハルさんの存在感が薄れているような気がする飼い主なのである。
「いやー、私らもね。若手若手言われてますけど、もうええ年ですからねー」
と、お立ち台に出てくる、もう少しで中堅と言われそうな売れない漫才師のようになりつつある気がして怖いのだ。
飼い主がこうした危機感(←何の?)を感じるのは、ハルさんがあまり走らなくなったのに加えて、最近の若手の勢いが凄いためである。
例えばこのコンビ。

「柴でーす」
「ヨーキーデース。オレ、アルゼンチン出身ヤネン」
「へー、ヨーキーのおじいさん、何してたっけ」
「羊泥棒」
と、ジパング上陸作戦(←マイナーですみません)を彷彿とさせる異色コンビである。
もちろん、異色なだけでは、このドッグランという厳しい世界は渡っていけるはずもない。
この二匹、若いのに芸達者なのである。

「僕ら合体できるんですよ」
「和洋折衷、なんて言うたりしてね」
「どないですか、僕らの芸」
とでも言わんばかりに、先輩
ドッグランの下克上はもう始まっているのである。

あまりの

「ちょっと姉さん。僕らの芸、どないでした」
「逃げんといてくださいよ」
「感想聞かしてほしいんですわ」
と先輩を追い詰めるコンビ「柴ゼンチン」である。(←ただいま命名)
最近の若手のなんと強気なことか。
さらに、
「姉さん、これでビビッとったらあきませんよ」
「僕ら大型犬の股下でも合体できるんですから」

と、さらに過酷な条件下での芸を披露する「柴ゼンチン」の姿に、大型犬が苦手なハルさんも興味深々だったようだが・・・・・・。

あまりにしつこい「合体芸」の繰り返しに飽きてしまったのであった。
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最後の写真、ハルさんは余裕かました表情をしていますが、実際のところ、若手の追い上げは激しいです。勢いを感じます。
このままパッとしないグルメレポーターへの道を歩んでいきそうなハルさんに救いのテチをお願いします。
