ただし、大きい犬が全てダメかというとそうでもない。
ハルさんは肉弾戦(とっくみあい)を好まないだけであり、大きい犬でも追いかけっこができるのならば、楽しそうに走ることができる。
むしろ、大物に追われているという緊迫感がハルさんのテンションを数倍高めているように感じるほどだ。

だが、そのハードルは高い。
ハルさんが捕まってしまうと強制的に遊びは終了するので、たいして足の速くないコーギーを手加減して追えるだけの度量の広い大型犬か、もしくはハルさんより足の遅い大型犬のみが、ハルさんの守備範囲なのである。
これではドカベンより守備範囲が狭い気がするけれど、まあ生まれつきの性格だから仕方がない。
だが、この間のドッグランで、そんなハルさんにぴったりの大型犬に出会うことができた。
コギ族と同じ牧畜犬のコリーである。
見るからに足が速そうな犬種なのだが、なんとこのコリー君はハルさんより足が遅かったのである。

ハルさんのほうが速すぎてブレてしまうくらいであった(←大ウソ)。

楽しそうにコリーを挑発しては逃げ回るハルさんをコリー君は捕まえることができず、ハルさんが有頂天になっていたその時・・・・・・。
なんと、コリー君、飼い主さんに捕縛される。

このコリー君が、一方的に小さなコギ族を追い回していたように見えたのだろう。
ああ、可愛そうに、コリー君。
ハルさんなんていう悪女に引っかかったばっかりに、せっかくのドッグランでリードにつながれてしまうなんて、そのやるせなさは想像に余りある。
だが、そんな傷心のコリー君をさらに挑発すべく、シャコタンで至近距離を駆け抜けるハルさんなのであった。

このド悪女が。
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あ、そういえばもうひとつハルさんの好きな大型犬のタイプ(?)がありました。
リードに繋がれた大型犬です。
動く範囲を限定されていればこちらのもの、といわんばかりにグルグルと周囲を走り回ります。
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