
飼育本を購入して読み込み、ネットでも様々な情報を集めたが、やはり誰かに相談したくなるのが人情である。
当時、ハルさんのことを相談できる相手といえばブリーダーさんしかおらず、よくメールや電話で問い合わせたものであった。
飼「ゴハンを残すんですが、どうしたらいいでしょうか?」
ブ「甘えが強く出ていますね。
食べないのなら片付けましょう。
そのうち残さず食べるようになるでしょう」
(果たしてハルさんはゴハンをガツガツ食べる犬になった。
今ではゴハンを残すなんてありえない行為である)
飼「ケージから出して欲しいとキュンキュン鳴くんですが?」
ブ「甘えが強く出ていますね。
放っておけばそのうち鳴かなくなります」
(果たしてハルさんは大人しくケージ内で待てる犬になった。
飼い主不在時に、お隣のロミオ君が回覧板を持ってきた際、
「ハルちゃーん!」と声をかけられると「ヒュンヒュン
(ああ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?)」
と鳴いていたらしいが、このことでハルさんを攻めるのは酷であろう)
こうして、飼い主夫婦の2005年流行語大賞は「甘えが強く出ていますね」に決定した。
ハルさんが散歩途中で歩かなくなると、「甘えが強く出ていますね」とにこやかな笑顔でリードを引っ張り、ハルさんが本来出来るはずの「フセ」を拒否した時は「甘えが強く出ていますね」とにこやかに叱りつけた。
そんなハルさんの甘え方はちょっと変わっている。
顔を地面に擦りつけながらおケツを持ち上げた体勢で寄り添ってくるのである。

他にこんな変な体勢をとる犬を私は知らない。

甘えが許されない毎日がこのよう妙な技を編み出したのだろうか。
いずれにせよ、しばしばこの体勢をとるために「女豹」を仕込まれていることをハルさんは知らない・・・・・・。

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ひっくり返ったほうが楽だと思うんですが、この体勢にはハルさんのこだわりがあるようです。
テチッとクリックしていただければハルさんが甘えだす・・・・・・かも。
