先週のことである。
夫が風邪で寝込んでいたので、一人でハルさんをドッグランに連れて行った。
ハルさんは、軽井沢で購入した女豹をさっそうと着こなし、謎のほっかむり犬(←犬種不明)と、いつものように調子よく遊んでいた。
で、家に帰ってみると。
女豹の裾がやぶれていました。
(注:トウモロコシにとくに意味はありません)
そういえば
コギ用で無駄に胴体部の布が長かったことが敗因と思われる。
女豹はデビュー戦で、華々しく散っていった。
すべてのものは、失われる。失われるからこそ、美しい。
でもそれでいいのだ。失われていくものの代わりに、神様はわたしたち人間に、決して色あせない「想い出」という能力をプレゼントしてくれたのだから――。
と、納得できるはずもなく。
高かったのに。気に入っていたのに。関西では売ってないのに。
どうしてこう気に入ったお土産から順に失われていくのだろう。
ある場所で買ったグラスは帰って三日目で(夫が)落とし、ある場所で買った花瓶は帰った次の日(妻が)破壊し、ある場所で大量購入したワインは1週間でなくなってしまった(←夫婦共同作業)。
そんな想い出に浸りながら、女豹の穴から顔をだすトウモロコシと見つめあい、ため息をつくのであった。
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せっかくの女豹が速攻でやぶれてしまいました。
ハルさんは女豹に限らず服が好きではないので、「よかった〜」などと思っているやもしれませんが、一応ハルさんへの慰めのテチってことで、よろしくお願いします〜。
