メインの道も期待通りのにぎやかさでよかったが、ときどきフッと横道にそれると、そこにもやっぱり素敵な店がぽつぽつと並んでおり、軽井沢という街の歴史と奥行きを感じた。
いったいいかほどのお値段がするのか検討もつかないが、確かにこういうところに別荘があるといいなと思う。もちろん家事全般をこなしてくれる有能なセバスチャンがいることが必須条件だが。
さて、矢ヶ崎公園も広くて綺麗な公園である。奥には大賀ホールというコンサート会場が見える。さすが軽井沢、公園にも隙がない。
公園では鴨の群れと、なぜか「だるまさんが転んだ」にいそしむ女子大生の集団がいた。
どこでどういうキッカケがあると、みんなで「だるまさんが転んだ」をやろうという話になるのかわからないが、とにかくとても楽しそうで、ちょっと羨ましかった。
夫はもう鴨に夢中で、群れと一緒にウロウロしながら写真を取りまくる。
私としても鴨の群れに飛び込むか、女子大生に混じって「だるまさんが転んだ」をしたかった。
ハルさんは断然「だるまさんが転んだ」より「鴨さんが狩られた」をやってみたかったはずだ。
が、そんなことをすると、ハルさんともども留置場で冷や飯を食らうハメになりそうなので、この2つの集団が笑いながら去っていくのを(ハルさんと)黙ってみているしかなかった。
その後、散歩中のトイプードルズに出会う。
遠くで姿が見えたときから、とにかく右へ左へ爆走していて、元気だなーと思っていたのだが、実際近くに来てみると、その迫力はすごかった。
トイプーって、ぬいぐるみのように可憐な外見とマッチした優雅な性格のコが多く、それがまたハルさんを惹きつけてやまないと思うのだが、このトイプーは明らかに違った。
ハルさんにまるで興味のないフリをしつつ、おもむろに弾丸のような速さで狩りにくるのである。
ものすごい勢いであるうえに、突発的であるので、こちらとしてはたいそうあせる。
あせるハルさんとのけぞる飼い主
何回かこの弾丸ダッシュが発動された結果、片方のプードルちゃん(←激しい方)のロングリードが壊れる。
伸びたリードが戻らなくなってしまったのである。ある意味、ノーリード状態なのであった。
飼い主さんは「あらー?」といいながらなんとか直そうとしていたが、その間も弾丸ダッシュは繰り返されるので、なかなかうまくいかないようである。
もう片方のプードルちゃんは比較的穏やかで、それなりに遊べそうだったが、いつ後ろから弾丸が打ち込まれるかと思うとあまり落ち着けず、飼い主さんにお礼を言って早々に立ち去る。
(ロックオン中)
こうして旧軽井沢をあとにし、この旅行最後の宿リーブルへ向かう。
リーブルは北軽井沢にある、とホームページには書いてある。
同じ軽井沢だから結構近いのかと思ったが、北軽井沢とは、実は群馬県の嬬恋であった。
軽井沢といっても、北軽井沢、南軽井沢、旧軽井沢など色々あって、どこもそれなりに距離があるらしい。今回旅行して初めて知った。
そんなわけで、車で走ること約1時間、看板を見逃して一度スルーしたが、なんとか無事にリーブルにたどり着く。
こちらの宿はこの日、私たちが予約したのが最後の一部屋だった。
まるっきりの平日(火曜日)だというのに、なかなか人気のお宿のようである。
このペンションにはなんとドッグランが併設されているのだが、ウッドチップ敷きのうえに広さもかなりのものであった。
そこで、ウッドチップ初体験のハルさんを早速放してみた。
連日の疲労でイマイチ覇気が感じられないが、それなりに楽しんでいるようだ。
というか、その小川は気力MAX時でも飛べるかどうか微妙です。やめておきなさい。
こんな感じで、カルイザワンコ、最後の夜が始まる。
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ダラダラと続いてきた東遊記もようやくゴールが見えてきました。
ランキングもまたしても4位(!)になってしまって、もうドキドキです。いつもありがとうございます。
ハルさんももうちょっとでおウチに帰れるので(帰りたいのか?)、もう少し頑張れのテチをお願いします〜。
