2006年10月31日

秋の大運動会−障害物競走だワン!−(M)

ハルさんが出場する競技も残すところ、障害物競走を残すのみとなった。
前回は出場しなかったが、参加した皆の楽しそうな様子を見て、次はぜひ出場したいと思っていた競技で、夫はとても張り切っていた。
ワンコのイベントというのは、ワンコが走ったり飛んだりしている姿を見るだけでも十分に楽しいのだが、共に走る飼い主たちの必死な姿がまた楽しい。まあ、ワタクシも人のことはぜんぜん言えないが。
とにかく、障害物競走というのは、そんな飼い主の熱いパッションがもっとも強く、そして激しく炸裂する競技なのである。

では軽くレース内容をご説明しよう。
飼い主と愛犬が協力して乗り越えなくてはならない障害は以下の5つである。

@ ラケットボールだワン!
A 華麗にシュートだワン!
B ぐるぐる大作戦だワン!
C 豆粒つかみだワン!
D ハードルだワン!−第2章−


※各障害の名前は私が勝手に付けたので、あまり気にしないようにお願いします。

@ ラケットボールだワン!
その名のとおり、ラケットにボールを乗せて(人が)走るわけだが、リードを持った手でラケットを持たなくてはならないので熱いソウルを持った大型犬には不利な障害かと思われる。

あ、サッカーボールだ

夫(とハルさん)、無事に乗り切る。

A 華麗にシュートだワン!
プチサッカーボールを蹴って進み、ゴール(←ペットショップの買い物カゴ)にシュートする。
ボールは5個しかないので、ボール好きのワンコが咥えていってしまったりして、それなりにタイヘンそうだった。
ハルさんはボールにあまり興味がないので、ここも無事クリアする。

いつものフットサルね

B ぐるぐる大作戦だワン!
飼い主とワンコが赤いポールの周りをぐるぐると3周まわればいいだけの、いたってシンプルな障害だが、実はココがもっともドラマを生んだ場所であった。

まずはリンくんのぐるぐる。
普段からしつけ教室に通っておられるだけあって、リードさばきも素敵である。

バッチリ回るぜ

次にクースくんのぐるぐる。
さすが癒し系ナンバーワンコギ、なんだか心温まる風景である。

まったり回るぜ

そして、同じ緑チームのコギさん、コジロウくんのぐるぐる。
自分の体重から来る遠心力にやや拒否反応があるが、無事クリア。

ちょっとヤバイぜ

そしてクースくんのマブダチ、ムクくんのぐるぐる。
大回りすることで、コギの体重による遠心力問題を見事にクリアしたすばらしいぐるぐるであった。

オレがエースだぜ


ここでのぐるぐるは、飼い主のテンパリ度と遠心力が比例するので、下手するとワンコがマジで宙を舞う。
実際、何匹か宙を舞ったワンコがいたのだが、その中でも同じチームのトイプーちゃんがスゴかった。
2周目を過ぎたあたりから、飼い主さんが紐のついたぬいぐるみを振り回しているようにしか見えなかった。
ハルさんの様子を一通り撮影し終わって、のんびり歩いている(油断している)最中の出来事だったので、思いのほかツボを突かれて笑いに打ち震えながら自分の場所まで戻ってくると、

「すごかったですねー」
と、コジロウくんの飼い主さんが笑っていた。
「ですよね!あんなのアリなんですかね〜。トイプーちゃん、タイヘンそう……プピッ」
……Mさんのダンナさんも似たようなもんでしたよ?
「へ……?」

実はハルさん、トイプーよりはるかに長く重い体で宙を舞っていたらしいのだ。

この競技のときは、1障害ごとに写真を撮りながら移動していたのだが、華麗にシュートだワン!豆粒つかみだワン!の間には木が生えていて、移動に手間取った。そのせいでぐるぐる大作戦だワン!は写真を撮るどころか見てさえいなかったのである(涙)。
ぐるぐるは写真に撮りにくいし、どうせ大したことは起こらないかと思って油断していたのが敗因であった。
後で、目撃証言をいくつか重ね合わせてみると(←色々な人に「ダンナさんすごかったですねー」と言われた)、ハルさんはどうやらハードルだワン!(第1章)より華麗に宙を舞った、というか完全に振り回されていたらしいのだが。

「えっ!?写真、撮ってへんの?」
「うん……、ご、ごめん夫、なんか色々忙しくってさアハハハハ」
「そんな!せっかくがんばったのに……」
「えー?だってそんなおいしいヒドイことしてるなんて、知らんかったしー。
 そういうことは事前に言うといてくれんと」
「チッ(……使えねー……)」
「え?なにか言いました?」
「や、な、なんでもないなんでもない……ハァ〜ア(←これみよがし)」
「もう!わかった、わかりました!画像があればええんやろ、画像が!」

ということで、半ば逆ギレ気味に私が書いた絵がこちら。

あーれー

「……」
「な、なんやのん!ちゃんとハルちゃんと同じとこ白く塗ったがな!」
「……」
ジョーも書いたやん!」
「……グスッ」(←泣いている)

あわや夫婦の間にマリアナ海溝が生まれかけたところに、ムクくんの飼い主さんから奇跡のような一枚が届く。

鳥になりたい

ハルさんが、まさにこれから鳥になろうとしている一瞬を捉えたものである。
既に前足が浮いている。
観客席のほうへ「助けてー」と必死の訴えをしているようにも見えるが気のせいだろう(たぶん)。
ムクくんの飼い主さん、ありがとうございました。おかげで夫婦の海溝は埋められましたよ!

C 豆粒つかみだワン!
リードを持った手で豆粒を掴んで皿に入れる競技である。
こんな感じで積極的に飼い主さんに協力するワンコもいたが、

アタシのは?

ハルさんは、先ほどのぐるぐるショックからまだ立ち直っていなかった。

ボーゼン

D ハードルだワン!−第2章−
豆粒つかみだワン!の間、基本的に犬はじっとしているので、受難は終わったとばかり思っていたハルさん。
引きずられるようにして走らされたと思いきや、目の前にそびえ立つハードルを前にしたところで、とうとう夫に向かって「ギャン!」と一声吠えたらしい。
ハルさんの吠え声なんて久しく聞いていないが、夫に引きずりまわされて、よほどテンパっていたのだろう。それでも、ハルさんはハードルを飛び越えていった。自分の犬ながら健気だと思う。

もうイヤよぅ

そして二人は無事に(?)ゴールした。
リレー形式だったので、順位はよくわからなかったが、それなりに速かったのではなかろうか。
緑チームは、最後の最後でアンカーが一人かわして4位(5チーム中)。
私とコジロウくんの飼い主さんの

「ビリはイヤー!!」

という熱い脅し応援の叫びが届いたのかもしれない。
しかしまあ、頑張ったところでハルさんの属する緑チームの得点はこんな感じなので、どうでもいいといえばどうでもいいのだが。

ぶっちぎりの最下位

というわけで、ハルさんの辛く厳しい障害物競走は幕を閉じた。

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ということで、ハルさんの受難「ひとりメリーゴーラウンド」終了です。
ひっぱったわりに大したことありませんでしたね、すみません。
またひとつ受難を乗り越えたハルさんに、お疲れさまのテチをお願いします〜。
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2006年10月30日

秋の大運動会−ハードルだワン!−(Y)

リベンジに燃えるハルさん飼い主が満を持して挑んだ「ガーデンフィールズ秋の大運動会」。
とても一回では書ききれないほど色んな出来事があったので、まずは、運動会前半の模様から。

運動会の参加者数は前回よりかなり多くなっているような気がするが、

開会式

そんな中、普通にドッグランに遊びに来たような場違いな犬が一匹。

まだ言ってるし・・・

いや、もう返上したから、その自称。

こんな勘違い犬のことはさておき、5チームに分かれたチーム内の紹介も終わり、始まったのは恒例の「おすわりゲーム」である。
これは、参加者全員が輪になって歩きながら、10秒以内にオスワリなど、司会の人が出す指示をクリアできた犬が残っていくというもの。

一応(あくまで一応)従順

勘違い犬だけれど、一応、飼い主の指示には従順であるハルさんは、前回に引き続き最後まで残った。
そうしてハルさんを「おりこーぅ」と褒めそやした後に始まった種目はパン食い競争。
これも、前回出場して1位になった競技である。
犬がフードを食べてから、飼い主がパンを咥えてゴールへと走るこの競技、ワールドクラスの早食い王のハルさんにとっては、得意中の得意種目なのだ。
今回は、飼い主Y→Mにバトンタッチして挑んだが、何と大好きなフードを食べる前にカメラ目線を送るという余裕を見せながらも、

フォトジェニックに目覚めたのか?

パンのある位置を行き過ぎて体が宙に浮きながらも、

ここで暴走

見事に1位でゴールした。

ぶっちぎり

よそ見しながらもこのダントツのスピード、これからヅカの早食い王と名乗るべきなのだろうか・・・。
そんなことを考えているうちに午前中の競技は終わり、昼休憩を挟んで、いよいよ「ハードルだワン!レース」が始まった。

ハードル会場

果たして、今までに飛んだことなどない、このハードルという物体をハルさんは飛ぶことができるのか?
ハルさんも不安だろうが、飼い主も大いに不安である。
だが、不安ではあるけれど、元来がズボラな飼い主のことなので、練習など一切してこなかった。
ま、本音を言うと、ハルさんに何かやらかしてほしいという気持ちがなかったわけではないのだが・・・。

スタートの合図とともに飛び出したハルさん、最初のハードルで、いきなり拒否。

飛翔拒否?

しかし。
(残念ながら写真はないけれど)飛んだ
飛びましたよ、あの短い足で。

が。
初めての出来事にパニくったハルさん、飼い主に何かを訴えている。

文句のひとつも言わないと!

そんなことはいいから、もっと競技に集中しないと・・・

またハードルだワン!

だが、文句を言いながらもハルさんは飛ぶ!!

ジョーッ

パニくって飛んだ後も「じょーじょー」文句を言っていたハルさんではあったが、

安いオンナじゃないのよ

ぶっつけ本番で挑んだハードルレース。
あの短足犬が飛んだ。宙を舞ったのである。
ニコやんのクララが立った衝撃には比ぶべくもないが、飼い主としては大いに感動した。
最終的に順位は2位か3位。
もう、上出来である。

だが、いちいち、飼い主に何かを訴えているのは非常に気になる。

一緒にレースに挑んだリン君や、

リン君のジャンプ

ムク君は、同じ短足種でありながら文句ひとついわず華麗に飛んでいるというのに。

同じコーギーなのにえらい違い

けれども、よっぽど注目していた人でないと、ハルさんの不満そうな顔には気が付かなかったはずである。
最大の難関と思われたハードルレースであったが、皆に「飛べたね」「良かったね」と祝福してもらい、成功裡のうちに終結した。

しかし。
誰が、この後、ハルさんの受難が待ち受けていようと予想したであろうか・・・。

つづく

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またもや引っ張りネタですみませんが、ブツブツ言いながらもハードルを飛び越えたハルさんの頑張りにテチッとクリックお願いします。
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2006年10月29日

燃え尽き症候群(M)

本日は朝から、人も犬も大騒ぎの大暴れでございました。
家に帰ったときにはなんというかこう、燃え尽き症候群?みたいな感じで、夫も私もハルさんもそれぞれが別方向(やや上方)を見つめて放心しておりました。
先ほどようやく我に返ってゴソゴソと動き出しましたが、もはやこの日のことを書く気力がありません。
ということで、眠りかけていたハルさんをムリヤリ起こして撮影したこの写真が予告編ということで。

眠いのに

詳しい記事は、夫が近日公開です(←丸投げ)。

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三十路のせいか、何かあるたびに燃え尽き症候群が発症する飼い主です。
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2006年10月28日

夢舞台−返上−(Y)

今まで自称ヅカの暴走王を名乗ってきたハルさん。

だが、夢舞台でのあまりにふがいない走りっぷりは、数日前に書いたところである。
しかも、その狩られっぷりもひどかったが、狩りっぷりはもっと悲惨なものだった。

折角、あずきちゃんが狩られ役を買って出てくれたというのに・・・

最初はよかったが・・・

その差がグングン広がり、

ダメなライオンのようだ

あずきちゃんが不審そうに後ろを振り返ったとき、ハルさんはもう追いかけるのを止めようとしていた(涙)。

あずきちゃんもびっくり

こんな惨めな現実を目の当たりにしながら、尚も暴走王を名乗り続けるのは他の走り屋さんたちにあまりにも失礼である。
そんなわけで、「(自称)暴走王」の称号を返上することにしました。

我こそは!と思うワンコはご自由にお使いください。
ま、あくまで(自称)暴走王の称号ですが・・・。

一方で、ハルさんは「女豹」のコードネームを持つオンナである。
彼女が夢舞台で披露した「女豹」スタイルは、本当に下らない技ではあるが、他の飼い主さんたちに好評をいただいたようで、教え込んだ側としては非常に嬉しい限りである。

image8922739.jpg
※写真がないので、MOCOさんところのをお借りしました。

だが。

ハルさんの新技「女豹」は、現在も未完成の技なのだ。
本来、技というものは、飼い主がコマンドを発し、そのコマンドに応じて犬が一定の動作をするものである。
しかし、今のところハルさんは、フセさせた後にわざわざお尻を持ち上げてやらないと「女豹」ポーズができないのである。
これでは、技というのもおこがましい。
しかも、夢舞台では一歩でも動くとハルさんが女豹ポーズを止めてしまいそうな気がしてその場を動けず、現時点では最高の女豹を披露したにも関わらず写真を撮ることができなかった(涙)。

そんなわけで、現在も飼い主夫婦の間では、「フセの状態からお尻を持ち上げるより、立った状態から前足を前方にずらすほうが自然な体勢になるんとちゃう?」などと話し合いを続けながら、試行錯誤の毎日を送っているのである。

コマンド化が完成した暁には動画で紹介しますので、お楽しみに!

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本当に何の役にも立たない技ですが、下のバナーをクリックしていただければハルさんのヤル気がヒートアップするかもしれません。
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2006年10月27日

夢舞台−短足犬の嘆息−(Y)

初対面の犬だらけであった夢舞台で、唯一、ハルさんが面通しをしたことがあるのは、同じコギ族であるつくね嬢。

またお尻で登場

犬嫌いという噂通り、前回の対面時は、なかなかハルさんが接近することもできなかったが、今回は2回目とあって、傍から見るとなんだか仲良さげに見えるくらい、2匹の仲には大幅な進展がみられた。

そんなつーにゃんの特技は、今流行のエアギターならぬ「エアボール」。
飼い主さんがボールを投げるフリをすると、そのボールを取りにいくフリをするという、非常に高度なテクニックを要求される技なのである。
ちなみに、普通にボールを投げるよりもエアボールのほうが盛り上がるのだそうだ。
さすがつーにゃん、その魅力は桃尻だけに留まらないのである。

それでは、つーにゃんのエアボールをとくとご覧あれ。

その1
エアボール開始!

飼い主さんがボールを持ったフリをするだけでつーにゃんたらもう大コーフン

その2
呆れられる美尻コギ

他の犬から呆れられてもつーにゃんのコーフンは収まらない

その3
つーにゃんの目にはボールが!

いよいよ(エア)ボールが投げられる!

その4
エアボール万歳!

エアボールを回収するべく走るつーにゃん!楽しそうだ。

だが。

ここは夢舞台。
目立つワンコは狩られる」のがこのシマの掟である。

そうして、案の定、あずきちゃんとハルさんに狩られるつーにゃん。

ああ、つーにゃん(涙)

中でも特にしつこかったのが、柴族のスピードに全くついていけなかったハルさん。

はた迷惑

同じコギ族なら負けないわっ!とばかりに併走するが・・・・・・。

しつこいコギは嫌われる

つーにゃんにとってはいい迷惑に違いない。
やはりハルさん、空気の読めないオンナなのである。

こうした試練を経て、つーにゃんは踏み出した足をどこに降ろしたいいのか分からないくらいテンパっていた。
ごめんよ、つーにゃん。

挙動不信犬

一方のハルさん。
ギリギリガールズの相方が壊れてしまい、途方にくれていたのだが、

格好の相棒を見つける。
つーにゃんの飼い主、えりさんの愛娘、遥ちゃんである。

おなじみ遥ちゃん

ハルさん、偶然にも名前が似通っていることから、大胆にも新ユニット「ハルチャンズ」を結成しようと企むが・・・、

遥ちゃん、泣いて嫌がる。

拒否権発動

そりゃそうだ。
蝶よ花よと愛される赤ん坊が犬と一緒にされては、彼女のプライドはズタズタであろう。

だが。
あきらめの悪い飼い主は再度のチャレンジ敢行してみた。
すると、ゴキゲンを取り戻した遥ちゃん、何とハルさんに跨ってくれた。

ハルチャンズ合体

こうして、新ユニット「ハルチャンズ」がここに結成されたのである。

背中合わせのハルチャンズ

・・・・・・。
遥ちゃんは「もぎたて」感がプンプンしているが、ハルさんは微妙だ・・・。

P.S.
つーにゃんの桃尻ファンの皆様へ朗報が。
デジイチシスターズの一員、MOCOさんのブログで桃尻フェア開催中ですよ!
お見逃しなく!!

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なにはともあれ、ついに、念願の「ハルチャンズ」を結成しました!
でもつーにゃんとのギリギリガールズもまだまだ活動中です。
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2006年10月26日

夢舞台−蝶々たちの休日−(M)

柴たちの熱い狩猟祭に圧倒されてはいたものの、そこには遥か昔、16世紀からセレブなご婦人方にこよなく愛されてきた美しき蝶々たちがいた。

気配消し気味

モモ走ります!のモモちゃんと、パピヨンとの生活のモカちゃんである。
2匹ともテンションが低い。このときが初対面だったので、普段がどういう様子なのかはわからないが、ブログを拝見させていただいているかぎり、こうではない、気がする。

それでもモカちゃんはカメラを向けると、フォトジェニックに変身してくれた。

蝶は羽ばたく

あぁ、笑顔がまぶしい。
さすが普段、撮られ慣れているだけのことはある。

一方モモちゃんは、なんと帰り際にハルさんと遊んでくれた。

「 はぁ、柴の相手も疲れるわ〜(←相手にされていないのはハルさんだ)、
ん……?あそこに手ごろなサイズのワンコがいるじゃないの。
ちょうどよかった。このモヤモヤをあのワンコで晴らして帰ることにしようっと!」


獲物発見!

というたいへんブラックな動機が見え隠れするハルさんの挑発に、何を思ったのかモモちゃん、乗っかってくれたのだ。

二匹はそれなりに楽しんでいたようだった。

モモ走ります!?

た、楽しんでいた……よね……?
あ、でちって言うの忘れた

しかし、柴も速いがパピヨンも速い。
あまりの速さにモモちゃんにピントの合った写真が一枚もなかった(涙)。

最後は3匹で記念写真を撮らせていただく。

微妙な距離感

今回写真を見て気がついたが、ハルさん、実はモモちゃんよりも、モカちゃんよりも足が短いのであった。
ちなみに体重は倍以上ある(テヘ)。
どうして顔と胴と尻に大量投入された肉を、あと少し、もう少し足に回せなんだかハルさん(ため息)。

ところでパピヨンズは、別名「デジ一シスターズ」という(←勝手に命名)。
モモちゃんの飼い主ちっちさん、モカちゃんの飼い主MOCOさんともに、すばらしい一眼レフをお持ちなのである。
シャッター音も、私たちが普段使っているデジカメの「パシャ?」とかいった自信のなさそうな音ではない。
「ジーカシャ!ジーカシャ!」とプロにのみ許された重みのある音がするのだ。
そんな一眼レフを颯爽とかまえ、お二人はハルさんの「女豹」「インリン」をあますことなく撮影してくださった。
不覚にもハルさんが、荒木経惟と篠山紀信に撮影されるほしのあきに見え、なんだか感動してしまった。

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柴ーズもおのおのに個性があって、とっても可愛かったですが、パピヨンズもすごーく可愛かったです。これぞ愛玩犬!って感じですね。
熱いソウルと理不尽なヒップアタックにも負けずにがんばっていたパピヨンズに賞賛のテチをお願いします〜。
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2006年10月25日

夢舞台−柴犬狩猟祭−(M)

ということで夢舞台シリーズ(?)第二弾。

今まで、このブログを通じてハルさんは「ヅカの暴走王」「女豹」を名乗ってきた。
実際、飼い主夫婦にも、それなりの自負があった。
幼い頃からハルさんは、その暴走ゆえに数々の伝説を残してきたからだ。
ドッグランでは木にぶつかったこともあった (←ほんとうに恐ろしい音がして、さすがにあせった) 。
公園では子供を泣かしたこともあった(←ヒドイ話です。すみません)。
散歩中にはドブにはまったこともあった(←犬としてありえないだろ)。
そんなわけなので、ファーストコンタクト時、あずき屋のかおりんさんが、スペクタクルな狩猟シーンを期待したのもムリはない。
しかし実際のところ、狩りは成立しなかった。
あずきちゃんが狩猟体勢に入って3秒後、すでにハルさんは狩られていた。

狩り開始。
カーン(ゴング)

で、狩り終了(この間約3秒)。
ヒー

疲れ果てるハルさん。
今日はこのくらゴフッ

いったいどうしてしまったのかハルさん。サバンナのヌーだってもう少しがんばっていると思うが。

一応、ハルさんの名誉のために付け加えておくと、このとき実はちょっと車に酔っていた(と思う)。慣れない、というか初めて荷台に乗って1時間以上がんばったせいか、足元が少しふらついていた(と思う)。
しかし、結局そんないいわけも束の間、完全復活したと思われたハルさんであったが、

狩猟祭真っ最中

やっぱり柴たちの相手にならないのであった。

とくにあずきちゃんは、(自称)暴走王と言いながらもふがいないハルさんに苛立ちを感じたのか、その後もハルさんを鍛えなおすべく、気合を注入し続けた。大好きなボール遊びの最中でさえ、気合注入を怠らない入れ込みっぷりである。
ハルさんが近くを通りかかると、くわえていたボールさえもポトリと落とし、音もなくハルさんの横に忍び寄る。
そしてしばらく、「じょ〜!」と気合を注入し続ける。
さすが柴犬。その熱いソウルには思わず笑って感動してしまった。

ドキドキ

帰り間際に、ハルさんも応戦してはみたものの、

竜虎対決

両者、飼い主にガッツリ怒られる(ションボリ)。

その上、夫はなぜかなついてくれたさくらちゃんに夢中でハルさんを足蹴(?)にする。

ラブリー

色々な意味で、柴にはかなわないハルさんなのであった。


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世界は広いね、ハルさん。
ヅカでぬるま湯につかっていたんだね。
そんなわけで、ハルさんこれから修行の旅にでます。
というのは真っ赤な嘘ですが、よろしかったらハルさんに慰めのテチをお願いします〜。
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2006年10月23日

夢舞台−登場犬物紹介−(Y)

2006年10月某日。
明石海峡の向こうに横たわる淡路島で何やら怪しげな集会が開催されるとの噂を聞きつけたので、ハルさんを連れて行くことにした。
到着したのは淡路島のほぼ北端に位置する淡路夢舞台。
そこの芝生広場に集まっていたのは・・・、

主催者でいらっしゃる「さくらの日常」わかさんの愛犬さくらちゃん。

舌なげー

同じく黒柴であり、讃岐柴の総帥「あずき屋」かおりんさんの愛犬あずきちゃん。

妖怪舌長族

続いては、「ニコニコな日々」の主役犬、赤柴ニコやん。

緊張しっぱなしだった?

そして、同じ赤柴かつ巨柴である「柴犬あきとの日記」のあきと君。

愛嬌ある顔

と、ここまではハルさんの天敵、柴犬が勢ぞろい。
今後、ハルさんが試練に見舞われるのはもう決定的かと思われたが、哀れなハルさんを助けるべくそこには援軍コギさんの姿が。

この美尻は!?

「あずき屋」の主役準主役、つくねちゃんである。
相変わらずのピーチヒップが美味そうだ。

何か言ってます?

さらには、四国からパピヨンが2匹。
まずは大人気ブログ「モモ走ります!」のモモちゃん。

一回やってみたかったー

さらには「パピヨンとの生活−CURURU−」のモカちゃん。

別嬪さん

最後に、当ブログの(一応)主役、自称ヅカの暴走王ハルさんである。

称号詐称疑惑の犬

こうして揃った8匹の犬。
偶然にも黒柴、赤柴、パピヨン、コギが各2匹ずつとなったのだが、

バラバラ感がポップ?

この集合写真のバラバラ感が暗示するものとは・・・・・・?
波乱の夢舞台が今その幕を開ける。

つづく

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つーにゃん以外は初対面の犬ばかりでしたが、普段ブログで見かけていると昔から知っているような気になるから不思議なものでした。
この後、ネタを引っ張る気満々の姑息な飼い主は置いといて、有名犬を前にしたハルさんの活躍?が気になる人はテチッとクリックお願いします。
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2006年10月22日

リベンジ(Y)

忠犬っぽい

この写真は、前回、ガーデンフィールズのドッグランで行われた春の運動会の模様をスタッフの方が撮影したものである。
このときの競技種目は「徒競走」。
飼い主の片割れの元からスタートし、ゴールで待ち受けるもう一人の飼い主の元へと走り、その速さを競う、いたってシンプルな競技であった。

結果。
ハルさんは写真で見るとおりの素晴らしいスピードで競技場内を駆け抜け・・・・・・、よその飼い主さんの胸に飛び込んだ(号泣)

涙なくして見れない動画はコチラから

こんな真剣な眼差しで走りながら、他の飼い主さんを目指しているなど、誰が予想できただろう。

だが、時は巡り、再び運動会の季節がやってきた。
運動会の借りはやはり同じ運動会でしか返せない。

参加するにあたり、参戦種目を3つ希望することができるのだが、当然、リベンジを狙う「徒競走」は外せない。
そんな思いを乗せ、往復ハガキで申し込みをしたのだが。
嬉しいことに運動会への参加当選通知は来たものの、参加種目の中に「徒競走」はなかった。
これは何かの陰謀だろうか?という思いがチラリと頭の中をよぎったが、前回のダメ犬っぷりを見た係の人が再び恥をかかせたくないという配慮をしてくれたのかもしれない。
やはり、物事はポジティブに考えないと!

と思ってはいるのだけれど、代わりに参加することになった種目は

「ハードルだワン!レース」

なのである。

ハードルって言われても・・・・・・

苦悩する犬

全くの同感である。不安だ・・・。

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早くも暗雲が垂れ込み始めた秋の運動会。
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posted by 飼い主YとM at 22:28| 兵庫 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

釣り犬(Y)

ある日、友人夫婦と海釣りに出かけることになった。
「釣り」と「犬」は何だか相容れないモノのような気がするが、何となくハルさんを連れて行く。
ご老人が和犬を連れて波止場で釣りをしている光景は幾度かみたことがあるし、ハルさんを愛人の中の一匹として従える「垂れ耳コーギーのひとりごと」のクース君も、以前、釣りに行っていたから、まあ大丈夫だろうと軽い気持ちで出かける。

ところで、この日、ハルさんは(穴の開いた)女豹ルックをさっそうと着こなしていた。

波止場の女豹

以前、そんなの縫えばいいじゃないかと皆さんにお叱りを受けたあの服である。
だが、この穴が開いた感じ、破れたジーンズみたいで案外イケるのではないかと、そのままワイルドに着こなしていただくことになったのである。
もちろん、縫うのが面倒くさかっただけであるが、それは言わない約束だ。

さて、肝心の釣りのほうは、釣り場到着がお昼頃になったこともあり、さっぱりであった。
先に到着していた友人夫婦はたいそう景気よく釣っていたみたいだったので、今晩のオカズを収獲しなければいけないというプレッシャーはなく、あくまでのんびり釣ることにした。

そして、ようやくMが釣り上げた小アジがこれ。

水にゴミが浮いてなければ・・・

魚の動きにあわせて揺らぐ水の流れを撮影するのが楽しくてカシャカシャ写真を撮っていると、ハルさんも興味津々でやって来た。
例のごとく小アジをガン見する。

ガン見コーギー

・・・その後間もなく、ハルさんのガン見に耐え切れなくなった小アジは死亡した。
現行犯で即刻逮捕されたハルさんであるが、「弁護士を呼びなさい。話はそれからよ」との一点張りを続け、結果、ガン見と死亡との因果関係の立証が困難であるとして釈放されることになった。
(この辺のくだりは私がファンである「本日の小夏さん」にあるmayunbiさんのネタをパクッてます。ごめんなさいよ!)

こうして「小アジ殺人事件」は釈然としないままその幕が下ろされたのだが、取り調べにあたった飼い主Yは捜査の疲れがドッとでて椅子に腰掛けたまま眠りについてしまった。
無罪放免を訴え続けたハルさんを椅子にくくりつけたまま。

ハーモニーという言葉を知っていますか?

こうして、他の場所で釣っていた友人夫婦達が帰ってきたときには、まるで家庭内別居中のような飼い主と愛犬の姿が目撃されてしまったのである。

なんか、この二人仲悪いんと違う?

と妻Mにもダメ出しをされ、さらに、まだ一匹も魚を釣っていないことに焦りを覚えた飼い主Yは真剣に釣りに取り組むことにした。

だが、潮の流れが悪くなったのか、魚は全く回遊してこず、一匹も釣れない。
周囲の人も誰一人釣っている様子がないので、自分だけが悪いわけではないと思うのだが、背後で何やらイチャイチャしている様を見せ付けられ続けた挙句、納竿となった。

仲よさげ

何だか負け犬みたいでとても悔しい。

そして、友人宅で本日の釣果を確認し、調理することになったのだが。

アジの群れ
大漁大量

カマスに混じるシイラ
へたな間違い探しのよう

当然、自分が釣った魚などそこにはいない。
けれども、情け深い人々のおかげで料理は人数分用意され、美味しくいただくことができた。

小魚づくし

そうして、これが友人宅のハルさんであるが、

眼が死んでいる

何やら疲労感がにじみ出ているのは気のせいではない、と思う。
朝はこんなに元気だったのに。

元気な女豹

この日、ハルさんは波止場のアイドルとなり、大活躍していたのだ。
その話はまた後日。

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小アジ殺害容疑だけではなく、危うく飼い主がボウズだった罪まで背負わされそうになったハルさんの冤罪を晴らすべく、テチッとクリックお願いします。
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2006年10月19日

厳正なる処分を



このブログがまだランキングなどという大それたものに参加していなかった頃からお付き合い頂いている私の大好きなブログ、「あずき屋」さんの記事で知ったひろしまドッグパークの話です。

10月16日の中国新聞に以下の記事が載っているとのこと。

広島市の閉園したテーマパーク「ひろしまドッグぱーく」で犬五百匹以上が劣悪な環境で飼育されていた問題で、広島市は十六日、敷地内に死んだ犬三十四匹が埋められていたことを確認した。

管理していた業者「ドッグプロダクション」は「火葬の費用がなかった」と説明していたが、動物愛護法に基づく市の勧告を受けて火葬した。

市によると、施設内では犬が狭いスペースで飼育されていたが、現在は動物愛護団体が管理を行っており、環境は改善しているという。

ドッグプロダクションはえさや水は与えていたため、市は動物愛護法違反にはあたらないとして刑事告発はしない方針


普通にえさや水を与えていたら、犬たちはあんなひどい状態にはなりません。
えさや水を与えていたため、法律違反にはあたらないというのは、市の明らかな事実誤認ではないかと思います。
そうでなければ、別の力が働いたという憶測も働きます(色んな噂が流れているようです)。
個人的には、当然、業者には厳罰が下されるものと思っていました。
再発防止の意味合いも込めて、法が定める上限の罰則が適用されるものだと。
援助をされた全国の方々、現地で活動をされているたくさんのボランティアの方達(ご近所の方も行かれたようです)がこのことを知ったら、やりきれない気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。

この記事を読んでくださった方が、ひろしまドッグパークの件をどのように感じ、どのように向かい合うか、それは皆さんがお決めになればいいと思いますが、参考までに、私達が微力ながら働きかけをしようと思っているサイトを紹介させていただきます。

こちらのサイトでは、広島市長、広島西警察署長あての嘆願書を作成、取りまとめておられます。

広島市長へのメールはこちらから

環境省へのメールはこちらから

今回の件に取り組んでおられる松本大輔議員のホームページはこちらです。


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posted by 飼い主YとM at 00:48| 兵庫 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

通り抜ける(M)

ケツ登場

以前にも書いたが、平日夜のハルさんの散歩といえば、「飼い主の出迎え」が殆どである。
ちなみに、上の写真は飼い主を出迎え中のケツショットだ。
決して上から「オラオラオラ、今日も気が付くの遅かったやないけ」と押さえつけているのではなく、ハルさんが勝手に潜り込んでこんな体勢になっているのである。

なお、ウチではたいてい私の方が遅く帰るので、夫がハルさんを連れて駅まで来てくれることが多い。
まあ朝の出勤時刻からして1時間半も違うのだから、これはこれで仕方がない、と思う(←言い訳)。

しなやかに待つ

ところで、いつも夫(とハルさん)のほうが早く駅に着くとは限らない。
タイミングによっては私のほうが早く駅に着くこともある。
そんなときはとくに駅で夫(とハルさん)を待つことなく、のんびりマンションまでの道を歩き出す。
お互い通る道は同じなのだ。いずれどこかで会うことになる。

そんなわけで先日、私はマンションまでの道をのんびり歩いていた。
駅からマンションまでは、ほぼ住宅街である。街灯はあるが、暗がりも結構ある。
その暗がりに差し掛かったあたり、5メートルほど先の街灯の下、たすきがけのバッグを持った男性と、車高の低い生物のシルエットが見えた。
夫とハルさんである。
私との距離が3メートルほどに縮まったとき、夫が私に気が付いたのがわかった。
いつもの私ならここで「ハルちゃ〜ん」と駆け寄っていくところだが、今回はなんとなくイタズラ心が働いて、電柱の影に隠れてみた。夫も私の意図を察してくれたらしく、黙ってハルさんと歩いてくる。

犬というのは視覚があまりよくないらしい。が、その分嗅覚が発達している。
それに、なんといっても犬には気配を感じる獣ならではの潜在能力があるはずだ。
いくら隠れていようと、気配かニオイでワタクシを感じていただけることは間違いなかろう。
で、電柱の影からハルさんに熱い視線を送っていたのだが。

ハルさん、(ワタクシの潜む)電柱をスルー。

こちらの気配をカケラも感じていただけなかった (涙)。
ハルさんは
「もうすぐ駅ね!アタシ、思いっきりMをお迎えするつもり!」
といった雰囲気で、むしろテンションを上げて駅のほうへ駆け抜けていった。
その心意気は立派だし、とても嬉しく思うのだが、電柱の影で脱力し、しゃがみこんでしまったワタクシのブロークンハートはいったいどうしてくれるのか。

その後、難易度を下げて何度かチャレンジしてみたが、結局心の傷をいたずらに広げただけだった。
電柱の前に出張ってみても、1メートルの距離をすれ違ってみても、ハルさんの
「もうすぐ駅ね!アタシ、思いっきりMをお迎えするつもり!」
は変わることがなかった。
結局、ハルさんは真正面からラヴビームを送ってくれる人間にしか反応しないようである。
だとしたら飼い主って、一体何なのだろう。

犬の能力を疑うべきか、飼い主への愛情を疑うべきか、なんとなく途方にくれてしまう飼い主であった。

思いっきりお迎え中

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ハルさんはきっと鈍いだけで飼い主への愛情は(たとえかすかでも)持っているはずと信じる飼い主夫婦に慰めのテチをお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 00:24| 兵庫 | Comment(5) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

ストライキ(Y)

ハルさんは一人と一匹で散歩に行くとそれなりに歩く。
飼い主が二人になるともうグダグダなので、過去にはこんな目にあったりしてきたのだが、どうやらあまり反省の色は見られず、今でも飼い主が二人と一人では歩き方が大分異なる。

ここで言う「それなりに」というのは、リーダーウォークっぽく歩くという意味なのだが、何故か一対一で歩くと割とよく出来た犬と歩いている気持ちにさせてくれるハルさんなのである。

特に、躾の基本(らしい)、アイコンタクトの動作(飼い主を見つめること)は、かなり頻繁に行う。

うふ。

だが、この視線は飼い主に何かを求めているような気がしてならないのである。
ハルさんが訴えている内容として可能性があるものをいくつか想像してみた。

1 「うふ。ワタシちゃんと歩いてるでしょ。褒めてよね。ワタシを褒めちぎってみなさいよ」

2 「うふ。歩いているうちにお腹がすいてきたの。ワタシに何かあたえてみなさいよ。さあ。さあさあ!」

3 「うふ。ワタシ、キレイでしょ。最近、とみにキレイになったってよく言われるのよねー。でさあ、やっぱりイイ女はイイモノを身に着けていけなきゃって思うわけ。隣町のカノンちゃんなんてエルメスよ、エルメス。まあ、エルメスまでいかなくても許したげるからさー。せめてヴィトンの首輪とかにして欲しいわけ、ワタシクラスにもなると。あ、でもアンタあまり金持ってないもんね。はあぁ、やってらんないわよね、正直。どこかにお金持ちの飼い主いないかなー」

恐らく、正解は1番ではないだろうか、と飼い主はあらん限りの希望を込めて思う。
飼い主の横についてキチンと歩いていることを褒めてほしいのではないかと。
良いことをしたら褒めるのはしつけの王道だ。
なので、ハルさんと目が合うたびに「おりこーぅ」と褒めちぎるのである。
恐らく、一回の散歩で2、30回は「おりこーぅ」と言っているのではないかと思う。

けれど、ハルさんは褒められても特段のリアクションをすることはない。
褒められた後は黙って前を向いて歩き続けるだけである。
果たして飼い主の褒め声はハルさんに届いているのか。
一時期、これはひょっとして1番ではなく、2番、いや3番が正解なのではないだろうかと疑心暗鬼にとらわれたことがある。

そんなある日。
Mを迎えに行くのではなく、少し長めの散歩に出たときのことである。
ちょうどこのとき、私はハルさんと目をあわすこともなく、何か考え事をしながら歩いていたようだ。
恐らく、日本の将来について考えていたのだと思うが(←大嘘)、結果的に、ハルさんのアイコンタクトを無視していたことになる。

すると。

道半ばくらいまで来たところで、急にハルさんが立ち止まり動かなくなった。
だが、これしきの散歩でハルさんが疲れて動かなくなることはまずないし、何かのニオイを熱心に嗅いでいるわけでもない。
理由もなく、道の真ん中で四肢を踏ん張り、歩くのを拒否しているのである。

正に「理由なき反抗」である。

反抗の芽は早めにつぶしておかねば!
と一瞬心が燃え盛った(ゴルア砲のスイッチが入ったともいう)が、そういえば、今日はハルさんと一度も目を合わせてなかったことに思い当たった。
そこで、ハルさんに「ツイテ」と言いながらリードを引っ張り、やって来たハルさんを褒めちぎってみた。

すると、その後のハルさん、何事もなかったかのように、スタスタと歩き出すではないか。
犬という生き物は、案外、聞いていないようで飼い主の発する言葉を聞いているという事実と、褒めることの大切さを思い知った瞬間であった。

そして、3番が正解ではなかったことに胸をなでおろした飼い主であったが・・・。

エルメスちゃん

・・・・・・コロス。

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ないものねだりをするハルさんですが、テチテチと褒めてやれば機嫌よく歩いてくれるやもしれません。
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posted by 飼い主YとM at 22:42| 兵庫 | Comment(7) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

ウツボを往く(Y)

とある秋晴れの休日。
ハルさんを連れてどこかへ出かけようと思い立った時には、既に午後3時頃であった。
朝に弱い共働き夫婦の活動開始時間が異様に遅いから、こんなことになるのだが、こうなると時間的な制約上、行けるところは限られてくる。
だが、この日は、いつも通っているドッグランではなく、初体験の場所にハルさんを連れて行ってみようということになった。
そこで、近所の犬連れスポットを色々検討した結果、靱公園を散策することに決定する。
大阪市のほぼ中心部に位置する靱公園の周辺にはオサレな店なども割りとあるようだが、10年くらい前に一度行ったきりなので、どこがどうなっているのかよく分からない。

とりあえずハルさんを連れて公園の中を歩いてみることにした。

なんてカワイイんだ(←バカ)

既に夕刻が近づきつつある公園には散歩中の犬も多く、ハルさんも下手な挨拶など交わしてみる。

基本がなってない

だが、公園を進めども進めども、途中で恐ろしい行列のパン屋さん(タケウチ)を見かけただけで、特にハルさんが入れるような気配の店などなく、テニスコートエリアまで行き着いたところでUターンすることになった。

しまった、こんなことなら犬連れOK店の名前と場所をメモでもしておくんだった、と思うがもう既に時遅し。
とりあえず、来た道とは違う通路を通って公園内を歩いてみると、キレイな芝生と色とりどりの花、そして人工の小川が流れるエリアに入り込んだ。
そこには芝生に転がりのんびりした休日を送る人もいれば、小川で遊ぶ子供たちもいる。
噴水の水しぶきはやや傾いた日の光をキラキラと反射している。
美しい光景である。どう見ても、犬が遊んでよさそうな場所には見えない。
ハルさんも大好きな水遊びを試みようとリードを伸ばすが、飼い主に止められた。

ムリです

だが、全くへこたれ様子を見せないハルさん、タフなオンナである。
(鈍感ともいう)

コーギーのタフちゃん

タフを連れてさらに奥へと進むと、ようやく犬が入れそうな店が見つかる。
GOHAN CAFÉ 178's
テラス席は犬OKであったので早速入ってみる。

笑顔は絶やさずに

ここで注文したのはウツボバーガーとフライドポテト、それにコーヒー。
何だか、ファーストフード店で食べられるものばかりを注文した自分のチョイスに愕然としたのだが、どちらも他所では味わえない独特の風味があり、なかなか楽しめた。

フライドポテト(細身の皮付き)。

細いほうが好きなんです

ウツボバーガー(かなりデカイ)

パンが美味しい

その後、十分に食事を楽しみ、店を出ようとしたときのことである。
店の入り口横にぽっかりスペースが空いており、なにやら看板のようなものが立てかけてあることに気づく。

謎の看板

そこにはこう書かれていた。

帰ってしまった看板犬

パッシュというのはきっとこの店の看板犬だったのだろう。
このスペースに鎮座して行き交う人々の目を楽しませていたのだろうか。
でも、迷惑をかけたというのは、どういうことなのだろう、と思い、とりあえずハルさんにパッシュのフリをしてもらった。

パッシュ!?

このままここにハルさんを繋いでおけば、そのうちパッシュと呼ばれてここに居座ることになるのだろうか、そうなったら時々は会いに来るよ、等々くだらないことを言って遊んでいたのだが、帰宅後、この店のブログを読んでみると、なかなかに複雑な事情があるようだ。

その後は、公園に面したエスプレッソ屋さんで立ち飲みをしただけで、どこへも寄らずに帰宅したのだが、この辺りはまだまだ色んなお店がありそうなので、今度はじっくりと時間をかけて再度チャレンジしてみたいものである。

一杯百円です

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ああ、久しぶりの更新だというのに、なんてとりとめのない内容。
テチッと喝を入れてやってくだされば、もっといい記事が書けるやもしれません。
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いや、いつもこんなもんか・・・・・。
posted by 飼い主YとM at 13:07| 兵庫 ☁| Comment(6) | TrackBack(1) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

夢のコラボ(Y)

未だその理由は解明されていないが、ハルさんは本当にトイプーが好きである。

奇跡のようなツーショット

トイプーを見つけるとしつこくつきまとってしまう習性があるので、ドッグランでトイプーを見かけると、またハルさんが突撃するのではないかと飼い主に緊張が走る。
今までの経験上、コーギーと一緒に遊んでやろうなんてトイプーは非常に稀であるうえ、追いかけられると本当に怖がって逃げ惑うケースが多い。
せめてもの救いは、トイプーの運動能力がコーギーより高いので、まず確実に逃げ切れる点であろうか。

表情のギャップが凄い

話は過去に遡るが、ヅカがペンギン族の襲来を受けた日のこと。
この日、ヅカにはペンギン以外にも、生後5ヶ月程のトイプーがやってきていた。
コロコロと丸まった体に加え、足先は池に入ったせいで濡れそぼっており、まるで迷える子羊のような愛くるしさである。

超キュート

このとき、ハルさんは池の中でペンギン族との戦いに明け暮れていたわけだが、トイプー好きのハルさんのこと、この可憐なトイプーの存在に気がつくのも時間の問題である。
今日がドッグランデビューだという可愛いトイプーがハルさんの毒牙にかかってしまうなんて、コギの飼い主としてお天道様に顔向けができないではないか。
そう決意した飼い主夫婦はトイプーちゃんを撫でくりながら戒厳令を引くことにした。
ハルさんが近づくなり、

「フセ!」

の一喝である。

このコマンド、犬に対するしつけとしては基本中の基本であるが、ことハルさんに対しては、まるでアロンアルファのような効き目を発する。
ハルさんがコーフンして他の犬を追いかけているときでも、「フセ」の一言でハルさんはその場に伏せる。
何故にこのような絶大な効力があるのか、実は飼い主もよく分かっていないのだけれど。

だが、これだけでは心もとなく感じた飼い主はさらに、

「マテ!」

のコマンドも追加発令した。
こうして、超S級の厳戒態勢が完成したのである。

フセ」に「マテ」が加わるなんて、ハルさんにとってはまるで馬場と猪木がタッグを組んで襲い掛かってきたようなものである(←古い)。
もう、盆と正月が一遍に来たような感じである(←だいぶ違う)。

幼き頃から共働き夫婦にスパルタ教育を叩き込まれたハルさんのこと。
もう、こうなっては一歩も動けない。

戒厳令発令中

目の前に大好きなトイプーが来ていたとしても・・・

コマンドは絶対です

この通り、動けない。

だが、彫像のように動かないハルさんに気をよくしたのか、トイプーちゃんは、さらに距離を詰める。

DSC06137.JPG

嗚呼、大好きなトイプー、しかも愛くるしい仔犬がこんな至近距離に来ているのに、ハルさんは動けないままである。だが、ここでコマンドを解除してはトイプーちゃんの身の安全は図れない。引き続き厳戒態勢は続くのである。

さらにテンションを上げてきたトイプーちゃん、一瞬のフセの後、

フセ対決

ハルさんに飛びつく。

遊びのお誘い

おお、今までトイプーちゃんがハルさんと遊ぼうとする仕草を見せたことがあったろうか?
いや、ない。(←即答)
ハルさんもきっと遊びたくてジリジリしているだろうが、コマンドは最後まで完結してナンボのものである。
ここで気を緩めてはいけない。
そうこうするうちに、全く動かないハルさんに興味を亡くしたトイプーちゃん、その場を離れる。

いよいよ解放か?

ハルさんもようやくコマンドから解放されて、ご褒美にありつけるのではないかと期待感に身を震わせたそのとき、

置物じゃないんです

ハルさんの前を通りかかったトイプーちゃんのリードが顔面に引っかかる。
こうして、トイプーに近づくとロクなことがない、ということを多少なりとも学習したハルさんなのであった。

後悔先に立たず

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ハルさんも、このような(辛い)経験を経て、最近では自分より小さな犬に無闇に突撃することが減ってきたような気がします。
盲目的に飼い主のコマンドを完遂した生真面目なハルさんにどうか慰めのテチを。
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posted by 飼い主YとM at 00:00| 兵庫 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

さよなら女豹(M)

すべてのものは、失われる。失われるからこそ美しい。

先週のことである。
夫が風邪で寝込んでいたので、一人でハルさんをドッグランに連れて行った。
ハルさんは、軽井沢で購入した女豹をさっそうと着こなし、謎のほっかむり犬(←犬種不明)と、いつものように調子よく遊んでいた。

イカすまちこ巻き

で、家に帰ってみると。

アタシモロ江、よろしくね

女豹の裾がやぶれていました。
(注:トウモロコシにとくに意味はありません)

そういえば狩られている走っているとき、後ろの犬に噛まれて女豹がビヨッと伸びたように見えた瞬間が何度かあった、気がする。
コギ用で無駄に胴体部の布が長かったことが敗因と思われる。
女豹はデビュー戦で、華々しく散っていった。

すべてのものは、失われる。失われるからこそ、美しい。
でもそれでいいのだ。失われていくものの代わりに、神様はわたしたち人間に、決して色あせない「想い出」という能力をプレゼントしてくれたのだから――。


と、納得できるはずもなく。
高かったのに。気に入っていたのに。関西では売ってないのに。
どうしてこう気に入ったお土産から順に失われていくのだろう。
ある場所で買ったグラスは帰って三日目で(夫が)落とし、ある場所で買った花瓶は帰った次の日(妻が)破壊し、ある場所で大量購入したワインは1週間でなくなってしまった(←夫婦共同作業)。

そんな想い出に浸りながら、女豹の穴から顔をだすトウモロコシと見つめあい、ため息をつくのであった。

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せっかくの女豹が速攻でやぶれてしまいました。
ハルさんは女豹に限らず服が好きではないので、「よかった〜」などと思っているやもしれませんが、一応ハルさんへの慰めのテチってことで、よろしくお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 23:26| 兵庫 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | ハル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

カルイザワンコの日常と襲撃(Y)

かるいざ−わんこ 【軽井沢んこ】 @日本を代表する避暑地、軽井沢に生息する犬の総称。愛称。 A軽井沢旅行の経験があるドッグオーナーが自らの犬に名づける愛称。「ウチのベティちゃんは――でございますのよ。オホホホ」 B軽井沢に産み落とされたウ○コのこと。排泄物。

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清里・軽井沢旅行から帰ってからしばらく、ウチのカルイザワンコ様は死んだようにぐったりとしていた。
やはり、馴れない環境での生活がじわじわとカルイザワンコの体力を奪っていたのだろうか。
もし、口が利けるのなら、きっと

「やっぱりウチが一番よね〜」

とあたしンちのお母さんのような一言(暴言)を吐いていたに違いない。

しかし、このようにまるで休日のダメオヤジのようにゴロゴログダグダされては

「ウチのハルちゃんはカルイザワンコでございますのよ。オホホホ」 (←気持ち悪い)

と近所の方に自慢できないではないか。

そう、気を揉んでいたのも束の間、翌週末になるとカルイザワンコも元気を取り戻してきたので、ヅカのホームグランドで凱旋式を執り行うことにした。

さて、ここはカルイザワンコらしく、お上品にラン内を闊歩してほしいものであるが・・・・・・って、あれ?

さよなら池

早速、今年最後の池を堪能するハルさんである。

そして、その後はお決まりのアタックを・・・・・・、受け続けるドM犬であった。

狩猟(される)犬

黒柴にも追われる。
どこかで見たことのある光景のような気がするが、きっと気のせいだろう。

天敵!?

ああ、せっかくカルイザワンコと言い張ってきたのに、この野生児っぽい動きは何なのだろう。
でも、悲しいかなこれがハルさんの本性だから、仕方がない。
軽井沢を歩いていたときより、よっぽど楽しそうな顔をしているし。

笑いながら逃げる

カルイザワンコの仮面を拭い取り、ヅカの暴走王(いや逃走王といったほうが正しいか)、ここに復活である。

大満足

しかし、そんな楽しそうな顔をしているところ、申し訳ないが、ここに来た一番の目的は、旅のさなかに獣臭度をアップさせ続けてきたハルさんをシャンプーするためなのである。
この頃には、もう一緒に暮らせないほどのニオイを発する環境に優しくない生物と化していたハルさん、問答無用に洗われる。
さっきまでの笑顔はどこへ行ったのやら・・・・・・。

逃走王も逃げれない


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嗚呼、ドッグランに行った途端、一瞬で化けの皮が剥がれてしまいました(涙)。
でも、見方を変えれば、オンもオフもこなせるスーパーウーマンなのだろうか、いやきっとそうに違いないと、あくまでポジティブな飼い主とハルさんにテチッと応援クリックお願いします。
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2006年10月07日

美香さんその後(M)

以前、瀕死の状態から不死鳥のように復活をとげた我が家の観葉植物ウンベラータ、通称美香さん
その後も順調にめばえと飛翔を繰り返し、今ではすっかり大きくなった。

エセカルイザワンコ

しかし最近、新たな問題が発生した。

美香さん、傾いできている。

奇跡の復活当初は中央に1つだけあっためばえポイントがいつのまにか右左中央の3つに増え、そのなかでも右ポイントが著しく成長してしまったのだ。
とにかく窓がある方へ伸びていこうとするのは、室内に生息する植物の宿命である。仕方がない。

実は少し前から夫にめばえポイント(右)を切るよう言われていたのだが、
あの瀕死状態を思うともったいなく、今まで手をだせずにいた。
しかしこのままでは美香さん本体が折れてしまう。
そんなわけで今回思い切って、めばえポイント(右)を切ることにした。

今更な話だが、美香さん、実はゴム疑惑がある。
以前から妙に葉の表面がベタベタするので、不審に思って調べてみたらクワ科だったが、葉だの茎だのから恒常的ににじみ出ている物質はどうみてもゴム汁にしかみえない。

ということは、美香さんに傷をつけるとゴム汁的なモノが出ることが予想される。
夫も過去のトラウマがぶり返してきたのか

「めっちゃやで!ホンマにめっちゃ出るで!!
 ヤバイねんてホンマ。なんか受けるもん用意せんと!
 とにかくめっちゃやからな!めっちゃ!!」


崩れ気味の日本語で心配してくれた。
ということで、横には大量のティッシュとゴミ袋、下には洗面器を用意して、めばえポイント(右)にはさみを入れる。

結果、白い液体がモリモリっと出て来たものの、床に垂れるほどには至らず、何回かティッシュでふき取ったらモリモリも止まった。
やはりクワ科。ゴムの木にはかなわないらしい。
(追記:あとで調べたら、ゴムの木もクワ科でした。
クワ科はぜんたいにゴム汁が出るものなんでしょうか……謎です)

そんなわけで、めでたくめばえポイント(右)が切り落とされた美香さん。
めばえポイント(左)は窓と反対側にあり、もともと存在感が薄いので、
あとはめばえポイント(中)からめばえるしかない状況になった。

で、最近の美香さん。
予定通りめばえポイント(中)からめばえてくれたのだが。

ぽっちり

なんだこの不景気な葉っぱは。

美香さん、ちがうでしょ?
もっとこう、前みたいに景気のいい葉っぱを出していただきたいのよワタクシは。

犬のしつけも難しいが、植物のしつけ(?)も難しいのであった。

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ということで今回から平常運転(?)で、ハルさんはゲスト出演です。
植物慣れしていない飼い主に飼われた哀れな美香さんに励ましのテチをお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 00:46| 兵庫 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | Mのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

東遊記雑感(Y)

長いこと床に伏せっていましたが、本日より、ようやく復活の兆しが見えてきました。
ご心配いただいた皆さん、暖かいお言葉ありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。

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結局、ほぼ一月もの歳月を経て完結した今回の「東遊記」。
たかだか4泊5日の国内旅行なのに、こんなにもダラダラと続いてしまったのは、おそらく、あんなことこんなことで出だしからつまずいたことにあるのではないかと思う。

本来、旅日記のテーマは「関西発、清里・軽井沢を犬連れで巡る旅」であったはずだ。
やれカルイザワンコがどうとうか、自爆スタイルがあーだこーだとか、そんなことではなく、もっと犬連れ旅を検討している人にとって有意義な情報を伝えるのが当ブログ本来の趣旨ではなかったのか?

と猛省する飼い主Yが、おもいつくまま(←既に不穏な予感)旅の感想などについて語っていきたいと思う。


★ 天候
 本来なら最終日は軽井沢スカイパークというところに行く予定であった。
 ここには広そうなドッグランがあるうえ、犬と一緒にリフトに乗って山頂から散歩を楽しんだりできるのだそうだ。
 ペンションで一緒になった人たちの評判も上々であったので、かなり楽しみにしていたのだが、あくる日は朝から怪しげな空が広がっており、朝の散歩で野生のコギさんを見かけることはできたのだが、やはり降りだしてしまった。

 野生のコギさん
野生のハル

 それでも、雨脚はそれほど強くなかったので、旧三笠ホテルを見たり

入場料を惜しんで中には入らず

 女豹と共に白糸の滝を見学したりと土俵際で踏ん張ってはみたものの、

早速女豹着用

 ベーコンでお昼を食べた頃からは、とても外では歩けない状態となった。
 まあ、後は高速を走って帰るだけであったのだけれど、それでも、SAではハルさんが寛げる場所がないし、飼い主もゴハンを落ち着いて食べることができなくて、帰り道はなかなかにタイヘンであった。
 よくよく考えてみれば、犬連れで行けるスポットというものは、晴れ若しくは曇りの日を前提にして成り立っているのである。
 今回の旅は幸い晴天に恵まれたからよかったものの、やはり、犬連れ旅行で最も重要なのは天候だろう。
 けれど、こればかりはどんなに努力しようと運次第なところが憎らしい。
 ま、どうしてもと仰るなら、(自称)晴れ男をレンタルいたしております。
 お代については、時価です。
 寿司屋のカウンターでトロやウニを頼むくらいの気概をもってご注文願います。


★ コギのベーコンベーコンのコギ
 ベーコンといえば、北軽井沢(嬬恋)の犬連れOKランチorカフェスポットとしてよく名前を聞く店(←本当か?)だが、ここのコギさんは看板犬ではなく、店内にはいない。
 なので、何も知らずに行くと、フツーにメニューを注文してフツーにウマウマと腹を満たして店を出る羽目になる。
 ここでは気軽に「えーっ、オムライスひとつと、フレンチトーストひとつ。あ、あと食後にコギ二つね」とまるで食後のコーヒーを頼むかのようにコギをリクエストするのがツウなやり方である(←大嘘)。
 もとい、もしも、アナタがコギ連れなら、コギ大好きなマスターさんが自ら触りにやってきてくれるはずであるから、さりげなく、ここにはコギはいないんですかと聞けば、連れてきてくれる可能性大である。
 たとえコギ連れでなくても、ここにコギがいるって聞いてきたんですけど、などと尋ねれば、コーギーズを登場させてくれるかもしれない。
 ただ、ハイシーズン真っ只中には開店前から行列が出来ていたそうなので、店内が空いていて、マスターに余裕があるときに限りお願いするのが、良識あるオトナの行動であろう。


★ 戦利品
 初日の宿「ペンション・グレイハンド」でいただいたナマで食べられるというトウモロコシは、旅行中ずっと車内に閉じ込められるという非野菜的生活を強要されたにも関わらず、見事な黄金色の輝きを見せてくれた。
 トウモロコシの皮が持つ保存力は凄まじい。

美味かった

 ハルさんもトウモロコシの皮で包めば、旅行中も鮮度を保てるのだろうか?


★ 飼い主夫婦のとあるヒミツ
 今回の旅行中、飼い主夫婦が写りこんでいる画像がいくつかあったが、そこに違和感を覚えた人はいなかっただろうか?
 まるでYとMが入れ替わったかのような。
 実は、飼い主夫婦はパンツ(パン○ィではない)を共用しているのである。
 これは、Y(♂)のほうが若干身長が高いにも関わらず股下長さが同じ、という涙なくして語れない事実があってこそ成り立っているのだが、家計にはタイヘン優しいシステムである。


ハッ!?

またどうでもいいことばかりぐだぐだと書いているのに気がついたので、これで東遊記は本当におしまいにします。
少しでも何かの参考になれたら幸いでございます。

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いよいよ、東遊記も終わりました。
終わったのはいいけれど、これからのネタが全くないことに気がついた哀れな子羊に迷えるテチをお願いします。
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posted by 飼い主YとM at 00:27| 兵庫 ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

東遊記−チェルシー、ベーコン、旅の終わり−(M)

とうとう家に帰る日になってしまった。
前日までは、とにかくこの日は朝からとっとと家に帰ろうと話していた。
実際、この日はとうとう雨が降り出した。聞くところによると、私たちが来るまでこのあたりは本当に天気が悪かったらしい。今までよく頑張ってくれたと思う。そろそろ引き上げ時なのだ。
しかし、優雅に朝食など食べていると、なんだか帰りがたい気持ちになってくる。

さようなら上げ膳据え膳

食事も終わろうかというとき、夫がボソッと言った。

「俺、ちょっと今日、寄りたいとこあるんやけど」

どうせ明日も夏休みだ。ここで心残りをつくってはいけない。
ということで、同じ北軽井沢にあるというCHELSEA'S GARDEN CAFEに向かう。
雑誌で読んで行ってみたいと思っていたが、結局行程にうまく組み込むことができなかった店である。
ところが。
CHELSEA'S GARDEN CAFEは、休みだった。
この日は定休日ではないはずだが、とにかく店が開いていない。仕方がない。
ハイシーズンを過ぎたばかりの軽井沢の店の人はきっと、多かれ少なかれ、燃え尽き症候群にかかっているのだろう(←だいぶ妄想)。
とはいえ、店が開いていないという事実は厳然としてそこにある。
へたに遊ぶぜ!スイッチを入れてしまったがために、不完全燃焼の大きな子供が二人いるのも事実である。それでもそのまままっすぐ帰ればよかったのだろうが、残念ながら二人ともそういう分別を持っていなかった。
グズグズと相談した結果、もうひとつの行ってみたかった店Baconへ行こうという結論が出る。
ちなみにBaconとlibre(ペンション)は結構近い。CHELSEA'S GARDEN CAFEまできて、また大きく引き返すことになるわけだが、もはやふたりとも意地になっていた。
ハルさんはというと、「もーどーにでもして」といった感じで、ずっとケージの中で眠っている。

で、Bacon。
その名のとおり、自家製ベーコンが売りのレストランである。
ベーコンを自家製で作ってしまうあたり、相当な「食」へのこだわりが伺えるが、どの料理も気合と情熱が感じられ、とてもおいしかった。

ベーコンサラダ(王道)

ペッパービーフ&ライス

特製カレー

ベーコンはもちろん好きだが、オトナの引き際を無視してまでここまで戻ってきたのは、実は他にも理由があった。

この店には、コギさんがいるらしい (←ペンションのオーナーさんからの耳寄り情報)。

ハルさんみたいな、なんちゃってカルイザワンコではなく、生粋のカルイザワンコである。
ここはぜひ会っておきたい。
店のオーナーさんはたいへんコギ好きの方で、ハルさんのこともとても可愛がってくれ、私たちの食事が終わるのを見計らって、2匹のコギさんを連れてきてくれた。

チャバくんとティナちゃん(ちゃんと撮れた写真がありませんでした……)。
夫婦コーギーズ

二匹ともフレンドリーにハルさんに接してくれたのだが、いかんせんハルさんがここでもテンション低下中で、あまり絡んでくれなかった。残念だが、仕方がない。ハルさんをここまで消耗させたのは私たちだ。

実は食事が終わってコーヒーを注文していた。
しかし、コーヒーが来てすぐに二匹のコギさんが出現したものだから、ついテンションが上がってコーヒーも飲まずに遊び呆けてしまう。
席に戻りながらせっかくのおいしそうなコーヒーが冷めてしまったなーと思っていたら、お店の方が「冷めてしまったから」と新しいコーヒーを持ってきてくれた。
驚いた。でも嬉しかった。やっぱり軽井沢の方はみんな優しい。最後の日、雨の中ムリヤリ引き返してでも、この店に入ってよかった。

素敵ベーコン

旅行というのはもちろん、何か見たいものや食べたいものがあって行くものだし、その目的を達成したらそれはそれで満足できると思う。
しかし。
旅先でのこうした小さな喜び(あるいは驚き)は、旅をいっそう鮮やかに輝かせる。
たくさんの人の優しさのおかげで、これから先ずっと、私たちはこの旅行をあたたかく美しい光として思い出すことができるだろう。

清里・軽井沢で出会った方々、ワンコたち、ありがとうございました。
ほんとうに楽しい旅行でした。
また遊びに行くことがあるかもしれませんが、そのときはどうぞよろしくお願いします。

【オマケ】
帰りに偶然ペットショップを見かける。
こちらも燃え尽き症候群で店が閉まっていた(←ウソです。定休日でした)。
ようやく落ち着いてきていた夫という名の大きな子供がまたしてもグズりだす。
最後には車を道端に止め、ため息をつきながら店の写真を撮っていた。
たしかに素敵なニオイのする店だ。次に来るときはぜひ寄っていこう。

クンクン

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終わりました……。とうとう東遊記、完結です。
長い間お付き合いくださり、ありがとうございました。
テキトウ旅行記をゴソゴソと書いているうちにランキングがどんどん上がっていき、今日もまた見たことのないテチの数に驚いています。
でも本当に嬉しいものですね。いつもいつもありがとうございます。
クタクタになりながらも、ようやく家に帰ってこれたハルさんに、本日もおつかれさまのテチをよろしくお願いします〜。
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posted by 飼い主YとM at 01:17| 兵庫 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 犬連れ旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする