「あらー、ハルちゃん!あの、池にお水張ってますけど大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
返事にも妙にリキが入ってしまう。
そう、今日は一人で来たけれど、なんとしてもハルさんをシャンプーすると固く心に誓ってきた。
最近のハルスメルは、日向のにおいとかそういう悠長なものではなく、もはや熱帯雨林なのである。
ジャングル(毛)から爬虫類系の何かが出てきそうなのである。
まあそういうわけだから、おおらかな気持ちでハルさんを野に放つ。
するとすぐに、ハルさん永遠の片思いの相手、トイプーちゃんが自ら来てくれた。
シャンプーに向けて、幸先がいい感じだ。
しかしトイプーちゃんとの逢瀬もつかのま、ハルさんはまっしぐらに池へと向かう。
最初の頃の躊躇はもはやカケラもなく、バシャバシャと水に入っていく。
池には先客がいた。ダックスとボストンテリア(?)である。
3匹で水の中を飛び回る。楽しそうだ。
ひとしきり遊ぶと陸へ出て行って走り回る。そしてまた水に還る。
ずっと水にいてくれたらまだ汚れないのにと思うが、今日はまあいい。好きにしなさい。
今日は上の写真のボストンテリア(?)、グエルくん(3歳♂)がとてもよく遊んでくれた。
飼い主さんも優しい方で、汚物化しているというのに、ハルさんをすごく撫でてくれた。
ハルさんもゴキゲンでものすごい顔になっている。
グエルくん、グエルくんの飼い主さん、ありがとうございました。
そんなわけでいい感じに疲れたので、ランを出る。
ここからが(飼い主的に)本番である。
前にも書いたかもしれないが、宝塚のドッグランにはセルフシャンプーがある。
一人では利用したことがないので、洗い場に乗せたハルさんが逃亡したり(←「マテ」で捕獲)、セルフシャンプー場の鉄の扉に挟まれたり(←すごく痛かった)、色々もたついたが、なんとかハルさんを洗い場へ入れ、プラスチックの扉を閉める。
ハルさんに迫る魔の手。
水もしたたるいい女。
しかしシャンプーしている最中に写真を撮るのは(一人では)至難の業である。
いつもはたいてい夫がシャンプーをしてくれるので、私は横で見物していることが多い。
こんなことなら、前にちゃんと写真を撮っておくのだった。
飼い主の汗はとめどなく流れ落ちるし、ハルさんの毛はとめどなくあたりを舞う。
その上、褒めつづけなくてはならない(←そうしないとハルさんが凹む。そうしても凹むが)。
もうタイヘンなのである。
そんなわけで買ったばかりの帽子にヘンな汗ジミを作って(涙)、シャンプー終了。
フカフカコギさんの出来上がりであった。
帰り際、何度も匂いを嗅ごうとして、ハルさんに嫌われる。
せっかくシャンプーしたのに近寄ってきてくれなくなった(ションボリ)。
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つかのまのセレブ臭をゲットしたハルさんにおめでとう(?)のテチをお願いします〜。
